ご飯を食べたあと私たちは机に突っ伏していた。
「は〜疲れた〜!」
たった10分とはいえカウンターを決めるため極度の集中状態だった恵里は終わってすぐその場にへたり込んでいた。
そう言う私も興奮状態から冷静に戻った影響で痛覚が戻ってきたときはすでに治り始めている全身の傷が痛んだ。
「大丈夫か恵里」
「大丈夫、大丈夫、そっちこそ傷だらけだったけど。大丈夫かい?」
「あれくらいなら【自動再生】ですぐ治るし大丈夫だよ」
「しかし、マーリン様意外とスパルタなんだね〜」
「まあ、あのアーサー王の剣の師匠だったらしいし。そんな人の修行だ。きついのは仕方ないだろう。
それに魔物を口にしたことで新たに手に入れたスキルはどれもこれも私の役に立つものだった。おそらく私は新スキルの獲得、恵里は新しい戦法の特訓が目的だったのだろう」
「そっか〜…そう言えば新しいスキルって何だったの?」
「えっと、背中から出た刃物の塊が羽の形を形成するスキル【刃翼】、視界内の生物の体を一時的に動かなくすることのできるスキル【蛇睨み】、皮膚を金属質な物質に変えて強度を上げる【身体装甲】だよ」
「ほ〜便利そうなスキルだね…ちょっと待ってよ。つまりなんだい【蛇睨み】で動けない相手に【刃翼】で生み出した羽を使った
「ああできる。と言うかもとからそのつもりでマーリン様が用意したんだろうしな」
「…全くあの方には頭上がらないね〜」
そんな話をしているとちょうどマーリン様が私達のいるリビングのような部屋に入ってきた。
「お〜い。ちょっといいかい?」
「はい、大丈夫です。なにかありましたか?」
「そうさ、ビッグニュースだよ。なんと例の南雲ハジメらしき人が今ヒュドラと戦ってるみたいだよ」
と驚きの事実を口にした。
「本当ですか!?」
「本当さ。さっきヒュドラの部屋に行こうとしたら扉がロックされて開かなかったんだ。おそらく誰かがヒュドラと戦い始めたんだと思う」
「そしてこの状況下では戦っているのは南雲の可能性が高い…そういうことですか?」
「そうだね。しかし、治療の準備を始めたほうがいいだろう。君たちでもボロボロになったのに彼らが無傷で突破できると考えるのはあまりにも勝機の薄い賭けだ」
「「わかりました」」
私と恵里は清潔な水や居住区にあった治療に使えそうなものをかき集め南雲が無事に突破することを祈るしかなかった。
しばらくすると扉が開き誰かが入ってきた数は二人。
一人は片腕を失っている白髪の男、もう一人は金髪の中学生ぐらいに見える女だった。
こうして私たちと南雲は再開した。