転生チートなのにハーレム出来ないんだが 作:タツオ・クローニン
上位竜 疫病 それが我の名だ。
我らは自由だ。
何者にも縛られず、ただ自由に生きた。
時に無意味に、街や村を滅ぼし、暇つぶしに暴れたりした。
たまにやってくる英雄気取りの馬鹿どもの、相手をしてやったりもした。
それこそ大概すぐに終わった、戦いと呼べるようなものなど、たまに起こる上位竜同士の抗争でしか、起こりえなかった。
幾度となく戦い、稀に交わり、子をなしたりした。子は、1体の例外を除き、上位竜に名を連ねることはなかった。
今の上位竜は我を含めて全てで12体、豊穣、武力、蜃気楼、賢者、疫病、暴食、紅蓮、水害、日輪、麒麟児、千里眼、虚無、
我らは無敵だ。
我の趣味は、疫病をばら撒くことだった。
撒いた疫病だけで村や街、国を滅ぼすことなど、よくやる遊びだった。
稀に抗体を持つ個体が生まれたりしたが、全て滅ぼした。
そいつらが増えれば、遊べなくなるからだ。
よくある遊び、人間どもが逃げ惑う姿を、見るだけで、食事がよく進んだ。
フェンリルどもも、鬱陶しさが勝る羽虫のような存在だった、こいつらに負ける竜がいるらしい。想像も出来ない。空も自由に飛べず、地に這いずり回るだけの犬っころに、負ける竜など竜の恥晒しだろう。我が子達が、何故、フェンリルごときに負け捕食されたのかが理解出来なかった。食ったフェンリルどもは全て疫病に沈め苦しめながら殺したが、それはどうでもいい。
ある村を疫病に沈めている時、一匹の人間が現れた。
よくいる英雄気取りの馬鹿どもの類だと思った。
暇だし相手にしてやろうと思い、翼を広げた、その時、人間は素早くこちらの右翼を、見えない斬撃で切り裂き、空を飛べなくした。
右の前足で、全力で叩き潰したが、受け止められ、逆に右の前足を切り裂かれた。距離をとりブレスを叩き込もうとしたが、いきなり視界から消え顎から頭上に向かって、とんでもない威力で叩かれた。
ブレスは口の中で暴発し、牙が折れた。念話で近くにいる上位竜 武力に助けを求めて、左前足で敵を捉えようとしたがこちらも、切り刻まれた。尾で叩き潰そうとしたが、途中で止められ、尾と胴体が切り離された。逃げなければ、生まれて初めてそう思ったが、もう遅かった。せめて道連れにしてやろうと、疫病をばら撒いたが、やつに感染しているかわからない。足から徐々にぶつ切りにされ、あまりの痛さに涙が零れ落ちた。足が胴と別れ、もはや何もする事が出来ない状態になり、首を落とされ、我は絶命した。
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