やはり俺が四宮家の使用人なのは、間違っている。 作:ろーすけ
かぐや「恋愛相談……ですか?」
あ、何これ俺同じ状況この前見たぞ……?
渚「はい! 私もうどうしたらいいか分からなくて……」
八幡「あ、なら俺は「いえ!」……」
渚「比企谷君にも聞いて欲しいです!」
八幡「あ、はい……」
やっぱり逃がしてはくれなかった……
渚「それで相談は……」
かぐや「……判りました。生徒の悩みに耳を傾けるのも生徒会の責務とうちの会長もよく口にしております。して、どういった内容の相談なのでしょう」
渚「円満に彼氏と別れる方法が知りたいんです」
うん、知ってた! あんな急に告白されたら誰でもOKする。当たり前だ……
渚「お2人は凄くモテますし、恋愛においての知識量ははんぱないとか! そんなお2人なら凄く良いアイデアをお持ちなのでしょう!」
あっ、期待おっも、かぐや様も顔引きつってるぞ
かぐや[ひきがやくん、どうにかしなさい]
八幡「ヒェッ……」
久々にアイコンタクトが来た……
渚「比企谷くんどうかしました?」
八幡「い、いや大丈夫だ……ところでどうして別れたいんだ?」
渚「それが……彼と付き合い始めたのも最近なんです。突然告白されて、私……勢いでokしちゃって……でも彼の事よく知らなくて、どうやって接したらいいのか分からなくて、まだ恋人らしいこと何一つ出来て無くて……なんだが気まずくて、むしろ前より距離が出来ちゃった位で……彼に申し訳なくて、こんな事なら別れた方がいいんじゃないかって……」
八幡「なるほど……」
かぐや「そうですね……付き合ったとはいえこないだまで他人同士だった訳ですから、そういう気持ちになるのも分からなくはないです。でも告白を受ける位ですから、嫌いという訳では無いのでしょう?」
渚「勿論です……でもこれが恋愛感情かと言われると分からなくて」
八幡「それで別れるのは少々急ぎすぎなんじゃないか? 柏木さん自信が彼氏を本当に好きなのか不安なんじゃないか?」
渚「なるほど、そうかもしれません……」
かぐや「そうですね。まずは……彼のいい所を認識するところから始めてみては?」
渚「好きなところを?」
かぐや「えぇ、誰にでも長所や可愛らしい所はあるものです。例えば、真面目なところだとか、勉強が出来る所だとか、目付きが悪い所とか……」フフッ
渚「……目付きが悪いのは欠点じゃ?」
このドアホ何自分から好きな奴の特徴バラしてんの?
かぐや「違うの! 目付き悪いのを気にしているところが可愛いの!!」
渚「……目付きが悪い人が好きなんですか?」チラッ
八幡「おい、なぜこっちを見る」
かぐや「比企谷君は目付きが悪いんじゃなくて腐っているんです」
八幡「おい」
渚「なら他にかぐや様の周りで目つきが悪い人といえば……」
かぐや「ちがいますよ?」(圧
自分から地雷置きまくったくせに……
かぐや「話を続けますね。一つ良い所を見つけて、そこを良いなって思い始めたら、いい所がいっぱい見えてきて……どんどん好きになっていっちゃうものだって……知り合いが言ってました!! 私の話じゃないですよ!!」
渚「えっ!? 違うんですか!?」
かぐや「本当に私の話じゃないですよ、私に好きな人なんて居ないですから!」
渚「でも、今の流れは完全に…………比企谷君もそう思いませんか?」
八幡「確かn……」
かぐや「……」ニコッ
八幡「いや! 今のは完全に友達の話だろ! そうに違いない!」
渚「えっ、でもさっき……」
ドアバァァァン!!
千花「話は聞かせてもらいました! 私抜きで恋バナなんてズルいです! そういう話はこのラブ探偵チカにお任せ下さい!!」ハァッハァッ
かぐや「藤原さん!?」
八幡「なんでお前そんなに息上がってるんだ……?」
千花「実は、もっと早くから居たのですが、
ダッシュで演劇部から服を借りてきたので」
八幡「何の意味があるんだそれ……?」ボソッ
千花「貴方は彼への想いを見つけられずに悩んでいる……そうでしたね?」
渚「はい」
千花「では、その恋という名の落し物……この名探偵が見つけ出して差し上げます! ではっ、その人が他の女とイチャコラしている所を想像してみてください!」
かぐや「どういう事ですか?」
千花「まぁ、想像してみてください!」
渚「………」モヤ…
かぐや「………」ムカムカムカムカ!!!
八幡「……」ズキズキ…
渚「なんだか、嫌な気持ちになりました……」
千花「でしょ! つまりそれは嫉妬! 彼の事が好きだからヤな気持ちになっちゃうって事なんです! 嫌な気持ちの分だけ愛があるって事なんです! だから…柏木さんにも彼を好きな気持ちはちゃんとあるんです。それを大事に育ててあげればいいんです。」
渚「藤原さん……そっか…私、告白までしてくれた人の事を好きになれない冷たい人間なんじゃないかって思ってたんです。そうですよね! 私ちゃんと彼が好きなんですよね!」
千花「はいっ」
渚「どうしたらもっと彼と自然に話せるようになりますか……?」
八幡「そうだな、『ロミオとジュリエット効果』なんでどうだ?」
千花・渚「ロミオとジュリエット…?」
八幡「ロミオとジュリエットは恋の障害、敵対する両家を共通の敵とする事で二人の愛が深まった。この考え方を自分達に適用させればいい」
渚「強大な敵ですか……」
八幡「ああ、そうだな、例えばこの腐った社会を仮想敵とするのはどうだろうか」
三人「「「社会!?」」」
八幡「あぁ、例えば終わらない戦争、無くならない格差、そして俺ぐらいの歳の子供がしino……ゴホン朝早くから夜遅くまで特定の会社に搾取される! これ程強大な敵が居るか?」
かぐや「………」ニコッ
八幡「……」ヒェッ…
渚「な、なるほど! 2人でこの腐敗した社会に反逆すればいいんですね! 分かりました!早速2人で準備してきます!!」
八幡「あ、あぁ頑張れよ!」
かぐや「ねぇ、比企谷くぅーん」
八幡「は、はぃ」
かぐや「少しお話しましょうか」ニコッ
【本日の勝敗】
八幡の負け