僕の心のヤバイやつ 鞍馬祢音と山田杏奈の邂逅 作:北村 貴之
朝の奈良県奈良市…。
近鉄奈良駅近くの高級ホテルのスイートルームにて。
トイレ付きのバスルームから、ジョボボボボボボ…、と水を流す音が朝から聞こえてきた。
そして、バスルームの扉が開き、憂本瞳が出てきた。
「ふぅ〜…。中学の連れとたらふく飲み食い、そして踊った翌日の朝一番にドバーッと出すのは至福だな」
お腹をさすりながら、満足そうな顔で瞳は独り言を言っていた。
そんな瞳は、上半身には白の半袖のTシャツ、下半身は紫色のパンティという出で立ちであった。
履いている紫色のパンティは、蝶の刺繍が施されており、いかにも大人な雰囲気を醸し出していた。
太ももと美脚を出し惜しみなく晒しているために、瞳のスタイルのよさが窺える。
瞳は、鼻歌を歌いながらリビングにやってきた。
そこには、鞍馬祢音とベロバに同行していた美少女、山田杏奈がそこにいた。
テーブルに座りミネラルウォーターを飲んでいる。
「おはよう、杏奈ちゃん」
「おはようございます、瞳さん」
山田が挨拶した。
山田はというと、桃色のTシャツに紺色のホットパンツ姿だった。
ホットパンツは、寝る時に着ているものだ。
山田は中学生なのだが、年齢離れしたスタイルの持ち主だ。
そのために、発育しすぎた胸が目を引く。
「早いな」
瞳がリビングの椅子に座る。
「ま、まぁ枕が変わるとあんまり眠れなくって…」
「そうか」
瞳はスマホを見た。
現在、ちょうど7時になったばかりだ。
「うむ…。そろそろ朝飯にいかなくてはな」
「祢音さんとベロバさんを起こさないとですね」
「あの小娘どもはまだ寝てるのか…。まあいい。私が起こしに行く」
瞳は立ち上がり、まだ眠っている祢音とベロバを起こしに行ったのだった。
瞳は寝室の扉を開けた。
暗い寝室に、ベッドが4つ。
その1つのベッドで、祢音とベロバがスヤスヤと眠っていた。
本来なら1人ずつ1つのベッド出寝るはずなのだが…。
「完全に爆睡しているな…。」
瞳は祢音とベロバの寝顔を見た。
ふたりとも、可愛くて綺麗な寝顔だ。
顔を合わせるようにしてすやすやと寝息を立てて寝ている。
瞳は祢音の体を揺さぶった。
しかし、反応はない。
はぁ、とため息をつく瞳。
「クソッ。用意した薬が効きすぎたな、これは…」
昨日の夜、瞳は祢音とベロバにとある「薬」を用意したらしい。
それは一体、何なのだろうか。
瞳は、2人の少女を覆う掛け布団を
剥いだ。
そして、2人の体が露わとなる。
「岡山の県北でもないってのに…。こりゃ派手に盛り上ったな」
祢音もベロバも、寝巻きは着てはいなかったがキャミソールは着用していた。
ブラの紐が確認できたため、とりあえず下着は着けている。
しかし…。
「ふっ…。なんとも芸術的なお尻だこと」
大事な部分を隠すようにして膝を曲げて守るようにしている寝相の祢音とベロバ。
しかし、豊かなお尻を隠すことはできていなかった。
お尻はラインが際立ち、扇情的にさえ見えてしまうほどだった。
2人のヒップは白く美しかった。
シミひとつなく、大きな白桃を彷彿させる綺麗なお尻だった。
「さて…」
瞳は祢音とベロバの尻を見た。
「ほう…。見事なお尻だな」
瞳はベロバの豊満なヒップを両手で揉んだ。
お尻を揉まれたことで、ベロバの瞼が動いた。
「あふっ…。あんっ…」
ベロバの甘いあえぎ声が漏れる。
起きなかったようだ。
瞳は、お尻から手を離して、次は祢音のヒップを揉んだ。
「んっ…。あんっ…」
こちらも同じく甘い声が漏れた。
弾力のある尻は、触り心地がよさそうだった。
「これで起きないとは…。完全に夢の世界でお楽しみのようだな」
2人の頬を指でつつく瞳。
しかし2人とも、起きる気配はなかった。
2人の可愛いお尻を見ながら、瞳は険しい顔つきをした。
「かくなる上は…」
瞳はやれやれとした仕草をした後、手でお尻をバチン、と音を立ててスパンキングをした。
弾力があるため、尻を叩く音が大きく響いた。
「いったああああっ!?」
2人は悲鳴を上げてベッドから起き上がった。
「な、なにっ!?お尻…、なんか急に叩かれたんだけど!?」
「痛ッ…」
2人はお尻をさすりながらキョロキョロと周りを見た。
瞳の姿がそこにあった。
豊満な胸の下で腕を組んで2人を見ている。
2人は瞳からスパンキングを受けたことをすぐさま理解した。
「瞳さん…、何するの!?」
ベロバは顔をしかめて瞳を見た。
「『何するの』じゃない!もう朝飯の時間だから、2人を起こしたんだよ」
2人は尻に痛みが走っており、痛そうに尻を抱えていた。
下半身はというと、脚を器用に使い、太ももで隠している。
「も、もうこんな時間なんだ…」
祢音はスマホで現在の時刻を確認していた。
「とりあえず…。お前たち、パンツを履け」
「えっ?パンツ?」
ベロバが自身の下半身を見る。
そして、顔を真っ赤にした。
「きゃっ…!」
思わず股間を隠すように両手を当てるベロバ。
祢音もベロバも、今の状態は、キャミソールを着ているものの、下半身は何も身につけていない状態だった。
「な、なんでっ!?」
パニックになったように、大事な部分を両手で隠している祢音。
「やれやれ…。どうやら忘れているようだな」
瞳は呆れていた。
「まっ、私のせいだがね…」
そう呟くと、瞳は寝室を後にしたのだった。
こうして身支度を済ませた祢音とベロバは、山田と瞳のいるリビングにやって来た。
「おはよう、杏奈ちゃん」
祢音が山田に挨拶する。
「あ、おはようございます。ゆうべはお楽しみでしたね?」
山田は苦笑いしていた。
彼女の言葉に首をかしげる祢音。
祢音は思わずベロバの顔を見た。
「な、何があったっけ…」
少し不安になる祢音。
「あ、思い出した。夜、瞳さんから確かジュースを飲ませてもらって、その後クリームをどこかにしこたま塗られて、で、そっから…」
ベロバは昨晩のことを覚えていた。
瞳は椅子に座り、2人のやりとりを見ている。
「ま、まぁ…。とりあえず朝ごはんを食べましょう」
山田が2人に促した。
こうして、4人は朝食の会場へと向かったのだった。
朝食を摂ったあと、祢音たちは瞳に先導されて奈良の街を歩いていた。
現在、鹿が出るところにいた。
「見ろ、鹿がいるぞ」
つぶらな瞳をした大きな身体の鹿がそこにいた。
地面を口でつついている。
「あの目を見ろ。ピュアな瞳をしているな」
野生動物であるが、可愛らしい顔をしていた。
しかし、時に人に襲いかかることもあるので、油断はならない。
「まるで道長くんみたいな瞳だ、ねえ?」
そう言ってベロバの顔を見た。
「あ、会ったこともないのにそんな物言い…!」
思わず頬を赤くし、ベロバが言い返した。
ベロバの言う通り、瞳は吾妻道長と出会ったことはない。
名前と顔は知っているようだが、直接会ってはいないためにベロバは困惑していた。
「ふふっ…」
そんなやりとりに、思わず笑みを浮かべる祢音。
「…杏奈ちゃん」
瞳はスマホで鹿を撮影した後、山田に話しかけた。
山田が瞳の声に反応し、瞳の方を向く
「こんなかわいい鹿なんだがな、近頃なんの罪もないこいつらを殴ったり蹴ったりする腰抜けのゴミ共がいるんだよ」
「そうなんですね。なんてひどい…」
山田は憤慨していた。
「鹿は神の使いだ。こいつらをいじめることがあれば上司たる神々も許しはしないだろうな」
「その通りですね」
頷く山田。
「あ、そういえば杏奈ちゃん」
祢音が声をかけた。
「なんですか?」
「市川くんになんかお土産渡すん?」
祢音が言う「市川」という名。
山田が気になっているという、同じ中学校に通う少年、市川京太郎のことだ。
「えっ…?」
顔を真っ赤にする山田。
「その反応…、市川くんになにか渡すつもりなんでしょ?」
にやりとして祢音は笑った。
「…い、いや別にそんな…」
視線をそらす山田。
そんな山田が可愛らしく思い、思わず微笑を浮かべる祢音。
「フフフ…。私も付き合おうか?」
「い、いえ…!これは私ひとりでもできることですので…」
「そっか。焦らなくていいからね?」
ポンと山田の肩を叩く祢音。
山田は顔を赤くしてうつむいた。
こうして、一通り散歩をし終えると、山田はお土産を買うためお土産屋さんに向かっていった。
それから数時間後…。
祢音たちはホテルを後にして瞳のレクサスに乗っていた。
東京に戻る祢音たちなのだが、瞳が車で送ってくれるそうなので、それに甘えて乗っていた。
山田は市川に手渡すお土産を買うことができたようだ。
渡すものは、サブレとキーホルダーであった。
祢音に頼らず選ぼうとしたが結局難航したため、祢音に協力して選んだのだった。
後部座席ですやすやと山田は眠っていた。
車は愛知を越え、静岡を走っていた。
山田の隣にいるベロバは頬杖をついて、車窓を眺めている。
見渡す限りの山だったが、ベロバはそれを楽しんでいた。
「…」
物思いに耽っていると、ベロバの瞼が落ちてきた。
やがて、彼女はすうすうと寝息を立てて眠ってしまった。
一方、運転席の瞳は真顔でハンドルを握り、助手席の祢音はスマホを眺めていた。
こうして、祢音の撮影旅行は幕を閉じた…。