霞「奴等のデカい顔も癪に障らないか?」 作:文才の無い本の虫
――舞鶴佐久保連合艦隊の救援及び軽巡仏棲姫の撃破
――上記の功績より、主宮任一郎少将を中将に任ずる・・・・・だってさ
――凄いじゃない!!あなた、中将よ?!
――いやぁ~俺は機械を弄ってるぐらいが丁度良いくらいさ。あ、面倒臭くなったら隠居するのもアリだね
――ふーん・・・・・
――その時は一緒に来てくれるかい?
――馬鹿ね、嫌って言ってもついて行くわよ
――ハハハハハッ!!そりゃ、隠居しても退屈しなさそうだ
「あー・・・・・俺が中将ねぇ」
数週間前に大本営から送られてきた勲章を手で遊びながら呟く。
殆ど天津風達の功績なんだけど・・・・・まあ、仕方無い。
その分俺が報いてあげればいいだけだね。
「あなた、もうちょっとシャキッとしたらどう?」
隣に立っている天津風がそう言う。
数週間で新しい艤装が馴染んだのか、背も伸び、少し大人びた様に感じる。
制服もわざわざ作った甲斐があったってもんだね。
何故か霞には「制服や
「いやぁ、キチっとしたのは俺には似合わんさ」
「ま、そうね。そう云う所があなたが好かれる理由なんだと思うわ」
「ハハハ、照れるね」
「でも程々にしなさいよ」
「わかってるって。新しい娘達も来るしね・・・・・俺は“工廠のおぢさん”に徹するよ」
「あなた・・・・・昨日の事、まだ気にしてるの?」
大規模作戦が終わって、霞が始めた大規模建造計画で艦娘が増えている真っ最中だ。
だから鎮守府の改善点とかを探すために伊8に艦娘達への調査をしてもらった報告書が昨日提出された。
まあ、簡単なアンケートみたいなもんなんだけども・・・・・駆逐艦達からの評価がね・・・・・。
俺、まだ20代何だけどなぁ・・・・・。
「天津風・・・・・俺、そんなに老けて見えるかな?」
「もう、駆逐艦達に2、30代の区別がつくわけ無いでしょ・・・・・元気出しなさいよ」
そう言って天津風が背中を擦ってくれる。
ああ、優しさが染みるね・・・・・。
「っと、そう言えば今日も建造してるんだっけ?」
「ええ」
天津風が手元のファイルをパラパラと捲る。
「今日は1隻ね。大型艦の予定なんですって」
「へぇ・・・・・建造完了の予定時刻は?」
「ちょっと待ってね・・・・・えーっと、建造完了は本日の〇九〇〇。丁度五分後ね」
ふむ。
大型艦、ねぇ・・・・・。
彼女の時を思い出すな。
俺は奇妙な縁を感じ、立ち上がる。
「よし、天津風。ちょっと見に行こうか」
「あら、珍しいじゃない。どうしたの?」
「奇妙な縁を感じてね・・・・・」
そうして俺と天津風は工廠に向かった。
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工廠に入ると、俺達に気付いた霞が振り返る。
相変わらず鋭い目付きだけど、被ってる黄色い安全第一のヘルメットで和んじゃうね。
「む?任一郎に天津風、どうした?」
「いやぁ、ちょーっと気が向いてね。今日来る娘を観に来たんだ」
「そう云う事よ。私はその付き添い」
「ふーん、ちゃんと秘書艦を出来ているようだな」
そう言えば天津風が秘書艦をやる様になってからもう数ヶ月か。
色々あったなねぇ・・・・・。
「で、スミちゃん。どんな感じ?」
「今の所、さしたる問題は無い。多少違和感がある程度か」
「違和感?」
「ああ。何故か、
霞は少し遠く――俺達の最初の鎮守府がある方角――を見て言う。
「それはお前もだろう?任一郎」
「まあね」
俺と霞は建造ドッグを見詰める。
――
さようなら、また会いましょう、か。
・・・・・また会いたいんだ、俺は。
彼奴に。
【
【
「「うん?」」
「えっ?艦級がわからないなんてあるの?」
【
そうやって首を傾げていると、
【
ドッグの扉が開いた。
「おいおい、マジかよ」
「任一郎、口調が崩れているぞ。だが、しかし・・・・・・・・・・気分はどうだ?」
霞は、ドッグから現れた艦娘に問うた。
その艦娘は、白く、銀色で、淡い水色の双眸が俺を見詰めていた。
「うん、良いね。相変わらず、泣き虫は治ってないみたいだね、司令官」
視界が滲む。
俺は、涙腺から流れ出るものを無視し、歩き出す。
そして、彼女を力一杯抱き締めた。
「ハハハハハッ!!泣き虫?何の事かな?ま、取り敢えず・・・・・お帰り、Верный」
すると、彼女はほっとした様に言った。
「ああ・・・・・ただいま、司令官」
「えっ?どういう事?」
「・・・・・そうだな、あり得ない奇跡が起きたということだ」
「うーん・・・・・取り敢えず、良い事なのはわかったわ。でもちょっと近く無いかしら?」
「近いと言うよりもゼロ距離だな。気張れよ、天津風。奴は強敵だぞ?」
「司令官、久し振りに司令官のカレーが食べたい」
「よーし、おじさん頑張っちゃうぞ!!ハハハハハッ!!」
「相変わらず元気だね、司令官」
任一郎
開き直ってはいない。勿論おぢさん呼びは気にしているが、巫山戯る時はちゃんと巫山戯る。天津風は好きだし、霞もВерныйも好き。誰でも気に入れば好き判定。だが、天津風やВерныйへのものは友愛なのか親愛なのか、それとも・・・・・。尚、スミちゃんは相棒(意味深)で殿堂入り。
天津風
状況がわからない・・・・・が、距離近くない?と思っている。少し嫉妬中。
霞
何も言う事は無い。
Верный
無論、あの台詞を言わせる予定。霞とは親友。不死鳥と言えば復活。復活方式は綾波レイとかでは無いので悪しからず。