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今回は本編ではなくタイトル通りマサルVSユウリの解説をしたいと思います。というのも、前回の感想を読ませていただいて、マサルVSユウリの描写不足……つまり私の力量不足を痛感し、挙句の果てに読者の皆様を「こんらん」させてしまう始末……。
本編をさっさと投稿しようかなとも思ったのですが、私と読者様の認識がズレたまま話を進める方が問題だと思い、このような機会を設けました。
まず初めに述べておきますが、私は本作を連載する上で「マサルVSユウリ」の結末を「主人公マサルの敗北」つまり「ユウリの勝利」にすると「最初から」決めていました。「最初から」というのは「本作を連載する前から」という意味です。
そのことを踏まえて、以下の解説をお読みください。
【ジバコイルVSエースバーン】
二人のバトルにおける、ある意味一番のターニングポイントです。マサルは基本的にバトルではよっぽどのギャンブルはせず、読みを駆使して手堅く戦ってきました(カブ戦とポプラ戦以外)。ユウリはそんなマサルの思考を読み、「私のパーティーはバランス型だからマサルはきっと幅広く受けられる鋼タイプのジバコイルを出してくるはず」と判断しエースバーンを選出。ゲームの主人公補正が唯一使えない初手で見事にユウリがマサルに読み勝ちました。
しかしマサルもエースバーンが出てきた場合の対策も講じており、それが「でんじは」です。攻撃技では発動が間に合わないと思い、もしもエースバーンが出てきたら最速且つ確実に嫌がらせができる「でんじは」を使うと最初から決めていました。ただし、本編でも述べたように、エースバーンはマサルにとって「最悪の想定内」です。シャワーズが出てきたら最高。パルスワンは耐久勝ちできる。ルカリオなら「ボディプレス」で倒し切れる可能性がある。メタグロスは「てっぺき」を積んで倒せないまでも耐久合戦で確実にダメージを与えたり状態異常を与えることができる。
そう考えていたところに最悪の相手であるエースバーンが出てきたので、「でんじは」を入れることしかできませんでした。しかしこの「でんじは」が後の攻防に大きな影響を与えることになります。
【バンギラスVSルカリオ】
ここからはユウリのゲーム主人公補正が発動します。当然、マサルもそれをわかっているので、初めからユウリに対してはポケモンの選出による読み合いに付き合うつもりはありませんでした。そもそも、読み合わなくとも「ユウリは必ず相手のポケモンに対する最適解を出してくるとわかっている」ので「マサルにはユウリの出してくるポケモンがわかる」のです。この辺はゲーム主人公の能力を知っているマサルだけの特権です。まあ、知っているだけでタイプ相性が覆るわけじゃありませんが。
ただ、その能力を「知っている」のと「知らない」のとでは雲泥の差があります。
そしてマサルは「ユウリはバンギラスに対する最適解のルカリオを出してくるだろう」と思い、予想が見事的中します。しかしここでユウリはルカリオへの指示を躊躇いました。その理由は本編でも述べたように「想定外の『でんじは』でエースバーンの戦闘能力を大きく削られたから」です。
エースバーンにとってジバコイルが「最高の相手」だったが故に、想定外の反撃を受けたことで必要以上にバンギラスを警戒してしまいました。そしてマサルはユウリの警戒を即座に見抜き、その感情を煽ってルカリオの攻撃を誘います。見事マサルの術中にはまり、マサルに対して恐怖心を抱いたユウリ。そのユウリの恐怖がルカリオにダイレクトに伝わります。
これは、ユウリとルカリオの間に確かな信頼関係が築かれていたことと、ルカリオが「はどうポケモン」であり、「きたえられた ルカリオは はどうを つかい 1キロさきに だれがいるのか どんなきもちか さえも わかる。」という図鑑説明にもあるように、他者の感情に強く共感しやすいという性質が合わさって、ルカリオはユウリ以上にマサル達に恐怖を抱いてしまいました。その結果、「インファイト」の威力が激減し、バンギラスの「リベンジ」で戦闘不能になったというわけです。
感想欄でルカリオの波動について触れていらっしゃる方がいたのを見て、正直私はニヤッとしました。あえて描写しなかったことに気付いていただけてとても嬉しかったです。
ちなみに、ユウリが迷うことなくルカリオに指示を出していたら、マサルは「ふいうち」で「インファイト」をキャンセルしてユウリに警戒心を抱かせるつもりでした。
【バンギラスVSシャワーズ】
ルカリオが倒されたことにより、ユウリはパニック状態に陥りかけます。自分のポケモンが他のトレーナーに倒されたことが「初めて」であることに加え、マサルに抱いてしまった恐怖心、自分の判断ミスによる後悔、様々な感情が混ざり合い、思考がぐちゃぐちゃになります。ポケモンの選出にも迷いが生じ、自分の直感が信じられなくなりました。
「失敗を知らない天才は一度崩れると脆い」というようなバトル漫画にありがちな展開です。ただ、マサルはそんな崩れた天才……本領を発揮できないユウリに勝っても意味がない、100%のユウリに勝ちたいと思い、彼女に檄を飛ばして覚醒させます。まあ、復活させて迷いがなくなったユウリとシャワーズに対して直後に「ふいうち」をぶちこむわけですが……。人の心とかないんかこいつと思いつつ、でもマサルは現実主義者なので、その辺の感情とバトルにおける戦術はしっかり切り離してシビアに考えることができます。
マサル「俺は100%のお前に勝ちたいんだ!!」
覚醒ユウリ「ましゃる……(とぅんく♡)! シャワーズ!! ハイドロポンプ!!」
マサル「ふいうち」
覚醒ユウリ「グエー」
要約すると酷い流れですねこれは。ただ、ユウリはバンギラスが「ふいうち」を習得していることに気付いており、持ち前の洞察力でシャワーズにはあらかじめ「ふいうち」対策を仕込んでいました。後の流れは本編の通りです。シャワーズの「ハイドロポンプ」をバンギラスが「ストーンエッジ」で防ぎ(「GOTCHA!」リスペクト)、「あなをほる」からの奇襲を間一髪で回避、最後は「かみなりパンチ」と「みずのはどう」で相打ち。結果的にバンギラスはユウリのポケモンを二体葬ります。
600族の名に恥じない活躍でしたが、グリーンが言っていたようにマサルはここでバンギラスを失いたくはなかったのです。なぜならこのバンギラスをメタグロスにぶつけたかったから。でも、思う通りに進まないのがポケモンバトルなんですよね。
【メタグロスVSニンフィア】
ジバコイルVSエースバーン並みに最悪の対面です。しかしマサルはこの展開は避けようがないと考えていました。だからこそ、ニンフィアに鋼タイプ対策を仕込んでおり、それが「リフレクター」で一発耐えつつ、「倒れること前提」で「マジカルフレイム」を二発ぶち込む、でした。ただ、ここに関してはマサルは結構な賭けに出ています。「リフレクター」を張ったとはいえ、ニンフィアがメタグロスの攻撃に耐えられる保証がなかったので。
もしもここでニンフィアが一発も耐えられなかったら、その後のバトル展開はもっと一方的になっていたと思います。そしてニンフィアは一発目どころか二発目も耐え、マサルのために辛うじて立ち上がりましたがとても戦闘できるような状態ではありませんでした。だからマサルはニンフィアをボールに戻しますが、ニンフィアはそんなマサルの優しさとメタグロスに勝てなかった悔しさ、不甲斐なさで涙を流します。ヒロインかな?
【シャンデラVSメタグロス】
ユウリとのバトルにおけるマサル最大の誤算です。マサルは、シャンデラがいくら特効お化けのとはいえ、「オーバーヒート」一発だけで全快のメタグロスが落ちるとは限らないと考えていました。だからこそ、ニンフィアに犠牲になってもらってまでメタグロスを削ったのですが……それにもかかわらずメタグロスは「オーバーヒート」を耐え切ります。これはマサルにとって完全に「想定外」でした。シャンデラでメタグロスを沈めて二対二のイーブンに持っていくというバトルプランが完全に崩壊した瞬間です。マサルのセリフにもそれがありありと滲み出ていましたね。
この時ばかりは、マサルはあの御曹司を恨みました。「何やってんだツワブキ・ダイゴォ!?」
私としてはメタグロスの絶望感を演出できたので満足しています。でも読み返すとほんとに何なんだこの個体……。
【インテレオンVSメタグロス】
インテレオンのキョダイマックス。「No.0057 でんせつ!! レッドさん」でマサルがマグノリア博士に依頼した調査内容がこれでした。「インテレオンはキョダイマックスできるのか?」と。これを予想できた人はすごいです。「ダイゴさんと世界中の珍しい石探しの旅に同行する権利」をあげます。
冗談はさておき、メタグロスはシャンデラの「オーバーヒート」を耐えたとはいえ倒れる寸前でした。インテレオンの一撃で確実に落ちることがユウリにもわかっていたので、ユウリはメタグロスに「にほんばれ」を指示します。この「にほんばれ」がマサルVSユウリの勝敗を決定付けたと言っても過言ではありません。
本来ならば「ダイストリーム」で天候が「雨」になり、水タイプ有利の状態で次の戦闘に臨めるはずが、「にほんばれ」によって「晴れ」となり、水タイプ技の威力半減、炎タイプ技の威力激増という状態になってしまいました。これは「まひ」になっているエースバーンへの強力な援護です。
話は少し逸れますが、「まひ」はゲームでは「素早さが半減し25%の確率で行動できない」という効果ですが、これを現実に置き換えた場合、「身体が痺れて動きづらいなら、素早さだけじゃなくて攻撃力にも影響が出るよな?」と私は解釈しました。なので、本作では「まひ」状態というのは素早さだけじゃなく、攻撃力も低下している状態という扱いになっています。その代わりにゲームの様に完全に身動きが取れない事態にはならないようにしているので、そこでバランスを取った感じです。
後付け感がすごくて申し訳ないです。もっと早くに本作における「状態異常」の扱いを明記しておけばよかったと反省しています。
何にせよ、メタグロスはニンフィアと天敵のシャンデラを葬っただけでなく、後続へのサポートまでやってのけました。600族の誇りですね。
【インテレオンVSエースバーン】
御三家キョダイマックス対決。「ポケモントレーナー マリィ」でソニアがユウリを連れてこっそり二人で話していたのはエースバーンのキョダイマックスについてです。もうちょっと前から伏線張っててもよかったかなと思いましたが、話の展開次第では、エースバーンがマサルとのバトル以外でキョダイマックスするタイミングがありかねなかったので、割とギリギリになっちゃいました。このあたりでも私の力量不足が顕著ですね。
ただ、この二体のバトル自体はシンプルです。「キョダイソゲキ」と「キョダイカキュウ」の打ち合い。「晴れ」で威力が半減した「キョダイソゲキ」と威力が激増した「キョダイカキュウ」。タイプ相性だけなら水が有利ですが、天候のせいで威力自体はほぼ互角という結果に。ただ、エースバーンには「まひ」が入っていたので、その差でインテレオンが勝利しました。
もしも「まひ」状態じゃなかったら相打ちだったでしょう。ジバコイルの「でんじは」はここまで影響を与えていたんですね。しかし、勝ったとはいえこの時点でインテレオンは大ダメージを受けています。本編で述べていたように「利き腕が使えず」、キョダイマックスが解け、満身創痍の状態です。「キョダイソゲキ」で天候を「雨」に上書きしましたが、その天候操作すらも次の攻防でユウリに利用される形になります。
ちなみにゲームでは「キョダイソゲキ」に天を候操作する効果はありませんが、本作ではキョダイマックス技にも天候を操作する効果を付随させています。二次創作の特権と言うことでお許しください。
【インテレオンVSパルスワン】
私の描写不足及び力量不足で読者の皆様を混乱させ、深読みさせてしまった問題の一戦。まず、前述したようにこの時点でインテレオンはエースバーンの「キョダイカキュウ」により「利き腕が使えない」。ゲームで言う「やけど」状態の満身創痍で体力も三割以下といった状態でした。「雨」という天候で水タイプにとって有利な状況ではありますが、パルスワンの「かみなり」も必中となります。
元気いっぱいのパルスワンと満身創痍のインテレオン。どっちが早く動けるかなんて明白です。ゲームだとどれだけダメージを受けていようが(特性や状態異常を無視すれば)動きや技の威力に影響はありませんが、現実だとそうはいかないでしょう。格闘技やボクシングだって後半のラウンドになればなるほど、ダメージが蓄積されればされるほど動きが鈍くなってくるのですから。
ということで、インテレオンの「ねらいうち」よりも早く「かみなり」が発動し、インテレオンに命中。
この瞬間、誰もが思ったはずです。「インテレオンが倒され、マサルが負けた」と。
当然でしょう。ボロボロのインテレオンに弱点技の「かみなり」が命中したのですから。これでユウリが「勝ち」を確信してしまっても仕方ありません。ゲームシステムと混同させるのは良くないですが……例えば、ゲームやってて残りHP三割以下の水ポケモンに「かみなり」を命中させたらほとんどのプレイヤーが「勝った」と思いますよね? 私も思います。
この「勝ちを確信してほんのわずかとはいえ隙を晒してしまったこと」
「それ自体」ががユウリのトレーナー人生における「最大の過ち」です。
ここがおそらく、一番読者様に伝わりにくい部分だったと思います。それに関しては完全に私の描写不足および力量不足です。申し訳ない。
色々と誤解を生んでしまった要因として。
①テンポを優先したこと
②第三者視点の地の分でユウリとマサルの心情がわかりにくかった
③そもそもユウリとマサルの心情は次回のお話で描写する予定だった
④「トレーナー人生における最大の過ち」という仰々しい表現を使ってしまったこと
等が挙げられます。③、④については次回しっかりやるのでそれまでお待ちください。ただ、少なくとも、これでマサルとユウリが拗れるということは「絶対に」ありません。ユウリは色々混乱しているでしょうが、そもそもマサルが拗らせる要因がないので。あと、④について軽く説明しておくとユウリはここで痛い思いをしたので「もう二度と」「相手のポケモンが倒れるまで勝ちを確信しない」でしょう。そういう意味での「最大の過ち」です。
話を元に戻しますが、ユウリが勝ちを確信し、ほんの一瞬気を緩ませて隙ができてしまった。そしてマサルはその隙を突いてインテレオンに「ねらいうち」を命じるも、結果的に「ねらいうち」は「外れて」しまいます。
この「ねらいうち」が「外れた要因」を色々と深読みされている方がいらっしゃいましたが、外れた要因自体はシンプルです。
インテレオンは「利き腕が使えない」「かみなりで瀕死どころか意識が飛ぶ寸前で限界をとっくに超えている」
こんな状態でまともに技を命中させられるはずがありません。人間に例えるなら「全力の100メートルダッシュを十本やった直後に20メートル先の小さな的に利き腕とは逆の腕でゴルフボールを投げて命中させなさい」
できるかぁ!! ということです。いや、もしかしたらできる人がいるかもしれませんが……そんなのは特殊な例外です。
というわけで、「ねらいうち」は「外した」のではなく、ダメージが蓄積され過ぎて「外れた」のです。「ユウリのカウンター読みで外した」や「パルスワンの回避読みしてあえて置き撃ちをした」という感想を見て……「読者の人達すげえな。私はそんなの考えもしなかった」と戦々恐々としました。……私の頭の悪さが露呈しただけでしたね。
これもひとえに私の描写不足と力量不足が原因です。読み返すと確かに「こういう風に受け取られるよな」と反省し、マサルが「ユウリは動くだろう」と信じていたのなら、拗れる原因になりそうだなと思いました。
ですが!! 私の脳みそがカニ味噌レベルだったので!! そこまで想像できませんでした!!
誠にごめんなさい。
こんな豊かな想像ができる読者の方は作者になるべきだと思います。
ただ、繰り返しますが、このシーンにそこまで深い背景はありません。
「ユウリが勝ちを確信して隙を晒してしまった」
「マサルがその隙を突くもインテレオンのダメージが大きすぎて『ねらいうち』が外れた」
これだけです。ではなぜ、ユウリが勝ちを確信してしまったのか。その一番の要因は「本気の勝負の世界における経験が圧倒的に少ないから」です。ユウリは才能こそゲーム主人公と同等ですが、本気の勝負の世界に身を置いたのは今回のジムチャレンジが「初めて」です。
マサルとバトルするまでは、その才能が猛威を振るい、圧倒的な勝利をおさめ続けてきました。ですが、マサルとのバトルで「初めて」ポケモンを倒され「初めて」相手のトレーナーに恐怖を抱き、「初めて」ギリギリまで追い詰められ、という初めての経験尽くしです。
つまりユウリは、余裕など全くない状態で相当に神経を擦り減らしながらバトルを展開していました。トレーナーとしては天才でも、そメンタルはいたって普通の女の子(イキリヒロイン以外)なのです。そんな女の子が、一発勝負の後がないシビアな勝負の世界で神経を極限まで擦り減らしながらギリギリの攻防を続け、最後の最後で満身創痍のインテレオンに「かみなり」命中させたら……勝ちを確信し、緊張の糸が切れてしまってもおかしくはないでしょう。
そしてその隙を、マサルは見逃さなかった。
マサルはユウリと違い、前世で高校野球というシビアな勝負の世界を経験してきた人間です。後がない一発勝負の緊張やプレッシャー、一瞬の判断ミスや油断が命取りになる恐怖、真剣勝負の酸いも甘いも知る……そんな少年です。だからこそ、ユウリの隙を突くことができました。
そしてマサルは、ユウリが隙を見せたことに対して失望する……なんてことはありえません。マサル自身、前世で相手のそういった隙を突いてシビアな世界を勝ち上がり、甲子園の決勝まで上り詰めていますし、基本的にマサルは対戦相手に対してリスペクトを抱く人間です。
それに何より、マサルはユウリのことを一番理解している人間です。ユウリの経験不足も、それによるほんの一瞬の気の緩みも、全部全部理解しています。だからユウリに対して何か思うところはありません。
ユウリはユウリで混乱していますが、そこは次回しっかりやるのでお待ちください。ユウリの「ひろいんぢから」が爆上がりすると思います。多分……きっと……「ばくれつパンチ」の命中率くらいの確率で。
そして「ねらいうち」が外れたことで、マサルは……
「インテレオンはとっくに限界を超えていてもう戦える状態じゃない」
「それでも最後まで俺の期待に応えようと己の使命を全うしてくれた」
「だけどもういいんだ。もう休めインテレオン。ここまで戦ってくれて、お前は俺の誇りだ」
という気持ちになり、ここまで自分達を追い詰めたユウリに敬意を払い、負けを認めました。それがラストの台詞「ユウリ───お前の勝ちだ」に繋がります。
めちゃくちゃ長くなりましたが、要は。
ユウリ「───勝った……!!」
マサル「まだだっ!!」
これだけです。
深読みさせて本当に申し訳ない。そもそも私の文章はそんな高尚な物ではなく、文面以上の深い意味なんてないので……そもそも今回はその文面自体に問題があったので読者の皆様も混乱させてしまいました。重ねてお詫び申し上げます。
また、補足ですが、この「マサルVSユウリ」は「一戦ごとのつながり」をとても意識していました。
ジバコイルVSエースバーンから始まり、全ての攻防が後の攻防に影響が与える……一戦一戦が独立して完結しているのではなく、バトルの全てが生き物のようにつながっているということを描写したつもりです。いやほんとにつもりでそれが皆様に伝わったかどうかはわかりませんが……。
ただ、最後の最後でインテレオンが「ねらいうち」を「外した」から負けた、という単純なお話ではないことだけはご理解ください。
インテレオンの「ねらいうち」が「外れる」までにたくさんの「積み重ね」がありました。それはインテレオンVSパルスワンだけでなく、それまでの合計八体のポケモン達の攻防による積み重ね……その積み重ねがより大きい方に勝利の天秤が傾き、それがユウリだった、ということです。
目と目が合って、最後のポケモンが倒れるまでの積み重ねが「ポケモンバトル」なのです。
「何かが一つ違えば勝ったのはマサルだった」という感想をいただきましたが、その通りです。積み重ねの中であと何か一つ、天秤がマサルの方へ傾くものがあれば……勝っていたのはマサルだったでしょう。
ですが、「もしも」を言い始めたらキリがありません。それが「勝負の世界」なのですから。
確かにマサルは確固たる己を築き、消えることのない闘志を心の内に宿し、覚醒しました。ですが、成長するのはマサルだけではありません。このバトルの中で、ユウリもたくさんの「初めて」を経験しマサルと同じかそれ以上に成長しました。
バトルの勝敗はあくまで「結果」ですが、たった一度の勝負で全てが決まるわけではありません。
確かに、バトルの才能は、トレーナーとしての才能はマサルよりもユウリの方が上でしょう。ですがマサルにはユウリにないもの、「勝負の世界における経験値」「グリーンに『チャンピオンの器がある』と言わしめた圧倒的メンタル」「もう二度と決して消えることのない灼熱の闘志」があります。
だからこそ、この結果だけで二人の優劣をつけることはできません。互いに持っているものが違うのですから。
ただ、「今日───敗者の君達へ」を投稿してから露骨に低評価が増えたので、マサルの勝利を望んでいた人が多かったのだなと改めて実感しました。ですが、冒頭で述べたように私は「最初から」この結末を決めていたので内容を変えるということは「絶対に」やりません。
今回のお話で本作を読むことを辞めてしまった人もいるでしょう。でもそれは仕方がありません。人には合う合わないがありますから。読者様全員を満足させられなかったのは私の力量不足です。本当に申し訳ない。
では、解説したいことは(多分)全部やったと思うので、このあたりで終わりにしようと思います。
もしもこの解説をお読みになってもわからないこと、疑問に思ったことがあったらお気軽にご質問ください。答えられる範囲でお答えします。
ではでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
次回、全国放送で雌顔を晒してしまう超絶可愛いヒロインユウリちゃんに乞うご期待!