ガラスの脚系TSナマケモノ娘   作:ヤキブタアゴニスト

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お気に入りや評価、感想ありがとうございます!!
ライバル視点を書くたびに違和感がすごくて...
複雑な内面が書くことで解釈の幅がなくなってしまうような気がしてすぐに消してしまう。
一体いつになったら投稿できるんだ。
ウィーちゃんの内面はあんまりないのでそういう事が無くて楽です。





菊か盾か

ダービーが終われば私にとってはトレーニングフリーの素晴らしい期間が始まる。

休日ともなれば一日中トレーナー室で世話を焼かれながらダラダラしていたいというのが私の願いだが、トレーナーさんは私のトレーニングが無いにもかかわらず忙しそうである。

テレビにラジオ、新聞に雑誌、各種ネットメディアまで幅広い取材に追われているそうで、最近は秋に出るレースをどうするかを私に相談してくる。

 

気が早いなあと思いつつも、変な長い距離のレースを走らされても困るので例のレース一覧表から何となく選んだレースを見せたところ、前以上に渋られてしまった。

 

なんでも、京都で行われる菊花賞で走ってほしいとのこと。確かライブの曲がwinning the soulだったけど、そこまで好きなのだろうか。まあ、ダービーで踊る間もなく病院行ったしなぁ。

 

そういえば、去年ステイ先輩も走っていたレースだけど3000mって相当長いんじゃないだろうか。一体誰が好き好んでこんな長い距離のレースを考えつくんだろうか。

それに京都まで行くのもなんか面倒そうだし、出来れば行きたくない。というか、菊花賞に出ろというのなら、レースの方が頭を下げて東京レース場に来るべきじゃないだろうか。

全く以て礼儀のなっていないレースである。

 

確かに、皐月賞とダービー、それから菊花賞を勝つと三冠ウマ娘になるらしいけど、他のGⅠでもいいんじゃないだろうか。だって生徒会長さんはGⅠを7つ勝ったから7冠ウマ娘らしいし。

それに、3つも冠があってもしょうがないような気がする。だって私の頭は一つなのだ。いやまあ、頑張って重ねたら3つくらいはのるのかな。

それにしても、別にダービーで勝っても冠なんて貰ってない気がする。レース名の書いてあるタオルと置物だったかな。いろんなレースで貰うので、最近はトレーナー室にどう収納するのかが問題になりつつある。

なお、天皇賞では盾が貰えるのだとか、もしかして剣が貰えるレースとかもあるのだろうか。

 

いずれにしろ、天皇賞の方が良さげな気がするけど、とりあえず前みたいにウマッターの方にアンケート作っておくか。これで天皇賞の方が多かったら天皇賞にすればいいし、菊花賞の方が多かったら.... 見なかったことにすればいいか。

 

というか、今のアカウントは変な投稿しちゃダメって言われてたから、他のアカウントを作るしかないか。なんか面倒だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを言っていたら、もっと面倒なものがやってきた。

 

なんでも、来年入学するウマ娘ちゃんたちに向けたオープンキャンパスで案内係をしてほしいとのこと、聞くところによるとキングちゃんやスぺちゃんたちも同じように案内役を任されたのだとか。

 

案内係といっても、小学生を連れてトレセン学園の施設やトレーニング設備を自由に紹介したりすればOKなので、昼寝スポット巡りにでもしようかな。

 

 

そんなことを考えながら迎えた当日、小学生の持つ無限の体力とウマ娘の身体能力という無敵の組み合わせは私の想像をはるかに超えていた。

受付の後ろで案内用の看板を持っていた私は、砂糖に群がる蟻のように襲い掛かってくる小学生の群れに一斉に飲まれてしまった。

隣のスぺちゃんやキングちゃんは囲まれながらも身長差によって易々と案内をこなしているが、私は囲まれるとそもそも周りが見えない。

 

というか「ウィーちゃん」って呼ばれるのはどこの影響なんだろう。まあ、私の名前は少々発音しにくいけれども。

そして、やれ私には凄い才能がないけど主人公になれますかと答え難い質問をしてくる子だとか、会えて感動っす!!とクソでかい声で叫ぶ子。個性的なのはいいけれど流石に耐えきれない。

 

おもわず看板をもって走り出すと流石はウマ娘のようで、一斉に後ろから追いかけてくる。

小学生なので速くはないものの、レースと違ってここまで走れば終わりというものがない。むしろ、鬼ごっこか何かのように感じているのか、私が逃げれば逃げるだけむきになって追いかけてくる。

噴水を過ぎ、プールを過ぎても、なかなか諦めようとしない。しょうがないのでトレーニングコースを半周ほどすると、流石にほとんどのウマ娘が地面に臥せることになった。

 

なんとか立っているのは虚空を見つめるミステリアスな子に、何故か白衣を着て私と同じように目が死んでいる子の2人だけ。

 

ミステリアスな子はカフェちゃんというらしい。なんでも私に対してカフェちゃんにしか見えないお友達が興味を持っているとのことだが、どう反応していいのか非常に困る。

お友達が勝手に色々なことをするらしいので、上手くしつければ専用のお世話係になってくれるのかなと言ったら、見えない手みたいなので頭を叩かれた。

 

白衣を着てる子、タキオンちゃんのほうは私の脚に興味があるらしく、ウマ娘の限界速度の先にいけるかもしれないとか騒いでいる。小学生から何を習ったらそんなことを考えるんだろう。

いや、知らないよ。実験のためにもっと走って欲しいって疲れるから嫌だよ。

というか、自分の脚で行く必要はないんじゃないかと言ったら物凄く悩み始めた。

限界速度が何かは知らないけどそんなに速く行きたいなら、車にでも乗ればいいのに。

 

 

そんなに走っていないのに私も疲れていたので、2人を連れて旧理科室にいき昼寝に興じるのだった。

 

 

 

なお、ターフに転がっていた他の子たちは後から来たキングちゃん一行に回収されたようで、私はエアグルーヴ先輩に怒られるはめになったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、上半期最大の戦い、期末試験との戦いが幕を開ける。

先手を取ったのは世界史だ。戦争や輸送で馬がいないので結構歴史が変わっちゃってるし、ちょくちょくウマ娘まわりの用語が入ってくるので余計に分かりにくい。尤も転生前の記憶なんかほとんど残ってないからそれはただの言い訳に過ぎない。

2番手集団は理系科目だ。内を突いて二次関数の性質や場合の数が、外からは遺伝メカニズムと酸化還元が襲い掛かる。解の公式も半反応式も分からないウマ娘は間に合うか。

おっと、後方からは関係副詞が物凄い末脚だ。さらに、助動詞の活用が迫ってくる。

悪夢のテストの始まりはもうすぐだ。

 

テスト前にフクキタルさんとスぺちゃんと共にシラオキ様に祈りをささげたお陰か、辛うじていくつかの課題の提出と3科目の補習という結果に収まった。これは偉大なる勝利といってなんの差し支えも無いだろう。

その課題も、秋に一緒に走るという条件によってグラスちゃんの手を借りられたお陰で何とか乗り切ったのだった。

 

 

 

 

 

 

テストとほぼ同時期に開催されたのが宝塚記念だ。

スズカさんやステイ先輩、エアグルーヴ先輩たちシニアクラスの有力ウマ娘が集ったその戦いは、スズカさんの逃げ切り勝利となった。

勝ったのはスズカさんだったが、影をも踏ませぬ大逃げウマ娘ことスズカさんに対してあと一歩のところまで追いつめて2着に入ったステイ先輩も評価を上げたみたいだ。

というか、アナウンサーが話していたところによると、前に勝利したのは私のデビュー戦の時で、そこから6回も2着になったそうだ。もしレースの2着を当てるゲームがあれば、間違いなく投票先の最有力候補になるだろう。

 

 

 




ウィトルムペデス(本人)その2@elegans_nap

この秋に走るレースを募集します。
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【緩募】秋に走るべきレース

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