________炎が瞳に映っている。
空を貫いて輝く槍が落ち、そしてそれは熱となって全てを焼き払う。
やがて全てが動かなくなり、灰色だけが残った大地で...
俺はまだ目を開けていた。
そして、俺の瞳を焼いたのはたった今ひとつの戦場を無に帰した爆炎ではなく。
宙に飛び立っていく、蛍の光だったんだ。
「金がない...!」
とある星の片隅、人気のない路地裏で、俺は人生の終焉を迎えようとしている。ひとつ注意しておきたいのだが、これは決して俺のせいではない。
この星の飯が美味すぎるのがいけないんだ。
見た事のない肉を見た事のないスパイスで味付けし、
とにかく!そんな絶品すぎる料理がどこの店に行っても出てくるんだから、つい食べちまうのはしょうがないだろ?だから俺は悪くない。
とは言っても
「この際仕事を選んでる場合じゃねー...が!これ以上この星にいたら俺は肉の魔力に抗える自信がねえ...」
仮にこの星で仕事を見つけても稼いだ傍から食費に消えていくのが目に見えてる。
非常に、ひっっじょ〜〜〜〜〜〜〜に名残惜しいが、この素晴らしい星とはお別れするしかない。
「じゃあな素晴らしき美食の星よ、絶対にまた来ますから...!』
そうして俺はこの最高の世界に別れを告げ、新たなる未来のため、美しき大空へと飛び立ったのだ。物理的に。
『...飛び出してきたのはいいですが、どうやって仕事を見つけたものか...』
無計画で星を出たが、仕事の当ては全くない。宇宙空間という広すぎる空間に出たことで、余計に仕事探しは難しくなっていると言えるだろう。
スターピースカンパニーへ行って仕事探しでもするか?
...ノーだ。俺は気ままに生きていたいが、俺みたいな特殊な存在をカンパニーは逃がさない。どんな手を使ってでも俺を内部に取り込もうとしてくるだろうし、そもそも
装甲がなければ俺自身はそこらの一般人と大差ない以上、血眼であいつを探してるカンパニーのお世話になるのは無理だろうな。
うーん、大急ぎでどっか適当な星に降りて仕事探しするしかねえかな...
よし、次近くを通る星に降りてみっか。考えてる内にかなり長いこと移動してたみてーだしな。
おーし、やっと大きめの星に着いたな。外から見た感じ...
『...かなりの寒冷地のようですね。大気圏突入後も暫くは装甲の維持が必要そうです』
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