このッ…クソ運営がぁぁ!   作:mnomno

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滑り込みなので推敲甘め
物語にメリハリ付けていきたいなぁ…


楽しい拠点改造(俺除く)

 

御曹司による豪勢なオフ会と…ついでにある女の人生が終わりギルメンたちもまた時間を取れるようになってきた。

そうなるとやっと手に入れたギルド拠点を色々と改造しようぜってなるわけで

 

ユグドラシルのギルド拠点改造――それは導入から2年経った今も廃人から初心者まで多くのプレイヤーを熱狂させる一大コンテンツとなっている。

外観から性格スキル構成まで思い通りに出来る拠点NPCは勿論、エリアごとの内装やステージギミック、配置するモンスターまで全てをプレイヤーの手で決められるという拠点改造はその自由度から沼に嵌るプレイヤーが続出している

 

拠点NPCを何を作るかで派閥が生まれギルドを割る大騒動となることも多いギルド拠点改造

 

そこに一ギルドの資産が溜め込まれてるんだから格好の略奪ギルドの標的にされやすいギルド拠点改造

 

拠点ギミックの仕様をついてNPCやプレイヤーの服を剥いてR18案件を引き起こし即メンテ&ギルド拠点を凍結する事件をおこしたギルド拠点改造

 

手間暇かけて創ったギルドを崩壊させられたことで団結した復讐者たちが略奪ギルドとの血みどろの抗戦をやる原因となっってるギルド拠点改造

 

拠点NPCが置けない中規模の拠点でも景観やステージギミックを作り込む為にやり込んでいるギルドが多くあるほど愛されているギルド拠点改造

 

うーん、これぞゆ ぐ ど ら し る

同じ方向性を持ってギルドを造ろうとしてた奴らすら対立で仲間割れしてるからな…

あと有力なプレイヤーが自分のギルドを創る為に上位のギルドから抜けるなんてことも結構起きたし、次の周年でまた上位ギルドの入れ替わりとかあるんだろうなぁ

 

そういや早い段階でギルド拠点を攻略してた異業種のとこがまたダンジョン攻略したんだってな

異業種のプレイヤー人口少ないし異業種しか入れないようなダンジョンもあるからこの攻略ペースも理解できるけど、あそこ悪評ひど過ぎるせいで新規プレイヤーが寄ってこないはずなんだが?

しかも最近略奪ギルドが拠点ぶっ壊しに行って酷い目に遭わされた時の動画が公開されて…

うっ、この話するのはやめとこう飯が食えなくなる…

 

でもあの動画が拡散されてからシステム外スキルなんてものが流行り出し、あまりに酷いモノは運営が動くようになったんだよな~

でも良くも悪くも波乱万丈なユグドラシルでメンバーほぼ欠けずに50人くらいで安定してるって考えると凄いな。少人数で大規模ダンジョンを攻略するコツとかあるなら聞きにいきたいかもしれん

…いや『誰でも楽々PK術』*1ダンジョンverなんて出されても困るな

 

話が逸れたな

まぁ俺も拠点が手に入ったらやりたいことがあるって訳

チェスや将棋で用意された駒でしかクリア出来ないステージとかシステム外スキルを利用した強制時間停止(無量空処)ギミックとか、あと契約しすぎて溢れてる傭兵NPCを置いとく場所も居るな

 

それに拠点NPCも創ってみたかったんだよ

サポートNPCと比べれば縛りがキツイとはいえ3Dモデルとかスキル構成なんかはこっちで決められる。ユグドラシルではサブ垢なんて無いから全く違う系統のクラスでスキルや魔法を組み合わせる事なんか殆ど出来なかった。それを試しにNPCでやらせてみて良さそうな組み合わせが有ったらフィードバックさせるなんてことも出来る

実際この一年で違うクラスに転職やつは結構増えてるんだよ…まぁ躍起になって最上級職への転職条件を探してる奴らのせいもあるけどさ

 

「終わったよー」

 

…因みにギルド拠点の階層は増やせる*2

ギルド拠点強化のイベントは数多くあり拠点自体を強化するものから作成NPCレベルを増やせるもの、報酬が少ない代わりに道中で拠点強化用のアイテムが落ちるクエストだったりとまぁ色々だ。

まだ知られてないやつもあるだろうから全部クリア出来たならそこらの拠点NPCも持てない弱小拠点がユグドラシル最難関と言われる天空城と同じレベルの拠点に化けるんじゃないかって噂もあるくらいだ。

 

あと課金でも階層は増やせる

一層目が300万、二層目は600万、三層目1200って倍々に増えてくけど一層につき拠点NPCレベルも200付いてくるからお得だと思う*3

白亜は元が4階層だったが今10階層まで拡張が終わってる。

 

一般に公開するカジノと最終防衛線、ギルドホームに四層は使うので自由に出来るのは六層だが一つのエリアでも東京ドームよりデカいからな充分だよ。最終1層丸ごと弄りたいってヤツには階層ごと上げてそれ以外のメンバーはエリアを幾つか担当することになっている。

俺も二つのエリアと100Lv分のNPCポイントを貰ってるし

 

「あれ、聞こえてないのかな?」

 

――そうだな強面のやつは神秘的な鍾乳洞、窓際は月明かりの草原とか言ってたな。

兎っ子が牧場作るだろうし共有(ほぼ俺と御曹司用)の傭兵NPC保管先はあっちが作ると言ってたから俺は気にしなくていいし

使うギミックは考えてるけどどんなエリアにするかはまだ決めてないんだよなぁ~

 

SFみたいなロボットだけの世界とか?いや操作しやすいモンスターハウスとかも良いか。

あぁ夢が広がる…ぜ

 

とっとと起きろ!

「うぐ…っ!」

 

フレンドリーファイアを貫通する謎技術を持つ御曹司の一撃が強制的に俺をユグドラシルへと復帰させた。

 

「あっアーミー起きた?魔力の補充終わったよー」

「今度はこちらのダンジョンに行ってはどうしょう?副産物で欲しいモノがあるんですよね」

「待て、なら先に服飾用のダンジョンに行くべきだ。服用の素材が足りていないという由々しき事態になっている」

「お前さんそういう趣味があったのかい…いや人は見た目によらないねぇ…」

 

目の前には最難関のボス戦であろうとも頼りになるギルメンたち

俺を囲んでワイワイと騒いでるしいつもより笑顔が多い、いつもポーカーフェイスで感情を隠している窓際ですら楽しそうなのだから大概…

そりゃあ自分が考えた最強のNPCやら最高のエリアを造ってるんだから楽しいだろうよ!

 

…で、なんで俺が現実逃避なんてしてるのかというとだ

 

「気休めだろうがスキル再装填の短縮のバフ掛けておいた感謝しろ」

「…全員レベルも上がったところだし今日の所はこれで終わりと言うことで(震え)」

ふるふると首を振り、珍しく労わってくる御曹司たちに目で訴える

 

しかし

 

「あれ、魔力足りてなかった?」

「さっき御曹司にHP削られてましたからね。どなたか彼にヒールをお願いします」

「咲夜任せた」

 

無情にも堅物のサポートNPCによってHPが回復させられMPとHPともに万全の状況に戻させられる。

 

「うん、もう大丈夫!」

「では、頼んだぞアーミー。次は服飾系のダンジョンで頼む、あぁ機械系でもいいぞ」

「堅物さんの後で良いので私の方の依頼もよろしくお願いしますね」

「ついでに調合用の素材取ってきとくれ」

 

ついでとばかりに欲しい素材をリクエストしてくるギルメンども

確かに同じところばっかりだと疲れるが、味チェン感覚で行くダンジョン変えられるか!モンスターの組み合わせとか考える事色々あるんだぞ

 

「待て待て待て!いや確かについでに落ちるとはいえずっとログインしてると…ほら腰とかやっちゃったりするからさぁ」

無慈悲な周回に戻そうとしてくるギルメンにせめてもの抵抗をしてみたが

 

「立ってやれ」

「走るか黙れ」

「腰痛は強敵っすね…」

「なんと今なら周回してるだけで素材が無料で取れちまうんだ」

 

くぅ~ん…

けんもほろろに言い換えされる。

言いたい事分かるけどさもうちょっと手心というか…

てか最後の奴誰だよッ、少なくとも俺のメンタルと時間が減るだろ!

 

「だがサポートNPCへのレベリングはお前も納得してのことだろう?」

「まぁ、それはそうなんだけどさ」

こうしてまたレベル上げのための周回作業へと戻らされる

 

 

「とはいえ経験値テーブルがトチ狂ってんだよなぁ…100までも大概だったのにマジでそのまま関数指数的に上がると思わないじゃん?

「あぁ…あの時素直に喜んでいた自分を殴りたい」

 

人がいない難関ダンジョンで俺の怨嗟の声が響く。

見てのとおり俺は今最高難易度のダンジョンに入り浸る生活を続けていた。

 

 

時はあのクソ猫をぶっ倒した時まで遡る。

 

「それでこれどうしよーか」

「まさかウロボロスが出てくるとは…全く想定していませんでした」

「…でも別に今決めなくても良くないか?」

 

カジノの金を使い何度も何度も復活し続けるクソ猫、他のギルドだと金貨が切れて敗北するしかないクソ戦術を逆に持久戦に持ち込み削り倒したアルゴノーツ

しかし時間が掛かったボス討伐にギルメン全員が疲労困憊だった。

そんな中で予想外に手に入ったものがある…ユグドラシルで最高位のWI――通称なんでもお願い券【永劫の蛇の指輪(ウロボロス)】である。

 

運営がウロボロスを実装したときに紹介文にはこんなものがあった。

「WIは世界樹ユグドラシルの葉が姿を変えたもの…つまり一つの世界そのもの。ほんとはワールド職もそんくらい強いんだけどやり過ぎって怒られてナーフさせられちゃった…でもWIは別だよ。何でも願いが叶う指輪(・・・・・・・・・・)とか幾らでも強くなる棍棒とか凄いヤツ沢山あるから探してみてね♪」

 

そうして一緒に実装された過去の限定アイテムが全部突っ込まれた闇鍋ガチャ、そのラインナップに漫然と輝くそれが並んでいましたとさ

 

「おいおいなんだこのアイテム…やばいこと書いてないか?」

「どこまで要望聞いてくれるんだろうな…ゲームバランス崩壊させるくらい平気でやってきそうなんだけど」

「いやこの運営だったらマジで何でも通しそうで怖ぇよ!種族をレイドボスにさせるとか普通にやりかねん」

 

なんていうゲーマーたちの意見は勿論

 

「何でも――ん?今何でもするって言ったよね?」

「なんでも願いが叶う?はっ、つまりこのWIを使えば倫理コードを解除してNPCのアンナちゃんに猫獣人のニャオちゃんとお触り出来るように…」

「うぉぉ~!!触手!時間停止!異種姦!」

HENTAIたちがはっちゃけお祭りになった。

 

「…いやいくら運営でも風営法とか電脳法に引っかかるようなことはしな、しな…いよな?」

「あの人に入手される前に確保しなきゃ…個人情報特定されるぅ!」

違う意味で頭痛そうにしていた奴もいたけど

 

まぁそんな感じでウロボロスの実装は瞬間的には(・・・・・)ギルド拠点化を超える盛り上がりを見せた。

で、始めはどんな願いもかなえるWIを狙って闇鍋ガチャへと果敢に挑みかかるギルド・プレイヤーは後を絶たなかった、が

 

「出ねぇ…出ねぇよ…今月の食費つぎ込んだのにッ!」

「ああのギルメン全員で300回回したんだけどSSRも出なかったんだけど?出なかったんだけど!?」

「出てくるアイテムにシナジーも性能もバラっバラ!なんでSRRの奴当たってもSRより性能悪いなんておかしいでしょ⁉」

その宝くじにも等しい確率の前に屍山血河を築くこととなり

 

「あわわ、落ちっ着けけ。、まだあわてるじかんじゃじゃっじゃっ……」

「御曹司壊れちゃった!」

「でもマジで外れアイテムばっかりだな…ここまでくるともう才能だろ」

俺らのギルドでも犠牲者が出たりしたがまぁそれは置いといて

 

そんなこんなでウロボロスをついに手に入れたプレイヤーが願っちゃったんだよね。

レイドボスでしかあり得ないような頭ユグドラシルな特性を寄越せと…

 

そしたらホントにレイドボスの特性そのままで付与された結果…無双ゲーが始まった。

イベントに個人戦に団体戦まで暴れに暴れた結果上位ギルド連合によるロンギヌス*4試射会が行われる事態とまでなった。

 

勿論運営には苦情が殺到したが結局何も動かなかった…いやマジでソシャゲ運営の自覚があるのかアイツら?

 

その狂った入手難易度に加え自由度の高さからユグドラシルに影響を与えるような使い方がされないのが無いのが幸いなんだけど

ガチャのラインナップにウロボロスが無い=誰か持っている⇒使われる前に吊るせ!(殺し続けて奪い取る)が成立するくらいには影響力のあるWIなんだよなそのWI…

 

「寄越せ」

「えっ、はいどうぞ」

御曹司がピエロからウロボロスを受け取り掲げる。

 

「お前たちに問う、俺たち(アルゴノーツ)には何が必要だ?」

何故か御曹司が俺に目を向けて質問してきた。…いや久々に使用限界まで脳使ったから疲れてるんだけど?

ただその問いに対する答えは簡単だ。

 

「何って頭数だろ」

今回戦って分かった。俺らのサポートNPCが幾ら優秀とはいえもう1チームいた方が対応の幅も増えるし戦闘の質も上がる。

それに今日堅物が来てないように実際にどこか高難易度ダンジョンを攻略しようとしても人数が足りずに挑戦自体が出来ないことがこれから絶対に起こる。

そういった問題を解決するためにはギルドメンバーを増やして取れる選択肢を増やしていくことが大切になる。

 

「そうだ、しかし俺たちにはそれが難しい。俺と同じレベルの富裕層はいないことはないがこのユグドラシルで同じ志を掲げられるか?そもそもこのメンバーが揃ったこと自体が奇跡だと俺は考えている」

鷹揚に頷いた御曹司が続ける。

 

いやお前レベルの金持ちはそうそう居ねぇだろ!欧州の奴らなんか今一番金が掛かること(戦争)してるからな!というツッコみは置いといてその通り

アーコロジーの下層と中層の格差が大きいように…いや寧ろ上級と一括りにされてる富裕層の方が格差はデカいか

大企業からのおこぼれで生存している中小企業の社長と国自体を動かしている財閥の社長が同じ括りに入ってるからな~

 

そして既得権益を受けついで遊び惚けているバカなら兎も角富裕層同士の蹴落とし合い(アーコロジー運営権の争奪戦)やってるエリートなんて成り上がるために常時腹の探り合いしてる奴らだしこんな場所に来ない。

じゃあ普通にユグドラシルで遊んでる富裕層のヤツをギルドに入れたとしても純粋にユグドラシルを楽しむんじゃなくて俺らとのコネ作りを目的にするようになる可能性の方が高くそんな奴を仲間だと認めたくない。

…実際一人いたし

 

じゃあ普通のプレイヤー加入させるか…とはならない。

兎っ子を見ていて思うが俺らの金銭感覚はどこかおかしいらしい。ガチャ引いてたりに最大までMPやスキル時間を回復させてる時*5なんかに普通はそこまでやらないんだろうな~ってのは伝わってくる。

元居たギルドでも俺がガチャ回すたびに唖然としてたというか要らないアイテムくれって言ってくる奴の方が多かったしな…

まぁそんなこんなで俺たちと純粋なゲーム仲間となれるヤツなんてまず居ないんだ

 

とはいえユグドラシルは規模がデカいしプレイヤー人口も多い。そういうヤツを探してギルドを拡大するのもありだが…残念ながら俺らもそこまで時間がある訳じゃないんでな

結局今いるメンバーで回していくしかない訳だ。金だけあっても協力型MMOは無理ってことだ

 

「ならばだ…量がダメなら質を極める」

「え~また流れ星ガチャするの?御曹司全然当たらなかったじゃん?」

 

見ていて哀れになるほど御曹司が流れ星を砕き続けた事件を思い出す。

確かに強くなれるんだけど…あれだけ使っておきながら結局兎っ子と同じ分しか当たりを引けなかった御曹司を見ているともう一度したいとは思えない。

シューティングスターのガチャ終わった…次やるなら元旦とかになるのかな?

 

「コホン、おいその話をするな!あとそっちじゃない…前にレベル上限を上げるWIを巡って騒動になっただろう?アレを限定的に再現させる」

「おいおい待てよ‼あれ持ってることがバレたら上位ギルドが連盟組んで奪いにくるだろ」

 

なんてこと言いやがる!確かにウロボロスを使えばあのWIも複製することが出来るだろうけど流れ星ガチャですらグレーゾーンなのにあのWIはレベル上限を突破させる…つまり隠しきれるものじゃない。

そんなことしたらいくら御曹司の政治力があってもギルド連合を組まれて討伐されるわ。

 

しかし御曹司はニヤリと笑った。

 

「あのギルド討伐はWIの凶悪度もさることながら自分たちのレベルも上げられるという欲望在りきで起こった。ならば他のギルドではまともに使えない欠陥品にしてやればいい」

「どういうことだ?」

「つまりプレイヤー(・・・・・)ではなくサポートNPC(・・・・・・・)のレベル上限を上げるWIならばそのような争奪戦は起こりえないということだ」

「な…ッ!」

 

確かに誰もが欲しがるWIだったからあれだけの大規模な争奪戦が起こり二つの上位ギルドが消えることになった。しかしサポートNPCのレベルしか上げられないアイテムであればそもそも使用できるプレイヤーは10人も居ない。

しかしサポートNPCの大半を保有しているアルゴノーツであれば話は別、実質ギルメンの半数をレベル上限突破できる破格のアイテムとなる。

 

レベル上限突破したからと他のギルドから多少睨まれるだろうが、サポートNPCは飾り物で戦力はそこまで期待できないという風潮と御曹司の政治力でどうにでもなる。

うん悪くない、というかだいぶありな使い方だ。

 

「ついでにそれだけ全プレイヤーからサポートNPC専用まで対象を絞るのだから使用制限の緩和や他にいくつかの条件を付けられるだろう。あのWIは再使用に数か月掛かったからな」

御曹司の言葉に頷くギルメンたち

 

「どうだ、お前たちさえよければウロボロスはサポートNPC特化で使いたいと思うが?」

その言葉に

 

「あたしゃ構ないよ」

「私も賛成するわ!」

「いいんじゃねぇの」

「凄いよ!僕そんなこと思いつかなかったー」

 

「ふん。…お前もそれでいいかアーミー?」

「? おう良いじゃんそれで俺もお姉ちゃん強くなるならいうことないし」

いやに俺に確認を取ってくる御曹司を不思議に思いったが疲れてたこともあり軽く返事してしまった

 

 

そうして御曹司はウロボロスを使用し堂々と運営と交渉

対象をサポートNPC専用としクールタイムの減少、使用コストの削減がなされた準WIが贈られることになった。

 

 

 

で、その準WIが運営から届けられ…俺が地獄を見ているってわけっ!

 

「旦那左の方向から来てますぜ」

「お姉ちゃん前は任せた!メトさんタイミング見てスキルキャンセルにデバフ!櫛田は一定量減ったら回復を投げて」

「任せて弟君」「了解にゃ」「うん、いつも通りだよね」

 

指示を出しながら曲がり角から現れたモンスターの挙動を誘導して一か所に集めて非戦闘職のNPCたちに傭兵魔法ギルド謹製の魔法を叩きこませる。

 

「ぐぉ…ぉ」

「シ…シィー!」

生き残ったモンスターが反撃してこようとするが

 

「切り捨て御免」

老境の剣豪のカウンターで切り捨てられ煙と消える。

 

「おっしゃー!」

一息付きメトの櫛田の経験値が半分を超えている。つまり今日のノルマは終わり!帰ってねれる…

 

言っとくけどユグドラシルの必要経験値はレベルが上がるほど指数関数的に増加していく。ただでさえ面倒なのに例えば80から90までに必要な経験値が1から80まで必要な経験値と同じくらいかかるのだ

そして90から100まで上げるには1から90までの三倍の経験値が必要となる

 

じゃあ100から110はどうなるんだって?

ふふ、どうだと思う?

ヒントはメンバーから外れてないお姉ちゃんで今105レベルってことかなっ!

はぁ、拠点帰ろ…

 

「おいギースのレベル上げは終わったか?組み合わせを試したい構成があるんだが」

「櫛田の調子はど~う?一緒に村焼いて回りたいカボ」

 

「あぁ!?盗賊職に回復職とかがそんな早くレベリング終わってたまるか!」

簡単に言いやがって集会の苦しみを知らない奴らめ…

 

「やぁアーミー。ボクの愛らしきメトの虜になるのは分かるけど彼を独占するのはダメだよ」

「…もうちょい貸しといてくれ、この愛らしい子が俺の周回唯一の癒しになってんだ」

メトの仕草を見てるとほっとするんだよなぁ。周回でささくれた心が癒されるっていうか

 

 

「いや私は!私もずっと周回してて今帰ってきた所なんですけど!?」

 

後ろを見ると俺のアバターと瓜二つの姿をしたチェルシーがうちのサポートNPCたちに囲まれて疲労困憊のまま立っていた。

 

 

 

 

ギルメン紹介

 

①御曹司 モチーフ 十神白夜

クラス ワイルド*6 後衛指揮官 種族 人間

恐ろしいほど運が悪いがそれを跳ねのけるほどの才覚とカリスマを持つ

運は悪いが人との縁には恵まれている。自身の家に誇りを持ち後の世にも十神の名を残す為に行動し始めた。(世界を救うのはその結果にすぎない)

 

「環境に甘え、目の前の滅びから目を逸らし砂上の輪郭の中で争い続ける凡愚ども…いいだろう。この時代に…十神財閥に生まれた者としての責務を果たす。ついでに世界も救ってやろう」

「お前には政治も戦うことも求めん。ただお前が出来ることをやれ」

 

種族Lv0 職業Lv100(+2) 

コマンダーLv13(+2)

ルーラーLv10

コックLv10

ワールド・エンペラーLv5

他62Lv

 

ステータス

HP82 MP104 攻撃44 防御71 素早71

魔攻44 魔防77 総耐82 特殊116  合計685

 

 

サポートNPCギース(獣人)クラス斥候

戦闘はからっきしで探索技能に優れた斥候。DEXが16くらいあり頭は良くないが料理に商売、交渉まで器用に熟す。

最近よく御曹司からガチャを引かされてる

 

「旦那の無茶ぶりが懐かしくなっちまうなんて……俺もずいぶんとヤキが回ったもんだぜ」

 

種族Lv35 職業Lv75

ビーストマンLV15

スカウトLv15

ジーニアスLv10

フォーシーアLv5

他65Lv

 

ステータス

HP85 MP75 攻撃60 防御65 素早さ110

魔攻30 魔防70 総耐90 特殊40 合計690

 

*1
ぷにっと萌えが書いた殺気塗れの戦術指南書。モモンガの戦術の祖となるとにかく相手の情報を収集すること&そしてこちらは虚偽の情報を送り付けること、更に恨みを買わないようにする為のPK後の処世術なども書いてある。こちらの世界線では「燃え上がる三眼」壊滅時に拡散されPKギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の悪名を不動のものにした

*2
ナザリック大墳墓は攻略時は6階層までで転移までに10階層まで増築されている。課金やクエストクリアでギルド拠点は拡張可能

*3
オリ設定。NPCレベルはナザリック大墳墓10層2250レベルを参照

*4
使用者と使われたプレイヤーのアバターを垢BANさせるWI…頭おかしい

*5
ユグドラシルではすぐにMPを回復させるアイテムはない(シャルティア戦)=優秀なスキルは一日に数回迄の制限も設定されていることからこれらが他ゲーでいうスタミナに該当すると予想。なら課金で回復させられるよね

*6
ユグドラシルの戦闘職を6つに分けた際の分類 1物理アタッカー2魔法アタッカ―3タンク4ヒ-ラー5斥候6それ以外がワイルド

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