僕の心のヤバイやつ 鞍馬祢音と山田杏奈の邂逅   作:北村 貴之

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ベロバの設定が原作よりも大幅に変更されている。

そして某サッカーゲームから有名になったあの人が…?


鞍馬祢音とベロバと山田杏奈と伝説のSM調教師 京田辺に集う者たち

山田杏奈…。

東京都目黒区の中学校に通う女子中学生だ。

黒く長い髪に、幼さの残る美しい顔立ち。

中学生にしては発育の良い身体つきをした美少女だった。

身長は170cmあり、胸も中学生とは思えないほどに育っていた。

ブラだけの姿となると、その胸の大きさ、そして胸の谷間がはっきりとわかる。

そんな山田だが、実は芸名を使いモデル活動も行っている。

上述したスタイルの良い身体と端正な顔つきなので、モデルをやるにはうってつけの姿だった。

さて。仕事も学校もなく、自宅内の自室に山田がいる。

青色のキャミソールに部屋着用のホットパンツという、なんとも自宅内での姿とでも言うべき格好をしていた。

お風呂から上がったばかりのようで、その肌はほんのりと赤みを帯びていた。

 

山田は自室のベッドに仰向けで寝転び、スマホで動画を視聴していた。

「ごきげんよう〜、祢音です!ピカリっ!」

山田が見ているのは、人気インフルエンサーの動画だった。

山田は、最近「スーパーセレブ祢音TV」と呼ばれるチャンネルの動画を見るのがマイブームとなっていた。チャンネル運営者の美少女である鞍馬祢音が、山田の持つスマホの画面内にいた。

ふんわりとした茶色のセミロングの髪に、薄桃色のブラウスと白のフレアスカートという姿であった。

顔もかわいらしい。

実は山田、数日前にこの鞍馬祢音に出会ったのだった。

帰宅中にならず者の男たちに絡まれている所を桜井景和という青年に助けられ、彼と一緒に立ち寄った喫茶店で出会ったのだ。

祢音は景和と知り合いのようだった。

しかし、お互い、彼氏でも彼女でもないのだと言っていた。

だが、山田は彼らのやりとりを見ている中で、どうも付き合っていそうな雰囲気を感じ取っていた。

 

「ふぅ…。景和さんも祢音さんも連絡先教えてもらったのはいいけど…。まあふたりとも忙しそうだから仕方ないか」

山田は景和たちと出会って以来、景和と祢音とは会っていないようだった。

景和は就活中、祢音は財閥のお嬢様という立場なので、なかなか連絡が取れずにいたのだろう。

そういう山田自身も、学校に通いながらモデル活動を行っているために、多忙だった。

こうして自室でダラダラといられるのは、ある意味至福の時であった。

今見ている動画は、祢音が奈良県の橿原市に来ている動画だったのだが、景和たちのことを考えていたせいで動画の内容が頭に入ってこなかった。

動画内の祢音は、大和八木駅やら藤原京跡といった橿原市の名所を訪れている。

確か祢音は東京住みとのことだが、わざわざ奈良県まで動画撮影に行ったようだ。

だがしかし、山田の頭は景和と祢音のことで頭がいっぱいだった。

(はぁ…。また会いたいなぁ…)

スマホの画面を見ながら、山田はそんなことを考えていたのだった。

「ん?」

そんな時、スマホが突然バイブレーションを起こし、電話の通知が表示されていたのだ。

その相手は鞍馬祢音であった。

スマホの画面にはばっちりと「鞍馬祢音」と表情されている。

「うそっ、祢音ちゃん…!?」

山田は驚きつつも、スマホを手に取り電話に出る。

 

「あ、もしもし…」

山田が緊張した声で電話に出る。

「あ、杏奈ちゃん?私です、祢音です!」

電話からの声の主は、紛れもなく、鞍馬祢音その人だった。

明るい声がスマホから流れてくる。

「こ、こんな夜中にどうしたんですか…?」

山田は時計を見てそう言った。

現在21時半だ。

「実はね、あなたに聞きたいことがあってね、電話してきたんだ」

「き、聞きたいこと?」

山田は緊張の表情が解けずにいた。

何しろ相手はついさっきまで見ていた動画の投稿者だからだ。

「そう。来週の土日…。空いてたりしないかな?」

祢音が聞いてきたのは、山田の土日の予定だった。

山田は、机の上に立てられた小さなカレンダーを見た。

スケジュールが書けるマスのあるタイプのカレンダーだ。

「来週の土日…。特に予定は入ってないですけど…」

山田がそう答えると、祢音は嬉しそうに言った。

「良かったぁ!実はね、今度動画の撮影で京都の京田辺市ってとこに行くんだけどね、杏奈ちゃんも誘おうかなって。土日だから1泊2日の旅行になりそうかな…。あの日以来会ってもないし、動画撮影に同行して親交を深めようと思ってるんだ」

(え…?動画の撮影に私を誘うんだ?)

山田は一瞬ためらったが、とりあえず話を聞くことにした。

「京都…。ですか。私、その京田辺市ってとこに一度も行ったことがなくて…。どんな所なんですか?」

「京都の南の方にある街なんだ。新幹線の駅から乗り換えていけるから、そこまで遠くはないのかな。近鉄京都線の駅よ」

祢音はスマホ越しにそう答えた。

「そうなんですか…。ちょっと家族に相談してみないとわからないですけど…、でも、私も行ってみたいかも…」

山田はそう答えた。

「良かった!じゃあまた連絡するから!」

祢音はそう言うと電話を切ったのだった。

(まさか、あの祢音ちゃんと一緒に旅行に行けるだなんて…!)

山田は身体を震わせていた。

あのセレブ配信者の女の子と、一緒に旅行できる。

それだけでも、山田にとっては心が躍るものだった。

「祢音ちゃんと旅行かあ…。楽しみだなあ」

山田は笑顔を浮かべながら、祢音との旅行の様子を思い浮かべていた。

 

 

 

そして日は変わり…。

山田は祢音がその後日の連絡で指定していた東京駅に来ていた。

新幹線と私鉄で向かうようだ。

山田は白いシャツと紺色のホットパンツ、黒のショートブーツという組み合わせで祢音を待っていた。

白いシャツを着ているので、山田の年齢に反した大きな胸がばっちりと主張している。

ホットパンツから生える美脚も、快晴の空に照らされつややかに光っていた。

太ももとふくらはぎの肉付きが素晴らしい。

「祢音ちゃん、まだかな…。少し早く着いたからまだ来てないのかな」

そう思っていたその時。

「あ、杏奈ちゃーん!」

祢音の声が聞こえてきた。

山田が声の方を向くと、そこには鞍馬祢音がいた。

この前の動画と同じ服装をしている。

ブラウスとフレアスカートを着ているのでいかにもなお嬢様といった出で立ちだ。

山田は、祢音の隣にもう1人少女がいるのを確認した。

白いメッシュの入った黒く長い髪に、オッドアイをした美少女だ。

黒いジャケットとショートブーツ、紅色のスカートを着用しており、ゴスロリめいた服装をしていた。

「ええと…。この方は?」

「あ、この子はベロバっていってね、わたしのボディガードと撮影スタッフなの」

祢音が、隣にいるベロバという少女を紹介した。

「よろしく」

ベロバが挨拶した。

「こちらこそ。あ、私、山田杏奈っていうの」

山田が会釈して挨拶をした。

こうして、3人の少女は新幹線に乗って京都を目指すのであった。

 

山田たちは東京から新幹線で京都を目指した。

約2時間12分ほどかかった。

京都で乗り換え、そこから近鉄電車に乗り換えて新田辺駅へと向かった。

急行なら約25分かかる距離であった。

東京から比較的近く、割と時間がかからず来ることができた。

新田辺駅で降り、京田辺市の地を踏む山田たち。

「ここが京田辺市…。駅の近くでも割とのどかな場所だね」

祢音が嬉しそうに言った。

「ここが京都なんだ…。京都っていったら舞妓とかお寺とか連想しちゃうけど…」

山田が周囲の景色を見ながらそう言った。

「京都府の全部がそうってわけじゃないよ」

ベロバが腕を伸ばしてそう言った。

電車の長旅で身体が固くなったのでストレッチしていた。

山田たちが今いるのは、坊主頭の少年の石像がてっぺんに立つモニュメントのある、新田辺駅のバスターミナルだった。

「これが一休さんか」

ベロバが興味深そう顔でそのモニュメントを見ていた。

「そう。今の子は知ってるかわからんけど…。あのアニメで有名なお坊さんだね」

祢音が解説した。

山田は見慣れない他地方の駅付近の風景に、カルチャーショックを受けているようだった。

そんな山田を見た祢音が話しかけてきた。

「どしたの?なんか落ち着かなさそうだけど」

「あ…。私、京都に来るのは大分久々で…。いつ来たかなって…」

山田が言った。

「杏奈ちゃんってあんまり他地方に赴いたことがないんだね」

祢音がそう聞いたので、山田は答えた。

「うん、中学生もしながらモデルもしてるし、そういうのはめったにないから…」

するとベロバが驚いた顔で言った。

「そうなんだ…。てっきり社会人かと思っちゃったわ」

(え?そう見えるんだ…?まあ、こんな身体つきしてたら、そりゃそう思うよね…)

そんな時、祢音が言う。

「あぁ〜…。せっかく来たわけだし、撮影してこうよ。ここをオープニングの背景にしたいな」

「ふふ…。じゃ、用意するから整えてきてよ」

ベロバが持っていた鞄から撮影に使用する器具を取り出していく。カメラ、三脚などを出していった。

「おぉ〜…」

山田はそれらを興味深そうに見ていた。

するとベロバが声をかけた。

「杏奈ちゃんも一緒に映る?」

ベロバに誘われた山田は驚きつつも、慌てて言った。

「えっ、いいの?」

そうして3人は新田辺駅前から撮影を始めたのだった…。

 

オープニングの前置きが撮影され始めた。

「ごきげんよう〜、祢音です。ピカリ!今回は京都府は京田辺市に来ています!」

いつものように、元気な笑顔で画面に映る祢音。

山田はその様子をベロバの隣で眺めていた。

こうして動画は撮影されているようだ。

「今日はですね…。ゲストを連れて来ているの!お願いしまーす」

「えっ、もうわたしの番!?」

山田は戸惑った。

「ほら、行け!」

ベロバに催促され、祢音の隣に立つ。

「こ、こんにちは…。ええと…。モデルをやっております、秋野杏奈です」

と言い山田は挨拶をした。

この「秋野杏奈」は、モデル活動をする際に名乗っている芸名のようだ。

「あの子の芸名は秋野杏奈か…。ふむ」

ベロバはカメラを持ち呟いた。

「今回はよろしくお願いします…」

山田は緊張した表情でそう言った。

山田が言い終えるのを見て、祢音が話し始める。

「この子、最近知り合ったばっかりで。折角だしコラボしたいなと思って撮影に付き合ってくれてるんだ」

と言う。

「そんなこんなでコレだけど…。今日はよろしくね!」

祢音は笑顔でそう言ったのだった。

 

「ここがあの平和堂。最近有名なあのアーティストとコラボしたんだって」

ベロバの持つカメラに撮影されながら、祢音が駅前の場所を案内する。

駅前には、「平和堂」という大型のスーパーマーケットがあり、そこではなんでも、有名なアーティストとコラボしているそうだ。

「へぇ〜…。そうなんだ」

山田は頷きながら聞いていた。

撮影に付き合ってから1時間近くが経過しただろうか。

ベロバにカメラを止めるように祢音が指示した。

どうやら撮影が終了したようだ。

「ひとまず、駅前の撮影は終わりね」

祢音が伸びをしてそう言った。

「ええ。でもまだ、市内は周りきれてないわ」

ベロバが手帳を取り出した。

どうやらここにはあらかじめ、京田辺市にある施設をリストアップしていたようだ。

「そうだったのね…。じゃあ、市内を回ろうか」

祢音がそう提案すると、ベロバは頷いた。

「え…?ここから歩いて行くっていうの?」

山田が呟いた。

「歩いていくはいくけど…。バスやらも使いながらかな」

祢音がスマホを見ながら答えた。

「車で行くこともあるけどね、今運転できるのがいないでしょ?だから、自分たちの足で赴くしかないんだ」

ベロバが説明した。

「あ、そっか…。仕方ないね」

山田は納得するように頷いた。

「お困りのようだね」

突然、3人は誰かに声をかけられた。

声の主は女性だった。

「だ、誰…?」

と山田が声の方を向いた。

そこには若い女性がいた。

茶色のショートの髪をした、背の高い女性だった。

胸も年齢相応だが、それ以上はありそうだ。

白いシャツに紺色のジーンズ、黒のニーハイブーツという出で立ちだった。

「こんないたいけなお嬢様たちがご旅行だとは。近年の若者にしちゃ冒険者だな」

高圧的な内容の物言いだが、優しげな声をしていた。

祢音とベロバは彼女を知っているような顔つきをしていた。

そんな彼女らをよそに、どこか不安げな顔をする山田。

「あの人…。誰…?」

ベロバの背中に隠れるようにして、山田は聞いた。

「あの人はね…」

ベロバが答えようとすると…。

「おっと、名を名乗るのが遅れたな。私の名前は憂本瞳だ。東京のSM調教師でもの凄〜い社長だ」

若い女性は得意気に言った。

「鞍馬財閥のご令嬢、鞍馬祢音。そしてそのボディガードのベロバ。それから…」

「山田杏奈です」

山田はひとまず、憂本瞳というその女性に名前を名乗った。

「モデル体型か。大学行ってるのか?」

「こ、これでもまだ、中学生なんですがね…」

山田が少し恥ずかしそうにそう言った。

それを聞いた瞳が豪快に笑い、

「あっはっは!そうだったか!てっきり大学生かと思ったよ!ほら、そんなおっぱいじゃそう見えてさ」

と言った。

それを聞いた祢音が慌てた様子を見せ、

「ち、ちょっと瞳さん!まだ中学生なんだからそんな言い方はやめて!」

と注意した。

山田は無意識に、発育しすぎた胸を隠すようにして両手を当てている。

ベロバはその様子を、少し呆れつつも見ていた。

そして、瞳に話しかけた。

「ところで瞳さん、なんでこんなとこに…?」

そう聞かれた瞳はジーンズのポケットから煙草の箱を取り出し、お手玉のように放り投げてはキャッチを繰り返しながら答えた。

「神のいたずらってやつだろうか」

「…」

ベロバは返す言葉に困り、黙りこいてしまった。

「そうだお前達。この様子だと京田辺市を撮影しながら紹介していくつもりだな?なら話は早い。私の車を使え」

瞳は、祢音たちの目を見ると、何かを理解した様子で、歩き始めた。

祢音たちはそれに続く。

こうして一行は、憂本瞳という女性の先導で、京田辺市を周ることになったのである…。

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