やはり俺が四宮家の使用人なのは、間違っている。   作:ろーすけ

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第九話:かぐや様は愛でたい

 

突如校長から告げられたフランスの姉妹校との交換留学、通常であれば数ヶ月前から準備を行うものであるが、今回はなんと3日前に告られた。

おかしくね? 3日前って、殺す気か? まぁ、恐らくだがあの校長の事だ何か考えている事でもあるのだろう。

それはそうと、俺は今目の前で繰り広げられている光景に呆れている……

 

御行「コスプレは、どうしてもしないと駄目か?」

千花「駄目です! 姉妹校とはいえ、相手はパリからはるばる起こしになるんです! 最低限のおもてなしは必要です!」

かぐや「ですが、こういった格好をすることがもてなしになるのでしょうか……?」

千花「わかってませんね! フランスは日本に次ぐコスプレ大国です! コスプレ言葉は要りません! 言語の壁を越えて親睦を深めるにはこれ以上の策はありません!」

かぐや「ですが……」

 

藤原の言っている事は一理ある。フランスは日本に次ぐ漫画大国、フランス版コミケである《JAPAN EXPO》を2000年頃から行っており同人誌即売会としての規模は日本に次ぐ第2位である。それに付随し、コミケでも行われているコスプレもJAPAN EXPOでは行われており、レイヤー参加数でも日本に次ぐ2位なのである。

 

八幡「まぁ、いいんじゃないか? 実際今のフランスの若者はかなり日本の漫画、コスプレ文化に興味を持っている。やってみる価値はあると思うぞ」

かぐや「比企谷くんがそう言うなら……」カチャカチャ

かぐや「にゃあ………で、合ってますか?」

千花「ほらかわいいー!! ね! かぐやさん似合ってますよね! お2人とも!」

御行「あぁ、猫耳が藤原の頃に四宮は俺だな」

八幡「おぅ、四宮が猫耳で藤原が白銀になるな」

千花「ですよね〜…………え?」

八幡「おい白銀、お前何意味わからないこと言ってるんだ。まぁ、でもつまり藤原が持ってきた時間は元々四宮と猫耳だけってわけだ」

千花「えっ、怖いです……何でこの人あたかも自分は普通のこと言ってるよ、みたいな感じで意味のわからないこと言ってるんですか」

 

『猫耳と少女』

 

『相利共生、この世には組み合わせるべくして生まれてきたと言っても過言では無い関係が存在する!! クローバーとミツバチ! ワニとハチドリ! アボカドと醤油! 相利共生は個々のポテンシャルを最大限に引き出す! 人間の大多数は猫が好きであり、白銀御行、比企谷八幡も例に漏れず猫好きの人間、そして、ここに四宮かぐやという容姿端麗な少女が一人……2つの存在の相性は彼らにどう映ったか……』

 

((かわぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!))

 

『奇跡的相性マリアージュ』!!!

 

あ、なにこれかぐや様可愛い、え? なにこれ、俺死ぬの? 今日死んじゃう??? 駄目だ可愛すぎて何も見れん

 

えっ、なに!? ちょっだめだこういうの! 俺が四宮のこと可愛いなど……そんな事、許さ……うわダメだ可愛い!!

 

『結果、2人はキまる!!』

 

うん、駄目だ、あっ! こんな時は早坂に教えて貰ったルーティーンだ。スッ…

 

かぐや「そういった扮装は初めてで勝手が分からないです。似合ってますか?」にゃん

 

と猫のポーズを決めるかぐや様。

御行「まぁ、いいんじゃないか?」ガタガタガタ

 

((ぎゃぁぁぁぁぁぁかっわぁぁぁぁぁぁぁ))

((駄目だ! 四宮/かぐや様を見ていると顔に力が入り過ぎる。普通な方を見て心を落ち着かせよう!!))

 

千花「!? お2人ともカオこっわ!!!」

かぐや「私だけさらし者にするなんて狡いですよ! 会長と比企谷くんも付けてください!」

御行「ニャーン」

八幡「に、にゃん?」

千花「なんというか、会長はあんましですね、比企谷くんは目の腐り具合が野良猫っぽくてよく似合ってますよ」

御行「ずばり言うな……」

八幡「野良猫って……そりゃどうも」

 

お、おかわわわわわわわわわわわわわわわ!!

 

『奇跡的相性マリアージュ!!』

 

えっ! なに!? 会長と比企谷くんに猫耳付いただけなのに!? 付いただけなのに!?

 

『他者にはともかく彼女にとって、これは最高の組み合わせ!』

 

これは凄いですよ!? いつもの3倍は可愛く見えます!? 比企谷くんに至ってはいつもの10倍は可愛いわ!? どうしよう……口の緩みが戻らない! これじゃ2人を可愛いと思ってるのがバレバレに!

 

御行「? どうした四宮?」ガタガタガタ

 

かくなる上は…

 

かぐや「いえ、なんでもないですよ?」ニコッ

御行「そうか」ガタガタガタ

 

『舌噛み!! 口内に強烈な痛みを与える事で口角の歪みを制御!! だがそれも完璧でない! 中途半端なニヤケが残っている事にかぐやは気づいていなかった!!』

 

八幡「なんだ四宮? 俺らの猫耳に文句でもあるのか?」ガタガタガタ

かぐや「いえ、そんなまさか! とてもよく…おにあいですこと」ニマァ…

かぐや「藤原さん、お2人を撮って差し上げましょう!」

千花「あ……そうですね……」

 

だ、駄目だ! このままではかぐや様に脅される材料が増えてしまう、もし早坂や小町にこれが見られてしまったら……

 

小町(お兄さん……まさかこんな趣味が……キッモ)

早坂(ひ、比企谷くん、こんな趣味だったんだね…)

 

駄目だ! 家にまで俺の居場所がなくなる!!

 

2人「「絶対にだめだ!!」」

千花「そんな事言わずに……さっ、かぐやさんも一緒に」

かぐや「私も!?」

御行「それは、あれか? 後でデータで共有するやつか?」

千花「はい、ラインで送っておきますね」

2人「「篤と撮れ! 藤原!/藤原書記!」」

 

『白銀! 比企谷! 可愛さを選択!! 普段なら絶対にしない選択!!』

 

千花「あ、あの、3人とも…? もっとニッコリ笑ってください……」

3人「「「無理」」」

千花「えぇ……なんでメンチ切ってるんですか!? 3人とも! 喧嘩するならこれは没収です!!」

 

パッ

 

私ったら……一体何を

 

何かに取り憑かれていた気分だ……

 

はっ、俺は? 何を…??

 

千花「こ、こわいよぉ」ブルブル

 

 

全員((((猫耳怖い))))

 

 

【本日の勝敗】

藤原書記の負け

なお生徒会での猫耳使用は全員一致で禁止された。

 

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