魔法や異能が存在しても、主人公になれるかどうかは別の話   作:考える人

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100話!!!


冬のルーツ③ / 始まりは予言と共に

 

 烏丸家の当主である冬璃(とうり)さんにアポを取り、無事面会の許可を得ることができたので、冬二たちと共に烏丸家へ(冬二たちの準備があったため、烏丸は先に帰宅)。

 

 

 学園から烏丸家まで、電車にも乗りながら三十分ほどかけて到着すると、立派な烏丸家の屋敷が僕たち四人(・・)を出迎える。

 

「うおっ、でっか……ッ!」

 

「へえ、さすが国のお抱えね」

 

 高い塀で囲まれた広大な敷地に、純和風といった日本家屋の豪邸。

 その佇まいから感じられる、長年積み上げられてきた確かな伝統と格を前に、冬二はただただ驚くばかり。

 茜は実家の赤花家がそれなりの名家であるためか、冬二ほどではないものの、それでも感心する様子を見せる。

 

「あっちは従業員用の建物か? いやぁ、やっぱスケールがちげぇわ」

 

 だから宗助(おめぇ)は呼んでねえんだけど?

 なにしれっとついてきてんだコイツ。スパイは帰れよ。

 

「へへっ、まったく水くせぇじゃねえか。冬二のルーツを調べるなんて重要な案件、俺抜きで進めるなんてよ」

 

「“俺抜きで”って、あんたの方が最近私たちのこと避けてたんじゃない」

 

「そ、そんなことねえし!」

 

 茜から追及され、わかりやすく慌てる宗助の姿を見て、僕は確信する。

 スパイの件、まだ冬二たちにカミングアウトできてないんだなと。

 

 そんなふうに烏丸家の敷地前でワチャワチャしていると、立派な正門が開き、顔なじみの従業員さんが姿を現す。それはもう、立派なお絵かきが腕にびっしりの従業員さんが。

 

「いらっしゃい、若旦那。当主様とお嬢様から話は聞いてますぜ。そっちの三人がご学友ですかい?」

 

「はい」

 

 本当は二人の予定だったんですけど。

 

「じゃあついてきてくだせえ。当主様の執務室に案内しやすんで」

 

 そう告げられ、従業員さんの案内のもと、僕らは烏丸家へと足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、若旦那じゃねえか」

 

 屋敷内を歩いているその途中、僕は眼帯を身に着けた人物に呼び止められる。

 その人物も顔なじみの従業員さんで、ガタイがよく、威圧感の塊のようなその顔には、全体にお絵かきがびっしり。

 

「龍宮寺さん、お疲れ様です。その眼帯どうしたんですか?」

 

「いやぁ、ちょっくら呪詛返しに失敗しちまってよ。右目が腐り落ちちまったんだ。ほらっ」

 

「あ、ちょっ……見せないでください」

 

「ガッハッハ! 術者の野郎をぶちのめしたら、また治してもらわねえとな」

 

 龍宮寺さんは大声で笑いながら再び眼帯を身に着け、その場を後にする。

 

 一方、そんな僕と龍宮寺さんのやり取りを見ていた冬二たち三人は、どこか不思議そうな表情を浮かべていた。

 

「雪春……お前、なんかすっげえ慣れた感じ出てるな。俺なんて、屋敷に入ってからずっと緊張してんのに」

 

 まあ、さすがに何度も来てるとね。

 従業員さんも見た目は完全にアレな人ばっかだけど、お絵かきは呪術的なアプローチのためにいれてる人がほとんどらしいし。

 それに少し気性が荒かろうと、店のクレーマーと違って話が通じるから全然マシ。

 

「……ずっと気になってたんだけど、あんたなんで“若旦那”って呼ばれてるの?」

 

 ほんと、なんでだろうね? 皆目見当もつかないや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが当主様の執務室です。それじゃあ、あっしはこれで」

 

「ありがとうございました」

 

 案内してくれた従業員さんお礼を言い、僕らは執務室に足を踏み入れる。

 すると部屋の中には、椅子に座る烏丸(娘)と、机の上でペンを走らせる着物を着た大人の女性――烏丸冬璃さんの姿があった。

 

「あ、リーダー! い、いらっしゃい……!」

 

「ようこそ、雪春さん。どうぞ、おかけになって。ご友人のみなさんも」

 

 冬璃さんは作業していた手を止め、一枚の紙を手に持って立ち上がり、僕たちに近づいて椅子に座るよう促す。

 

「冬璃さん、今日はすみません、いきなり大勢で押しかけて」

 

「いいのよ、雪春さんには冬歌がいつも迷惑かけてるもの」

 

 それは……まあ…………そうっすね。

 

「だから雪春さんの頼み事なら、どんな依頼よりも最優先で対応するわ。困ったことがあったら、これからも遠慮なく頼ってね。雪春さんはもはや烏丸家の一員も同然ですから」

 

「違いますけどありがとうございます」

 

「ところで、今金銭的に困ってたりしないかしら? 一つだけ条件を飲んでくれるのなら、いくらでも貸して――」

 

「しないです。それで、電話で話した件についてなんですけど……」

 

「……そうね、焦りは禁物よね」

 

 冬璃さんは少し残念そうな表情を浮かべると、手に持っていた紙を机の上に置く。

 『養子縁組届』という文字がチラッと見えたのは気のせいだと思いたい。

 

「んんっ……。それで、『私に会ってほしい人がいる』だったかしら?」

 

「そうなんです。冬璃さんから話を聞きたいらしくて」

 

「じゃあそちらの方々が? 一体何のはな、し……を…………」

 

 冬璃さんは今日僕が連れて来た三人は順番に見つめる。

 茜、宗助、そして冬二の顔を見たその瞬間、驚愕と共に冬璃さんの表情が固まった。

 

「あの……、俺は――!」

 

「あなた、名前は?」

 

 冬璃さんに認識されたことで勢いあまり、思わず立ち上がった冬二を制すように、冬璃さんがその名を問いかける。

 それを受け、冬二は一呼吸置いて冷静さを取り戻し、そして力強く告げた。

 

 

「……冬二です。綿谷冬二」

 

 

「………………そう」

 

 ゆっくりと、冬璃さんは冬二の目の前に移動し、その頬に触れる。

 綿谷冬二のその存在を、しっかりと確かめるように。

 

「生きてて、くれたのね……」

 

 冬二が親族であることを信じてもらうため、ここに来る前にいろいろと準備していたみたいだが、どうやらその必要はなかったらしい。

 冬二の見た目とその名前だけで、冬璃さんは全てを察したようだ。

 冬璃さんその眼には、うっすらと涙がたまる。

 

 以前、冬璃さんは僕にこう言った。『ただ、姉の子は生まれてくることなく、姉と一緒に亡くなってしまったのだけれど』と。

 冬璃さんは知らかったのだ。これまでずっと、綿谷冬二のその存在を。

 亡くなったはずの、仲の良かった姉の忘れ形見が、十七年もの時を経て、目の前に。

 その心境は、僕らには想像することもできない。

 おそらく今、いろんな感情や言葉が、冬璃さんの中で渦巻いているのだろう。そう、きっと……数えきれないほどたくさんの思いが――

 

「同級生男子に触りながら泣く母親見るの、けっこうきついなぁ」

 

 空気読めや烏丸(娘)(カス)

 

「……ごめんなさい。みっともないとこ見せてしまったわね。ここじゃなんだし、場所を変えましょうか」

 

 冬璃さんはそう言って笑うと、目にたまった涙を拭う。

 ひとんちの教育方針に口出すのはあれかもですけど、ちゃんと怒った方がいいと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仏壇の前で正座し、目を閉じて胸の前で手を合わせる。

 

「ありがとう、みんな。姉さんもきっと喜んでるわ。息子と、その友人が訪れてくれて」

 

 冬璃さんに連れられ移動したのは、初めてこの家に拉致られた時にも訪れた仏壇の間。

 その立派な仏壇には以前と変わらず、冬二と雰囲気がそっくりな女性の写真が飾られている。

 そしてその女性の写真を、冬二は真剣な表情でじっと見つめていた。

 

「この人が、俺の……」

 

「ええ、そうよ。この人が烏丸冬奈(とうな)――冬二さんの母親で、私の双子の姉」

 

「すごい、ほんとそっくり……」

 

「こりゃ親子って言われりゃすぐ信じるわな」

 

 茜と宗助も、冬二と写真を見比べながら驚いている様子。

 烏丸(娘)は興味なさそうに爪をいじっている。

 

「雪春さん、本当にありがとう。私と冬二さんを引き合わせてくれて」

 

「いや、そんな頭なんて下げないでください。別に大したことしてないですし」

 

「いいえ、こうして冬二さんと出会えたのは、間違いなく雪春さんのおかげです。直接姿を確認することなく、いきなり『姉さんの息子だ』なんて言われても、きっといたずらか何かだと決めつけて、会おうとなんてしなかったはずだから……」

 

 まあそれならそれで、冬二ならどうせなんとかしたと思うけど。

 

「さて、冬二さんの聞きたい話というのは、やはり姉さんに関することですか?」

 

「……はい。きっかけは理由があってのことだったんですけど、今は……純粋に両親のことが知りたいと、そう思ってます」

 

 冬二は真っすぐな眼で、冬璃さんを力強く見つめる。

 そんな冬二に、冬璃さんは笑みを浮かべながら告げた。

 

「……その表情は、義兄(にい)さんにそっくりですね。……わかりました。私が知っている二人(・・)に関すること全て、冬二さんにお伝えしましょう」

 

「っ……! ありがとうございます!」

 

「よかったな、冬二」

 

「やったじゃない」

 

「ああ……。ありがとう、二人とも。それに……ありがとう、雪春。それと烏丸さんも」

 

「さっきも言ったけど、僕は大したことしてないよ」

 

「わ、私も……別に…………」

 

 烏丸(娘)(おめぇ)はほんとに何もしてねえけどな。

 

 まあとにかく、これで冬二の願いは叶うわけだ。

 そのため、僕はその場から立ち上がる。僕だけでなく、茜と宗助も同様に。少し遅れて、『よくわからないけどみんながそうしてるから自分も』といった様子で烏丸(娘)も。

 そんな僕らを、冬二は不思議そうに見つめ、疑問の言葉を口にする。

 

「あれ……、みんなどうしたんだ?」

 

 相変わらずのニブチンめ。

 

「冬璃さんの話を聞く資格があるのは、この場では冬二だけだよ」

 

 僕らがここに来たのは、あくまで案内と付き添いのためなんだから。

 

「いや、それは……」

 

「みなさんも聞いてくださってかまいませんよ?」

 

「ほら、冬璃さんもこう言って――」

 

「でもあんた、私たちがいると変に気を遣うかもしれないでしょ?」

 

「両親について知れるんだ。質問したいこととか、いくらでもあるだろうしな」

 

 そうそう。それにほら、僕らがいない方が聞きやすいこととか言いやすいこともあるだろうし。

 

「まあそういうわけだから、ごゆっくりってことで。僕らは適当に時間をつぶしておくからさ」

 

「みんな……」

 

 こうして、僕らは冬二と冬璃さんだけを残し、部屋を後にする。

 

 

 

 ……さて、冬二たちの話が終わるまでどう過ごしたものか。

 僕がこれからの行動について考えていたその時、すぐ隣にいた烏丸がおずおずと僕の服に触れた。

 

「リーダー……! そ、その……もしあれだったら、こ、これから一緒にゲーム……しない? た、誕生日にリーダーがくれた『倫理アドベンチャー』、頑張って進めてるんだけど、すごく難しくて……! なかなか進められなくて…………」

 

 烏丸は音量調整を盛大にバグらせながら、必死な様子で僕に訴えかける。

 そっか……。あのゲーム、まだクリアできてなかったんだ………。レビューでは、『幼稚園児向け?』『人間をなめるな』『ドブカスでも全クリできる』みたいなこと書かれたはずだけど……。

 

「おっ、ゲームすんのか? いいじゃんいいじゃん」

 

「私もそうしようかしら」

 

「――――」

 

「『お前らはくんな』だって」

 

「いい加減あんたは直接話しなさいよッ!」

 

 茜はキレた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね、待たせちゃって」

 

 一度部屋を出て、再び戻ってきた冬璃が手に持っていたそれは、一冊のアルバムだった。

 

「……もしかして、両親の写真ですか?」

 

「ええ、義兄さんと姉さんのウェディングフォトよ」

 

 冬璃がページを開くと、そこにはウェディング姿の冬奈の写真。

 そしてその隣には、タキシード姿の男性が写っている。

 

「この人って……」

 

「そうよ。名は綿谷(はじめ)。姉さんの夫で、冬二さんの父親」

 

 それは冬二が、生まれて初めて見る父親の姿。しかし――

 

「……あれ?」

 

 そう、生まれて初めて見る――はずだった(・・・・・)

 

「前にも、どこかで……」

 

 威圧感といったものがまるでなく、どこまでも柔らかで優し気な笑みを浮かべるその父親の顔に、冬二は確かな見覚えがあったのだ。

 冬二を襲う強烈な既視感。遠い過去のことなどではない。本当につい最近、どこかで見たはずだと、冬二は半ば確信していた。

 にもかかわらず、まるで記憶に黒いモヤがかかっているかのように、どこで見たのか思い出すことができない。

 

「どこ、で……」

 

「……大丈夫?」

 

「…………すみません、大丈夫です」

 

 冬二は一旦、既視感の正体を突き止めることを中断する。

 今は話に集中すべきだと、そう判断したが故に。

 

「姉さんはね、教師をしていたの。それも、冬二さんたちが通う学園で」

 

「……そうか。それで先生(・・)……」

 

「で、義兄さんは同じ学園でメンターをやっていたの。そしてこれが、二人の教師およびメンターとしての、最後の(・・・)教え子たち――」

 

 冬璃がページをめくると、披露宴で学生たちと写る両親の写真が貼られていた。その学生の中には、冬二の知る顔がちらほらと。

 そしてさらには、セーラスのボスである『聖成(せいじょう)・イレーヌ・摩耶(まや)』の姿も。

 

「ッ……!?」

 

「……そう、聖成さんのことも知ってるのね」

 

 冬二の浮かべた表情を見て、冬璃は全てを察し、悲しげに笑う。

 

「ここに写ってる五人は、みんな同じチームの子たちだったの。姉さんが言うには、チーム決めにあぶれた子たちで組まされたチームらしくて、義兄さんもかなり手を焼いたそうよ」

 

「これって……、立花先生と登坂さん……」

 

「ええ、その通り。二人ともすごく初々しいでしょ? この二人は学生時代、特に素行が悪かったらしくて、姉さんもよく家で愚痴を吐いてたわ」

 

「そうなんですか? その、立花先生が元ヤンみたいな噂はよく聞くんですけど……、登坂さんの方はあまりそんなイメージがなくて……」

 

 冬二が思い出せる登坂の姿は、これぞ大人といった落ち着きのある印象を受けるものばかり。

 そんな登坂の素行が悪かったという過去に、冬二は驚きを隠せない。

 

「ふふ、びっくりするわよね。よく授業をサボって、二人でゲームセンターに入り浸ってたんだって。そんな二人が、今や教師とメンターだもの。……ほんと、人ってどう変わるかわからないものだわ。反対に、絵に描いたような優等生だった聖成さんが、今は……」

 

「…………」

 

「あ、ごめんなさい……! 変な空気にしちゃって。えっと……、こっちの子が水谷さんで、中等部在籍時時点で序列一位になるほど優秀な学生だったそうよ。ちょくちょくとんでもないことしでかして、周囲を困らせてたそうだけど。そしてこっちの子が――」

 

 その後も冬璃は、かつての教え子たちの話を交えながら、冬二の両親について詳しく語っていく。

 冬二は時折質問を挟みながら、その言葉に耳を傾ける。

 

 そんななか、両親の話と共によく聞くのは、最初にも話に出た『両親の最後の教え子』だという学生たち。

 

「手のかかる子ほどなんとやら……ってやつなんだと思うの。姉さん、愚痴もよく吐いてたけど、最後には必ず『あいつらは間違いなく強くなる』っていつも言ってたから。多分、二人にとってあの子たちは特別で、あの子たちにとっても二人は特別だった」

 

「…………」

 

「披露宴の時には、誰一人として疑ってなかったはずだわ。もちろん私も、全く疑わなかった。その先もずっと、明るい未来が続くのだと」

 

「……一体何が、あったんですか?」

 

「…………」

 

 冬璃はそこで一度口を閉じ、深く呼吸をしてから、記憶の扉をこじ開ける。

 普段は可能な限り閉じ込めたままの、悲しみの記憶を取り出すために。

 

「全てが狂ったのは、十七年前の五月三十一日。……でも、全てが狂い始めた(・・・・・)のは、そのもっと前。“巫女の予言”がくだった、あの日から」

 

「……予言?」

 

「……ある日、立花家の当主が予言の言葉を口にしたの。それも……世界がひっくり返るような、衝撃的な予言だった」

 

 その予言さえなければ、二人はきっと――そう恨まずにはいられない。

 どれだけ閉じ込めようとも、忘れられるはずのない記憶。

 冬璃は一言一句、ハッキリと覚えている。あまりにも忌々しい、無責任なその予言の言葉を。

 

 

 

『ワタガヤ夫妻の下に宿りし新しき命。神へと至る資格を有するものなり。備えよ、備えよ、備えよ。新たなる現人神の誕生である』

 

 

 

 その予言と共に、全てが始まったのだ。

 

 

 十七年にもおよび、今もなお続く(・・・・・・)、神を巡る争いが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

  おまけ

 

 

 

 

 一方そのころ、雪春たち四人は――

 

 

『味方だと思っていた仲間は、実は敵国のスパイでした。スパイはあなたに命乞いをしています。どうしますか?』

 

 

「こんなの殺す一択でしょ」

 

「死刑」

 

「火あぶりに決まってるじゃない」

 

「待て待てお前ら! スパイにだって事情があったかもしれねえし! それに殺す必要はねえだろ!」

 

「殺す必要以前に生かしておく理由がない」

 

「お願いだからもっとスパイに優しくしてあげてくれッ!!!」

 

 『倫理アドベンチャー』をプレイしながら、思いのほか盛り上がっていた。

 

 

 




・烏丸冬璃
何がとは言わないが、この機を逃せば、もう娘は政略結婚しか無理だと考えている。
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