今回は少し短めです。
10/12 東京レース場 パドック
それでは続いて7枠7番、ウィトルムぺデスの登場です。
デビュー戦、前走の芙蓉ステークスと文句のつけようのない勝ち方をしてきました。このレースも一番人気で迎えます。初めての東京レース場で無事無傷の三連勝となるのでしょうか。
表情は硬いようですが、あの状態がいつもの彼女の集中状態。非常にレースに集中できていると思います。
デビュー戦は大逃げ、前走では追い込みと対極の戦法でどちらも勝利しています。他のウマ娘からするとレースが始まるまで展開が読めないので対策が難しいですね。果たして今回はどの位置からのレースとなるのでしょうか。
8枠8番、グラスワンダーです。
前走のデビュー戦も非常に強い勝ち方をしています。こちらもジュニアクラスとは思えないほど各能力が高水準にまとまっています。ウィトルムペデスに続いての2番人気に推されています。
前走はあれだけの走りをしてまだ余裕があるようにも感じましたし、今日はどんなレースをしてくれるか楽しみですね。
東京レース場、本日の第9レースはアイビーステークス。
ジュニアクラスのウマ娘が芝1400mで競い合います。
さあ、ゲート入りは順調に進んでいます。
最後に8枠8番のグラスワンダーがゲートに収まりました。
スタートしました。ややばらついたスタートになりました。
先頭争いはどうなるか。
内側からは3番、赤いゼッケンのマチカネソレカラが前に出ました。外からは6番のハイパーミニマムが内側に切り込んできます。
そして、来ました。7番、オレンジのゼッケン、ウィトルムぺデスが外からスーッと上がっていきます。
その外のグラスワンダーはそれを見て・・・ついていきません。グラスワンダーはハナを狙わずに、後ろからのレースを選択しました。
スタートから300mを過ぎて先頭はハイパーミニマムがとりました。
そのすぐ後ろからは注目のウィトルムぺデス。今日は大逃げはうちません。
ハイパーミニマムの背にぴったりとついてのレースです。
グラスワンダーは現在5番手、少し外目の位置につけて前を伺います。
これからバ群は第3コーナーへと入っていくところですが。
おっと、ウィトルムぺデス、どこか落ち着かない様子だ。左右を確かめています。
ああっと、行きます。ウィトルムペデスが行くようです。
あっという間にハイパーミニマムの外側からハナを奪いました。
第3コーナーでウィトルムペデスが動きました。
ああっと、どんどん差を広げていきます。第3コーナー中央で既に5バ身ほど差がついています。
グラスワンダーはまだ動かない。まだ動きません。
2番手はハイパーミニマム、競りかけるように外からコーエーテンカフブ。
その後ろにマチカネソレカラと続きます。
第3コーナーから第4コーナーに入ってウィトルムペデス、リードを8バ身程とさらに広げます。二番手にはハイパーミニマム、先頭のウィトルムペデスにはついていかず自分の位置でレースを進めています。
後方集団、外目につけたグラスワンダーは先頭からは12、3バ身ほどあるが直線で差し切ることはできるのか。まだ動かない。
さあ、先頭ウィトルムペデスがコーナーを抜けて直線に向きました。残り500m。またもや後続を突き放して勝ってしまうのか。
後続も直線に入ろうかというところで、仕掛けた。グラスワンダーが仕掛けました。外から一気にかわしにかかる。前を狙うかグラスワンダー。
しかし、しかし、ウィトルムペデスも加速していきます。両者の距離は縮まらない。
残り300m、坂を上る。ウィトルムペデスがさらに距離を広げにかかる。グラスワンダーも後方突き放して単独2番手にあがった。
ハイパーミニマムは苦しいか、後ろからはコーエーテンカフブも内をついて上がってくる。
残り200m、グラスワンダーは届かないか。3番手にマチカネソレカラが上がるが、先頭はウィトルムペデス!
グラスワンダーも末脚を伸ばすが、ウィトルムペデスも脚色衰えず。ウィトルムペデスやはり強い。
ウィトルムペデス、今ゴールイン。3連勝です。
大きく離れて2着にグラスワンダー。3着はマチカネソレカラ。
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ここ一週間はいろいろ面倒くさかった。
1ヶ月トレーニングをしていなかったせいで、余計に鬱陶しく感じるというだけではない。
なんと、世にも恐ろしいことにトレーナーさんは私に坂を走らせるという暴挙にでたのだ。
コースは変わるが距離は変わらないという言葉に騙されてOKを出してしまったために、毎日2回も坂を駆け上がることを強いられたのだ。
しかし、そんな生活も今日で終わりだ。とりあえず、ここから2週間は悠々自適の生活を送らせてもらうことにしよう。
今日のレースはアイビーステークス、行われるのはなんと東京レース場、すなわちほぼ移動する必要がなかったのだ。
それからもう一つ、今日のレースはグラスちゃんと一緒だった。
キングちゃんやスぺちゃんとの食事時の雑談で同じレースになったと分かったのだが、そのときグラスちゃんは
「お手柔らかにお願いしますね」
と微笑んでいた。
スぺちゃんは無邪気に一緒に走れるのはいいですねと言っていたが、私からはグラスちゃんの目の奥から闘志の塊のような青い炎が灯ったようにみえた。
それに、チラッと見えたスマホの壁紙には表示されていたのは 10/12、このレースの日付だ。
並々ならぬ何かを感じていたものの、パドックやゲート入りでのグラスちゃんは落ち着いていた。集中しているという感じで恐ろしい闘志という感覚はなかった。
それを味わったのはレースが始まってからだった。
今回の私の作戦は一番前のウマ娘について、最後に抜け出すというシンプルな走り方だ。
比較的外側からだったが、首尾よく前に出ることができた。
あとは直線になったら加速して追い抜けばいい、そんなことを考えていると後ろから何かを感じた。
慌てて周囲を確認するとグラスちゃんがこっちに視線を向けていた。
いや、そう感じただけかもしれない。実際にレース中に後ろをみるのは難しい。
結局、その圧力に耐えられなかった私は第3コーナーにもかかわらず前に行くことにした。
いよいよ直線に差し掛かろうとした時だった。
背後から薙刀で襲われる。
そんなイメージが突如として脳内に湧き上がる。
そこから逃げるように走ったところがゴールだった。
なんだか、このレースは特別に疲れたような気がする。
なんというか、ホラーゲームをクリアした後のような疲れ具合だろうか。
なお、今日のウイニングライブはいつも以上にキレと声の響きがよかったとトレーナーさんから褒められた。なんだか納得いかないが、褒められることは少なくとも悪いことではない気がするのでまあいいか。
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競バ場 → レース場に変更しました。他の話も随時修正予定です。
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