Hedgehog in Borderland   作:M.T.

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書くかどうしようか迷ったんですが、ドードーが出てくる話です。
『げぇむ』の『るうる』と展開を一部変更しました。
話の都合上仕方なかったとはいえ、ドラマ版でドードーとマヒルさん消されたのマジで納得いかん(ブチギレ)。


【番外編その2】はあとのよん

ヘイジside

 

 『今際の国』滞在19日目。

 アリスが『ビーチ』に来て2日目の事だった。

 今日はヤギの『びざ』が切れる日だったから、ヤギと一緒に『げぇむ』に参加する事にした。

 俺がヤギと一緒にパーキングに行くと、ちょうどヒヅルがニラギと一緒に車に乗り込んでいた。

 

「ヒヅル…」

 

 俺が声をかけると、ヒヅルは無表情でメロイックサインを作る。

 

「チェキ」

 

 お前それ、どういう感情で言ってんの…?

 

「リーダー、行きますよ」

 

「あぁ、悪い」

 

 運転席に乗ったヤギが声をかけると、俺も助手席に座り込む。

 俺とヤギは、黒塗りの車で『げぇむ』会場に向かった。

 俺達が向かったのは、『TKTホールディング』と書かれたオフィスビルだった。

 

「ここにするか…」

 

「そうですね」

 

 俺とヤギは、ビルの中に入った。

 ビルの中には、既に4人の男女がいた。

 ニット帽の男、ウェーブのかかったロングヘアの女性、ショートヘアの女性、そして黒いパーカーのフードを深く被った青年だ。

 青年は、カウンターに置いてあったパンフレットを読んでいた。

 俺はその青年を見て、すぐに誰だか気付いた。

 

「あっ……」

 

 カウンターでパンフレットを読んでいたのは、アリスだ。

 どこにもいないと思ったら…既に『げぇむ』にエントリーしてたのか。

 言ってくれたら、一緒に参加したのに。

 …いや、『♡7(はあとのなな)』を経験した後で、『協力して『くりあ』しよう』なんて無理な話か…

 この『げぇむ』が、1人しか生き残れない『げぇむ』かもしれないんだもんな。

 

 一応、入り口の張り紙に目を通す。

 

 

 

ーーー

 

エントリー数 7名

 

エントリー受付 18時マデ

 

ーーー

 

 

 

 時計を見ると、5時52分。

 まだ『げぇむ』の開始時刻まで時間がある。

 あと1人来れば、『げぇむ』が始まる。

 俺が一応パンフレットに目を通しながらあと1人を待っていると、ヒヅルと同年代くらいの男の子がビルの中に入ってきた。

 

「あの…皆さんここで、何してらっしゃるんですか…?」

 

 男の子は、要領を得ない様子で尋ねる。

 おそらく、この子は初参加者だ。

 するとニット帽の男とロングヘアの女が不機嫌そうな表情を浮かべる。

 

「オイオイ嘘だろ!?いまだに初参加者がいるのかよ…!!」

 

「超〜マジ勘弁。お願いだから、足だけは引っ張らないでよ」

 

 コイツら…元々は自分達も初参加者だったくせに…

 

「ははっ…なんか場違いっぽいんですぐに帰りますね…」

 

「外には出ない方がいい」

 

「えっ…?」

 

 男の子が外に出ようとしたので、俺はそれを阻止した。

 

「一度入ったらもう出られない。君はもう、参加してしまったんだ。『げぇむ』に」

 

「『げぇむ』…?何の話ですか…?」

 

 俺が言うと、男の子がきょとんとする。

 すると、その時だった。

 

《6時になりました。『げぇむ』の時間です》

 

 どこからか、アナウンスが鳴る。

 初参加者の男の子は、わけがわからず混乱していた。

 俺が周囲を確認していると、エレベーターが開く。

 

《まずはエレベーターで最上階までお越しください》

 

 エレベーターが開くと、他の参加者がエレベーターに乗り込む。

 出遅れた男の子は、俺に話しかけてきた。

 

「あ、あのっ…」

 

「ついて来い」

 

「えっ…?」

 

「いいから。説明は最上階についてからしてやる」

 

「あっ、はい……」

 

 俺は一言だけ言って、ヤギと一緒に先にエレベーターに乗り込んだ。

 男の子は、慌てて俺についてくる。

 初めての『げぇむ』で混乱してるだろうけど、今は説明してる時間はない。

 

 男の子は、ソワソワした様子で、必死に頭の中を整理していた。

 …俺も初参加の時はこうだったな。

 

 なんて考えていると、エレベーターが最上階に着いた。

 冷たい夜風が、頬を撫でた。

 ビルの屋上には、窓の清掃用リフトが7台設置されていた。

 

《それでは1人ずつ、好きな『りふと』にお乗り下さい。全員が乗り込んだ時点で、『げぇむすたぁと』です》

 

「ひっ!!」

 

 男の子は、恐怖のあまり手を滑らせて、手に持っていたコーラの缶を屋上から落とした。

 しばらくして、缶が地面に落ちる音が響く。

 

「これに…乗れっての…!?一体…何する気だよ…!?」

 

「窓拭き清掃用の『りふと』…嫌な予感しかしねーな…」

 

「ちょ…!!何なんですかこれ…!?」

 

「皆覚悟はできてるな?早いとこ…始めちまおう」

 

 そう言ってニット帽の男は、真っ先に『りふと』に乗り込もうとした。

 すると男の子がニット帽の男を呼び止める。

 

「待って…下さいよ!オレ…高いとこ苦手だし…まだ、そのゲームをするって決めたわけじゃ…」

 

 男の子が言うと、ヤギが男の子に言った。

 

「どのみち『くりあ』できなきゃ死ぬ。それがこの『げぇむ』の『るうる』だ。命が惜しかったら、アナウンスの指示には従った方がいい」

 

「…………」

 

 ヤギが言うと、他の参加者達の空気を察してか、男の子は恐怖で顔を強張らせながらも黙って首を縦に振った。

 俺は、先に『りふと』に乗ると、悲鳴を上げながら『りふと』に乗る男の子に声をかける。

 

「出来るだけ、下は見るな。恐怖で竦んだら、何も考えられなくなる」

 

 俺が言うと、男の子は覚悟を決めたのか、『りふと』に乗り込んだ。

 『りふと』には、モニターと、『多』『少』と書かれたボタンが設置されていた。

 男の子が『りふと』に乗り移った瞬間、『りふと』が動き出した。

 

「ひっ…!!」

 

「う…動いてる…」

 

 『りふと』が下降を始めた次の瞬間、『りふと』に設置されていたモニターがつく。

 

 

 

ーーー

 

げぇむ 『あんけぇと』

 

難易度 ♡4(はあとのよん)

 

ーーー

 

 

 

 『♡4(はあとのよん)』…

 良かった、難しい『げぇむ』じゃなさそうだ。

 難易度4なら、1人しか生き残れない『るうる』の可能性は低い。

 皆で協力すれば、全員生きて帰れるかもしれない。

 

 

 

ーーー

 

『るうる』

 

問題が出題されます

制限時間は60秒

 

最上階まで上がれれば『げぇむくりあ』

1階まで落ちれば『げぇむおおばぁ』

 

ーーー

 

 

 

 『るうる』の説明が終わった直後、『りふと』の下降が止まった。

 降りたのは、10階分か…

 

 

 

ーーー

 

『げぇむすたあと』

 

ーーー

 

 

 

 『りふと』が止まると、モニターの表示画面が変わった。

 早速、一問目が出題される。

 

 

 

ーーー

 

第1問

浅草の専業主婦100人に聞きました

大さじ1杯は小さじ何杯分?

 

多数派 3杯 83%

少数派 4杯 17%

 

ーーー

 

 

 

「こんなのが…問題なの…?」

 

「考えるまでもねぇ!!アンケートを信じるなら、主婦の8割は3杯。正解は多数派の3杯で決まりだ!」

 

 ニット帽の男が言うと、全員が『多数派』のボタンを押した。

 流石に常識問題だから、間違えようがない…よな?

 制限時間が0になると、正解が表示される。

 

 

 

ーーー

 

正解は

 

多数派 3杯

 

ーーー

 

 

 

 正解が表示されると、全員のリフトから『ピンポン!』と正解音が聴こえる。

 その直後、『りふと』が上昇を始める。

 

「『りふと』が上がってくわ!」

 

「なるほど…分かってきたぜ。このオフィスビルは20F建てで、オレ達はちょうど真ん中の10Fからスタートした。おそらく、正解すれば1Fアップ、不正解なら1Fダウンってなルールに違いねぇ!」

 

 ニット帽の男は、自信満々に言った。

 本当にそんな単純な『るうる』なのか…?

 それだったら、『(はあと)』じゃなくて『(だいや)』の『げぇむ』っぽくないか…?

 絶対にこの『げぇむ』、何か裏があるはず。

 

 

 

ーーー

 

第2問

新宿の麻雀従業員100人に聞きました

次のあがりは何点?

 

多数派 2600点 79%

少数派 2000点 21%

 

ーーー

 

 

 

「しかもわかんねー問題でも、得意分野のアンケートがありゃ外しようがねぇよ!!こいつも『多数派』で決まりだ!!ラッキーだったなオメーら!!楽勝で『くりあ』できっぞ!!」

 

 俺達は、ニット帽の男の言葉を信じて、『多数派』のボタンを押した。

 すると『ピンポン!』とまたしても正解らしき音が聴こえ、『りふと』が12階まで上がる。

 

 

 

ーーー

 

第3問

新橋のサラリーマン100人に聞きました

日本で消費税法を導入した内閣は?

 

多数派 中曽根康弘 58%

少数派  竹下登  42%

 

ーーー

 

 

 

「オ…オイ…急に問題が…難しくなってきてねーか…?」

 

 確かに、アンケートの結果が五分五分で、どっちを信じたらいいかわからなくなってきてる。

 この問題、知らなきゃほぼ詰みだな。

 

「せ…政治の事なんてわかんないわよ…!!…だけど、サラリーマンに聞いてんだから、『多数派』なんじゃないの…?」

 

 ロングヘアの女性が言うと、皆が『多数派』を押そうとする。

 俺は、皆がボタンを押す前に口を開いた。

 

「『少数派』だ」

 

「えっ…?」

 

 俺が言うと、全員の注目が俺に集まる。

 俺は、皆に問題の答えを教えた。

 

「日本で消費税法を導入したのは、『少数派』の竹下登だ」

 

 俺が言うと、隣の男の子が話しかける。

 

「え…し、知ってたんですか…?」

 

「孫が有名なミュージシャンだから。逆にそれで知ったって人、結構多いんじゃないかな」

 

「本当に『少数派』だな!?信じるぜ!!」

 

 俺が言うと、ニット帽の男は『少数派』を押した。

 他の皆も、俺の言葉を信じて『少数派』を押す。

 するとまたもや『ピンポン!』と正解らしき音が鳴った。

 

「っしゃあああ!!恩に着るぜ兄チャン!!」

 

「あのっ…ありがとうございます…!」

 

 ニット帽の男は大声を上げて喜び、隣の男の子は安堵の表情を浮かべながら俺に礼を言った。

 するとその時だ。

 

「ねぇ…『りふと』が、まだ上がってくわよ…!?」

 

 ショートヘアの女性が口を開く。

 1階分上がり終えてもまだ、『りふと』の上昇は止まらなかった。

 ちょうど14階まで来たところで、『りふと』の上昇が止まった。

 

「今度は一気に2階分だと…!?どうなってんだ…!?」

 

「なるほどな…『多数派』で正解なら1階分アップ、『少数派』で正解なら2階分アップって事だろうな」

 

 俺が言うと、次の問題が表示される。

 

 

 

ーーー

 

第4問

上野の音大生100人に聞きました

『マゼッパ』『鬼火』などの作品で知られるロマン派の音楽家は?

 

多数派     フランツ・リスト    55%

少数派 フェリックス・メンデルスゾーン 45%

 

ーーー

 

 

 

 クソッ…マジで正解がどっちかわかんなくなってきた…

 音楽の問題なんてわかるかよ…!

 こんな事なら、何か一つでも音楽やっときゃ良かったな…

 そう思ったその時、ふと『ビーチ』でのヒヅルとの会話を思い出した。

 

 

 

 ――あれ…?この曲何だっけ。

 

 ――『ラ・カンパネラ』でしょ。フランツ・リストの。

 

 ――知ってたのか。

 

 ――一応ピアノやってたから。つってもクソ親に無理矢理やらされただけだけど。

 

 ――クソ親…

 

 ――ちなみにリストは、弾かせる気がないクソ曲が多いので有名だよ。『マゼッパ』とか『鬼火』とか。

 

 

 

「フランツ・リスト…?」

 

 俺は、朧げな記憶を頼りに、『多数派』のボタンを押した。

 俺がボソッと言ったのを聞いたヤギと男の子は、俺の方を見る。

 

「ああ、いや…オレの友達が、確かそう言ってた気がする…ってだけで、正直あんまり自信は……」

 

 ヤギと男の子は、俺の曖昧な発言を聞いて不安そうな表情を浮かべながらも、俺と同様『多数派』のボタンを押した。

 頼む…正解であってくれ…!!

 

 俺が心の中で祈っていると、正解が表示される。

 正解は、『多数派』だった。

 

 …よかった。

 ヒヅルのおかげで助かった。

 俺が安堵した、次の瞬間。

 

 6つの『りふと』から『ピンポン!』と正解らしき音が聴こえた中、1つだけ、『ブブーッ!』と不正解らしき音が聴こえた『りふと』があった。

 不正解だったのは、一番端のロングヘアの女だ。

 

「何よ…!?『少数派』はアタシだけ!?だって、サラリーマンが政治の事もロクに知らなかったのよ!?音大生の解答なんて、アテにならな…」

 

 ロングヘアの女が言ったその時、突然女の乗っていた『りふと』が大きく揺れた。

 

「なッ…!!何!?何なの…!?」

 

 突然の『りふと』の激しい揺れに、女は動揺する。

 その直後、女の『りふと』の留め具がバキッと音を立てて外れた。

 女は、そのまま『りふと』ごと下に落ちていく。

 

「きゃああああああああっ!!!!」

 

 

 

 ――ドグオオン!!!

 

 

 

 女と一緒に落ちたリフトは、地上で激しく爆発した。

 

「な………」

 

 嘘だろ…?

 たった一回間違えただけで…!?

 

「『多数派』で正解すれば、1Fアップ…『少数派』で正解すれば、2Fアップ…だが…不正解なら…1発で『げぇむおおばぁ』って事かよ…!?」

 

 ニット帽の男は、完全に怯えた様子で言った。

 本当に、不正解なら一発でアウトなのか…?

 だったら、『多数派』と『少数派』で上がる階数が違うのは何でだ…?

 問題は、『多数派』で不正解ならどうなるのかだが…

 

 正解だった俺達は、15階まで上がった。

 すると5問目が出題される。

 

 

 

ーーー

 

第5問

銀座のホステス100人に聞きました

チュニジアの大統領は?

 

多数派 アブデルアジズ 63%

少数派   モンセフ  37%

 

ーーー

 

 

 

「知らないわよ…!!もうここから降ろしてぇ!!」

 

「アンケートの対象も…関係なくなってきてねぇか…!?」

 

 ショートヘアの女性は泣き喚き、ニット帽の男は顔色を悪くする。

 するとその時、俺の隣の男の子が、何かを閃いたようにスマホを取り出す。

 

「そうだ…ケータイ!!ケータイで調べりゃいいじゃん!!」

 

 そう言って男の子は、スマホを取り出した。

 

「あれ…あれ!?外なのに…何で圏外なんだよォ…!?」

 

 冷静に考えてみれば、当然の話だ。

 この『今際の国』では、『げぇむ』会場以外の全てのシステムが止まってる。

 回線が機能してるわけがない。

 

 それよりも、早く選ばないと…

 正解はどっちだ…?

 あんな光景を見せられた後で、『少数派』を選べるわけがない。

 

 …でも、待てよ…?

 そう思わせる事が、出題者の狙いだったとしたら…?

 これは『(はあと)』の『げぇむ』だ。

 だったら俺は、この『げぇむ』を作った奴の意図に…ソイツの性格の悪さに賭ける。

 俺は『少数派』を押した。

 制限時間になると、2つの『りふと』から『ピンポン!』と正解らしき音が聴こえ、残りの4つの『りふと』からは『ブブーッ!』と不正解らしき音が聴こえる。

 正解したのは、俺とアリスだけだ。

 不正解だった4人に恐る恐る目を向けた、その直後だった。

 

「『りふと』が…下がってく…!?」

 

 不正解だった4人の『りふと』が、1階分下がった。

 さらには、4人の『りふと』に高圧電流が流れた。

 気絶する程の電流を喰らった4人は、『りふと』の中でぐったりと倒れ込む。

 

「な…んだ…よ……これ……!!」

 

「『多数派』で不正解なら…1Fダウンに、電流のオマケ付きかよ…!!」

 

「もういやぁ!!」

 

 電流を喰らったヤギ以外の3人は、パニックになっていた。

 ヤギ達4人の『りふと』が下降する間にも、俺とアリスの『りふと』は2階分上昇した。

 これで俺とアリスが17階、他の4人が14階だ。

 

「何よアイツら…正解を知ってて、私達には黙ってたの!?」

 

「ヘイジさんは、そんな事するような人じゃない…!!」

 

「多分アイツらは、賭けたんだ…実際に死人が出た直後に『少数派』を選べる奴なんていねーっていう…出題者の意図に…!!」

 

 その通り。

 俺だって、正解なんか知らなかった。

 だから下手に『少数派かもしれない』なんて言って、皆を巻き込むわけにはいかなかった。

 

「だからって…『少数派』で不正解なら死ぬのよ…!!2Fアップじゃ割に合わな…」

 

 ショートヘアの女性が言ったその時、次の問題が出題される。

 

 

 

ーーー

 

第6問

品川の幼稚園100人に聞きました

『cœur』の意味は?

 

多数派 心 79%

少数派 魂 21%

 

ーーー

 

 

 

 何だ、この問題…

 そもそも、何語だよこれ…?

 

「……そうでもねぇよ。アンケートの解答がアテにならなくなってきてるって事は、『多数派』だけ選んでもアップとダウンを繰り返すだけ…つまり、死ぬリスクを冒してでも『少数派』を選んでいかなきゃあ、オレ達は永遠に20Fには辿り着けないって事だ!!協力しよう!!それしか助かる道はねぇ…!!」

 

 ニット帽の男が言うと、ショートヘアの女性が口を開く。

 

「…フランス語、大学で一応習ってる…」

 

「マジで…!?やったじゃん!!」

 

「だからって!!6人の命がかかってるのよ!?自信ない…!!覚えてないよ…!!」

 

 女子大生は、正解がどっちだったかを覚えていないようだった。

 するとニット帽の男が怒鳴る。

 

「時間がねーんだ、黙って集中しろ!!今頼れるのは、お前しかいねーんだぞ!!」

 

「『魂』…いや…やっぱり『心』…?…………正解は、『少数派』の『魂』だと思う…」

 

「『少数派』…!?本当…なんだな?間違えれば…死ぬんだぞ…!!」

 

 ニット帽の男が言うと、女子大生は自信なさげに頷く。

 ニット帽の男は、舌打ちしながら『少数派』のボタンを押した。

 

 クソッ…どっちかわかんねぇ…

 俺も大学で第二外国語は習ったけど、俺が習ったのは中国語だったからな…

 こんな事なら、大学の第二外国語の講義、フランス語選択にしときゃ良かったよ。

 

 あの人の言葉を信じていいのか…?

 でも、これで不正解なら死ぬんだぞ…?

 だったら俺は、『多数派』を選ぶ。

 俺は、『多数派』のボタンを押した。

 ヤギと隣の男の子も、『多数派』のボタンを押す。

 

 制限時間が来ると、正解が表示される。

 正解は、『多数派』の『心』だった。

 俺、アリス、ヤギ、男の子…そして女子大生の『りふと』から『ピンポン!』と正解らしき音が鳴り、ニット帽の男の『りふと』だけ『ブブーッ!』と不正解らしき音が鳴った。

 

「………あ?…何だよ、何なんだよそりゃアアアアアアアアア!!?」

 

 『げぇむおおばぁ』が確定した男は、女子大生に向かって怒鳴り散らす。

 すると女子大生は、顔を引き攣らせながら言った。

 

「やっぱりよく考えたら…『多数派』な気がしてきて…けど…あなたがボタンを押した後だったから、今更言い出せなく…」

 

 女子大生が言い訳をしたその時、ニット帽の男の『りふと』の留め具が外れる。

 ニット帽の男は、そのまま『りふと』ごと下に落ちた。

 

「このクソアマぁあアアアアア!!ぶっ殺してや───

 

 

 

 ――ドグオオン!!!

 

 

 

 ニット帽の男が女子大生に罵声を浴びせながら下に落ちた直後、地上に落ちた『りふと』が音を立てて爆発する。

 

「い…いや…いや…!!私は…!!そんな、つもりじゃ…!!」

 

 ニット帽の男を死なせてしまった女子大生は、頭を抱えて震えていた。

 俺、アリス、ヤギ、そして男の子の『りふと』が、1階分上がる。

 だが女子大生の『りふと』の上昇は、1階分で止まらなかった。

 

「…え!?何…これ?どこまで上がるの…!?」

 

 女子大生の『りふと』は、俺やアリスと同様、18階で止まった。

 

「どういう事…!?」

 

 『多数派』で正解だった場合は1階分しか上がらないはずなのに、女子大生の『りふと』は4階分上昇した。

 …そうか、騙したからだ…!!

 相手を不正解に誘導したから、ボーナスでさらに3階分アップしたんだ…!!

 俺が予測を立てたその時、次の問題が出題される。

 

 

 

ーーー

 

第7問

新大久保の外国人100人に聞きました

浮世草子『傾城色三味線』の作者は?

 

多数派 井原西鶴 71%

少数派 江島其磧 29%

 

ーーー

 

 

 

「ね…ねぇ!」

 

 俺が問題文を読んでいると、女子大生が話しかける。

 

「さっきはその…動揺して…取り返しのつかない事をしちゃったけど…今度こそ正解を知ってるわ…!!『少数派』の『江島其磧』を選んで…!!」

 

 女子大生は、『正解を知っている』と言う割には、息が荒くなっていた。

 相手を『少数派』に誘導して、自分は不正解でも死なない『多数派』を選ぼうってハラか。

 それで『多数派』が正解なら、騙した分のボーナスを合わせて、余裕で『げぇむくりあ』できる。

 俺は…『多数派』を選ぶべきなのか…?

 

 でも、このまま女子大生を『げぇむくりあ』させるのが、本当にこの『げぇむ』を作った奴の意図なのか?

 人を騙そうとしても、少数派が正解の問題が連続で出題されて、結局人を騙そうとしたのが裏目に出て振り出しに戻る…

 俺がこの『げぇむ』を運営する奴なら、きっとそうする。

 けど、本当に『少数派』を押すのか…!?

 

「リーダー…どっちを選ぶかは、アンタが決めてくれ。オレは、アンタの判断に委ねる。それで『げぇむおおばぁ』になっても、恨みっこなしだ」

 

 俺が迷っていると、ヤギが俺に話しかけた。

 ……決めた。

 俺は、この『げぇむ』を作った奴の悪どさに賭ける。

 

「オレは……『少数派』を選ぶ」

 

「『少数派』だな…!?」

 

 アリス、男の子、女子大生の3人は『多数派』を、俺とヤギは『少数派』を押した。

 制限時間になると、正解が発表される。

 正解は、『少数派』の『江島其磧』だった。

 アリス達3人の『りふと』からは『ブブーッ!!』と不正解音が、俺とヤギの『りふと』からは『ピンポン!』と正解音が鳴る。

 3人の『りふと』は下降した上に高圧電流が流れ、俺とヤギの『りふと』は2階分上昇した。

 

 20階に到達した俺は、そのまま『りふと』を降りた。

 これで俺は『げぇむくりあ』だ。

 アリス、ヤギ、女子大生の3人は17階、男の子は14階で『りふと』が止まった。

 

「何よ…本当に『少数派』だったの…!?」

 

 俺が『りふと』から降りて残りの4人を見下ろすと、女子大生が俺を見上げて非難した。

 

「アンタ、さては答えをカンニングしてたんでしょ!?そうじゃなきゃ、1問も間違えずに『げぇむくりあ』だなんてあり得ないわ!!こんなの反則よ!!」

 

 何言ってんだ、この人…

 俺はアンタと同じ条件で『げぇむ』に参加したんだぞ。

 どうやって答えをカンニングするっていうんだよ。

 

「何言ってんだ。アンタが『『少数派』を選べ』って言ったから、オレはそれに従っただけだ」

 

 俺は、無茶苦茶な事を言う女子大生に、正論を言い放った。

 するとその時、他の4人の『りふと』のモニターに問題文が表示される。

 

 

 

ーーー

 

第8問

上野のチンパンジー100匹に聞きました

脳下垂体に多く含まれる内因性ペプチドは?

 

多数派 ノルアドレナリン 66%

少数派  エンドルフィン 34%

 

ーーー

 

 

 

「何がチンパンジーよっ!!もう、こんなの…耐えられない…!!」

 

 女子大生は、両手で作った拳でモニターをガンっと叩いて泣き喚いた。

 すると、その時だった。

 

「『ノルアドレナリン』…」

 

 今まで狼狽えていた男の子が、急に冷静になって口を開いた。

 

「ギャンブル依存症の要因ともいわれている脳内麻薬物質…正解は、『多数派』の『ノルアドレナリン』だよ」

 

「いいや、『エンドルフィン』だ」

 

 男の子が言うと、顎に手を当てて問題文を見ていたヤギが反論する。

 

「脳下垂体に多く含まれ、モルヒネ受容体に特異的に結合してモルヒネ様作用を現す内因性ペプチド…『エンドルフィン』。答えは『少数派』だ」

 

「な…で、デタラメ言うなよ…!!大体、何を根拠に『少数派』だって…」

 

「オレの元の世界での職業は、消防士だった。最低限の医療知識は、頭に叩き込んである」

 

「っ………」

 

 ヤギが表情一つ変えずに言うと、男の子は顔を歪める。

 どっちが嘘をついているのかは、明白だった。

 アリス達を騙して自分だけ正解すれば、騙した分のボーナスで一気に19階まで上がれる。

 だからあの子は、嘘をついたんだ。

 俺は、『りふと』に乗っている4人に向かって呼びかけた。

 

「なぁ、もうやめにしないか?」

 

「え……?」

 

「オレはもう、嫌なんだよ。騙したり、騙されたり…人が蹴落とし合うのを見るのはもう、ウンザリだ…!!人を騙して自分だけ助かろうとしたって、そんなのはこの『げぇむ』を作った奴の思うツボだ!!こんな『げぇむ』の思い通りになんかなるな!!オレも一緒に正解を考えるから、今度こそ、皆で協力して『くりあ』しよう!!」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

ドードーside

 

 俺の母さんは、父さんに裏切られたせいで、パチンコ中毒になって、今もずっと入退院を繰り返してる。

 父さんは、母さんが頭おかしくなっちゃったから家を出るって言ったけど、本当は、ずっと前から別の女の人と付き合ってた。

 母さんがパチンコをやめられなくなったのは、そのせいだ。

 父さんは、俺を騙して、俺と母さんを裏切って、自分だけが幸せになった。

 

 父さんだけじゃない。

 一番の親友だと思ってた二宮は、俺の恋路を手伝ってくれるって言ってたくせに、俺が好きだった椎名さんと付き合った。

 二宮も、俺を裏切って自分だけが幸せになった。

 

 あの女の人だって、ヒゲの男を殺して、俺の事も殺そうとした。

 自分が生き残る為だけに、俺を裏切ろうとした。

 

 自分の為なら平気で、嘘ついて、騙して、裏切って!!

 だったら俺も、人を裏切って何が悪い…!?

 

 今日まで散々騙されてきたんだ。

 俺だって…!!

 

 さっきは消防士の人に邪魔されそうになったけど、どっちが正解かなんて、どうせ他の2人は知らないんだ。

 このまま嘘をゴリ押しして、俺だけでも───

 

 

 

 ――オレも一緒に正解を考えるから、今度こそ、皆で協力して『くりあ』しよう!!

 

 

 

 俺はふと、最初に『くりあ』した人が言っていた事を思い出した。

 アンタはもう既に『くりあ』してるから、そんな無責任な事言えるんだろ。

 この状況で、人の事なんか考えてられないよ…

 

 ………いや、待てよ…?

 『げぇむくりあ』したんなら、こんなところから出ていけばいいはずだ。

 なのにあの人は、どうして…屋上に残ったんだ…?

 

 

 

 ――オレはもう、嫌なんだよ。騙したり、騙されたり…人が蹴落とし合うのを見るのはもう、ウンザリだ…!!

 

 

 

 あの人が言っていた言葉を思い出した俺は、どうしてか涙を流していた。

 

 あれ……?

 何だよ…

 何だよ、これ…

 

 他の3人を騙して、俺だけでも生き残るって決めたはずなのに…

 何で、涙が止まらないんだよ……?

 

 …ああ、そうか。

 あの時…

 二宮は…

 

 

 

 ――ゴメン…

 

 

 

「ごめん…ごめんなさい…!!正解は、『少数派』の『エンドルフィン』です…騙そうとして、ごめんなさい…!!今度こそ、オレを信じてください…!!」

 

 俺は、『りふと』の縁にしがみついて泣きながら、騙そうとした事を皆に謝った。

 

 ……無理だ。

 あの人は、2度も俺を助けてくれた。

 あの人を裏切ってまで他の皆を騙すなんて事、俺にはできないよ…!!

 

 制限時間になると、正解が表示される。

 俺とフードの人、それと消防士の人の『りふと』から正解音が、女の人の『りふと』から不正解音が聴こえた。

 俺が女の人を見ると、女の人は俺を睨みつけてきた。

 

「私はもう、誰の言葉も信用できない…『少数派』なんて選べるわけないでしょ…!?」

 

 女の人がそう言った、その直後だった。

 俺達の『りふと』が2階分アップして、女の人の『りふと』だけが1階分ダウンして電流が流れた。

 

「いやあ…もういやあああ!!」

 

 電流を喰らった女の人は、パニックを起こして泣き喚いた。

 俺が、騙そうとしたから…

 ごめんなさい、ごめんなさい…!!

 

 

 

ーーー

 

第9問

巣鴨の高齢者100人に聞きました

『可愛い』を意味する女子中高生の流行語は?

 

多数派 きゃわたん 53%

少数派 きゃわぴー 47%

 

ーーー

 

 

 

 問題文を見た俺は、すぐに正解を思い出した。

 正解は、『きゃわたん』だ。

 

「『きゃわたん』だ!!正解は、『多数派』の『きゃわたん』!!ケータイの流行語大賞!!中学生なら誰でも知ってる!!『きゃわたん』!!『多数派』の『きゃわたん』です!!」

 

 俺が言うと、女の人は、今度は『少数派』を押した。

 何で……!!

 

「アンタの言う事なんか…死んでも信じないッ!!」

 

 女の人が、泣きながら俺を睨んだ、その直後だった。

 モニターに正解が表示されて、俺とパーカーの人、それから消防士の人の『りふと』からは正解音が、女の人の『りふと』だけ不正解音が聴こえた。

 その直後、女の人の『りふと』の留め具が外れて、下に落ちた。

 フードの人と消防士の人は20階に辿り着いて、『りふと』から降りた。

 

 残ったのは、俺だけだ。

 1人だけ、取り残された。

 人を騙そうとしたんだから…当然の報いだよな……

 

 

 

ーーー

 

第10問

今際の国の住人0人に聞きました

我が社のモットーは?

 

多数派 安心安全 ??%

少数派 誠心誠意 ??%

 

ーーー

 

 

 

「今際の…国!?いよいよもって問題も…ワケが…わかんねーや…」

 

 俺が諦めた、その時だった。

 

「問題文を教えてくれ!!」

 

 屋上から、声が聴こえた。

 一番最初に『くりあ』した人の声だ。

 

「オレも一緒に考えるから!!問題文を、教えてくれ!!」

 

 その人は、屋上から顔を覗かせながら、俺に向かって叫んだ。

 

「『今際の国の住人0人に聞きました。我が社のモットーは?』…『多数派』、『安心安全』…『少数派』、『誠心誠意』……ふざけんなよ…ッ、こんな問題…わかるわけないだろ!!」

 

 俺は、問題文を読み上げてから、その場で膝をついた。

 どうせあの人に問題文を教えたって、答えがわかるわけじゃないのに…!!

 

 さっきの女の人には、結局最期まで信じてもらえなかった。

 俺が、一度騙そうとしたからだ。

 生き残っても、こんな地獄が続くなら、いっその事…

 俺が『りふと』から飛び降りようとした、その時だった。

 

「…『誠心誠意』」

 

 先に『くりあ』したフードの人が、初めて口を開いた。

 

「……え?」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

ヘイジside

 

 ここに来て初めて、アリスが口を開いた。

 アリスは、下に残った男の子に向かって言った。

 

「この問題が指す我が社とは、おそらくこのオフィスビル…これ見よがしに1Fのロビーに置いてあったから、何かあると睨んで目を通しておいた。TKTホールディングの、会社概要。正解は、『少数派』の『誠心誠意』だ」

 

 アリスが言うと、男の子は、迷いながらも少数派を選んだ。

 すると男の子のリフトからは正解らしき音が鳴って、リフトが2階分上昇した。

 これで、あと1問正解すれば、男の子は『げぇむくりあ』できる。

 

「次の問題は!!」

 

「『今際の国の住人0人に聞きました、我が社の資本金は?』!!『多数派』、『6億2000万円』!!『少数派』、『5億8000万円』!!」

 

 俺が尋ねると、男の子は問題文を言った。

 問題文を聞いたアリスは、ため息をつく。

 

「10問目以降は全て、会社概要のパンフレットからの出題…か。念の為に持ってきときゃ良かったな。流石に…覚えてねーよ…」

 

「『多数派』!!答えは『多数派』の『6億2000万円』だ!!」

 

 俺は、屋上から身を乗り出して叫んだ。

 俺が言うと、アリスが僅かに目を見開く。

 

「ヘイジ…!?」

 

「こんな事もあろうかと、持ってきといて良かった…TKTホールディングの、会社概要のパンフレット…!」

 

「…ハハッ、やっぱアンタには敵わねーわ…」

 

 俺はラッシュガードの懐から、丸めたパンフレットを取り出しながら言った。

 俺が言うと、アリスは呆れたように笑う。

 男の子が『多数派』のボタンを押すと、『りふと』から正解らしき音が鳴り響き、『りふと』が屋上まで上昇した。

 男の子も無事『げぇむ』を『くりあ』して、俺達は4人で『げぇむくりあ』を喜び合った。

 

 俺達は、男の子にこの国の事を色々教えた。

 この『今際の国』に滞在できる『びざ』を獲得する為に、『げぇむ』に参加し続けなければならない事。

 そしてこの国に迷い込んだ多くの人達は皆、元の世界に戻る為の『答え』を探している事を。

 

 

 

「一緒には…行けないんです…ね」

 

 男の子は、去っていく俺達に向かって言った。

 

「……あの、死んだ女性の事を気にしているのなら、あの時君が何もしなかったとしても、全員が…生き残れたかどうかは…誰にもわからないさ…けど、君が助けてくれなかったら、オレは『くりあ』できなかったのは確かだ。ありがとな」

 

 アリスは、男の子が8問目と9問目の時に正解を教えてくれた事を感謝していた。

 だけど男の子は、それでも他の参加者を助けられなかった事を後悔していた。

 

「それでも…拭い切れないのなら…背負って生きろ!もがいて、足掻いて、どんなに苦しんででも、最期の最期まで生きろ!!」

 

 アリスは、強い意志をその目に宿しながら言った。

 すると男の子が口を開く。

 

「…オレ、元の世界に戻って、友達と、仲直りがしたいです…」

 

「…できるさ、きっと。生きてさえいれば、何度だってやり直せるよ」

 

 友達と仲直りがしたい…か。

 俺はもう彰人や佳奈とは修復不可能だけど、この子には、まだ友達と仲直りするチャンスがある。

 

「あ…あのッ!!オレ、堂道(ドードー)隼人(はやと)っていいます。皆さんの、名前は…?」

 

 ドードーと名乗る男の子が尋ねると、アリスは深く被っていたフードを脱いだ。

 

「オレは…アリス。有栖良平」

 

「オレは、ヘイジ。北句平治だ」

 

「……八木洋一だ」

 

 俺とアリス、そしてヤギの3人は、ドードーに自分の名前を名乗って、その足で『ビーチ』へと戻った。

 日が落ちた空は、すっかり暗くなっていて、無数の星が輝いていた。

 この世界は、絶望だけじゃない。

 その事を、この国で出会った皆が教えてくれた。

 生きてさえいれば…きっとどこかに、『答え』はあるはずなんだ。

 

 

 

 

 




ドードーが他の参加者を騙さなかったので、アリスとドードーの立場が逆転しました。
原作では騙したらプラス5Fアップですが、それだと女子大生がニット帽の男を騙した時点で『くりあ』できちゃうのでは?って思ったので、この作品ではプラス3Fアップにしています。

♡J編にオリキャラを登場させるつもりなんですが、定員を増やすのと原作通り20人で進めるのとどちらがいいですか?

  • 人数増やす
  • 原作通り20人で進める
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