魔法や異能が存在しても、主人公になれるかどうかは別の話   作:考える人

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かつて学生だった大人たち

 

  学園内 某所――

 

 

 

 

「うぅん、まぶし~っ」

 

 雲一つない青空に、目もくらむような夏の日差し。

 それは彼女――登坂(とさか)明海(あけみ)にとって、およそ一ヶ月ぶりに肌で感じるシャバの空気。

 

「それではこちら、お預かりしていた荷物になります」

 

「ありがとね、わざわざ運んでもらって。……それにしても、所長自らお見送りなんて、さすがに特別扱いし過ぎじゃない?」

 

「いえ、登坂(とさか)様には随分と助けていただきましたから。本当にありがとうございました」

 

「ちょ、いいよそんな」

 

 登坂が制止するのも構わず、監獄の最高責任者である金盛は頭を下げながら、持っていた荷物を登坂へと手渡す。

 登坂と金盛。ほんのつい先ほどまで、その立場に明確な差があった二人だが、登坂が刑期を終えた(・・・・・・)ことで、現在は本来のあるべき関係へと回帰していた。

 

「しかしまあ、改めてお世話になったね」

 

「いえ、とんでもない。また会えるのを楽しみにしております。次は冬ごろになるでしょうか?」

 

「あのさあ、当然のように私が再犯する(戻ってくる)前提なのやめない?」

 

 そこは“もう二度と戻ってくるなよ”って言ってくれないと――そう不満を口にする登坂だが、金盛は内心“どうせすぐ戻ってくるだろうな”と諦めている。二度どころか、既に三度も戻ってきているがゆえに。

 

「ところで登坂様、これからどちらに? もし時間がありましたら、立花様が――」

 

「あーごめん。私、これから会わないといけない相手がいるから。呼び出しならパス」

 

「……その相手というのは?」

 

「そうだね……。強いて言うなら、何物にも代えがたい大切な存在……かな」

 

 そう告げると、登坂は迷いのない足取りで進んでいく。

 収監中、ひと時も忘れることなく思い続けた、アイツ(・・・)と出会うそのために――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  数時間後――

 

「あ~~~っ、ぜっんぜん当たんねぇ」

 

 登坂はパチンコ台(大切な存在)の目の前で、ハンドルを握りながら死んだ顔を浮かべていた。

 ここまでで消費した万札は既に五枚。入店してから、まだ一度も当たりを確認できていない。

 

「やっぱり『国鉄ハーレムトレイン』の最新台にしとけばよかったかなぁ……。今からでもそっちに移動して……いや、でも千回転以上回したこの台を誰かに当てられるのも(しゃく)だし……」

 

 引き際を完全に見失い、登坂は絵に描いたようなパチンコの泥沼にハマっていく。

 すると、そんな登坂の隣の台に、一人の少女が(・・・)腰を下ろす。他にも同機種の台が数多く空いているなかで、あえて登坂のその隣に。

 

「……?」

 

 ただ、その少女は遊戯の方法を知らないようで、恐る恐るボタンを押してみたり、玉がない状態でハンドルをひねりったりしながら、不思議そうに首を傾げている。

 

「……はぁ」

 

 そんな少女の姿を見かね、登坂は口を開いた。

 

「左上のところにお札を入れるんだよ」

 

「……ここ?」

 

「そう。で、『玉貸』って書かれたボタンを押して、後はハンドルをひねるだけ」

 

「あ、ほんとだ。いっぱい出てきた」

 

「…………」

 

「…………」

 

「……久しぶりだね、摩耶(まや)

 

「うん。久しぶり、明海」

 

 学園でメンターとして働く登坂と、セーラスのトップである摩耶。二人は互いに顔を合わせず、遊技台のモニターに顔を向けたまま、再会の言葉を交わす。

 

「明海と会うのも、あの日(・・・)以来だね。どう、元気にしてた?」

 

「それなりかな。そっちは随分とやんちゃしてるみたいじゃん。聞いたよ、拳聖祭で暴れたんだって?」

 

「それは『左打ちしてください!』だから。まあ『左打ちしてください!』のは否定しないけど。そもそも『左打ちしてください!』じゃない? だから『左打ちしてください!』のつもりで――」

 

「ごめん、ちょっといい?」

 

 登坂は立ち上がると、摩耶の背後に移動し、ハンドルのひねり具合を調整する。

 

「こうやって、玉が左側に流れるように……よし」

 

 遊技台からの警報音が鳴り止むと、登坂は席へと戻り、再び会話を再開させる。

 

「じゃあ申し訳ないけど、もう一回言ってもらっていい?」

 

「別に大したことじゃないし、私のことはいいよ。それより、チームの他のみんなは元気?」

 

「元気にしてるよ。美咲は思ったよりちゃんと教師やってるし、リーダーからはこの前二人目を出産したって連絡があったばかりだし」

 

「え、リーダー結婚してたんだ。相手は誰? やっぱり高田くん?」

 

「いや、高田とは大学の時に別れて、そのあと出会った別の人と」

 

「うそっ、あんなにラブラブだったのに?」

 

「あれから十年以上も経ってるんだから、何もかも昔のままなわけないよ」

 

「……そっかぁ」

 

「結婚式にも出たけど、ウェディングドレスを着たリーダー……、すごくきれいだったよ。“ここに摩耶もいてくれたら……”って、ちょっと寂しそうだったけどね」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「……ねえ、『7』が三つ揃ったけど、これって当たり?」

 

「当たり当たり、RUSH直行の大当たりだよ」

 

 

――『ドブカスRUSH突入ッ!』――

 

 

 しんみりとした空気が二人の間に流れるなか、過剰な音と光を発する遊技台に、登坂は思わず舌打ちをしてしまう。

 それは、自分が全く当たらないなか、隣で『お座り一発(オスイチ)』を決められたことによる怒りでは、決してない。決して。

 

「そういえば、水谷くんは――」

 

「アレは知らない」

 

「……もしかして、まだ仲悪いの?」

 

「当たり前じゃん。だってアレ、自分を常識人だと思い込んでる狂人だよ? 逆にアレと仲良くできる理由が私にはわからないんだけど」

 

「そこは昔と変わらないんだね」

 

 不愉快な相手のことを思い出し、登坂は気分を悪くする。

 遊技台も相変わらず万札を飲み込み続けており、イライラが止まらない。

 

 しかしそれでも、かつてのチームメイトと会話ができるこの時間が、登坂には楽しくて仕方なかった。

 ただ、その幸せな時間を自ら断ち切るかの如く、登坂は本題へと切り込む。

 

「……それで、摩耶は何しに来たの? まさか本当に、思い出話をしにきたわけじゃないでしょ?」

 

「うん。実はね、明海にお願いがあるの」

 

「お願い?」

 

「そう。ねえ明海……セーラスに入ってくれない?」

 

「…………」

 

「この前の襲撃で、かなり人員を減らしちゃったから。今、戦力募集中なんだ」

 

 摩耶から登坂に告げられる提案。それは組織への勧誘であり、学園を裏切るよう(そそのか)す言葉に他ならない。

 

「……一応言っとくけど、私これまでに何度もセーラスと敵対してるし、幹部も何人か監獄送りにしてるからね?」

 

「別にそんなの気にしないよ。それに、明海が監獄に送った幹部って、みんな『元グルド組』の連中でしょ? 組織を大きくするために取り込んだけど、私もあいつら嫌いだし」

 

「…………」

 

「それで、どう?」

 

 摩耶は期待の込めた眼差しを登坂へと向ける。

 そんな摩耶に対し、登坂は一度大きく息を吐き、返答の言葉を告げた。

 

「それはできないかな」

 

「……理由、聞いてもいい?」

 

「美咲に殺されたくないから」

 

「……そっか」

 

 それだけ聞くと、摩耶は一切食い下がることなく勧誘を諦める。

 

 そしてそのまま、二人はしばらく無言で打ち続け――

 

「ねえ明海、『TOTAL 50000』って出たけど、これ当たりが終わったってこと? 私、そろそろ帰らないといけなくて」

 

「終わり終わり。後は『返却』ボタンを押して、出てきたカード持ってカウンターのところ行きな」

 

「あ、出てきた。……じゃあ明海、また会おうね。美咲によろしく」

 

 そう言って去っていく摩耶の姿を、登坂はただ無言で見送る。

 次に会う時はきっと、敵同士としてになるだろう――そんな予感を、胸に秘めながら。

 

 

 

 

 

 その数分後――

 

「ねえ明海、たくさん渡されたこの『大景品』ってやつ、どこに持っていけばいいの? 店員さんに聞いても『みんなあっちに行く』としか言ってくれなくて……」

 

「…………」

 

 この後、登坂は摩耶を古物商へと連れていき、改めて別れの言葉を告げることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さらに数時間後――

 

「なにこれ~、まっっったく当たらないんだけどぉ……。どうなってるのぉ? もう二千回転超えてるよぉ? 確率って知らない? ちょっとさぁ……」

 

 未だ登坂は一度も当たることなく、既にかなりの額を失うなか、それでもその場に座り続けていた。意地(プライド)、ただそれだけを心の重しに。

 そんな死臭を漂わせる登坂の隣に、またもや一人の女性が腰を下ろす。

 さらにその女性も、先ほどの摩耶と同様、遊技経験に乏しいらしく、遊技台の前で首を傾げている。

 

「……左上のところにお札入れて、『玉貸』ボタン押して……って、この説明さっきもやったんだけど、美咲」

 

 登坂は呆れるように告げながら、隣に座る女性――立花美咲に視線を送る。

 

「……摩耶と会ったのか」

 

「まあね」

 

「……どうだった?」

 

 立花からの問いかけに、登坂はつい先ほど見た摩耶の姿を思い出す。

 その見た目は、学生時代から何一つ変化していなかった。

 見た目だけではない。話し方も、細やかな仕草も、ケガを無意識に隠そうとする癖も、彼女のその全てが――

 

「変わってなかったよ。全部あのころのまま。誰かに体を乗っ取られてるわけでも、洗脳されてるわけでもない。あれは確かに、摩耶だった」

 

「……そうか」

 

「美咲の気持ちも、ちょっとわかった気がするよ」

 

 立花と摩耶。登坂から見て、二人は間違いなく心を通わせあった親友だった。

 しかし今の立花は、そんな摩耶の命を奪おうとしている。

 親友なのに、ではない。親友だからこそ、自分の手で――

 

「……あーやめやめっ! 話題変えよう。そういえば美咲、この前の襲撃の時、大活躍したらしいね」

 

「私は何もしていない」

 

「またまたぁ、金盛くん言ってたよ。記念公園での戦いの余波が周囲に広がらなかったのは、美咲が張った結界のおかげだって」

 

「…………」

 

「私はてっきり、摩耶が現れたことを聞いたら、すぐすっ飛んで行くと思ってたからさ。正直意外だったよ」

 

「……私も、そう思っていた」

 

「だよね。何か心境の変化でもあった? 摩耶のとこに行こうとしたら、生徒の顔が頭に浮かんだとか」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「まじでか……ッ」

 

 沈黙は肯定だった。絶対にないだろうと、冗談のつもりで口に出した言葉が正解だったことに、登坂は開いた口が塞がらない。

 

「……明海、『7』が揃ったが、これは当たりか?」

 

「いや、当たりだけど! 今はそんなのどうでもいいよ! えっ、ほんとに!?」

 

「ああ……」

 

「……そっか、あの美咲がねぇ」

 

 二人はそのまま黙り込み、店内BGMと遊技台の音だけがその場に流れ続ける。

 どれほど経ったかはわからない。その上で、登坂が絞り出せたのは、なんともありきたりな言葉だった。

 

「変わったね、美咲」

 

「…………」

 

「なんかこれ、前にもメンター室で同じようなこと言った気がする」

 

 十七年の歳月は、人が変わるには十分すぎる時間なのだと、そんな当たり前のことを登坂は改めて実感する。

 

「それで、聞きに来たのは摩耶のことだけ?」

 

「いや、お前には雪春のことで話が……」

 

「雪春くん?」

 

「……やはりなんでもない。忘れろ」

 

「え、ちょっ――」

 

 戸惑う登坂をよそに、立花は一方的に言い切ると、遊技をやめて立ち上がる。

 そしてその去り際、登坂に背を向けながら問いかけた。

 

「摩耶は、何か言っていたか……?」

 

「……美咲によろしくってさ」

 

「……そうか」

 

 短くそれだけ告げると、立花はその場から離れていく。

 摩耶からの言葉に、立花が一体何を思ったのか。それは登坂にもわからない。

 ただ小さくなっていく立花のその背に、聞こえるはずのない声で登坂はつぶやいた。

 

「美咲、私はさ……チームのみんなで一緒にお酒を飲めたらいいなって、今でも本気で思ってるよ」

 

 決して叶うことのないであろう、その願望を。

 

 

 

 

 

 

 

 数分後――

 

 

「明海、この『大景品』というのはどこに持っていけば――」

 

「それもさっきやった!」

 

 登坂は思わず大声で叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 立花を古物商へと連れていき、一人また遊技台の前へと戻ってきた登坂は、先ほど自分で口にした言葉を反芻する。

 

「みんなでお酒を飲めたら……か」

 

 それは何も、決してあり得ない未来ではなかったはずだ。

 喧嘩して、問題ばかり起こしていたチームだが、そこには確かな繋がりがあったのだから。

 

 歪んでしまったのは、十七年前のあの日(・・・)から。

 現人神の誕生、巫女の予言、セーラス、グルド。あらゆる事象が重なり、最悪の結末をもたらした五月三十一日。

 

 そう、あの日は、夏の訪れを感じさせる暑さで――

 

 

――『ポキューン!』――

 

 

「おっしゃ先バレ来たぁ!!!」

 

 期待度の高い演出が発生したことで、登坂は考えていたことを全て忘れ、目の前の遊技台に夢中になる。

 

「どいつもこいつも、人の隣でオスイチかましていきやがって……! 見せてやる! 私の最高の大まくりを! 当たりよ来いッ!」

 

 リーチがかかり、赤保留に金カットインと、順調に演出を消化していくなか、突如遊技台のモニター画面が暗転する。

 それは大当たり濃厚の演出。その暗転した画面に反射して映るのは、当たりを確信した登坂の笑顔。

 

 しかしそこにはもう一つ、別の顔も反射していた――

 

 

 

 ――自身の後頭部をじっと見つめる、教え子の顔が。

 

 

 

「…………え?」

 

 登坂はゆっくりと、己の背後を振り返る。

 するとそこには、自身がメンターを担当する学生――渡谷雪春が立っていた。

 ゴミを見るような目つきで、登坂を見下ろしながら。

 

「……雪春、くん?」

 

「はい、あなたの教え子の雪春です」

 

「…………」

 

「…………」

 

 

――『後は言わんでも分かるやろ。ハズレや』――

 

 

 冷や汗を流し、雪春と無言で見つめ合うなか、遊技台からは無情な音声が鳴り響く。

 

「……もしかして、怒ってる?」

 

「いえ、怒ってません」

 

「だ、だよね! よかっ――」

 

「投獄されていたとはいえ、これまで異能指導をサボっておいて、出所して真っ先に向かったのがパチンコという事実に、怒りを超えて呆れてます」

 

「あ、その……、あんまり投獄とか出所とか大声で言わないで……」

 

「はぁ……。これ、メンターがいない間に溜まってた書類なんで、サインお願いします」

 

 登坂は気まずさゆえ、雪春から目を逸らしながら、渡された書類を受け取る。

 

「そういえば、よく私がここにいるってわかったね」

 

「立花先生に教えてもらいました」

 

「美咲ィ……」

 

 つい先ほどまで傍にいた友人を恨みながら、登坂は書類にサインを書き込んでいく。

 

 その時、ふと一枚の書類が登坂の目にとまる。

 それは何の変哲もない、ただのチーム名簿。チーム『愚蓮努羅魂仏血切離』の全員の名前と顔写真が乗るその書類を見て、登坂はかつての姿を重ねてしまっていた。

 まだ、同じ道を歩んでいた友人たちの姿を。

 

「……雪春くん」

 

「なんですか?」

 

「同じチームの友人は大切にしなよ。きっと……、一生モノの関係になるから」

 

 それは、自分たちのようにはなってほしくない――そんな思いから口に出た言葉だった。

 少し長く生きた大人として、失敗を経験した先人として。

 柄にもなく、登坂は心からの助言を送る。しかし――

 

「いや、あいつらただの手駒なんで」

 

 ――雪春には届かない。

 

「ごめんね。自分のこと棚に上げて言わせてもらうけど、友達なくすぞ」

 

「だから友達じゃないですって」

 

 教授(プロフェッサー)――それは指導者(メンター)としての実績を評価され、登坂に与えられた二つ名。

 しかしそんな二つ名を持つ彼女は今、人を教え導くことの難しさを実感していた。

 

「そういえば、メンターに聞きたかったことがあるんですけど」

 

「ん? なに?」

 

「冬二に異能の指導をしてるって、本当ですか?」

 

「…………」

 

 登坂は思わずサインする手を止め、顔を上げて雪春の表情を確認する。

 するとそこには、以前地下監獄で見たものと全く同じ、満面の笑みが浮かんでいた。

 

「な、なんでそのことを知って……」

 

「僕の友人を自称する情報通のやつから教えてもらいました」

 

「キミも友人として接してあげなよ……」

 

「話を逸らさないでください。まさかとは思いますけど、自分の担当チームの学生は放っておいて、何の関係もない学生を指導してるなんてこと……ありませんよね?」

 

「…………言い訳いいですか?」

 

「僕を納得させられるだけの理由と自信があるならどうぞ」

 

「…………」

 

 登坂は口を開けなかった。

 

「メンター……いえ、登坂さん(・・・・)。メンター契約を交わした際の条件、覚えてますか?」

 

「……はい」

 

「異能指導をしてくれるって、約束しましたよね?」

 

「……はい」

 

「あまりにも不義理で、ひどい話だと思いませんか?」

 

「……思います」

 

「ですよね! ではそれを踏まえて、登坂さんにお願いしたいことがあるんですけど」

 

「えっと、それは一体……」

 

「お願いしたいことが、あるんですけど」

 

 内容とか関係なく了承するよな?――そんな言葉が、登坂には聞こえた気がした。

 

「な、なんなりと……」

 

「ありがとうございます! メンター!」

 

 雪春は満面の笑みを、登坂は引きつった笑みを浮かべ、二人はある取引を行う。

 反社会的勢力からの勧誘を断れる登坂だが、そんな彼女でも、教え子の笑みには勝てなかった。

 

 




???『渡谷雪春は18歳未満にもかかわらず、8月某日、パチンコ店に客として入店した疑いがある』




2巻の書影が出ました!
発売日は2026年4月20日です。

https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824015976&vid=&cat=BNK&swrd=
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