ありふれた職業と死を運ぶ暗殺者   作:雪とk

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ロード・エルメロイⅡ世視点です。


間話 一方その頃 その②

はじめまして私はロード・エルメロイⅡ世だ。

かつてカルデアの疑似サーヴァントとして戦い今は時計塔の現代魔術科の君主(ロード)をしている。

 

私は先日、時計塔からの指名でカルデアのレイシフトに参加することになった。どうやら上はカルデアに協会の人間を送り込みたかったらしい。とはいえ今回のレイシフトは前例のない異世界へのシフト、その上現地の情報も無いに等しかった。当然安全など保証されていない。そこでレイシフト適性とマスター適性さらにはカルデアとつながりを持ち疑似サーヴァントとして戦闘能力も持つ私に白羽の矢が立ったと言うわけだ。

 

 

 

まさかまた再び戦う羽目になるとは…幸いにも今回は疑似サーヴァントとしてではなくマスターとしてレイシフトするからカルデア式の召喚でサーヴァントを1体呼び出せるらしいが…不安だ。

 

そんなことを思いながらカルデアに着いた私はマスターとマシュと久しぶりに会った。それにしても「「お久しぶりですエルメロイⅡ世」」か全くあの二人は変わらんな。

 

2人と話していると「は〜いちゅうも〜く」と女性の声が聞こえてきた。その声の主はレオナルド・ダ・ヴィンチ、カルデアと契約しているサーヴァントの一人であり現在カルデアの代理所長だ。

彼女はブリーフィングの開始を宣言した後私達に説明を始めた。

 

「知っての通り先日、日本のとある学校のとある教室で大規模な魔術式の展開と当時教室にいた全ての人間の消失が確認された。魔術協会、聖堂教会、そして当然カルデアも関与を否定した。そして調査が開始されたわけだが、」

 

私もよく知っている。時計塔も調査のため駆け回ったのだから。

 

「調査の結果信じられないようなことが判明した。術式や魔力の痕跡を追跡した結果並行世界ですら無い完全な異世界から発されたことが判明した。そして驚くことに今その何者かがこちらの世界に来ようとしている。今回の任務はこの魔術、いや魔法を行使した存在の調査だ」

 

確かに異世界からこちらの世界に移動してくるなど成功すれば魔法と読んでも差し支えないだろう。

 

「さらに驚くべきことに今回観測されたのはエーテルではなく真エーテルだった。つまり神代の地球と同じような状態だと思われる魔獣のような生き物もいるだろう十分注意してくれたまえ。それから今回はマーリンが先行して現地協力者と一緒にいるから現地の詳しい情勢なんかは彼女たちから聞いてくれ。では諸君早速レイシフトを始めようじゃないか!」

 

私達は霊子筐体(コフィン)の中に入りレイシフトに備える。

 

「それではオーダー実証開始!」

 

ダ・ヴィンチの宣言とともにレイシフトが開始された。

レイシフト先にはマーリン殿と現地協力者だと言う少女がいた。少女は私達に情報を話した後私達に手紙と怪我人を押し付けてさっさとどこかへ行ってしまった。

何でも自身の戦力増強のために大迷宮とやらを巡るらしい。

 

「shit、まさか怪我人を押し付けられるとは…」

「まあまあ、彼も戦力としては一級品だよ?もっともまだ荒削りなところがあるがそれでも有力な現地協力者たり得る存在だよ彼は」

「マーリン殿そう言うことではないのだが…まあ良いだろうそれより彼らが目覚めるより先に召喚を済ませるべきだと思うのだが、どうかな指揮官殿?」

「まあ、それも道理だね。彼は一応一般人なわけだ。見られないに越したことはないだろう。じゃあマシュ悪いけどさっそく庭に出て盾を出してくれ」

 

庭に出て召喚サークルを設置した私達は同時に詠唱を始めた。

これがカルデア式召喚式の不思議なところだ。魔力さえあれば一つの魔法陣で何人も召喚できる。

これが冬木の召喚との大きな違いの一つだろう。

 

 

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。

 

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、

王国に至る三叉路は循環せよ

 

閉じよ。(満たせ)閉じよ。(満たせ)閉じよ。(満たせ)閉じよ。(満たせ)閉じよ。(満たせ)

 

 

繰り返すつどに五度

 

ただ、満たされる刻を破却する」

 

 

詠唱が進むに連れて魔法陣は淡い光を放ちその上では風が渦を描き始める。

 

 

「―――――汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に

 

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

誓いを此処に

 

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」

 

風はますます強くなり光は淡いものから目を細めたくなるほど強くなっている。

 

「汝三大の言霊を纏う七天

 

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――」

 

 

 

最後の一節が読み上げられた瞬間視界がホワイトアウトする。

魔法陣の光が収まるとそこ2つの人影があった。

 

片方は全身青色の赤い槍を持ったサーヴァント。

もう片方は赤いマントに2メートル近い巨大、赤い髪と燃えるような意志がにじみ出ている瞳

 

「よう!サーヴァント・ランサー、クー・フーリンだ。よろしくやろうや、マスター」

「おおう、よくぞ余を引き寄せた!征服王イスカンダル、()()貴様に覇道を示そう!」

 

驚いたことに私が呼び出したイスカンダルには第四次聖杯戦争の記憶があるらしい。

イスカンダルはまさにギルガメッシュに負けた後気がついたら此処にいたと言う状況らしい。

カルデア式召喚式システムフェイトはたまに生前とはまた別の記憶も持った状態で召喚されることも確かにあったがこんな奇跡果たしてあるのだろうか。

謎は積もるばかりだがそもそも異世界での召喚と言うイレギュラーな状況において無いはずの記憶があるなどということは今更なのかもしれん。

 

「王よ。再びあなたに臣下として尽くしたい」

「うむ!今再び余が現界したのだ無論、貴様にもう一度夢を見せてやろうではないか!」

 

だがそれがどうした。異世界とはいえあの後の続きができるという奇跡に恵まれたのだ。今は再開の熱狂に心を躍らせておくことにしよう。

 





疑似サーヴァントがマスターになれるのか?
…うるせー!行こう!(やけくそ)

エルメロイⅡ世のエミュ難しい…
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