ヒヅルside
『げぇむ』『ちゃんばら』。
難易度『
参加者は、『ふぁあすとらうんど』『せかんどらうんど』『さあどらうんど』の3つの『げぇむ』に挑戦する。
『ふぁあすとらうんど』では、刃物のついた武器を持った20人の『今際の国』の国民と戦う。
1時間殺されずに生き残るか、制限時間内に『今際の国』の国民を皆殺しにした『ぷれいやぁ』のみ、『せかんどらうんど』に進出できる。
『せかんどらうんど』では、『
4つのリングに1人ずつ戦士が待ち構えており、参加者は挑戦したい戦士のいるリングに上がって戦う。
戦士を倒した場合、その時点で生き残っている『ぷれいやぁ』は『さあどらうんど』に進出できる。
『さあどらうんど』では、『
『
『ぷれいやぁ』が全員『
『ふぁあすとらうんど』及び『せかんどらうんど』では、『場外』、『降参』、『意識不明』のいずれかの状態に追い込まれた時点で『げぇむおおばぁ』。
3つの戦い全てにおいて、会場内に置いてある武器は全て自由に使える。
『ぷれいやぁ』自身が持ち込んだ武器も使用可能だが、飛び道具のみ使用不可。
「前座はここまでや。約束通り、ここからは儂が皆はんのお相手をさせていただきます」
そう言って『
「『さあどらうんど』の『るうる』は至ってシンプル。儂が皆はんと殺し合いをして、最後まで生き残った方が『げぇむくりあ』や。武器は、飛び道具やなかったら何使うても構しまへん。皆はんの準備ができたら『すたあと』や」
『
するとクイナが、『
「ちょい、待てや!アンタがウチら6人をまとめて相手する言うんか!?」
「左様。今までの試合でダメージ残うとる事考えたら、6人まとめて目ェ見えへんジジイを相手するくらいがちょうどええハンデやろ」
「何がハンデじゃボケ、そっちが勝手に決めた『るうる』やろがい」
『
確かに、『るうる』を全部勝手に決めといてハンデもクソもない気がする。
「御託はいい。さっさとやろう」
「えらい元気のええお嬢はんやなぁ。アンタ、アレやろ。儂の作った『
「そりゃどーも。オレ、『
「ほっほっほ。その威勢、どこまで続くか楽しみやわ」
そう言って『
準備を終えた俺達は、『
俺達が構えると、試合の開始を知らせるブザーが鳴る。
《それでは『さあどらうんど』、『すたあと』》
――ボッ!!
「え……?」
『
風を切るような音が聴こえたかと思うと、『
『
「え…?あ…?」
一番重傷だった参加者の腹に赤い線が走り、そのまま血飛沫を上げながら上半身がゴトっと落ちた。
そしてもう1人の参加者は、首に赤い線が走り、そのまま首が下に落ちた。
いきなり脱落者が2人出たのを見て、あと2人の参加者が青ざめる。
「ウソだろ…!?いつ抜いた…!?」
あー…コイツら、ダメだな。
完全にビビってるよ。
今『
コイツらは、この『げぇむ』のレベルについてこれてない。
コイツらはここいらで『げぇむおおばぁ』かな。
俺がそう考えた、その時だった。
『
うわ、容赦なっ。
つーか、何でメクラのジジィのくせにこんな正確に斬りかかれるんだよ。
俺は、咄嗟にナイフで『
「まだ全力やないとはいえ…やりはるなぁ、お嬢はん。久々に全力で闘り合える相手に出会えて嬉しいわぁ」
そう言って『
俺は、神経を極限まで研ぎ澄まして『
俺が『
予測した距離感と実際の距離感がズレて、タイミングをズラされた一振りは、完全に切れ味を殺された。
「えっ、あ…?」
距離を測り間違えた俺がよろけると、『
だけどそれは、俺の狙い通りだった。
「クイナ!!」
俺は、叫ぶと同時に横に転がって『
刀を振り下ろして完全に無防備になった『
距離を読み間違えてよろけたのは、俺の演技だ。
お父さんに色んな技を教えてもらった時、『目に見える距離感は信用するな』と教わった。
戦い慣れた相手は、相手の予測を崩す為に高度なフェイントを入れてくる。
達人が相手ともなれば、視覚で得た情報なんかほとんど当てにならない。
そういう相手に対しては、ほんの僅かな殺気の強弱を、直感と肌で感じ取るしかない。
俺は、それをお父さんに教えてもらってたから、咄嗟に対応できた。
ガードが遅れた『
クイナはその隙に、今度は拳を『
だけど『
「やりはるなぁ」
「アンタ、視えてへんってホンマかいな…」
『
クイナは、『
クイナは、『
「アカン…あのジーサン、ラスボスとはまるで勝手がちゃうわ。剣道の範士でもやっとったんかいな」
「ポン刀はコイツで何とかする。二人で連携して体力削ってこう」
俺は、お気に入りのナイフを見せながら言った。
十何人も斬りまくって血の脂がついてるけど、まだまだ斬れる。
「せやな…『くりあ』するには、それしかないか…」
俺とクイナは、顔を見合わせて頷いた。
さっきから青ざめて突っ立ってるオニーチャンは、言っちゃ悪いけど戦力にならない。
さっきのジーサンの居合に反応できなかった奴を戦力に組み込んだところで、足を引っ張るだけだ。
『くりあ』するには、俺とクイナで連携して『
俺とクイナは、同時に『
俺が『
クイナは、技を繰り出しながら、『
「よぉわからんのやけど、アンタ何でこないなとこにおんねん」
「こないなとこ?」
「『ぷれいやぁ』の間で噂になっとんで。アンタらは、元々ウチらと同じ『ぷれいやぁ』で、全ての絵札の『げぇむ』を『くりあ』して『今際の国』の国民に成り代わったっちゅう噂や。アンタは、国民に
「……さぁなぁ。どっちでも構わんどっしゃろ。アンタらはここで『げぇむおおばぁ』になるんやさかいな」
そう言って『
俺は、ナイフで刀を受け止めた。
クソッ、何だこのジジィ…!!
一撃一撃がクッソ重え…!!
「儂ぁな…この国に残って殺し合いをする事以外に、生きる理由があらへんかった。それだけや」
◆◆◆
シモツキside
儂は、この国に来る前は、剣道の範士をやっとった。
愛弟子のオダ君と一緒に弟子達に技を教えとったが、稽古について来れずに、若いのは何人も辞めてもうた。
田舎でこぢんまりやっとる道場なんぞに来よる物好きはおらへんさかい、人は減っていく一方や。
「とうとう、5人にまで減ってしまいましたね…」
「しゃあないわ。時代の流れには逆らえへん。そろそろ、この道場も潮時かいな…」
最近は、もっと手軽に楽しめるスポーツが増えとる。
そっちに人が流れてまうのは、しゃあない事やと思うとる。
儂ももう歳やさかい、道場を畳む事を考えとった。
剣道を辞めても、儂にはまだ生きがいがあった。
それは、東京におる孫の勝次に会う事やった。
儂が今まで見てきた誰よりも才能がありながら、『ミュージシャンになって音楽で世界獲る』言うて、儂の言う事を聞いた事なんぞ一度もなかった。
ほんでも、儂にとっては大事な家族やった。
儂は今まで、剣の道を極めて生きてきた。
せやけど、それももう終わりや。
これからは、勝次が作った曲でも聴きながら穏やかに余生を過ごす、儂はそのつもりでおった。
勝次が今夏休みや言うてたから、今流行りの『ドッキリ』っちゅうやつでも仕掛けたろ思て、勝次には黙って東京に来たんや。
儂が『今際の国』に迷い込んだんは、その日の事やった。
儂は初日で『
『びざ』が切れる前に次の『
4人とも初めての『げぇむ』やったさかいに、儂が手助けをして5人で一緒に『くりあ』をした。
一緒に『げぇむ』をするうちに儂らは意気投合して、5人で『今際の国』を生き延びてきた。
『ねくすとすてぇじ』が始まったんは、儂がこの国に迷い込んで85日目の事やった。
儂ら5人は、『ねくすとすてぇじ』開催4日目に『
当時の『げぇむ』は、儂が作った『げぇむ』同様、『
『
儂は、『
『げぇむ』を『くりあ』して、元の世界に戻って勝次に会う、それだけが儂の生きる理由やった。
せやけど、真実っちゅうもんは残酷やんな。
まさか儂が散々探しとった勝次が、『
「ガフッ……」
「その声…まさか、勝次か…!?」
勝次は、床に倒れて呼吸が絶え絶えになっとった。
儂らが散々刺して斬りつけたさかいに。
「ゼェッ…ゼェッ…『げぇむくりあ』おめでとう、爺ちゃん…11日分の『びざ』をやるわ……」
「んなもん要らん!!『げぇむ』はお前の勝ちでええ!!頼むから…お前だけでも生きろ!!」
「無理やろ……こんなん…それにオレは…どのみち永くはあらへんから……」
「どないな意味や…それ……」
「オレな、頭ン中に腫瘍があんねん…医者にはあと半年の命や言われた…爺ちゃんに言うたら寿命縮めてまうと思うて、黙っとったわ…ごめんな……」
勝次は、そのまま出血多量で息を引き取った。
勝次が死んだ直後、『げぇむくりあ』を知らせるアナウンスが鳴って、『
儂は力の限り暴れ回って、『げぇむ』会場をぶち壊した。
そこからは、ほとんど何も覚えてへん。
儂が正気に戻ったんは、開催8日目、『
結局儂は、死に損なってもうた。
《おめでとうございます。ただ今を持ちまして、
「儂は…『手にする』わ……」
儂は、『今際の国』の国民になる事を選んだ。
儂がアイツを殺して手に入れた『
どうせ元の世界に戻っても生きる理由があらへんのやったら、この国で永遠に『
「ねぇクズリューさん、この国に残った大量のゴミ、どうしよっか」
「不適切な発言は慎みたまえ」
「うるさいわね、ゴミにゴミって言って何が悪いのよ!あっそうだイバラちゃん、お願いだからゴミ共引き取ってくれない?」
「自分が要らないものを人に押し付けるのはやめましょう」
絵札の担当が決まった後、儂らは他の国民をどないするか話し合っとった。
『ねくすとすてぇじ』の『げぇむ』に参加せずに生き残った皆はん…まあ大半は、ヒミコはんの言う通りゴミみたいな連中やな。
ソイツらにも『げぇむ』をさせてやらなアカンっちゅう事で、誰がソイツらを引き取るかを決めなアカンかった。
「ほんなら儂が引き取りまっせ。血の気の多い輩の扱いは、慣れとりますさかいに」
結局、儂がソイツらを引き取る事にした。
ホンマは他の4人を倒したら儂に挑めるっちゅう『るうる』にしよ思うとったが、ソイツらにも『げぇむ』をさせてやらなアカンさかいに、ソイツらは儂の『げぇむ』の『ふぁあすとらうんど』の担当にした。
ソイツらも好きなだけ『ぷれいやぁ』を殺せる舞台が欲しかったやろうし、願ったり叶ったりやろ。
「オイ。やる事あらへんのやったら、儂の『げぇむ』を手伝わんかい。望み通り、好きなだけ暴れさせたるわ」
儂は、ソイツらに武器の使い方を教えて、最初の『ねくすとすてぇじ』までに最低限戦えるようには仕上げた。
『
儂の大事な、勝次の札やから。
◆◆◆
『ぷれいやぁ』side
俺は、目の前の光景に圧倒されていた。
どう見ても俺よりも弱そうな女2人が、『
俺には、何が起こっているのかさっぱりわからない。
「おい、見えたか?」
「いや…」
「クソッ…オレ達じゃ、土俵に上がる事すらできないってか…」
あの中に飛び込めば、間違いなく殺される。
俺ともう1人の『ぷれいやぁ』は、ただ戦いを黙って見ている事しかできなかった。
だからって、このまま何もしないままでいいのか…?
アイツらの事を、女だからと散々バカにしたくせに…!
…わかってはいたんだ。
アイツらが俺より強いって事は。
今まで『げぇむ』を難なく『くりあ』してきた俺が、あんな女2人に負けた。
そんな事実は、俺のプライドが認めたがらなかったんだ。
このままプライドをズタボロにされたままでいられるかってんだよ…!!
「このまま…黙って見てられるかってんだよぉ!!」
俺達は、武器を手に取って、『
すると背が高い方の女が振り向いて叫ぶ。
「っ!?アホ!!やめんかい!!」
女が叫んだ、その直後だった。
俺と一緒に『
その直後、身体に激痛が走り、視界が真っ赤に染まる。
な…にが……起こっ…た……?
◆◆◆
ヒヅルside
「オニーサン!」
戦いについてこれずにリングの隅で見ていたオニーチャン2人が、いきなり『
実力差も考えずにいきなり無策で特攻とか…何考えてんの?
俺が一瞬オニーチャンに気を取られると、『
俺は咄嗟に、何度も『
だけど、『
「………!!」
しまった、ナイフが……!!
今までずっと使ってきたナイフを失った俺は、咄嗟に横に跳んで『
『
「セイッ!!」
何とか『
避けた先には、さっき斬られたオニーチャンがいた。
「おい……お嬢ちゃん…聴こえてるか……?」
オニーチャンは、息が絶え絶えになりながらも俺に話しかける。
「オレはもう、ここまでだ…だが、死ぬ前に…『
えっ、いや…
コイツ、自分から斬られに行ったくせに、何言ってんの…?
足手纏いになるくらいなら、せめて囮として死ねよな。
……あ。
あったわ。
コイツを利用して『
「……ねえオニーサン、立てる?」
「何とかな……」
「あるよ、『
「あ……?」
「でもこの作戦を実行したら、アンタ死ぬよ。それでもいい?」
正直、俺の作戦を実行に移したら、このオニーチャンはほぼ確で死ぬと思う。
でも、全てがうまくいけば、『
どうせもう永くない命なら、俺が『げぇむくりあ』する為の盾として死んでよ。
◆◆◆
シモツキside
「セイッ、ハァッ!!」
空手家のお嬢はん…いや、兄はんか。
兄はんは、刀を持った儂に臆する事なく空手の技を放って来よる。
まだ若いのに、大したもんやのぉ。
普通、刀持った相手なら怯むやろ。
おかげで何発か喰らってしもたわ。
「ハァ…ハァ……何が『老い先短いジジイ』や、充分バケモンやんけ…!!」
「楽しいなぁ。全力で殺り合うっちゅうんは。これやから『げぇむ』はやめられへんわ」
血の匂いが濃くなってきよった。
刀が肌に当たった感触もある。
兄はんが儂に斬られるんが先か、儂が兄はんに落とされるんが先か…楽しみやわ。
儂が空手家の兄はんに刀を振り下ろそうとしたそん時、足音が聴こえた。
さっき儂が斬り捨てた兄はんや。
まだ立ち上がる元気が残っとったんかいな。
「このクソジジィ…さっきはよくもぶった斬ってくれたなぁ!!」
そう言うて兄はんは、儂に飛びかかって来よった。
ど阿呆。
せっかく命拾いしたっちゅうのに、何をまた死に急いどんねん。
そないに死にたいのやったら、望み通り今度こそトドメ刺したるわ。
儂は、力強く踏み込んで刀を振り下ろし、兄はんを真っ二つに切り捨てた。
せやけど、その直後やった。
「っ…ガフッ…!?」
突然、身体に激痛が走りよる。
何、や…?
何が…起こっ…た……!?
◆◆◆
ヒヅルside
俺は、さっき首を斬られて死んだオッサンが持ってたバスタードソードを拾って、オニーチャンの肩に飛び乗った。
オニーチャンは、俺を肩に乗せたまま、『
幸い『
それを利用して、オニーチャンの殺気で俺の殺気を隠して、呼吸や気配すら絶って『
俺は、完全に『
完璧に不意打ちがきまって、『
「んのっ…小癪…な……」
『
致命傷は与えたけど、まだ死んだわけじゃない。
俺とクイナは、油断なく構えながら、倒れた『
すると、その瞬間だった。
「っ!?」
倒れたはずの『
『
「っだ…!!」
右腕を斬りつけられたクイナは、反射的に弾いた。
『
『
「っ……」
こんの…クソジジイ…!!
何つー馬鹿力だよ!?
ヤバいこれ、押し切られ……
――ボキッ!!
「…………!!」
ジジイは、力任せに俺の剣に刀を打ちつけて、そのまま俺が構えた剣を真っ二つに折りやがった。
そのままジジイが斬りつけてきたから、咄嗟に身を屈めて避けた。
だけど、今度はもう避けられない。
刀が振り下ろされるその瞬間、まるでスローモーションみたいに、目に映るものが限りなくゆっくり動いた。
こんな事、『
剣の達人といえど、人殺しのプロだった『
俺は、自分でも驚くほど冷静に、『
さっき額を切られたから、余計な血が抜けて頭がスッキリしている。
「ふっ!!」
俺は、ゆっくりと振り下ろされる刀を、両手で力いっぱい挟んだ。
ジジイが俺を真っ二つに斬ろうとするのを、ギリギリのところで止めた。
そのまま、両手で挟んだ刀に思いっきり力を込める。
「っだらぁ!!」
俺は、『
その瞬間、クイナが『
「破ァッ!!」
クイナが放った回し蹴りは、完璧に『
クイナに脳天を蹴られた『
和服を染める大量の血と、弱くなっていく呼吸が、『
「流石に…もう起きひんよな」
「ちょうど斧あるし、コイツで首斬ろう。ねぇクイナ…トドメ、オレが刺していいよね?」
「…えげつない事考えるなぁ、アンタ」
俺がオニーチャンの斧を拾いながら言うと、クイナが顔を引き攣らせる。
…しょうがないじゃん。
俺は、さっさと『げぇむ』を『くりあ』しなきゃいけないんだから。
俺が『
『
「アンタらは…何でそないに……『げぇむくりあ』に拘んねや…この世界に…あるのは……絶望だけや…生き残っても……希望なんざ…どこにも、あらへんよ……」
「そんな事はない…この国には、オレを強くしてくれた人がいるから…オレは、その人に報いる為に、最後まで生き残ってみせる」
「ウチには、元の世界に大切な人がおんねん。大切な人に会えへん気持ちが…死ぬよりつらい気持ちが、アンタならわかるやろ…?」
満身創痍の『
すると『
「ガフッ…すまんな……生憎儂は、その大切なもんをこの手にかけた外道や…ここで殺されて死ぬぐらいがちょうどええ……せやけど、最期に…アンタらと…全力で闘り合えたんは…楽しかったで……ありがとうなぁ………」
そう言って微笑んだ『
するとクイナが、俺の方を振り向く。
「ヒヅル、アンタ……」
「オレ達の目的は、『げぇむくりあ』だったはずだよ…それに、今コイツを殺さなかったら…オレはもう、コイツを敵として見れなくなるところだった」
「……アンタも、何か変わったな」
俺が言うと、クイナがため息をつく。
するとその時だった。
《『
俺達2人の『げぇむくりあ』を知らせるアナウンスが鳴った。
俺とクイナが武道館を出ると、武道館の上に浮かんでいた飛行船から吊り下げられていた幕の表示が、『
飛行船は、炎を上げながら武道館の上に墜落した。
『びざ』と♠︎Jのトランプを受け取った俺とクイナは、炎上する武道館を背にしながら、来た道を戻った。
「アンタはこれからどないするんや?」
「オレは、次は『
「元気やなぁ……」
俺が言うと、クイナが呆れ返る。
俺はクイナと別れた後、来た道を戻った。
───今際の国滞在三十五日目
残り滞在可能日数
小鳥遊火鶴 132日
『ねくすとすてぇじ』開催6日目
『げぇむ』 残り5種
『ぷれいやぁ』 残り97人