デート・ア・ライブ DEAR EL MANA   作:シモツキ

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第二話 二人の日常

 第二執行部、アデプタス・ナンバーの朝は早い。……と、いう事は特にない。命令が下された場合や緊急時は勿論、定期的に行われる訓練や何らかの呼び出し等には当然従わなければならないが、逆に言えばそうでない時、それ以外の日や時間においては、かなりの自由が約束されている。これは第二執行部が特殊な立ち位置故に『通常業務』や『平常業務』と言うべきものを割り振り辛いというDEMとしての都合に加え、DEM全体の魔術師(ウィザード)がよく言えば実力主義、悪く言えば良識や倫理観を二の次にした傾向を持っている…というより、DEMのトップからして精神面より才能を重んじているが故に、下手に『仕事』で縛り付けると人材の有効活用どころか厄介事を起こしかねないという、何とも胸を張れない理由に起因している。

 しかし理由はどうあれ、割と自由に過ごせて、しかもきちんと給料が発生するのであれば、感謝こそすれども文句などない。そんな風に感じている侑理は、この日も特に早くはないが、さりとて遅くもない時間に自室のベットで目を覚ました。

 

「んっ…んー……っ」

 

 ゆっくりと身体を起こし、伸びをする。欠伸をしながらベットから降り、顔を洗って鏡を見る。

 仄かにくすんだような黄色、金糸雀色の髪に、色素の薄い黒色の瞳。我ながら決して悪くはない、と思ういつも通りの自分の顔。その顔を濡らす水をタオルで拭いて、うがいの後に寝ている間に跳ねた髪を軽く整えて、侑理はDEM本社の社員寮、そこにある自分の部屋から出る。廊下に出て、少しだけ歩いて、隣の部屋にノックを掛ける。

 数秒後、返ってきたのは聞き慣れた声。部屋主からの許可を得て、侑理は自分の隣の部屋へ。

 

「おはようございます、侑理」

「うん、おはよう真那」

 

 中にいたのは、慣れた様子でテーブルに二人分の食器を並べる一人の少女。

 深海を思わせる深い青、紺青色の髪と、宝石のそれを思わせる琥珀色の瞳。左目下の泣き黒子が特徴的な、利発そうな容姿の少女。自分と同じように寝巻きのまま、髪も解いたままのお隣さんにして親友、崇宮真那の姿を見て、彼女からの挨拶に侑理は笑顔で言葉を返す。

 真那もまた、侑理と同じように普段は社員寮で生活していた。そして朝は、いつも侑理が真那の部屋にやってきて、二人で朝食を食べているのだ。

 

「今日の朝ご飯は何カナ〜」

「いつも通り、パンにスープにサラダが少々でいやがりますよ」

「だよねー、知ってた」

 

 自分も真那も対して料理はしないし、食事は二人でする事を前提にパンにしろ即席スープの元にしろ色々と自分も真那の部屋に置いているのだから、朝食が何かなんて分かり切った事だ。そんな風に思いつつも侑理は問い掛け、当然の返答に肩を竦めた。答えは初めから分かっている、だから今はやり取りを楽しんだだけ、という事である。

 手伝う形で侑理も朝食の準備を整え、二人はいつもの席に座る。そして頂きます、と日本式の食事の挨拶をし、二人は朝食を食べ始める。

 

「うーん、パンもスープもいつも通りの味。いっそ安心する位いつも通りだね」

「いつもと同じものを、同じトースターやケトルで用意してやがるんですから、むしろ違う筈がねーですよね」

「まぁそうなんだけどさ。勿論味に不満はないんだけどさ。んー…うちの中の日本人の血が、白米と味噌汁を求めてるよぉ…」

 

 バターを塗ったパンを食べ、スープを飲み、サラダをつつきながら侑理は和食に思いを馳せる。ふざけているのか本心なのかよく分からないその発言に、真那は取り敢えず苦笑で返す。

 イギリスに住む侑理と真那だが、二人は純粋なイギリス人ではない。侑理は日本とイギリスのクォーターであり、真那に至っては純粋な日本人。実力主義のDEMにおいて人種は(採用や仕事上においては)特に重要視されていないものの、遠く離れた異国の地の血筋を持つ、それも揃ってまだせいぜい十四か十五程度の年齢でしかない少女二人が浮いてしまうのは至極当然の事であり…故にそんな二人が仲良くしている事は、周囲からすれば何も違和感のない事であった。

 

「あ、そういえば昨日の模擬戦の最後、真那は砲撃する時に殲滅形態(ブラストスタイル)って言ってたよね?けどあれって、砲撃する時に必要な掛け声とかじゃなくて、それこそ形態を変化させる時の言葉じゃなかった?」

「あぁ、あれは私の中での意識の切り替えみてーなものです。普段は左右で別の形態に…なんて事はしねーんで、右でレイザーブレイドを展開したまま左で砲撃を放つ…ってイメージを強固にする為の適当な掛け声として、取り敢えず殲滅形態(ブラストスタイル)って言ったという感じでいやがりますよ」

「そっか、魔術師(ウィザード)にイメージは大切だもんね。けどそれならややこしくならないよう、左右で別々の形態を取る時の掛け声も決めておいた方がいいんじゃない?」

「ふむ、それは確かに…ソード、ブラストときてる訳でやがりますから……フォース?」

「いや真那は合体も換装もしないでしょ…しかもよりにもよって、そのパイロットは……こほん。…片側だけ殲滅なんだから、半殺し形態とか?」

「そんな物騒な名前はちょっと…いや、殲滅の時点で十分物騒でいやがりますけど……」

 

 これの深掘りは不味い、とばかりに咳払いをした後言った侑理の案に、真那はいやいやと手を横に振る。しかしこれは冗談だと真那も分かっており、一拍の後に二人揃ってくすりと笑う。そこからも侑理は真那と共に食事を取りつつ考えるが、特に良さそうな名称は浮かばず、というか途中から大喜利をしているような雰囲気となり、二人ともあまり真面目には考えていなかった。

 そんなこんなで談笑をしつつ、侑理は真那と共に朝食を済ませる。その後は二人で片付けをし…食器を拭く中で、隣を見やった侑理は言う。

 

「ね、真那。真那って今日は何か用事ある?」

「今日ですか?今日は、なんだかんだで行けていないロケットの修理に今度こそ行こうかと」

「あー、兄様との?」

 

 あれの事?と侑理が問えば、真那は大きく頷いて返す。ロケット、というのは勿論空を飛ぶ方ではなく、アクセサリーであるロケットペンダントの事である。

 兄様の?…という問いに首肯した通り、真那には兄がいる。…のだが、実は真那はここ数年より前の事を覚えていない記憶喪失であり、それ故に兄の名前も、今どこにいて何をしているのかも分からない。そんな兄の唯一の手掛かりが、二人で撮った写真の収められているロケットで、自分と兄との繋がりを示すそれを、真那は心底大事にしていた。そして、いつの間にかそのロケットのチェーンの一部が欠けてしまっていた事に気付いた真那は、先日直しに行こうとしたのだが…その前に銀行に寄った結果、銀行強盗の場面に居合わせてしまい、紆余曲折の末修理には行けなくなるわ、多額の賠償金を背負う事になるわで、その日は散々にも程がある一日となってしまったのだった。

 

「今日こそ絶対行きます。何者にも邪魔はさせねーです」

「そっか。じゃあ、その後お昼にする?それか、修理に時間が掛かりそうなら、軽いお昼を兼ねてどこかの喫茶店でお茶するのもうちは良いと思うな」

「そうですね、街の外れなので移動だけでもそこそこ時間が…って、何故に侑理は同行する前提で話を進めていやがるんですか…?」

「うちは今日暇で、真那は出掛ける用事がある。となれば今日のうちの過ごし方は、真那と一緒にお出掛けするの一択だから?」

「…私は一人で行きてーんで、付いてこねーで下さい、と言ったら…?」

「泣く」

「…はぁ…ま、いいですけどね。真那もロケットの修理以外は特に何も考えてなかったんで」

「やったぁ!じゃあ三十分後、ここにまた集合ね!」

 

 軽快な足取りで、侑理は自分の部屋へと戻っていく。何とも奔放なその態度に、侑理の後ろ姿に、真那はまた一つ溜め息を吐いていたのだが、そんな事など気付きもしない侑理だった。

 因みに泣くと言った侑理だが、あれは嘘である。真那が本気で一人で行きたいなら引き下がるのが道理というもの。それを自己都合で捻じ曲げようなど言語道断!真那大好き人間の風上にも置けない!…というのが侑理の思考である。

 

「〜〜♪」

 

 事実へと戻った侑理は歯を磨き、クローゼットを開いて何着か服を取り出す。それをベットの上に並べ、寝巻きを脱いで鏡の前へ。

 決して大きくはない…というか小さい、エレン辺りと比べれば差は歴然な、下着に包まれた自らの胸。同様によく言えば将来への可能性を秘めた、悪く言えば未熟そのものな腰回りや脚。だがやはり悪くはない、肉感たっぷりではないだけで日本的に言えば奥ゆかしさのあるスタイルとも言える筈だ、と力説するように侑理はぐっと拳を握り締め、どの服にしようか選んでいく。鏡の前で合わせて、色々と試していく。

 

「ん、やっぱりこれカナ」

 

 下着の上に身に付けるのは、ノースリーブのシャツ。ほんのり桃色なシャツのボタンを閉めていって、藍色のプリーツスカートへ脚を通して腰で止める。黒のネクタイを緩めに締めたところで一度ベットに座り、ネクタイよりも薄い黒の、左右で長さの違うトレンカソックスで足を包む。

 そこまで着替えたところで、侑理が手にしたのはヘアゴム。それを口に咥え、肩を擽る程度の長さの髪を軽く後頭部で纏め、ヘアゴムでショートハーフアップを作る。軽く頭を振って、纏めた髪が小さな尻尾の様になっている事を確認した後、最後に練り色のカーディガンに腕を通す。そして最後に、姿見の前で軽くポーズを取り…ウインク。

 

「よし、バッチリ!」

 

 納得のいく姿に仕上がった自分の姿に満足気な侑理は、うんうんと数度首肯。それから時間を確認し、早過ぎず遅過ぎずのタイミングで部屋を出て、再び真那の部屋へと入る。

 

「お待たせ、真那。もう準備は大丈夫?」

「見ての通り、いつでも出発可能でいやがりますよ」

 

 TVで天気予報を確認していた真那は、侑理の呼び掛けに頷いて返す。当然真那も着替えを済ませており、腰に掛かる位の髪を一纏め…所謂ポニーテールの髪型にした彼女は、黒をあしらった白のワンピースに、侑理のものよりほんの少し色の濃い藍色のキャロットスカートに、シンプルな黒のソックスと、薄い水色のパーカーというラフな出で立ち。その姿を侑理はじーっと見つめ、それから苦笑気味に言う。

 

「なんていうか…ほんと真那って、動き易さ重視だよね。可愛いけども。凄く似合ってるけども」

「いや、動き易さは大事じゃねーですか?それに真那的には、これもそれなりには可愛いつもりというか……」

「うん、可愛いよ?というか着てる真那の時点で可愛さが限界突破の上限粉砕をしてるんだから、仮に某RPGでお馴染みのストライプパンツ一丁だったとしても、余裕で余裕でコンテスト優勝出来るって!」

「それはもうどこから突っ込めばいいのか…取り敢えず私は装備出来ねーですし、現実でやったら一発でお縄でいやがりますからね…?」

 

 間違いない、と侑理が腕を組んで頷く中、真那は頭痛でもするかのように額を押さえる。それから真那もまた、侑理の姿をじっと見やり、軽く頬を掻きつつ返す。

 

「…まぁ、私が服に関してあんまり明るくねーのは認めます。認めるというか、自覚があるってもんです。ただ、それはそれとして…侑理、そのカーディガンの下は……」

「ノースリーブだよ?ほら」

「ソックスの長さが左右で違うのは……」

「ファッションだよ?」

「そのソックスの足先と踵が出ていて、土踏まずしか覆っていないのは……」

「何かちょっと大人っぽいでしょ?」

「…現代っ子のセンスはよく分からねーです……」

「うちが現代っ子かどうかはともかく、真那とは同世代の筈なんだけどなぁ……」

 

 確かにありきたりにならないよう選んでいる、ちょっと背伸びしているという自覚はあるとはいえ、真那の何ともお洒落から距離を置いている感の強い発言に侑理は呆れの感情を禁じ得ない。

 とはいえ別に、ファッションの話をする為に来た訳でもない。加えて公私どちらも行動を共にする事が多い二人にとっては、互いのファッションセンスなど今更といえば今更であり、装いの話はそこで終わる。

 

「こほん。とにかく行くとしやがりましょう。侑理、部屋の鍵は……」

「あ、掛けてなかった…危ない危ない。危うくうちの『マル秘!真那ちゃん写真集!』を誰かに見られるところだった……」

「私の写真集!?そんなもん作っていやがったんですか!?」

「…いやでも、それを見た人が真那の魅力に気付いてくれるなら、同志が増える的な意味でうち的にはむしろプラス…?」

「な訳ねーじゃねぇですかぁッ!」

 

 詰め寄らんばかりの勢いだ突っ込む真那の剣幕から逃げるように、速攻で侑理は戸締りに向かう。そして写真集の話は嘘(自身とのツーショットにしろ日常の一幕にしろ、携帯で色々撮っているのは事実だったが)だと真那に伝え、今度こそ二人は出掛けていった。

 

 

 

 

「良かったね、真那。今日中にロケットが直りそうで」

「えぇ、これで一安心ってもんです」

 

 街に出て、予定通りに修理工のいる店へと訪れた侑理と真那は、早速店主にロケットとそのチェーンを見てもらった。随分と古いものだ、と言われた時には修理不能なのか、と不安にもなった二人だったが、幸い致命的な破損ではないらしく、すぐに直してくれる事となった。

 とはいえやはり、五分や十分で直るものでもないらしく、二人は一度店を後に。そして道中話していた通り、その店の近くの喫茶店へ寄り、テラス席に腰を掛ける。

 

「んと、うちはこのミルクティーとスコーンにしようかな。真那は?」

「私もミルクティーと…今日はマフィンの気分でいやがりますね」

 

 メニューに目を通し、店員を呼んで侑理達は注文。普段は殆ど来ない、街外れの風景をのんびり見ながら談笑をし、注文したものが来たところでまずはミルクティーを一口。

 

「はふぅ…うちの中の英国人の血が、紅茶に安堵をしてるよぉ…」

「侑理の血、自己アピールが激しくねーですか…?」

 

 自分ではあまり淹れない、しかし飲めば落ち着くその味に侑理がほっこりしていると、真那は侑理に半眼を向ける。しかしそれも当然の反応であり、理解している侑理は続けてスコーンを口に運ぶ。

 

「ところで真那、折角の機会だから訊きたいんだけど、もしお兄様に出会えたらどうするの?」

「どう、とは?」

「ほら、真那はお兄様を見つける事、再会する事をずっと目指してる訳だけど、会ったら当然その後がある訳でしょ?話すとか、抱き締めるとか、一緒に出掛けるとか…そういう会った先の事は、どう考えているのかな…って」

 

 侑理が問えば、真那は考え込むような表情を見せる。すぐに答えが来るものだと思っていた侑理は、その反応に小首を傾げ…数秒後、真那は苦笑気味に肩を竦める。

 

「…言われてみれば、そうでやがりますね…」

「…って事は…もしかして、何も考えてなかった?」

「実を言うと…はい。改めて考えてみると、真那は兄様が今どこにいるのか、元気なのかって事ばっかりで、会った先の事は考えていなかったというか……」

 

 会う事で頭が一杯だった、と真那が頬を掻けば、侑理もそれに苦笑い。気恥ずかしそうに、それを隠すように真那がマフィンを頬張ると、また侑理はミルクティーを飲み…それから少し、真那の気持ちを伺うようにして訊く。

 

「じゃあ、さ…もしお兄様の居場所が分かったら…それこそ日本とかにいるって事になったら、真那はどうするの…?お兄様の住んでる場所に行くの…?」

「……?そりゃ勿論、この目で直接兄様の無事と所在を確かめるまでは、安心し切れねーですし、兄様がいるというなら、例え北極だろうと南極だろうと、宇宙だろうと絶対に行きてーところですが……」

 

 じっと見つめながら言う侑理に対し、真那はきょとんとした表情を見せた後、当然の事だとばかりに会いに行くと、どこであろうと確かめに行くと言葉を返す。しかし途中で侑理の問いの意味、思いに気が付いたのか、あぁ、と小さく呟き…微笑む。

 

「だからって、別にDEMを抜ける気なんてねーですよ。記憶喪失の私を、野垂れ死ぬか商売の道具として利用されるか位しか道がなかったであろう真那を拾ってくれて、仕事と良い生活を与えてくれてるDEMにはまだまだ恩を返し切れてねーですし…ここには私の期待通りに支援をしてくれる、良い魔術師(ウィザード)もいる訳でいやがりますからね」

「真那……」

 

 柔らかな、優しげな真那の笑み。それに、彼女の言葉に侑理は安堵する。自分では分かっていなかったが、ぱぁっと表情を輝かせる。

 そう。侑理は不安だったのだ。真那の力にはなりたい。兄を探すなら全力で応援するし、見つかった時は共に喜びたい。しかしもし再会出来た兄と、兄の住む場所で…ここではないどこかで暮らすとなったら、それは別れを意味するのだから。真那と別れたくはないが、真那の望みを邪魔する事はしたくない…そんな思いが、侑理に真那への問いを言わせ…不安が安堵と喜びに変わった侑理は、身を乗り出して真那の両手をぎゅっと握った。

 

「真那、うちはこれからも真那の力になるからねっ!いやむしろ、力にならせて下さい!おはようからおやすみまで、お風呂もお手洗いもベットの上でも、きっちり真那をサポートするからっ!」

「ぶ……ッ!?な、何言ってやがるんですか!?言い方!侑理の気持ちは嬉しいですけど、それはそれとして言葉選びと方向性が全く以って宜しくねーんですよぉぉおおぉッ!」

 

 しっかりテーブル上の物は躱しつつ、カップを手に取ろうとしていた手を逆の手諸共掴んだ侑理は真那の目を見て熱弁する。いきなり手を握られたからか、一気に顔が近くなったからか、侑理の言葉選びがアレ過ぎた為か、真那は顔を赤くしながら叫びを返し、その手を振り払おうとする。だが思いのブーストが乗った侑理と動揺した真那では前者の方が強かったようで、中々逃げられない真那であった。

 因みに侑理と真那は二人だけで話す際は、基本的に日本語で会話をしている。その為侑理の言葉選びに対し、周囲の客が引くような事は特になかった。…尤も、両方大声を出していた為に、そちらの方面で周囲からは怪訝そうな表情を向けられていたのだが。

 

「さて、そろそろ直ったかどうか訊きに行ってみようじゃねーですか」

「ん、そうだね。直ってるといいなぁ」

「…私の事なのに、自然にそう思ってくれるのは、侑理の良いところだと思いますよ」

「へっ?ちょっ、いきなり褒めないでよもー…」

 

 真那に褒められて嬉しい反面、不意打ちで…それこそ自然に口を衝いただけの言葉を評価された事で、侑理はなんだか恥ずかしい気持ちに。すると先程してやられたお返しが出来たと思ったのか、真那は気分良さげに席から立ち、会計の為伝票を持って歩いていく。恥ずかしさを振り払うように侑理もふるふると首を横に振って、先を歩く真那を追う。

 

「真那、うちの頼んだスコーンって幾らだっけ?」

「あぁ、今回は侑理の分も真那が払うんで、気にしねーで下さい」

「うぇ?いや、悪いよそんな。うちだって普通に仕事してるんだから、わざわざ払ってもらわなくても…」

「何言っていやがるんですか。今回は私が侑理に付き合ってもらってるんですから、ここは私が払うのが道理ってもんですよ」

「…今回は、うちが一方的に付いてきてるのに…?」

「だとしても、私の用事に付き合ってくれてる事には変わりはねーでしょう?」

「……っ…そういうところ、心がイケメンっていうか、顔も凛々しさがあって素敵っていうか…あーもう真那ってばほんと可愛いだけじゃなくて格好良くもあるんだからぁっ!大好き!」

「はいはい、騒いでねーでさっさと行きますよ」

 

 感激やらときめきやらでハイテンションになる侑理を軽くあしらって、真那は一足先に喫茶店の外へ。しかし今の侑理にとってはそんなつれない態度もクールに見えて、それはそれで良い気分。そのまま侑理は気分良く一歩出入り口は向かい……ふと冷静になって、「騒いでごめんなさい」と店員に謝罪し、周囲の客にも頭を下げるのだった。

 

 

 

 

 修理工、個人経営のアクセサリーショップへと再び訪れた侑理達。二人を待っていたのは、店主と頼んでいた品…チェーンの直った、真那のロケットだった。

 ぱっと表情を輝かせ、真那は代金を支払いそれを受け取る。そしてロケットを首に掛け、店主に心からの感謝を伝える。

 

「首に感じるこの重み、肌に感じるこの感触…はぁぁ、やっと在るべきところに在るべきものが戻ってきた感じでいやがります…」

 

 一度首に掛けた後、真那は両手で包むようにしてロケットを持ち、慈しむようにして表面を撫でる。まるで掌に収まるペットか何かを愛でるようなその仕草に、侑理も店主も苦笑い。その後も暫く直ったロケットを触っていた真那だったが、ある時苦笑されている事に気付き、誤魔化すように咳払い。

 

「こ、こほん。ロケットは無事直った訳ですが…折角ですし、ちょっと他の商品も見ていかねーですか?」

「真那がそうしたいなら、勿論」

 

 こくりと侑理は頷いて、二人は店内に飾られている様々な装飾品や宝飾品を見ていく事に。シンプルな物から豪奢な物、可愛らしい物や侑理達…というより、身も心も成熟した大人でなければ似合いそうにない物等品揃えは本当に幅広く、初めは軽く見る程度のつもりだった侑理も、段々と心惹かれていく。ふと隣を見れば、真那も一つ一つをじっと見つめ、時にはその目を輝かせる。

 しかし侑理は装飾品を買いにきた訳ではない上、衝動買いをするタイプでもない。それは真那も同じである為、一通り見たところで侑理は帰るかどうかを訊こうとし…そこで、ある張り紙に気付く。

 

「手作りアクセサリー体験…?」

 

 見つけた張り紙に書かれていたのは、リングやブレスレット等を自ら作り、それを持って帰れるというもの。へぇ、そんな体験もやってるんだ。オリジナルの物を作れるのは魅力的かも…と侑理は思い、ちらりと横を見てみれば、いつの間にか同じ張り紙を見ていた真那が同じように侑理を見て言う。

 

「侑理、これやってみたくはねーですか?」

「…真那はやってみたいの?」

「えぇ、まあ。で、私としては侑理もこういうのは好きなんじゃねーかと思ったのでいやがりますが…安い料金でもねーですし、侑理を待たせるのは嫌なので、乗り気じゃねーなら今回は止めておこうかと」

 

 どうするかは侑理次第だ、と言うように真那は小さく肩を竦める。その問いに対する、侑理の答えは…勿論肯定。元から魅力を感じていたし、真那もやりたいと思っている。ならば、止める理由がないというものである。

 

「それじゃあさ、作るのは自分のものじゃなくて、お互いのものにしない?…あんまり凝ったのを作れる自信はないけど……」

「あ、いいじゃねーですか。私も上手にやれるか分からねーですし、それでも良ければ是非やるとしやがりましょう」

 

 という訳で、侑理達は店主に制作体験を申し込む。作るアクセサリーはブレスレットに決め、店主の指導を受けながらお手製のブレスレットを作っていく。

 細く小さな真鍮のチェーンに、銀のプレート、そして小さくも煌めきを見せる宝石。大きく分けてその3パーツとなるブレスレットのサイズや模様、それに使う宝石を自分なりに選び、組み合わせ、少しだけ加工もして完成というのがこの店での体験。文字で表現するとシンプルなものだが、細かく、尚且つ力を入れ過ぎても抜き過ぎても上手くいかない各種作業は意外と難しく、初めは会話しながら進めていた侑理達だが、段々と作業へ集中をしていく。

 

(真那に合うのは…やっぱりこれ、だよね)

 

 相手を、真那の事を思いながら、ブレスレットを作り上げていく。気に入ってほしい、喜んでほしい、そんな思いを抱きながら、侑理はブレスレットを形にしていく。そして最後に、宝石を組み込み…ブレスレットが、完成する。

 

「でーきたっ」

「ふぅ、こっちも完成でいやがります。それじゃあ…」

「お披露目、だね」

 

 こくり、と侑理は真那と頷き合い、それぞれが作り上げた、ブレスレットを見せる。

 と、いっても二人のブレスレットの違いは少ない。全体的なデザインは共有させようと話していた為、完成まで互いの作るものは見ないとしつつも、自分の使っているものとほぼ同じデザインだという事は初めから理解していた。そして思っていた通り、若干の差異はありながらも、二人のブレスレットはよく似ており…しかし、はっきりと違う点も一つあった。

 

「青…やっぱり私といえば、その色でいやがるんですね」

「真那といえば、ね。うちの色が黄色なのは…うん、予想通りかな」

 

 細いプレート共に組み込まれた、小さな宝石。侑理の作ったものには深みを感じる青の、真那の作ったものにはほんのり彩度や明度が低い黄色の宝石が嵌められており…お互い自分のイメージ通りの色を選んでもらえた、選べた事に、揃って笑みを交わし合う。

 そして二人は互いに差し出し、差し出されたブレスレットを手首に巻く。巻いた状態で見せ合って、そこでまた笑い合う。

 

「ふふっ、何か手作りってだけで費用以上の価値を感じられるよね。真那が作ってくれたブレスレット、うち絶対大切にするよ!」

「私こそ、粗末には扱わねーと約束しますよ。にしても、ロケットはすぐに直って、予約なしにこういう体験も出来るなんて、ここの店主は腕前も気前も大したものでいやがるというのに、どうして客の入りは少ねーんでしょう…」

「売り物はどれも綺麗だけど趣味に走ってる感じのものも結構あったし、店主さんは不動産で儲けていて、このお店は道楽でやってる…とかなんじゃない?」

 

 支払いを済ませ、感謝を伝え、真那と共に侑理は店を後にする。街外れという立地的にも、出発前に調べた営業時間的にも繁盛は狙えない、狙っていないように思えるのが今回訪れた店であり、侑理の意見を聞いた真那はそれもそうか、と小さく頷き納得する。

 

「…綺麗だよね、これ」

「ほんとに綺麗なもんでいやがります。これで人工の宝石なんですから、恐れ入るってもんです」

「…今更だけど、人工宝石で良かったの?天然のだと料金が跳ね上がるし、種類も色もかなり限られちゃうから、うち的には文句ないけど……」

「人工でもいいじゃねーですか。むしろ真那的には、これはこれで乙ってもんだと思います。何せ私達の魔術師(ウィザード)としての力も、言ってみれば科学技術の賜物、結晶な訳ですし」

 

 そう。二人のブレスレットに輝くのは、天然の物より遥かに安価な人工品。しかし真那の自分達と同じという考えを聞いて、侑理は成る程、と肯定的に受け止める。人工の魔術を駆使する自分達だからこそ、科学技術で以って天然の…本物の宝石に比肩し得る程の輝きを持つ人工宝石に、単なる値段や希少性とは違う価値を見出せるのだ、と。

 そうして侑理達は、DEM本社、その社員寮へと帰ってきた。ロケットの修理という目的を除けば、その店でのブレスレット制作と、近くの喫茶店でのお茶という、決して濃密ではない一日を過ごした二人だったが、全体の密度は普通でも、ここの密度は高く、二人にとっては充実した一日となった。なったのだが……

 

「…こう、何とも微妙な時間でいやがりますね」

「お夕飯にするには早いし、もう少し出掛けるには遅いもんねぇ。ゲームでもする?うちは付き合うよー」

「いやいや侑理、私達の場合こういう時にするのは…勿論、アレでしょう?」

「あはは、アレだよね。真那ならそう言うと思ってた」

 

 アレ、と言って少し口角を上げる真那に対し、相変わらずだなぁと侑理は肩を竦める。しかし嫌という訳ではなく、竦めた後に侑理は頷く。

 そう。侑理と真那は、侑理は真那に誘われる形で、『ある事』をよくしているのだ。他の相手には断られがちなそれを、普通の少女には縁遠いその行為を、二人でやろうというのだ。

 まずは部屋の確認をする侑理と真那。それから二人は隣接する部屋へと移動をし、侑里はカーディガンを、真那はパーカーを脱ぐ。それにより二人の肩と腕は露わになり、更に侑理達は服を脱いでいく。しゅるり、はらりと身を包む物を外していき、侑理も真那も下着姿に。そして……

 

「ほらほら、逃げてるばかりじゃ勝てねーですよッ!」

「だろうね、けど近距離戦をやったらそれこそ勝ち目なんか微塵もなくなっちゃうからね…ッ!」

 

──ワイヤリングスーツを身に纏い、CR-ユニットを装備し、シミュレーター室で模擬戦を行っていた。

 

「近距離戦じゃなきゃ勝ち目があるなんて、侑理も言うようになりやがりました、ねッ!」

「そうは言ってないんだけどなー…ッ!」

 

 地を蹴る…動作に連動させてスラスターを噴かし、真那は一気に距離を詰める。対して侑理は自らも噴射で後退を掛け、下がりながら両手それぞれの火器を真那に向けて斉射する。

 しかし真那には通用しない。防ぎ、流し、真那は最短距離…即ち一直線に侑理へと向かっていく。悲しいかな、正面からの攻防ではどうしても今の侑理と真那の差が現れてしまう。

 だが…それは侑理も十分分かっている事だった。当然とすら認識している事実だった。だからこそこれは、真那に予想外の動きをされない為の、随意領域(テリトリー)の防御による強行突破を選ばせる為の行動。そして距離を詰めさせ、ギリギリまで引き付け……真那が斬撃の為に踏み切った瞬間、侑理も横に跳ぶ。完全にタイミングを合わせる事で、紙一重で攻撃を避ける。

 

「……っ、流石侑理。私の動きをよく分かってるじゃねーですか…!」

 

 そう。それは、真那の呼吸、癖や傾向をよく理解しているからこそ出来る回避。早過ぎれば更に踏み込まれて距離を修正されるだけ、遅過ぎれば間に合わず攻撃を受けてしまう、そんな状況で的確に『攻撃に踏み切り、攻撃の為に動きが制限された瞬間』を狙って躱した侑理の行動には、真那も素直に称賛を口にし…その上で、次の攻撃に移る。

 されど一瞬、侑理の方が早い。回避と同時に侑理はバックパックのポッドを開き、マイクロミサイルを発射していた。それ自体は先の攻撃同様容易に防がれてしまうが、それも侑理にとっては想定の内。ミサイルの炸裂で視界が塞がれる瞬間を利用して侑理は飛び上がり、今度こそ本命の一斉掃射。

 

(実力差がある事なんて分かってる…でも、うちだって……ッ!)

 

 思いを込めて、引き金を引く。正面戦闘は勿論、搦め手や読み合いに持ち込んでも尚勝ち目は薄い事など、侑理は十分に理解している。同じアダプタス・ナンバーといえども2と8の間には、それ程の差がある。しかしそれでも、侑理に諦める、程々にして済ますという考えはない。勝てない事は分かっていても、ただ負ける事なんて嫌だと、随意領域(テリトリー)の防性を強める真那へと光芒を、弾丸を、ミサイルを撃ち続け……

 

「──甘ぇーですよ、侑理。それじゃあまだ…私には、届かねーです」

 

 されど収束した十の光が、一斉掃射を貫く。侑理の全力攻撃を、殲滅形態(ブラストスタイル)の全開砲撃が、切り裂き飲み込む。

 相殺するどころか塗り潰していく閃光に対し、辛うじて回避行動を取る侑理。しかしこの反撃の、策と全力を合わせたカウンターを純粋な力だけで覆された事の意味は大きく、そこから一気に侑理は押されていく。何とか真那の猛攻を凌ぎ、次のチャンスを伺おうとはするが、チャンスが来るよりも先に真那の攻撃が侑理を捉え、二振りのレイザーブレイドが随意領域(テリトリー)を大きく削る。衝撃と随意領域(テリトリー)制御に大きく乱れが生じた事で、侑理はその場に尻餅を突き……目の前に降り立った真那が、刃の斬っ先を侑理に向ける。

 

「……っ…はぁぁ…。…また、負け…かぁ…」

 

 一瞬の沈黙の後、真那は魔力で編まれた刃を消す。その瞬間緊張感が解け、侑理は吐息と共に負けかと呟く。

 

「いやいや、さっきの返しは本当に大したもんでいやがりましたよ。大概の魔術師(ウィザード)は避けられないか、何とか避けても即反撃に移るなんて出来ねーと思いますし」

「それを、大概の範疇じゃない魔術師(ウィザード)に言われてもなぁ…」

「ま、そう簡単には追い付かせねーって事です」

 

 皮肉でない事は分かっていても、素直に受け取る事は出来ない。そんな思いで侑理が返すと、真那は得意気に小さく笑い、それから右手を侑理に差し出す。その手を掴み、立ち上がり…侑理達は模擬戦を終了する。

 何故二人は模擬戦をしたのか、微妙な時間にやる事が模擬戦なのか。…その答えは単純で、単に真那が模擬戦が好きだから、というだけである。向上心が強く、自己研鑽に余念がない真那は模擬戦を好き好んでおり、しかし世界最上位クラスの魔術師(ウィザード)である真那と積極的に模擬戦を行おうとするのは、模擬戦でなくとも彼女に誘われれば大概は付き合う侑理を除けば、真那に強い対抗心を持つジェシカ位なもの。そしてジェシカはジェシカで真那の都合関係無く突っかかってくる事が多い為、真那が気軽に模擬戦を誘える相手というのは、自然と侑理一人だけになり…自分達でもいつ頃からかはよく分からないものの、侑理達にとって模擬戦は『普段から二人でよくやる事』の一つとなっていた。

 

「ありがと、真那。…けど…分かってはいるけど、毎回こうも余裕で勝たれると、色々クるものがあるよね…」

「…んー…その事でいやがるんですが、侑理こそ毎回ちょっと手を抜いてたりしてねーですか?」

「え?」

 

 二人で揃ってシミュレーター室を出る中、腑に落ちない…といった顔で侑理へと尋ねてくる真那。突然の、しかも予想外の問いに侑理が困惑すると、真那は侑理の方を見ながら言う。

 

「だって、毎回侑理は多少息が上がってる事こそあれど、疲労困憊…って程にはなってねーでしょう?」

「あー…。…あのね、真那。真那と模擬戦するとね、うちじゃなくても殆どの魔術師(ウィザード)は、疲労困憊になる前に負けるんだよ?疲れ切るまでもなく、勝負が終わっちゃうんだよ?」

「…そうでいやがりますか…?」

「うん、真那はもうちょっと普通の魔術師(ウィザード)がどの位の存在なのか知ろうか。…いや、世界的に見ればDEMの魔術師(ウィザード)は全体的にレベルが高いらしいし、その中で普通を、って言うのも変な話だと思うけど……」

 

 悪気はないけどこういうところがあるから困る。悪気がないからこそ余計に困る、と侑理が呆れつつ言うと、流石に真那も「申し訳ねーです…」とバツが悪そうな顔をして頬を掻く。強者故の不理解を持つ真那も、日頃から一緒にいる侑理にこう言われてしまえば、突っ撥ねる事は出来ないのである。

 とはいえ、侑理の呆れはそう長くは続かない。話挟んだのだから、とすぐに切り替え、軽いステップで背後に回る。

 

「さっ、ご飯の前にシャワー浴びよ?」

「いや、私は特に汗もかいてねーですし、別に……」

「何言ってるの、運動…と呼んでいいかは分からないけど、がっつり身体を動かした後なんだから、女の子としてシャワーは浴びなきゃ駄目だよ。ほらほら、シャワーシャワー」

「わ、分かった分かった分かりやがりました。だから背中を押さねーで下さい…!」

 

 ずんずんと背中を押す侑理に翻弄されつつも、真那はシャワーを浴びる事を了承。二人はシャワー室が併設された更衣室へ戻ると、ワイヤリングスーツを脱ぎ、髪を解き…そこでブレスレットに指先で触れて、真那は小さく笑う。

 

「今日も、楽しい一日でいやがりましたね」

「だね。けど真那とだったら、うちはいつでも楽しい一日だよ」

 

 躊躇い皆無で侑理が言えば、またそんな事を…と今度は真那の方が呆れの表情を浮かべる…が、すぐに元の笑みへと戻る。その笑みに、侑理も微笑みで返し…シャワーを浴びた後は、いつものように二人で食卓を囲うのだった。

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