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「ではではこれからマサル氏のお別れ会を始めたいと思いまーす!」
「やだやだやだやだーーーっ!! マサルにぃに行かないでーーーっ!! あたしとパルデアで暮らすんだーーーっ!!」
「悪いなアオイ。カロスのメガシンカが俺を待ってるんだ」
「だったらあたしも連れて行ってください!! あたしの宝探しはまだ終わらないのだ!! ……そう、『人生』という宝探しは永遠に終わらない。ねえあたし今良いこと言ったよね? 良いこと言ったよね?」
「アホか。ちゃんと学校行け。ペパーみたいに留年してーのか?」
「まだしてねえよ! 留年予備軍ちゃんだ!」
「休学してたウチは何も言わんよ」
「はっ!! そうか!! 休学って手があったんだ!! よーし、チャンピオン権限を濫用して……」
チャンプルタウンの「宝食堂」の個室で僕達はマサル氏の送別会を行っていた。エリアゼロの一件をオモダカ氏達に報告して……いやほんとに大変だった。エリアゼロで起こったことを全部報告したんだけどそのほとんどがパルデアの最高機密になって僕達には緘口令が敷かれたんだ。
……なーんで一介のジムリーダーがこんなことになってるんだろうね。
それもこれも全部ぜーんぶマサル氏のせいだ!!
「マサルにぃには!! まだパルデアでやることがあるはず!!」
「ねえよ。パルデアポケモンリーグとコネができてガラルとパルデアの
「パルデアに封印されている四つの災厄を解き放って叩き潰すのだ!」
「そんなおっそろしいこと考えてたのかよ!? 誰だ! そんな危険思想をアオイに植え付けたのは!?」
「今、『俺の可愛いアオイに』って言いました?」
アオイ氏が小悪魔チックなあざとい笑顔を浮かべるも、マサル氏は容赦なくアオイ氏にアイアンクローをぶちかましていた。残念だがアオイ氏よ。マサル氏にそういうのは効果がないのじゃ。僕も同じような流れでマサル氏にアイアンクローやヘッドロックをされたからよーくわかる。
で、詳しい話を聞くと、アカデミーの歴史教師のレホール氏とやらがその災厄にご執心らしい。なんでそんな危険人物が教師やってるんだよ!! チャンピオンランクを唆して災厄を解放させるってもうやってること悪の組織じゃん!!
「えー……パルデアの災厄って大昔に王国を滅ぼしたってヤツでしょ? あんなんおとぎ話やん」
「ボタちゃんはエリアゼロで何を学んだのか」
「いやいやいや。あんな超ド級の厄ネタが他にもほいほい転がってるとかありえんよ。そんなんが実在したら今度こそパルデアが滅びるし」
「ボタちゃん、良いことを教えてやろう。この世界のおとぎ話や伝承はほぼ100%実在するんだ」
マサル氏の言葉にダイゴ氏がうんうん頷いている。実際滅びかけたホウエン人とガラル人は説得力が違うなちくしょう!!
「アオイ、ハルト! 災厄と戦う時は絶対私も呼んでね!」
「もちろんだよ。あたし達三人が揃えば怖いものなんてないからね! ペパーとボタンも一緒に行く?」
「いや行かんし」
「単位の方が大事なんだよ」
「ナンジャモさん!」
「行かないよ! というかそんな危険なことするならちゃんとオモダカ氏の許可を取りなさい!」
エリアゼロの件みたいなお目付け役はもうごめんだからな! 絶対だよ!? フリじゃないからな!!
というか災厄の話で思い出した。マサル氏って次にカロスに行くって言ってたよね?
「マサル氏マサル氏!」
「どうしました?」
「カロスってさー。何年か前にとんでもねー兵器で滅びかけたって話だけど大丈夫? マサル氏がカロスに行っちゃうせいで最終兵器が復活したりしない?」
「さすがにそんなことにはならんでしょー。カロスが一度も滅びかけたことがない平和な地方だったらなんか起こっても不思議じゃないですけど、滅びを乗り越えてるから大丈夫! 何も起こらない! Q.E.D.」
「絶対なんか起こるし。カロスってメガシンカの聖地なんやろ? ガラルでダイマックスポケモンが暴走したみたいにメガシンカポケモンが暴走して大ニュースになるとみたね! 哀れカロス……でんTマンが訪れたばっかりに……」
「がんばれよマサル。ニュースは毎日チェックしてやるからな」
「はいはーい! 私も暴走したメガシンカポケモン達と戦いたいです! 滅びそうになったら呼んでくださいね!」
「好き勝手言いやがってお前ら……見とけよコラ。カロスの旅は意地でも平和に終わらせてやるからな!」
残念だけど、僕もみんなと同じ意見。絶対何か事件が起こるよ。だってマサル氏だもん。
はあ……それにしても、やっぱりマサル氏はパルデアから旅立って行っちゃうのかぁ……。
うん、認めよう。僕は、マサル氏と離れ離れになってしまうことを寂しいと感じていることを。
いや~、だって……ねえ? 出会ってほんの数カ月ではあるけど、なんだかんだマサル氏とは濃い付き合いをしてきたからなぁ。そういう濃い付き合いをしてきた友人と離れるのは寂しいよ。
うん。友人。あくまで友人としてだから。それ以外の感情なんてないから。
「マサルにぃに! この前ね、アカデミーで学生最強大会があってあたしが優勝したんだよ!」
「アオイ、
「バト……何その物騒な名前の大会?」
「オレンジアカデミーで最強のトレーナーを決める大会! 超絶可愛い
「偉い偉い」
「わふー♪」
さっきまでマサル氏にアイアンクローされていたアオイ氏が頭を撫でられてご満悦の表情を浮かべている。
「それ全員参加すんの?」
「希望者だけですね。あと、オモダカさんも参加してましたよ。ちなみに僕は決勝でアオイに負けました」
「俺は初戦でアオイに負けちまった」
「ウチは参加しとらん」
アオイ氏達が参加したら蹂躙にしかならんのじゃなかろうか……。と思ったけど話を聞くと四天王のハッサク氏や元ジムリーダーのタイム氏がいて、他の教師もトレーナーとしてのレベルがかなり高いらしい。
「ネモはどうだったんだ?」
「あ、私は裏方に専念してて参加できなかったんですよー」
「だからなんか元気なさそうな顔してんの?」
「……そう見えます?」
「見える」
「あちゃー、気付かれないようにしてたつもりだったんだけどなー。そのですね、別に学生最強大会は関係なくて……あることを思い出して」
ネモ氏は腕を組んで悲しそうに、というよりちょっと困ったような笑顔でそう言った。
「この前、『俺のポケモン強いぞ!』って言ってる子がいたからバトルを申し込んだんだけど断られちゃって……」
「それがショックやったん?」
「断られたこと自体はショックじゃないよ。ただね、その時にこう言われたんだ。『ネモはチャンピオンで天才だから戦っても負けるしやりたくない』って」
おおう。割とド直球なこと言われちゃったのね。
「天才、かあ。私、がんばってるのにそんな言葉で簡単にまとめられるの好きじゃないなーって。ボール投げるのも苦手だし。……私って、ポケモンバトルが大好きで大好きですーっごくのめり込んで、気付いたらチャンピオンになってたんだよね。ただ、チャンピオンになったのは私にとってあくまで
それでネモ氏は他の生徒達との間に壁を感じて、バトルで圧勝し過ぎないように、相手も楽しめるように手を抜くようになってしまったらしい。
「あ、もちろん今はそんなことしてないですよ! だって全力を出しても勝てない相手がいるんですから! ただ、前にそういうことがあって一時期もやもや~ってしちゃって。アオイはさ……天才って言われて嫌じゃないの?」
「全然嫌じゃない! むしろもっと褒め称えてほしい!」
「あはは、アオイはすごいなぁ」
「僕はネモの気持ちわかるよ。天才って言ってる側に悪気はないんだろうけど、言われた側としてはね……結果に至るまでの過程とか努力とか苦悩とか何も見てくれてないんだなって思っちゃうんだ」
「そうそう。まるで私達が何の努力も苦労もなく結果を出しちゃってるみたいに思われててさー。そんなわけないのにね」
この辺りは人によって受け取り方が違うところだろう。それにしても、アオイ氏とハルト氏って双子だけど性格はまるで似てないなぁ。
才能の差、かぁ。精神的に未熟な子供達が集まる学校生活でそれを痛感するのは……持っている者と持っていない者
よーし、ここは大人で頼りになるおねーさんのぼくが!! ネモ氏を完璧にフォローしてみせようじゃないか!!
「ネモ氏───」
「なるほどな。俺はどっちかっつーとそういう天才を全力でぶっ倒したい側の人間だから、またちょっと違った考えになるけど……そうだな。ネモに
「ある理解、ですか?」
おのれマサル氏! またもや僕の邪魔をするというのか!? ……まあいいか。マサル氏がシリアスモードだし。真剣な顔をしているマサル氏を眺めるのはなかなか眼福だし。
「ネモはさ、運動が苦手だろ?」
「はい」
「でさ、俺と行動を一緒にする中で俺の人並外れた身体能力を見る機会が何度かあったよな? その時にネモは俺を見てどう思った?」
「どうって……私には絶対真似できなくてすごいなーって───ああ、なるほど……そういうことですか」
「な? わかったろ? ネモに天才って言った子は、
「すーっごくしっくりきました! そっかぁ。あの時、あの子は私をそんな風に見てたのか。なのに私は……
「そこで相手を責めずに自分の責任だと感じることができるのがネモの良いところだよ」
そういうところにネモ氏の育ちの良さを感じるよね。
「ただ、残念なことに世の中には絶対的な才能が、天才が存在する。努力だけじゃどうにもならない事象が存在する。んで、そういうもんにいざ直面した時、人はどうするのか。『諦めるか』『立ち向かうか』の二択だ。……ネモの言うその子はきっと、諦めちゃったんだろうな。でも俺は、諦めるのが
マサル氏の言葉は、本当に酷く重みがあって、それでいてとても共感できるものだった。僕だって今はそこそこに名の知れたインフルエンサーになったけれど、黎明期は本当に大変だった。とにかく必死で、やれるだけのことは全てやってきた。でも、だからといって成功する保障なんてなかった。むしろ失敗する可能性の方がはるかに高かっただろう。
僕が身を置いているのは、一見すると華やかな世界だけれど、その裏でどれだけの夢と希望が打ち砕かれてきたのか……想像もできない。
「その子だってネモのことを傷つけるつもりがあったわけじゃない。悪気があったわけじゃない。だからといって何を言ってもいいってわけじゃないけどな。ただ、その気持ちを理解はできなくとも、そう思ってしまう人がいることを、そう感じてしまう人がいることを
マサル氏の言葉に、アオイ氏はあんまりピンと来ていない様子だけどペパー氏やボタン氏は思うところがあるようだ。この二人もマフィティフのことやスター団のことで色々あったもんね。それこそ、
「……つまり、天才過ぎるアオイちゃんはみんなにとってのラスボスだった?」
「威厳の欠片もねえラスボスだなぁ」
「待てよ。ここは孤高の天才を拗らせてダークサイドに落ちればマサルにぃにがもっと甘やかしてくれるのではなかろうか?」
マサル氏が何かを懐かしむような穏やかな笑顔を浮かべながらアオイ氏のほっぺたをムニムニしている。し、知っているぞあの表情! あれはマサル氏が別の女の子のことを思い浮かべている表情だ!
「ただな、ネモ。その子の言っていたことは正しくもあり、間違いでもあるんだ」
「マサルにぃに! あたしはそんな哲学的な難しいお話はわかりません!」
「今大事な所だから唐揚げ食ってろ」
「あーん♪」
アオイ氏が大きく口を開けてマサル氏が唐揚げを食べさせてあげている。……何度思ったかわかんないけどアオイ氏ってハルト氏のお姉さんなんだよね? 逆じゃない? ハルト氏はハルト氏で満足そうにうんうん頷いているし。ほんとに何なんだこの姉弟……。
「ネモ、お前は確かに天才だよ。ポケモンバトルを
「バトルを……楽しむ?」
「そう。お前はどれだけ負けてもマイナスの感情を一切感じさせずに何度でも挑んでくる。心の底から楽しそうに、な。ガラルにだっていなかったよ、そんなトレーナーは。俺にだってそんなことできやしない。ネモにとってはそれが当たり前で自覚がないかもしんねえけど、その自覚のなさこそがポケモンバトルを楽しむ天才の証明だ。すげえよマジで。お世辞抜きで尊敬する。もしかしたらこれからもさ、周りに色々言われることがあるかもしんないけど……どうかそこだけは、ポケモンバトルを楽しむ心だけはずっと忘れないでいてほしい」
「……私は、ポケモンバトルの天才じゃなかった?」
「そうだな。お前はポケモンバトルを楽しむ天才だ」
「そっか。そっかぁ……えへへ、よかったぁ……。うん、ポケモンバトルを楽しむ天才……全然嫌じゃない。むしろ嬉しいです!」
「お前は間違ってないよ、ネモ。どんな過程を辿ろうとも、どんな結果になろうとも、バトルを楽しむことができる、バトルの楽しさを追い求めることができる。その姿勢は決して
人の間違いに気付くこと。人の間違いを指摘すること。それは意外と簡単で……。
だけど、「間違ってないよ」って「正しいんだよ」って肯定してあげることの方がずっとずっと難しくて、忘れがちになっちゃうことなんだ。
大人にだって難しい……いやむしろ、大人だからこそ難しいことなのかもしれない。
そんなことを面と向かってはっきり言ってくれる。
マサル氏のそういうところ、僕はすごく良いと思う。
「……やっぱりマサルお兄様は私と血が繋がっているんじゃ? 小さい頃行方不明になってガラルに流れ着いた私の真のお兄様!」
「残念だったな。生まれも育ちもガラルだよ」
「なぜザ・ネモにはそんな対応ができるのにウチは理不尽ブートキャンプに放り込むのか」
「だってボタちゃんは甘やかすとどんどん堕落するタイプだから」
「現在進行形でアオイを甘やかしとるくせに何言っとん」
「ふはははは! 羨ましいんだねボタン? でも代わってあげないよ!」
「微塵も羨ましくないし」
「生徒会長がバトルを楽しむ天才ってのは納得ちゃんだったな。でも、所かまわずバトルを挑んでくるのはどうにかしてほしいぜ」
「えー? だって楽しいよ?」
「確かにそこは意識を変えなきゃいけないとこだな。あのなネモ、例えば……俺は運動が好きだし得意だから、ネモに『楽しいから毎日一緒に筋トレとランニングしよう』って誘ってきたらどう思う?」
「いやー……無理ですね」
「な? 楽しさを追及するってのは、自分一人の楽しさじゃない。相手の楽しさも追及してこそ、だ。でもネモは大丈夫。自分がそう思っていても、あるいはそう思っていなくても、相手がどう感じるかは
「確かにそうですね! これからはもっとしっかり相手のことを考えるようにします!」
「おお、すげーな。あの生徒会長があっさり言うこと聞くなんて……」
「だってマサルお兄様は私の真お兄様だからね!」
「言わばネオ・ゴールデンにぃにか……」
なんだかんだ面倒見の良いマサル氏。こういうところがアオイ氏やネモ氏、年下の子達に慕われる理由なんだろうなぁ。マサル氏って結構教育者に向いているのかもしれないね。ずっとシリアスモードで真剣な表情をしてたらもっと……いや、それはそれで物足りない気がする。
「安心しろよネモ。世界にはお前が
「はいっ!」
「えー……なんで生徒会長はマサルのラスボスムーブにあんなおめめキラキラちゃんなんだ?」
「これこそがザ・ネモなのです」
ほんとにマサル氏の言ってることって完全にラスボスだよね。でもそのラスボスムーブがネモ氏にはこうかばつぐんなわけで……うーん、こればっかりはネモ氏に共感できないかなー。ただ、マサル氏のラスボスムーブ自体は……これはこれでありかな。ただの虚勢じゃなくて確かな自信と実力に裏付けされたものだし。
って、なんで僕はそんなことを考えて……これじゃあまるで僕がマサル氏のファンみたいじゃないか。あ、ありえねーっ!! シリアスモードでラスボスムーブしてるマサル氏をちょっと良いなって思っただけで別にファンなんかじゃねーしむしろ天敵だ天敵! 不俱戴天の仇!
「ふふっ」
「な、なんじゃダイゴ氏!?」
「いやー……ずいぶん熱い視線をマサルくんに向けているなって思ってね」
「気のせいじゃない? 僕は普段通りだよ」
「別に
「……かぁーっ! ダイゴ氏ったらもぉ~。ちゃんと飲んでるの~? ほらほらグラスが空だよ~? この僕が! お酌してあげようじゃないか!」
「もう少し素直になっても良いと思うけどね」
「僕ほど素直な人間はなかなかいないぞよ?」
「別にナンジャモちゃんのこととは言ってないんだけどなぁ」
「ああーっ! 僕も追加で何か頼もうかなーっ!」
思わず大声を出すとマサル氏が「なんやこいつ」みたいな視線を僕に向けてくる。それいっつも僕が君に思っていることだよ!!
で、でも助かった。僕とダイゴ氏の会話はマサル氏には聞こえてないみたいだ。
そんな僕を見てダイゴ氏はクスクスと笑ってるし。こ、この~っ! お、大人の余裕を見せつけよってからに……!! だ、だめだこれ以上はボロが出る。いや出るようなボロなんてないんだけどね僕はいつでも素敵で健全で可愛くて美人なナンジャモさんだからな!!
「ナンジャモさん、あんま飲み過ぎたらダメっすよ。俺もう酔っ払ったナンジャモさんを介抱したくないですから。……
「心配ご無用! なんたって僕は同じ轍を踏まない女で有名だからね!」
「ダメそう」
「なんじゃと~!? 確かに前は不覚を取ったけれども! 本当はお酒が強いってことを……ナンジャモの本気を見せたろやないかい!!」
「そのセリフ、ナンジャモさんが即オチ二コマする前振りなんだよなぁ」
こ、この男は本当に……! ふんっ、その挑発に乗ってやるぞよ! この度数が高~いウィスキーを軽く飲み干して「さすがナンジャモさんは素敵で格好良い大人の女性だなぁ」って思わせてやるんだからな!
いざっ!!
「ふえ~ん! マサル氏ぃ~! なんでもうカロスに行っちゃうんだよぉ~! もうちょっとパルデアに居ようよぉ~! 寂しいじゃんかぁ~!」
「すごいな。お手本のような即オチ二コマちゃんだぜ」
「フラグ回収早過ぎやし。大人気インフルエンサーの姿か……これが……」
「マサルさん、ナンジャモさんって前もこんな感じだったんですか?」
「いや、前はにゃんにゃん言ってあざとく甘えてくる感じだった」
「前は!? マサルにぃに!! ナンジャモさんとご飯食べに行くのってこれが初めてじゃないの!?」
「え? 今さらそこツッコむ?」
「お持ち帰りしたのか!! あたし以外の女を!!」
「ジムに捨ててきただけなんだよなぁ」
「おかしい。一見すると修羅場なのにこの組み合わせやとコメディにしか見えんし」
みんなが何か言ってるけど全然わかんにゃいよぉ~。ただ僕はもっとマサル氏と一緒に遊びたいだけなんだよぉ~。もっと一緒に美味しいものを食べに行ったりもっと一緒に冒険したりもっと一緒に配信やったりしたいだけなんだよぉ~。
でもでもぉ。マサル氏が旅を再開しちゃうとそんなこともできなくなるわけでしてぇ~。
とてもすごく寂しいっっ!!
「ナンジャモさん」
「嫌じゃ! 言い訳なんぞ聞きとうない!」
「子供っすか。あのですね、本音言うと俺も寂しいんですよ。色々……マジで色々ありましたけど、なんやかんやたくさん思い出ができて、ナンジャモさん達に会えてすごく楽しかったんです。だからね、ナンジャモさんが寂しいって言ってくれて俺も嬉しかったんですよ」
「マサル氏も寂しいならいいじゃんか~。もっと一緒に居ようよぉ~。あと一年くらい~!」
「いや、チャンピオンカップが始まっちゃうんで」
「もうみんなチャンピオンだ! この僕が認める! だからチャンピオンカップに出なくてヨシ!」
「パルデアだけじゃなくて、世界をこの目で見て回るのは俺の夢なんです。だから……すみません」
「うぅ~。マサル氏の夢は……応援したいけど、嫌なもんは嫌なんじゃ!」
「駄々っ子みたいに」
マサル氏が困ったように笑いながら僕に向かってゆっくり手を伸ばしてきた。かと思うと、マサル氏は何かに気付いたようなハッとした表情になって伸ばした手を引っ込めようとする。なんだかそれが嫌だったから、僕はマサル氏の手のひらに自分の頭をぐりぐりと押し付けた。
こんなことをしても何の解決にもならないことくらいわかってる。わかっているけれども!!
何とかならぬかナンジャモよ。アルコールで活性化した脳細胞をフル稼働させるのじゃ!!
どうにか……どうにかマサル氏を引き留める方法を……。
はっ!! そういえば!!
「マサル氏僕に言ってたよね!? 『どうにかしなくちゃいけない厄介事を抱えてる』って!! それを解決するまでパルデアを離れるわけにはいかないだろ!?」
「……覚えていやがりましたか。しかもよりによってこのタイミングで」
「言うんだな!? 今ここで!!」
「いや言いませんよ」
「言えー! 言えーっ! 言わないと噛みつくぞー! 言わないとムウマージに呪わせるぞー!」
「……はぁ~。なんで俺はこんな人を」
僕が噛みつくように歯をガジガジさせるとマサル氏が心の底から呆れたような表情になり、両手で顔を覆ってしまった。そっかそっか。マサル氏も泣いちゃうくらいに悲しいんだね。よしよし。
「……そんなに聞きたいんすか? 今ここで?」
「聞きたい!」
「後悔しますよ」
「ナンジャモの辞書に後悔の二文字はないのじゃ!」
「本当ですね?」
「疑り深いな君!!」
「そこまで言うなら……覚悟してくださいよマジで」
ようやくマサル氏は観念したらしい。はーっ、大きな声出し過ぎて喉が渇いちゃった。お酒……じゃなくてお茶にしておこうか。マサル氏が話してくれるみたいだし。
さーて、一体何を話してくれるのやら?
「好きですナンジャモさん。俺と付き合ってください」
「ぶほーーーーーっ!!!!????」
瞬間、僕は口に含んでいたお茶を盛大に吹き出した。その先には当然マサル氏がいるわけで。マサル氏の顔面が僕の吹き出したお茶でびっちゃびちゃになってるわけで。ネモ氏がすぐにマサル氏の顔をおしぼりで拭いてあげているわけで。
「よかったですねえナンジャモさん。俺がナンジャモさんの唾液まみれのお茶を顔面に浴びて喜ぶような変態じゃなくて」
「グルーシャ氏と
めっちゃスンってなってる!! めっちゃスンってなってるよ!!
「あ、あ、あ……え? ま、マサルにぃにが……ナンジャモさんを好き? あ、あ……つ、つまりナンジャモさんがあたしのお姉さ、ん……? あっあっあっ……好きになったというのか!! あたし以外の女を!! あっあっあっ。脳が……脳が……こんなん寝取られやんけ……おんぎゃあああああああああああああ!!」
「う、嘘だ……嘘だ嘘だ嘘だ!! マサルさんに……マサルさんにアオイを押し付けて僕が悠々自適なアカデミーライフを送るという完璧な計画が……僕の!! 完璧な!! 計画が!! うわあああああああああっ!?」
「でんTマンがナンジャモを好きとか……ミックスフライカレーにハイパーおやつサンドぶち込むようなもんやし」
「マサルのヤツ……度胸あり過ぎちゃんだろ……」
「さすがですお兄様!」
「おや? ガラルの雲行きが怪しくなってきたね」
あっあっあっ。ちょ、ちょい待ち! ちょとちょいちょちういついちょいうおいう待ち待ちちちち!!
ちょっと待って! ほんと待って!
「ま、マサル氏……!! い、いいいいいいいいまいままいま今なんって言ったの!?」
「好きですナンジャモさん。俺と付き合ってください」
「あっさり言うなよもぉーーーーっ!!」
僕が床に頭をガンガン叩きつけているとマサル氏が「迷惑だからやめなさい」って保護者みたいなことを言ってきやがった!! なんでそんな冷静なんだよ!! なんなんだこいつ!! なんなんだこいつ!! 酔いが完全に醒めたわ!!
「そ、そんな素振り……い、いいいい一度も見せたことなかったじゃないか!!」
「あれだけアピールしてたのに……気付かないなんてどれだけ鈍いんすか?」
「してた!? ほんとにしてたの!? あれで!? 弄られた記憶しかないんだけど!? それっぽい台詞とか言われたことないんだけど!?」
「じゃあ逆に聞きますけどねえナンジャモさん!!」
「なんで君がキレ気味なんだよ!?」
「仮にぃ!! 俺がぁ!! 歯の浮くような鳥肌が立つラノベやラブコメ漫画でしか許されないようなクッソ寒い口説き文句を言ってたらナンジャモさんはどう思いましたかぁ!?」
だからなんでそんなキレ気味なんだよ!! わけわかんないのは僕の方だよ!!
……もしマサル氏が僕を口説くような台詞を言ってきたとしたら?
『見て見てマサル氏ー! テラスタルした僕のムウマージすっごく綺麗でしょー?』
『……ふっ。どんなテラスタルの輝きもナンジャモさんの美しさの前では霞んで見えますね』
おげーっ!!
おげげーーっっ!!!!
おげげげげーーーーっっっっ!!!!!!!
「な、な、な、なにを企んでやがるんだマサル氏!! 僕は絶対に屈しないぞ!!」
「ね? そういう反応になるから言えなかったんすよ。ま、仮にそういう台詞を言っていたとしたら……俺の精神と肉体が耐え切れずに全身の毛穴から緑色の汁を垂れ流して死んでましたね」
「人類に許された死に方じゃないよ!! というか!! やっぱ全然アピールできてないじゃん! 僕悪くないじゃん!!」
「エリアゼロにナンジャモさんを呼んだのも!! ナンジャモさんに良いとこ見せたかったからなんすよ!!」
「嘘だろ。あれで良いとこ見せようとしてたの!?
「……ほんとはもっと上手くやるつもりだったんですよ」
「でも恥ずかしくなってできなかった?」
なんだよ可愛いところあるじゃんマサル氏。
「いやナンジャモさんがおもしれー女過ぎてナンジャモさんを弄り倒したいという本能に抗えず……」
「抗えよ!! それが惚れた女に対する扱いか!?」
「理想と想像を超える素晴らしい反応をするナンジャモさんが悪い!!」
「ここで僕に責任転嫁するのか!! ほんとに僕のこと好きなの!?」
「好きですよ。俺が冗談でこんなこと言うと思います?」
「お、思わにゃい……」
きゅ、急に真顔になるなよ!! ドキッとするだろ!! くっ……顔が……顔が熱い!! ええい、お酒のせいだお酒のせい!!
「で、ナンジャモさん」
「なんじゃ!?」
「返事は?」
「……ほえ?」
「返事、ください。はよ。ハリーハリー」
マサル氏が顔をグイっと近づけてきたので僕は思わず後ずさってしまった。くそっ……Tシャツで台無しになってるけど素朴ながらも端正な顔立ちしてやがるなこの男!!
「ちょ、ちょっと待って。ちょっと考えさせて……じ、時間をぷりーず」
「じゃあ十秒待ちます。じゅーう、きゅーう……」
「ちょっと過ぎるだろ!! 不良が舎弟をパシらせる時だってもうちょっと待つぞ!!」
「だったらどのくらい時間が欲しいんです?」
「に、二、三日は欲しい……」
「だめだ待てない」
「うおい!! さっきからなんで君が主導権を握ろうとしてるんだ!!」
「ほら。こういうのって『好きになった方が負け』って言うじゃないですか。だから何としても主導権を渡したくないっていう知的で高度な戦略です」
「力技でゴリ押ししてるだけじゃん!!」
ほんとになんでこんな状況に……誰だよマサル氏にこんなこと言わせたのは!?
……僕だよ!! そうだよ僕だよ!! こんな展開になったのは全部ぜーんぶ僕のせいだよ!! マサル氏めっちゃ念押ししてたじゃん!! 「後悔しますよ」って!! 「覚悟してください」って!! いやでもこんなん予想できるか!! だってマサル氏が!! あのマサル氏が!! ぼ、僕のことをす、すすうす、すしゅすしゅしゅしゅ好きだったなんて!!
「まあ、あんま待ちたくないのは他に理由もあってですね。……アオイは死んでるからまあいいか。いや生きてても参考になりそうにねえ。ネモ、ボタちゃん」
「はいお兄様!」
「ウチを巻き込むなし」
「男の子が勇気を出して女の子に告白しました。でも女の子はその場で返事をせず『少し考えさせてほしい』と言いました。女の子目線で考えた時に結果はどうなると思いますか?」
「どんまいでんTマン。特別にウチのブイブイ達をモフらせてやろう」
「お兄様。失恋の傷は時間が癒してくれます!」
「ね? こーなるんすよ」
「僕まだ何も言ってないのに勝手にフラれてる!!」
で、でもマサル氏の言うことは一理ある。僕が当事者じゃなくて、客観的な立場だったら……ネモ氏やボタちゃん氏みたいな反応になってただろうね。い、いや……でも、でも違くて!! ちゃんと、ちゃんとマサル氏のことを考えたくて……!!
「もしも……もしもだよ? 僕がイエスって答えたとしても遠距離恋愛になっちゃうよ?」
「え? 当然俺の旅に同行してもらいますけど?」
「僕ジムリーダーだよ!?」
「はっはっは。まさかこの俺が、
「は、配信だってあるし……」
「旅先の方が色んな刺激があってマンネリ化を防げますね」
「君はいつか……ガラルへ帰っちゃうんだよ?」
「その時はナンジャモさんも一緒です」
「……僕がパルデアに帰りたいって言ったら?」
「その時は俺も一緒です」
ああ、だめだ。これ以上マサル氏の顔を見れないよ。これ以上彼の顔を見ていると頭が変になりそうだ。きっとマサル氏は何を言っても、何を聞いても躊躇うことなく答えてくれるのだろう。
それに比べて僕は……僕は……。
「ナンジャモさん」
マサル氏が僕の手をそっと握った。
「ナンジャモさんが俺に対して恋愛感情を全く抱けないというのであれば、俺の努力不足です。その時は潔く身を引きましょう。でも、それ以外なら……
そこまで言ってくれるのか。君は。僕に。
そこまで言ってくれた相手に「時間をくれ」なんて、そんな不義理なことを言えるのか。
言えるわけが、ない。
だから僕は……僕は。
伝えなくちゃならない。
今この瞬間、僕が君をどう思っているのかを。
今この瞬間、僕が君にどんな感情を抱いているのかを。
全部。
君に、届けなくちゃ。
「マサル氏……いや、マサル
ナンジャモ√ fin
「ん? 何見てるんだユウリ」
「あ、ホップ。あのね、ドンナモンジャTVだよ」
「またマサルがとんちきな企画をしたのか?」
「んー。今回は違うみたい。でもね、なんか今日の配信で重大発表があるんだってー。なんだろうね? はっ、もしや……ナンジャモに彼氏ができたのでは!?」
「……嫌な予感がするから俺も一緒に見るぞ」
数分後、ガラルチャンピオンの悲痛な汚い叫び声が響き渡ったのは言うまでもない。
「あ、あ、あ、あ、あ……ふざけんな!! ふざけんなよ!! ナンジャモに彼氏だと!? ナンジャモに彼氏だと!!?? いや彼氏ができること自体は別にいい推しの幸せを素直に応援できず反転アンチになるような輩は真のファンじゃないから僕はナンジャモの幸せを心の底から願ってる。でも相手が!! よりにもよってマサルだと!? あのマサルだと!? ナンジャモにクソダサTシャツを着せて屈辱を味わわせたあのマサルだと!? いや確かにマサルが出演した回はドンナモンジャTV黎明期の身体を張った古き良きナンジャモ思い出して懐かしい気持ちになったよやっぱりナンジャモは身体を張った時が一番輝くんだ。だが!! それとこれとは話が別!! 僕達のナンジャモに屈辱を味わわせたこと……カロスに来たら百億倍にして返してやるっす!! gfでゅsfがよsづ;おいじうygふぃtgふ;おいjkl!!!」
「……発狂して白目になってるカナリィも好き♡」
「あ、もしもしマサル? 配信見たよ。うん、君が誰と付き合おうがそれは自由だから特に言うことはないけれど本当に彼女が君に相応しいのかどうかちゃんと確かめたいと思ってねいや別に深い理由があるわけじゃないよ友人として君の幸せを願っているだけだからそれよりもエリアゼロの一件ではどうして僕じゃなくてナンジャモを選んだのかな? 僕の方が彼女よりずっと強いのにもちろん君が僕の足のことを気遣ってくれていたのはわかっているよでも一言くらい声をかけてほしかったって言うのが本音かなうん自分でも面倒臭いことを言ってるのはわかってるでもこれから何か厄介ごとがあったならまず僕に相談してほしいかな早速僕にお願いしたいことがある? 何でも言ってよ他ならぬ君のためだからさ」
「はははははははっ! あのマサルという男、まさかこの私をハッコウシティのジムリーダーへと推薦するとはな! くくくっ……確かに私は危険思想の持ち主だからリーグという監視役をつけたかったのだろうが、災厄の調査及び捕獲そのものを
はい。というわけでナンジャモ√はこれで終了です。
終始ギャグというか完全にパルデア編でしたね。微塵も甘い雰囲気や恋愛を感じさせないお話でしたが二人はこれから思う存分イチャイチャ旅をするのだと思います。たぶん。きっと。おそらく。
〇ナンジャモ
メインヒロイン。マサルの度重なるアピールに微塵も気付けなかった鈍感系ヒロイン。なお本人がおもしれー女過ぎてマサルもアピールより弄りたいという本能を優先した結果ああなった模様。
ラストシーンでは、苦楽を共にした仲間達の前で思いを告げられ、それを受け入れる。こう書けばヒロインっぽいですね。実際は大衆食堂の個室で酔っ払った状態で告白されて告白相手にお茶をぶっかけてましたが。
これからナンジャモはマサルの旅に同行して色々なトラブルに巻き込まれ、振り回されることになります。しかし「せめてベッド上では大人のおねーさんらしく主導権を握ってやろう」と意気込みますが……返り討ちに遭うことも多いでしょう。
〇アオイ
世界各地にマサルの妹が生えてくることになった全ての元凶。最後の最後で脳破壊されたが、別にマサルに恋愛感情を抱いていたわけではない。将来的にムクと壮絶な妹バトルを繰り広げるがおそらくマリィに負ける。バトルの腕は本物で他主人公勢と同等の才能の持ち主。ただし超直感型のユウリタイプ。本能の赴くままに行動するアホの子だが、最終的になんやかんや上手くいくことが多い。
〇ハルト
アオイに振り回される不運な弟にして最終防衛装置。ただ、アオイが動いた結果が大体ハッピーエンドなので、アオイの行動を積極的に止めたりはしない。逆に言えば、ハルトが動くのはアオイの力でもどうにもならないほどマジのガチでヤバい事態に陥る時のみ。バトルに関してはアオイと同等の才能の持ち主で、マサルタイプの戦略型。アオイとの戦績は五分五分。ただし、相性の関係で勝敗は圧勝かボロ負けかの二択で接戦になることはほとんどない。アオイの手綱を握れる貴重過ぎる人材としてマサルがどうしてもほしかった。
〇ネモ
バトルジャンキーだが所作の一つ一つに育ちの良さを感じさせるお嬢様。マサルのことを純粋に慕い、尊敬している。バトルを除けばマサルシスターズの中でも屈指の常識人。アオイやハルトがいるから拗らせることはなかったものの、ガラルに生まれてジムチャレンジでバチバチ戦り合う人生も幸せだった気がする。逆に言えば、アオイやハルトがいなければ精神的にヤバいことになっていた可能性大。
〇ボタちゃん
休学中の引きこもり時代にマサルにヨロイ島へ拉致され、マスタードブートキャンプに強制参加させられたため、原作よりも体力マシマシ。マサルのおかげで引きこもりから脱却できたことは感謝しているものの、それはそれとしてインドア派の自分をあんな島に連れて行ったことを恨んでもいる。
〇ペパー
SVのヒロイン。
〇グルーシャ
ホップ枠。激重感情持ちヒロイン。グルーシャが女の子だったらナンジャモに勝ち目はなかった。
〇カナリィ
近い内にマサルに屈辱を味わわされる。
〇ムクちゃん
とても可愛い。
〇ダイゴさん
ダイゴさん。
ここまでカナリィ√とナンジャモ√を執筆しましたが、読み返してるとラブコメのコメ要素が強すぎるので、次はラブ強めのあまあまなお話を書こうと思います。そんなあまあまなヒロインは……タロちゃんになります。つまりタロちゃん√カキツバタヒロイン編のアカマツ脳破壊編です。でんTマンがブルーベリー学園を襲撃し、アカマツ含む多くの男子生徒の脳が破壊されます。おそらく、恋愛関係で周辺被害が一番酷いことになるでしょう。
あと、ifルートは執筆しててすごく楽しいのですが、私の中でマサユウが大正義過ぎてマサルが他の女の子と結ばれるシーンを書いていると、私もユウリのように脳破壊された気分になります。どうでもいいですね。はい。
ではでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
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