ブラックマーケットのゴーストフェイス   作:海月くらげ

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ここから本格的に物語が動き出します
短めですがイベストのOPみたいなものだと思ってください
文才が欲しい


動き出した歯車

 

 カツ、カツという足音が響く。

 

 黒い外套に身を包んだ男はブラックマーケットの中でも活気のある人通りの多い道を歩いていた。

 

 ニコニコとした表情を浮かべながら歩行による揺れもほとんど出さずに歩くある種不気味な様相にすれ違う人々は得もしれぬ怖さを感じ、必然と男を避けて歩く、ああいう手合いは無駄に関わらない方がいいと。

 

 そんな中にも勇気のあるものはいるようで

 

「おっと、すみません」

 

 男にわざとのように肩をぶつけ歩き去っていく恰幅のいいロボ市民はろくに男の顔を見もせずにゆっくりと自然な足取りで喧騒の中に溶けていく。

 

 男はその場で立ち止まり、数秒沈黙した後ゆっくりとロボ市民が去っていった方向へ振り向く。顔には笑顔を貼り付けたまま。

 

 

▼▼▼

 

 

「けっ、なんだよシケてんな」

 

 先ほど男にぶつかったロボ市民はどうやらスリをしていたようだった。ぶつかった瞬間に鮮やかな手口で素早く抜き取り自然な動作で去っていくのがこのロボ市民、スリの得意技だった。

 

 早速路地裏で獲物を漁って見るが高級感のある見た目とは裏腹に中身の金額は少なかったようで悪態をついている。が、それはそれ、質に入れればこの財布自体も高く売れそうだなと思ったところでお金の他に何か入っているのを見つける。

 

「なんだこれ、家族写真か?期待させやがって」

 

 ロボ市民が腹いせに写真を破いて捨てようとしたところで背後に気配を感じた。

 

 伊達にブラックマーケットという弱肉強食の世界で生きてきていない、恰幅のいいロボ市民は素早く写真を財布に入れると懐へしまい振り返る。そこには先ほどスリをした財布の持ち主が立っていた。

 

 スるときは気にも留めなかったがロボ市民よりも大きな背のせいか威圧感を感じる。

 

「おやおや、先ほどぶつかった・・・どうされました?」

 

 ロボ市民はまず下手にでることにした。下手にトラブルが大きくなるのは避けたいし何より彼は自身のスキルに自信を持っていた。たとえ追求されてもごまかせる、証拠だって出したことがない。

 

「・・・財布を返してくれませんか?」

 

 目の前の男が発したのはそれだけだった。ひどく平坦な声で出されたそれにロボ市民の勘は小さな警鐘を鳴らしていたが、上手くやり過ごすために飲み込んだ。

 

「財布ですか?あいにく存じ上げません、他の方を当たってみては?」

 

「・・・財布を返してくれませんか?」

 

「ですから、私は知りませんって」

 

「・・・財布を返してくれませんか?

 

「あのですね、そう繰り返されても困るんですよ」

 

「・・・財布を返してくれませんか?」

 

 なんと答えてもbotのように同じことしか繰り返さない男にロボ市民は関わるだけ時間の無駄だ、そう判断した。服の中のホルスターにしまった拳銃をいつでも抜き出せるようにしつつ強引にこの場から去る。

 

「あのですね、そう何度も言われても困るんですよ!私にはあなたに構ってる暇はないんですよ!ほら、とっとと行った!」

 

 図々しく逆ギレし立ち去ることで煙に巻き、男に背を向け歩き出す。

 

「・・・財布を──」

 

「いい加減しつこいですね!!!」

 

 ロボ市民が拳銃を抜き振り返るとそこには眼前に迫る鉄パイプがあった。

 

「うっ!」

 

 顔面にクリーンヒットし思わず地面に倒れ込んでしまう。ハッと上を見上げるとそこには先ほどの男が叫ぶ幽霊のようなマスクをつけて鉄パイプを振りかぶっていた。

 

 ガァン!ガァン!と鈍い何発も殴打する音が響く。

 

「や、やめ!・・・許して!返す!返します!あなた様から盗った財布を返しますから!」

 

 恰幅のいいロボ市民が制止を求める声を上げるが、無慈悲に何度も鉄パイプは顔面を目掛けて振り下ろされる。やがて殴打は止まり、場にはボロ雑巾のようになったロボ市民が残る。

 

 男はロボ市民の首のあたりを掴むと、首を締め上げるように持ち上げる。

 

「財布を返してくれますか?」

 

 その問いかけにロボ市民は震える手で懐から男の財布を取り出すと、男は大切なものを扱うように丁寧に受け取りロボ市民を放り投げる。壁に衝突したロボ市民はそのまま気絶してしまった。

 

 男はその様子に目もくれず、財布に傷がついていないか、写真は無事かを確認し懐にしまう。

 

 その後カメラを取り出し、ロボ市民の顔と身分証明書が映るようにしてから写真を撮る。そして白目をむいた鳥──ペロロ様のストラップがついたメモ帳を取り出すと、ロボ市民の特徴を書き込んでいく。

 

 

▼▼▼

 

「’’・・・伝説のペロロ様グッズ・・・?’’」

 

「はい!どうやらブラックマーケットで噂が流れてるみたいなんです!」

 

 

To Be Continued…

 

 




最近最終章とアビドス3章をみました
ホシノ推しとしてはみていて心が痛くなる描写が多くてハラハラしてました

でもホシノが少しずつでも前を向くことができてよかったです
結婚しようホシノ、必ず幸せにする

みなさんの推しもできたら教えてくださいついでに愛も
あとほんのちょっとでいいので感想も
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