霞「奴等のデカい顔も癪に障らないか?」 作:文才の無い本の虫
第九話「大規模作戦」
「姫級が複数か・・・・・キツイね」
「ああ。上も無茶を言ってくれる。幾ら横須賀との協働といえど、相手は姫級だ。気楽なものか」
「「はぁ・・・・・」」
「横須賀鎮守府及び呉鎮守府は協働し大西洋方面に確認された複数の姫級を撃破、舞鶴鎮守府と佐久保鎮守府の同海域奪還作戦を支援せよ、か」
「チッ・・・・・私達は舞鶴と佐久保の盾役というわけか」
「まあまあ、そう不機嫌にならないでよスミちゃん。何らかの意図が絡んでるかもしれないけど大事な役割だからさ」
「・・・・・(任一郎。私が心配なのは、またお前が傷付いてしまわないか、それだけだよ)」
「スミちゃん?どうしたの?」
「いや、何でも無い。任一郎、さっさと作戦を練るぞ。工廠にこもってないで偶には本業に精を出すべきではないか?なあ、提督?」
「あー・・・・・そう言えば俺の本業って提督だったね」
「はぁ・・・・・」
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執務室で海図と報告書を広げる。
報告書には敵編成不明の文字。
うーん・・・・・何のための報告書かな??
「敵編成不明ってのが痛いね。霞、ウチで偵察に出せそうな娘はいるかな?」
「伊8と天津風だな」
「うーん・・・・・」
考える。
駆逐艦と潜水艦だけじゃ心許無い。
かと言って戦力を出しすぎると偵察にならないし・・・・・。
「よし、じゃあ偵察とかに関しては東間さんのところに頼もうか。作戦会議の時に頼んでおくよ」
「ふむ・・・・・ではある程度仮想敵で編成を組んでおくか」
「そうだねえ」
すると霞は紙を取り出し、艦種と名前を書いていく。
航空戦艦:伊勢、日向
航空母艦:加賀、翔鶴、瑞鶴
重巡洋艦:高雄、愛宕
軽巡洋艦:球磨、大淀
駆逐艦:霞、天津風、暁、雷、電
潜水艦:伊8
「・・・・・こうして見るとウチも結構デカくなったもんだね」
「ああ。些か戦力が偏っている気もするが、
「ハハハッ!!その分は質でカバーすればどうにかなるさ」
「勿論だ」
量より質。
例えば瑞鳳さんとか。
あの人、軽空母な筈なのに突撃して肉弾戦するし。
しかも下手な戦艦なら
ウチで言うと霞と天津風かな。
加賀も結構良い線行ってると思うなぁ。
「それじゃあ大淀、霞、暁、雷、電の軽快な水雷戦隊。加賀、球磨、高雄、愛宕の重量編成の機動部隊。伊勢、日向、翔鶴、瑞鶴の航空艦隊・・・・・後は別動隊、カバー要員として天津風と伊8。分けるならそんなところかな」
「ふむ・・・・・今の所はそれで良いだろう」
「じゃあ、矩郎さんに会いに行きますかね」
「それなら天津風を連れて行け。奴なら護衛にもなる」
「了解でーす」
「おーい、天津風ー」
「あら、あなた。どうしたの?」
「ちょーっとエスコートを頼めるかな?」
「わかったわ。ちょっと待ってて。直ぐに準備するわ」
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今俺は、鎮守府の前に整列した艦娘達の前に立っている。
今日は大規模作戦の決行日。
その為、俺が演説をする事になったって訳。
この服に袖を通すのも久し振りだ。
右隣に立っている霞が声を張り上げる。
「傾注!!」
まあ、こういう格式張ったのはキャラじゃないんだけど・・・・・霞に「提督として、奴等に激励の一つでも送ったらどうだ?」って言われちゃったしね。
「あー、あー。聴こえてるかな?半分くらいの娘達には自己紹介がまだだったね。俺は主宮任一郎少将。君達の提督だ。知らない娘達も多かったと思うけどね?ま、だからと言って長々と話すのもあれだし、ぱぱっと済ませようか」
意識を切り替える。
ちょっと威厳でも出しておこうか。
「――俺は、お飾りの提督だ。指揮は霞が執る。だから、俺が貴様らに言う事は一つだけだ・・・・・必ず生きて帰ってこい。貴様らになら、それが出来るはずだ」
敬礼。
「武運を祈る」
そうして、大規模作戦が始まった。
「ふん・・・・・・・・・・少しだけだが、格好良かったぞ」
「え?スミちゃん何か言った?」
「よし死ね」
「ちょ、痛い!!痛いって?!」
戦闘描写?知らない子ですね