続いてしまった…
やぁ、皆さんご機嫌如何だろうか
えっ俺?相変わらず暇をもて余しているよ
大荒れに荒れた(特に俺が!)パートナーNPCイベ常設のアナウンスからもう半年が経った。つまり4周年がそろそろ来るってことで…
今年はどんなイベントになるんだろうな、始まる前から胃が痛いぜ…
俺たちのクランではメンバーが2人増えて、クランメンバーで安定してチームを組めるようになってきた。
まぁ1~2チーム*1のクエストなら割と無双出来るんだけど1パーティ*2必要なイベントやダンジョンはどうしようもないんだけどな。
それでも他所のクランと組んで大規模ダンジョンを膠着したり、みんなで金出し合って終わりの見えない装備強化の限界へ挑戦したり
「うぉー!」
こっそり2ch連合の奴らの中に混じって噂話を集めて、その真偽を確かめてみたり…
「りゅーたん鬼つええ!」
王道のクラメン総出でダンジョンに挑戦したり…
「このまま逆らうやつら全員ブッ殺していこうぜ!!」
あぁ、さっきからうるせぇよ!
目の前に喉が枯れんばかりに歓声を上げてるやつ!お調子者のあだ名が付けられたピエロの格好をしたソイツが歓声を送る先には
老境を差し掛かった白髪の翁が何匹ものエネミーを翻弄している。
振るわれる爪や後ろから飛んでくるブレスをひらりひらりと躱し続けて、時たま煌めく剣閃が一撃で敵を屠っていく。
「回避性能ヤバッ…やば…」
「回避タンクとしても使えそうだな。これでDPSも出せるんだろ?」
「俺も欲しくなってきたパートナーNPC…」
「これからの攻略に探索者(シーカー)は必須になる。NPCがこれだけやれるのならば一考の価値はあるか」
チャキ…刀を鞘に納め敵を殲滅し終わったNPCが帰ってくる。
「俺のりゅーたんつえー!」
帰って来たNPCの周りをハイテンションで跳ねまわってるお調子者が誘ってくる。
「なぁみんな!!ゴッドの武器作りたくね?最上級データクリスタルも厳選してさぁ、最高の武器を作ろうぜ!」
コイツ考えてること分かりやすすぎるだろ…
もう分かったと思うが…
はい、我らがクランがもう一人パートナーNPCを獲得しました。
造ったのはお調子者と言われる裏表のない男。3周年のイベントで一番力を貸してくれたお礼にそのまま俺が使っていた廃エンド課金装備群を贈呈とイベ集会の手伝いをした結果だ
流石に二回目に開かれた争奪戦には勝てなかったよ。
前回二位だったやつが凄まじい気力で搔っ攫っていったからな…
それでも第二回のイベントで好順位に付き、クラメン全員の協力の第三回のイベを勝ち抜いたって訳だ。
クランの資産を使いすぎて、これから来る4周年のイベントが今からでも怖いが
これだけのNPCが出来たんだから問題ない(震え声)
「お前なぁ…」
「まぁ、良くね。俺も嫁創るしその時の為にも集め時たいんだよねー」
「まだ様子見だが俺も作る可能性が出てきたからな」
「ほらっ、御曹司様もこう言ってるよ!」
「そのあだ名をやめろ」
わいわいと騒いでる仲間たちを見てると楽しくなる。
俺も行くか、議論が白熱してきたクラメンたちのとこ
「しゃーねぇな。俺も付き合ってやるよ」
「ありがとうな、大輝!間違えた、アーミー!」
「なにが『しゃーない』だ。やれやれって雰囲気出してるけどお前一人でも狩りに行っただろうが」
「ワンマンチームのお前が来るなら泥数が倍になるな」
「おい待てや御曹司!人数居るんだからちゃんと組ませろよ!」
「何を言う?効率重視に決まってるだろう。…くくっ」
「笑ってんじゃねぇか!」そしてピエロは本名を漏らすな!
それからクラメンと散々モンスターを狩りまくった。
課金して泥率上げて、その時に居るメンバーで組分け。毎日同じようなエネミーばっかで倒していたせいで、もう暫く同じ系統のエネミーも見たくない…
その甲斐あってか
「うぉぉ~!本当に俺が使っていいのか!?マジマジで?」
「「「あぁ…お前が、使ってくれ…」」」
「ありがと~う!お前ら本当に最高だぜぇぇ!!」
泣きながら去っていくお調子者。その元気な後ろ姿を見送って崩れ落ちた。
「一週間だぜ…。あれから一週間、俺たち全員『レアエネミー遭遇率アップ(課金)』『泥率アップ(課金)』『幸運上昇(課金&種族特性)』…etcで」
「しかもラストアタックボーナスまで考えて殴っていたのに落ちたのが2個?イカれてるってホント…」
「クソ、運えぃ…」
疲れた…
ずっとログインしてたわけじゃないけど同じ敵を倒し続ける作業をずっとやったんだ。もう喋る気力もない。
「てか、アイツ見ろよ」
その声に後ろを振り向くと壊れたようにぶつぶつ呟いてるメガネの男
「お、俺の計算によれば0.083%のアイテムだとしても3チームで回れば4つは手に入る、はずで…」
「ましてや一つも落ちないなんてことがあるわけ…(ぶつぶつ)」
壊れた御曹司とそのパーティメンバーが通夜みたいになってた
「あぁ…あそこのパーティだけ落ちなかったんだな。ご愁傷様…」
「ほんとにな…」
仲良いソイツと一緒に造られた空を仰いだ。
「あぁ、次は1位獲りに行くから俺。手伝ってくれよアーミー」
「はっ?4周年イベ来るし前のイベントでだいぶ消耗しちまってるぞ」
「だからだよ、このタイミングなら他の有力なギルドは4周年イベに行って次のイベントに全力出せなくなるだろ?。その間に掻っ攫っちまおうぜ」
「なるほど…うーんそうなればいいな」
何時も世話になってるし周年イベ放り捨てて手伝うのもやぶさかじゃない
というわけでどうやら俺の4周年イベに不参加が決定したらしい。
くそ運営!くそ運営!言ってたけど何だかんだ楽しみだったんだがけど友情には代えられない
その後ギルメンにも話したらほぼ全員が手伝ってくれることになった。俺やお調子者のパートナーNPC見てたら色々と欲しくなったらしい。代わりにクラメンがイベントする時にも手伝うことを約束して
いや、次のイベでは良い順位取るだけになると思ってたんだが…これはもしかしたら行けるかもしれない
もう一人パートナーNPCが出来たら三人でチームを組めるからな!
頼むよ運営!
周年でくそ旨いイベ出してこっちにくる参加者を減らしてくれ~!
「クソ運営めッ!余計なことを…」
他のギルドがどうだったのかは知らないが周年イベの告知を見た俺たちの反応はそれだった。
想定通りレベル85解放のお知らせと共に流れて来たイベ内容はそれはもう美味しいモノだった。
なんとこれまでの周年・ハーフアニバのイベントを復刻してそれらの報酬はそのまま、イベごとの順位によって更に報酬が貰える形式。
つまりこれまでの周年の報酬を貰いながら4周年の報酬さえ貰えるイベント…
そりゃ運営はウハウハだろうよ。
4周年の報酬だけ決めておけばいいからな。
新規イベは作らなくて良い、課金はそれぞれのガチャ*3がブン回る…
まさに何もしなくても勝手に金が入ってくるという現代の錬金術
じゃあ俺たちプレイヤーにとってはどうだろうか?
Q 今まで手に入らなかった限定品が手に入るチャンスb
あっ、ついでに頑張って回ったら4周年のアイテムも手に入るよ(*^-^)
どうする?
A 殺してでも奪い取る
いやぁ…マジでどうしよう。
実質的に報酬が2倍になってるから全力でやるんだけどさぁ
それはどこのギルドも同じわけで…
しかも周年イベの重要度が認知されてきてるから今まで参加せずに、人が少なくなって美味しいとこを攻略してたギルドも全部参戦してくるっぽいんだよな~
…もしかしなくても大乱闘ギルドブラザーズ始まっちゃう感じ?
「おい、そんなところで黄昏てないで早く集まれ。今後について説明する」
はいはい御曹司様からお声が掛かりましたよ…っと。
この人あの心折れる最上級アイテム狩りから帰って来てから偉い張り切ってるんだよな。
前はパートナーNCPとか全然興味ないって言ってたのに最近はガチで狙っているみたいだし。
…あのお調子者が何か言ったんかね?
後ろについていき会議室に入っていった。
クラメン全員が揃って前に置かれた資料を読んで…
えっ、これマ?
連れてきていた彼女に電子マネーを渡して…
うわ、10連ガチャ回せちゃったよ
プレイヤーに準じる自由に連れ回せる傭兵NPCって書いてたけどこんな事まで出来るとは…
「理解したようだな。そしてパートナーNPCはプレイヤーと同じように課金して補正を付けられる」
あぁ。NPCに課金出来るんじゃなくて、NPCが課金を出来るってことなのか…
確か傭兵って仲間が居ないプレイヤーの救済措置だから専用の泥率とか経験値に補正付けれ、る……?
「この一週間そこのピエロと検証した結果だ。途中でアーミーと一緒に戦わせてデータを取った」
なんか途中から混じってくること多いなと思ったらそういうことだったのか!
周回中話す人出来て嬉しかったから別に良いけどさ。言ってくれたら協力したのに
「プレイヤー6人で補正を掛けた場合の泥率は1.3倍だが…この方法ならドロップ率を2.83倍に、経験値効率を1.17倍に出来る」
「「「「「「は…っ?」」」」」」
「これは2人の話だ。もう一人補正を掛けたパートナーNPCがいればドロップ率の補正は5倍を越える」
「「「「「いや、いやいや!」」」」」
とんでもない爆弾を放り込まれた。
常時泥率5倍はユグドラル壊れちゃうって!
そんなことが許される訳、許される訳…
いや、許されるわ
あのクソ運営だしそれにもう壊れちゃってるゲームバランスなユグドラシルだもんね…というかこれは運営が悪い!なんでNPC用のバフとプレイヤー用のバフをどちらも掛けられるようにしてるんだよ!バフが基本的に乗算されるシステムだからこんな壊れた数字になってるって話だし…テストプレイしろよ
「…以上だ。分からないところや質問があれば言ってくれ」
当たり前のように上に立つものが持つオーラを纏いながら尋ねてくる。
他にもパートナーNPCを活用した考察を披露し、しかもうちのクランがそれを一番活用できる計画も立てていた。
「「「「・・・・・」」」」
彼の話を聞いて静まり返る会議室
誰も二の句を告げられない。
「ふっ、一度で理解出来るモノにたちで良かったよ。じゃあ俺は交渉に行ってくる。準備は任せたぞ」
「はいよ」
「分かったー」
「ま、やるしかないよな」
「…面白そうじゃん!やるやるー」
投げ掛けられた言葉に各々自由に答えこれからの事へ準備を始める。
いやー予想以上だった。ていうかあんな風に演説も出来たんだなアイツ。
「えらい話になってきたな…」
「おぅ、とりあえず俺が作る3人目のNPCで試して見ないと詳しくは分からないけどな。でもアイツが言うんだから出来ちまうんだろうなぁ」
「お前が作れるようになるの暫くはお預けになりそうだけどな」
「それはしょうがない。今後の労力を減らせるならそっちの方が良いからな」
そうして俺たちは最大派閥であり、広告塔となる2ch連合が【流転し交差する縁】を獲得してパートナーNPCを作れるように裏工作を開始した。
「しかし本当に酷いな。ユグドラシルのAIで作られたやつ…」
「外から持ってこなかったらこんなモンってことだろ。格好と性能が良くなったお人形ってな」
「違いない」
さて、この一年俺たちはパートナーNPC争奪戦に参加しない。
もちろん争奪戦を盛り上げるために介入したりはするが、だから今がチャンスだ。
自分の目で見て確かめてくれ…血反吐を吐きながら得たモノの虚しさに、な。
「人多すぎだろ!」
やっと4周年イベが終わった。
9割のギルドが参加ししのぎを削ったこのイベントは過去最高の盛り上がりを見せた。(過去最高の売り上げも叩き出した)
目論見通り2ch連合がパートナーNPC争奪戦を制し、その見返りに手に入れた4周年イベの報酬は特定の種族や特性を弄れるようになる改造パッジみたいなヤツだった。
他のとこもこんな感じのが配られたらしいけど…なんに使うんだこれ?
種族弄るならレベル下げて付け直せばいいからな
一位の報酬にあったワールドアイテム【世界樹の種】も同じような効果みたいだし、今一バッとしないイベント報酬だったな。
でも良かった。
4周年イベで多くのギルドがぶつかり合って全体的に今はギスギスしてるから。
あのイベントで目立たずにどのギルドとも話せる立ち位置を確保した俺たちはあまり影響を受けずにいる。
あっ、運営から告知が来た。
4.5周年でレベル100を解放するみたいだ。てっきり5周年で100まで上げると思ってたから意外だったな。
あとは…ガチャに転職系のアイテムを追加するみたい。
似たようなの4周年のイベで配ってたな…
ガチャのヤツは一方通行で変更が出来なくなるみたいだけど
ヤケに種族を変えるアイテム推してるけど何かあるのか?
あの運営だからなぁ…
何も考えてないって可能性もあるけど
嫌な予感がする
「…皆にもそれとなく伝えとくか」
他所のギルドにパートナーNPCを見せに行った帰り道一人呟いた。
後にユグドラシルにおいて手放しで大絶賛される、と同時に…
クソ運営最大のやらかし
と呼ばれるアップデートが迫っていた。
久々にオバロ読み返そうと思って家中探したがどこにもない。
売った記憶もないしどこいった?って記憶辿ってたら大学の友人に貸してたことを思い出す
で、今その友人と連絡取れないという
……クソ運営がッ!
クロスオーバーのキャラの扱いについて どの程度までクロス要素を出するのがいいか
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がっつり描写する
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誰なのか分かるくらい
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それとなく分かるくらい
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知ってる人は分かるかも?くらい
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完全オリジナルで