遊戯王GX 精霊が見える男   作:105ダガー

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前話でデュエルの流れにご指摘を受けまして修正していたら違う所にミスを見つけまして更に修正しました。自分の未熟さに恥じるばかりです。


弱者の逆襲

『はぁ、……』

 

「どうした?…この間のデュエルか?」

 

『はい。まさか十代がウィちゃんのデッキで負けるだなんて』

 

「そう言うな。あの時天罰がなければどうなったかわからなかった」

 

『ですが…』

 

「まぁ、要観察って辺りかね?とにかく明日のテストだよ」

 

『玲二なら問題ないですよ』

 

「ありがと」

 

テテュスと話していたらコンコンとドアをノックする音が聞こえた

 

「ハイ?……神楽坂じゃないか、どうした?」

 

「少し相談に乗って欲しいんだ」

 

「別に構わないが……取り敢えず部屋入りなよ」

 

部屋の中に入れ適当な所に座らせ飲み物を用意する

 

「コーヒー、紅茶どっちがいい?」

 

「ああ、すまない。コーヒーをもらう」

 

「ほら……しかしどうした?勉強の事じゃあないだろ?お前俺より頭良いし」

 

「実はデッキの事なんだ。前に言っただろ?気づいたらコピーデッキになってしまうんだ」

 

「その事か。別に問題ないだろ」

 

「え?」

 

神楽坂は意外だったのかキョトンとした顔した

 

「俺だって最初はコピーからだったよ。そこから俺好みにカードを入れ替えて今のデッキなんだ。そんなもんで良いんだよ」

 

「そうか……そうだな。そうだよな」

 

「ま、あえて言うなら愛着は持てよ。負けたからって崩さずカードの入れ替えで終わっとけ」

 

「成る程、そうか。ありがとう、参考になったよ」

 

「悪いな、このぐらいしか言えないで」

 

「いや、そんな事ないさ。大分助かったよ」

 

「なら良かった。明日頑張ろうや」

 

「ああ、もしぶつかったら全力を出そう」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

ー翌日ー

 

『初めて下さい』

 

あ~あ、十代間に合わなかったか。仕方ない自己責任か。気にせず問題解くか

 

解答欄を全て埋め見直しがちょうど終わった頃十代が入って来た。が問題用紙をささっと書いた瞬間寝やがった。……おいおい

 

十代の行動に思わず呆れているとチャイムがなりテストが終了した。あ~あ、やりやがった

 

実技試験に向け一応デッキ調整していると十代達がやって来た

 

「なあ、玲二。今レアカードパック購買で売っているらしいぜ!」

 

「へえ」

 

「へえって…買いに行かなくてイイんすか?」

 

「問題ないよ。使い勝手の分からないものを入れる方が心配だし」

 

「そっか、じゃあ俺と翔は購買に行って来る!」

 

そう言って十代は走って行った。……翔を置いて

 

「待ってくださいッスよ~!アニキ~!」

 

何やってるんだよ……

 

「相変わらずだな十代は」

 

「だな」

 

この後時間になるまで三沢とテストの答え合わせをしたりした

 

 

 

 

「えーと?」

 

あれ、間違えた?というのが今の心境だ。実技試験は同じ寮の生徒同士で行うのだが何故か目の前にいるのはオベリスクブルーの生徒、つまり一つ格上の相手なのだ

 

「すまない。実技試験の対戦表に不具合が発生してしまってね。悪いがブルーの生徒と戦ってくれ。もし負けても減点は少なくなるよう配慮するから」

 

「はぁ、分かりました」

 

実際の所わかりたくないが。

 

「おい、早くやるぞ!どうせ結果は決まっているんだ。とっとと終わらせるぞ!」

 

相手のブルーの生徒はかなり上から言ってくる

 

『皆が嫌いなブルー生徒の特徴を凝縮したみたいな人ですね』

 

まったくだ、と同意する意味でため息をつく。しかし相手には諦めた様に見えたのかどや顔している…ほんと気が進まない

 

「「デュエル!!」」

 

ブルー生徒

LP4000

手札5

場無

魔法罠無

 

玲二

LP4000

手札5

場無

魔法罠無

 

「俺のターン、ドロー!」

手札5→6

 

あ、勝手に初めやがった

 

「俺は神獣王バルバロスを妥協召喚!」

 

神獣王バルバロス 星8

獣戦士族

攻3000→1900守1200

 

「更に二重召喚を発動!このターンもう一度通常召喚できる!俺は可変機獣 ガンナードラゴンを妥協召喚!カードを2枚セットしてターンエンドだ!」

 

可変機獣 ガンナードラゴン 星7

機械族

攻2800→1400守2000→1000

 

ブルー生徒

LP4000

手札6→1

場バルバロス、ガンナードラゴン

魔法罠セット2枚

 

「俺のターン、ドロー」

手札5→6

 

「この瞬間罠カード発動!スキルドレイン!更にチェーン!最終突撃命令!このカードが存在する限り表側表示モンスターは全て攻撃表示となり、変更できない!スキルドレインの効果でLPを1000払うがフィールドのモンスターの効果は無効となる!」

 

ブルー生徒

LP4000→3000

 

バルバロス

攻1900→3000

 

ガンナードラゴン

攻14000→2800守1000→2000

 

「どうだ!イエローの半端野郎!これが選ばれたエリートのデュエルだ!」

 

うざったいレベルでどや顔してきたが……まあ、だから?それで?

 

「……終わった?」

 

「あ?」

 

怪訝そうな顔をしているブルー生徒に向かって小馬鹿にした表情を作り

 

「だから、御託は終わった?って聞いているのだけど」

 

「なん「俺はカードを3枚伏せて」おい!?聞けよ!?」

 

「ヘルバウンドを召喚」

 

ヘルバウンド 星1

アンデット族

攻500守200

 

ヘルバウンドを召喚した瞬間会場が嘲笑い(笑い)に包まれた

 

「ギャハハははははッ!!!おいおい半端野郎!何んな雑魚モンスター使ってやがる!?あれか?負けるからって諦めたのか?ならサレンダーしろ!」

 

「負けていないし、負ける気もない。ヘルバウンドに下克上の首飾りを装備。バトル、ヘルバウンド(攻500)でバルバロス(攻3000)を攻撃」

 

「何を馬「この瞬間下克上の首飾りの効果発動。装備モンスターよりレベルの高いモンスターとの戦闘時、ダメージ計算時レベル差×500上がる。レベル差は7。よってヘルバウンドの攻撃力は4000だ」な、何だと!?」

 

攻500→4000-攻3000=1000ダメージ

 

ブルー生徒

LP3000-1000ダメージ=2000

 

「う、嘘だろ」

 

「俺はターンエンドだ」

 

玲二

LP4000

手札6→1

場ヘルバウンド

魔法罠下克上、伏三枚

 

「俺のターン、ドロー」

手札1→2

 

「ッ!ハ、ハハハハ!俺はサイクロンを発動!その忌々しい首飾りを破壊だ!」

 

「なあ!?」

 

ヤバい、どうする!?

 

俺が動揺するのを見てさっきまで意気消沈していたブルー生徒の顔に活気が戻った

 

「俺はゴブリン突撃部隊を召喚!」

 

ゴブリン突撃部隊 星4

戦士族

攻2300守0

 

「ゴブリン突撃部隊(攻2300)でその雑魚(攻500)を攻撃!」

 

……アハッ。調子に乗りすぎだ

 

「なんてな。罠カード発動。ジャスティブレイク。自分フィールド上の通常モンスターを対象とした相手モンスターの攻撃宣言時、発動する。攻撃表示の通常モンスター以外モンスターを全て破壊する」

 

「はぁ!?なんだそのインチキ効果!?」

 

カードから放たれた雷が相手モンスターを貫き破壊する

 

「くそッ!ターンエンドだ」

 

まあそれしか出来ないよね

 

「俺のターン、ドロー」

手札1→2

 

「魔の試着部屋を発動。800LPを支払いデッキから4枚めくり、その中からレベル3以下の通常モンスターを自分フィールド上に特殊召喚しそれ以外のカードはデッキに戻しシャッフルする」

 

1枚目トワイライトゾーン、2枚目凡骨の意地、3枚目人海戦術、4枚目……

 

「ッ!俺はヴォルカニック・ラットを特殊召喚する!」

 

ヴォルカニック・ラット 星1

炎族

攻500守500

 

『キュー』

 

ああ、かわいい…………

 

『駄目ですよ。デュエル中のラットちゃんに触ったら火傷を通り越して炭化します』

 

……わかってるよ

 

「罠カード発動、同姓同名同盟。俺の場のレベル2以下の通常モンスター1体選択し発動。デッキから選択したカードと同盟カードを可能な限り特殊召喚する」

 

「あ、ああ……」

 

「実感しろ、これがお前が雑魚と馬鹿にしたモンスター達の力だ。4体のモンスター(500×4)でダイレクトアタック」

 

LP2000-(500×4=2000)=0

 

「嘘だろ…………そん…な」

 

ブルー生徒はこの結果が信じられないのかガクッと膝をついた

 

「………」

 

俺は少しだけそれを見て観客席に戻らずそのまま自室に戻った

 

後で聞いた話だかブルートップランクの万丈目と十代が戦って十代が逆転勝利、ラーイエローに昇格話が出たが十代自身が蹴ったらしい。この話を聞いて思ったのは

 

 

クロノス先生、あんた十代倒そうとして失敗したな?

 

 

ぐらいだった


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