脳無(幼女)のヴィランアカデミア 作:殻木の弟子
「ホタテ美味しい!」
お寿司って美味しいよね。
異能解放戦線と合体したわたし達
「しかし、骸ちゃんがあっさり受け入れたのは意外だった…」
「みんながいいって言うことなら、わたしは反対しないよ」
そんなことを話していると、ロン毛の男・・・スケプティックがやって来た。
「時間だ、来い」
「・・・みんな、行こう」
新組織のお披露目タイムだ。
「異能解放軍及び敵連合は、融合し新たな名を冠する!!」
「考案は私リ・デストロと連合スピナー!さァ!その名を!死柄木弔!」
壇上に姿を現した、連合・解放軍の幹部達。
「超常解放戦線」
「“
「又、壇上の9名を行動隊長に任命し傾向別に部隊編成を行う」
死柄木が顔に着けた『左手』を手に取る。
「まァ・・・名前なんて
構成員達から歓声が上がる。
ヒーロー社会を真正面から破壊し得る組織が今、誕生した。
「ねえ、なんかNo.2ヒーローいなかった?」
壇上から見えた、あの赤い羽。
ニュースで見たことがある。
「ホークスだろ?頼れる仲間だよ・・・」
「・・・ふーん」
荼毘の口調的に、絶対そんな風には思ってない。
多分スパイだろうね。
「ふふ・・・いいこと思いついちゃった・・・」
スパイがいるなら、それを逆に利用してやろう。
わたしに
「うーん、ケーキ美味しい!」
「骸ちゃん何食べても感想それだよな・・・」
今日はクリスマス。
というわけで、わたしはホールケーキを1人で食べている。
「あ、ホークスも食べる?」
「いえ、俺は遠慮しときます」
ふっふっふ。
わたし達に馴染もうと頑張ってるねぇ。
スケプティックにもうお前の素性を調べ尽くしてもらったから、無駄なんだけどさ。
「じゃあ、トゥワイス食べる?」
「おう!貰っとくぜ!」
トゥワイスはホークスを信じてるよね・・・。
人の信用につけ込むとか、陰湿なヤツ。
「おっ、うめぇなこれ!」
「そうでしょ〜?素材にこだわったお高いやつだからね」
「仁くんだけずるい!私も食べます!」
「チッ・・・。またふざけた量を食い散らかしやがって・・・」
『スケプティック・・・スケプティック・・・。聞こえる・・・?』
突然、脳内に骸の声が響き渡る。
「!?」
『返事はしなくてもいい。脳内に直接話しかけてるから』
『・・・要件は何だ』
『あの鳥野郎を利用して、ヒーロー共を――』
そして、あっという間に時間は流れ、3月下旬。
「・・・どうなってんだよ、なあ!!」
ヒーロー達による、超常解放戦線への奇襲作戦が始まった。
「襲撃日時は暗号でやりとりしました。いやー、大変でしたよ」
最も危険な個性『二倍』を持つトゥワイスの、捕縛または殺害。
それがホークスの最優先目的だ。
「あぁぁ・・・。またかよォオオお・・・」
ホークスの羽根に取り囲まれたトゥワイス。
「信じてあげねぇとかわいそうだって、思ったから!」
「・・・ありがとう」
「ほら、言った通りでしょ?トゥワイス」
「!?」
突然、ホークスの背後から、少女の声が響く。
それと同時に、トゥワイスの姿が崩れ、溶けて消える。
「残念、それはコピー」
「・・・」
無言のまま、そちらに羽根を飛ばすホークス。
「おっと、危ない」
しかしそれは、骸によって全て叩き落される。
「5歳の女の子を殺そうとするなよ・・・罪悪感とか無いわけ?」
骸はヘラヘラ笑って言う。
「まあないか。自分を信用してくれたトゥワイスを利用して、その上殺そうとするような奴だもんね」
骸はニヤニヤしているが、目は全く笑っていない。
「ひどい奴だと思うよね・・・みんな」
「本当だぜ!よくも俺を騙そうとしやがったな、クソ野郎!!気付いてたけどな!!」
「嘘つけ。お前さっきめっちゃ泣いてただろ」
骸の背後から現れたのは、Mr.コンプレスとトゥワイスだった。
「忍法 千枚通し!!」
エッジショット達により、解放戦線のメンバーが無力化される・・・かに思われた。
「・・・なんだと!?」
しかし、解放戦線のメンバーの肉体は即座に崩れ落ち、泥のようになって消える。
「トゥワイスの個性か!」
「ならば、こいつらの本体はどこにいる!?」
「信用されてると思った?そんなわけないでしょ」
「・・・いつから気付いた」
骸と言葉を交わしつつも、ホークスはトゥワイスに狙いを定める。
彼だけは確実に始末しなければならない。
「あー、演技はよかったよ?駄目だったところを上げるとしたら、公安所属だってバレたことと、お前の生まれかな・・・」
そう言うと骸は、とある新聞記事をホークスに見せた。
「お前の父親は連続強盗殺人犯だったわけだけど、その最初の被害者が誰か、お前は知ってる?」
「・・・!」
新聞記事に載っていたのは、犠牲になった親子の写真。
「『ヒーローが到着したときには、合川纏さん(40)と娘の合川
骸が懐から写真を取り出し、ホークスに放り投げる。
「記事についてた写真を拡大したものなんだけど・・・
ホークスが手に取った写真。
それは、骸にそっくりな少女が映った家族写真だった。
「・・・」
「おもしろいと思わない?わたしを殺した奴の息子が、わたしの仲間を殺しにくるなんてさぁ・・・」
骸はニヤニヤ笑っているが、その目には強い怒りが浮かんでいる。
「お前をただ殺すだけじゃもったいない。だから、利用してやろうと考えた!本当に重要な内容は『テレパス』で話し、お前達が襲撃を実行する日を誘導した!」
コンプレスが大量のビー玉を取り出し、圧縮を解除する。
「一昨日からコピーに入れ替えておいたんだ・・・気付かなかったでしょ?」
「感謝するよ鷹見啓吾!わざわざわたしに
『バリア』+『ジャミング』!
群訝山荘を中心に、大規模なバリアが展開される。
「みんな、準備はいい!?」
『ウオォォォォッ!!!』
これは、『ヒーローによる超常解放戦線捕縛作戦』ではない。
『超常解放戦線によるヒーロー殲滅作戦』である。
「さあ、皆殺しの時間だ!!」
骸ちゃんは、「ホークスがトゥワイスを騙して殺そうとしたこと」に怒っています。
「自分を殺した男の息子である」ことはあんまり気にしていません。
次回は蛇腔病院サイドです。