ありふれた職業と死を運ぶ暗殺者   作:雪とk

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訓練の終わり

 

私達はヒュドラを倒して扉をすぐできた二人を治療しベッドに寝かした。

翌日目を覚ました金髪の女から話を聞くことにした。

 

「怪我は大丈夫か?」

「…」

 

彼女はその赤い瞳で私達を睨んでいる。まあ、向こうからしても正体不明な奴らだからな…

しかし、ここで引き分けにはいかなかった。少なくともこの2人がどこの誰かははっきりさせないといけない。

 

「はぁ、いつまで睨み合いをするつもりだ?それに一応私達は君たちを助けた側なんだがね?」

「そのことには感謝してる。だけど一つだけ聞かせてあなたたちは何者?」

 

それを聞きたいのはこちらもなんだが。まあここは私が折れるしかないか。

 

「私の名前は宵崎灯火だ。数日前にここに到達した者だ。今は怪我の治療とリハビリのためにここに滞在している。さあ話したぞ。そっちも名前とここまできた理由ぐらいは教えて欲しいんだけど?」

 

私は滞在の目的はぼかしながら答えた。どこの誰かも分からない奴らに全てを馬鹿正直に話す必要はないだろう。

 

「…わかった。私のことも教える。私はユエ。ここに封印されてたけど助けてもらったおかげで自由になれた。ここには脱出が目的できた」

 

封印ねもしかしてあの無視した扉だろうか?しかし、封印されていたというのなら一つ確かめなければならないことがある。

 

「封印か。何があったかまでは聞かないがこれだけは答えてもらう。お前とあと白髪は私達と敵対するつもりがあるか?」

「少なくとも現状敵対するつもりはない。ただしあなたたちが敵になるって言うなら容赦はしない」

「そうかならいい。こちらも君たちと敵対するつもりはない。白髪の方も私の仲間が治療している。安心するといい。」

「わかった」

 

そういった彼女は少し警戒を解いてくれた。

ちょうどその時2人分の足音が聞こえてきた。

 

「ちょうどいい。どうやら治療が終わったらしい。あんたも大分疲れてるみたいだし寝てきたらどうだ?」

 

「わかった。そうする」

 

とだけ彼女は答え寝室の方へ歩いていった。入れ違いに恵里とマーリン様が入ってくる。

 

「恵里、マーリン様お疲れ様です。それで彼の容態は?」

「彼の容態は安定しているよ。傷もすでになおしたからね。目覚めるまで時間の問題だと思うよ」

 

その時電子音が聞こえてきた。マーリン様がその音の音源である通信機を取り出して確認すると「カルデアからの連絡みたいだちょっと失礼するよ」とだけ言い部屋を出ていった。

 

マーリン様が出ていったあとも恵理から詳しい状態を聞いた。

ひと通り聞いたあと恵里が驚きの事実を私に伝えてきた。

 

「そうそう、治療が終わったあと彼がステータスプレートを持っているのに気がついてね。名前のところ確認したらそこになんて書いてあったと思う?彼はね南雲ハジメだよ」

「彼が南雲?…はぁ!?え、あれが?あの白髪のやつが?あの顔つきで南雲?嘘だろ!?」

 

目が飛び出るほど驚くとはまさにこの事か私はあまりの驚きに目を見開く。

 

「ほんとだよ。彼は正真正銘南雲ハジメさ」

「まじか〜あれが?まあでも…生きててよかった」

 

正直彼とはこちらの世界で少し手を貸してやった程度の関わりしかない。

それでも手の届く距離にいたのに助けることができなかったというのはやはり心残りだった。

そんな相手が無事ではないとはいえ生きていて安心したのだ。

 

「しかし、あの様子だと相当苦戦したんだろうね」

「当然じゃないか。戦闘職の私達ですら苦戦したのに非戦闘職である南雲じゃ余計きついでしょ」

「それもそっか。僕たちでも死にかけたんだから当然といえば当然か…」

 

恵理はここまでくる過程を思い出しているのか遠い目をしている。

 

「しかし、ここで香織に強力過ぎるライバル登場とはな…」

「まあ、彼女ならまた突撃するから大丈夫じゃない?」

「そう言うもんかね〜」

 

あの二人がともに支え合ってここまで来たのは想像に難くない。

香織は諦めないだろうから茨の道だろうな…

 

「お〜い、二人ともいいニュースだ。何でもすべての準備が終わったそうだ」

「予想より早かったですね」

「技術者達が頑張ったんだろう。今日の夜中にレイシフトしてくるらしい」

 

マーリン様が部屋に戻ってくると開口一番にそう告げる。

 

「そうですかようやく本物の空が拝めそうです」

 

この居住区の天井は空のような映像が投映されているがさすがに奈落に落ちてからすでに一ヶ月近く外に出ていないというのはなかなかストレスになる。

 

「それで外に出たときの行動を改めて決めておこうと思ってね。ちなみに僕はカルデアからくる立香君たちと行動をともにするつもりだ」

「そうですか。私達は大迷宮をいくつかめぐり神への対抗策を模索します。今の力だけではとても対抗できると思えないので神代魔法の習得を目指します。もちろん私たちの力を必要とするのなら遠慮なく頼ってください」

 

どうやらマーリン様はカルデアのマスター藤丸様とともに動くつもりのようだ。

私達は基本的に大迷宮をめぐり力を手に入れること。そして、クラスメイト達を守るために動くことにした。

まあとりあえずクラスメイトの方は妄想幻像(ザバーニーヤ)で作り出した分身でも待機させておけばしばらくは大丈夫だろう。

 

「そうかでは立香君たちと合流したあとはお別れだね。一つだけ言っておこう。僕は悲しい別れなんて大嫌いだ。君たち二人とも生きて戻ってきてくれよ?」

「「わかりました」」

 

するとマーリン様は何かを思い出したような顔をしたあと私たちに質問してくる。

 

「そう言えばあの南雲とかいう少年たちはどうするんだい?」

「あー、カルデアの方々と情報共有したら他の大迷宮に向かうつもりだったけど、どうしようか」

「簡単な置き手紙でも書いといたら?」

「あ〜、もうそれでいいか…いやでも流石に…」

 

そんな話をしながら私達はアーキュラーの準備に取り掛かった

 

 





灯火は強化された相手の記憶を覗き見る力を使いオルクスの遺体からそれぞれの大迷宮の情報を仕入れているので火山→海底神殿→神山→樹海という順番で巡ろうとしています。
はいそうですミレディちゃんは無視です。
それから攻略の証が1個しか存在しないとかありえないと思ってます。
だってもし、証持った人物が他の大迷宮の途中で死んだりしたら証が必要な大迷宮に二度と入れなくなってしまうので持ってても勝手に補充されるものだと思ってます。
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