恐竜惑星とジーンダイバーのMOゲームを実況します   作:あーぷ

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 タイトルの通りです。時系列等が怪しいところがチラホラありますが、大筋は取り零しなくしっかり要約できているかと思います。使用システムはGemini2.5Pro。


生成AIを用いた本作の要約

 

 

 第1話:バーチャル世界オンライン is 何

 

 この物語は、あるゲーム実況者が未来の地球から「バーチャル・ワールド・オンライン(VWO)」というMO(マルチプレイヤーオンライン)ゲームをリアルタイムで実況する形式で進みます。実況者はまず、現代(21世紀中盤)の地球温暖化問題に触れ、過去の地球史における急激な気候変動(ヤンガー・ドリアス期など)と比較しながら、人類や生命のしぶとさについて語ります。

 

 その後、本日プレイするゲーム「VWO」の紹介に移ります。このゲームは、約50年前に放送された『恐竜惑星』と『ジーンダイバー』という二つのレトロアニメを原作とする、無料の3DアクションRPGです。匿名の製作者が、既存のアセットやAIを組み合わせて自動生成したファンメイド作品であると説明されます。

 

 実況者はゲームを起動し、イントロ画面が『ジーンダイバー』に登場するメディア・ステーションのスタジオ風景であることを解説します。本格的なプレイに入る前に、まずはゲームの元ネタとなった原作アニメについて詳しく語ることを宣言し、初回放送の導入を締めくくります。

 

 

 第2話:原作アニメとゲームシステムの紹介

 

 実況者は、VWOの原作が20世紀末にNHK教育の子供向け番組『天才てれびくん』内で放送された「バーチャル三部作」(『恐竜惑星』、『ジーンダイバー』、『ナノセイバー』)であることを解説します。VWOは、このうち物語上の繋がりがある『恐竜惑星』と『ジーンダイバー』の2作品を題材にしています。

 

 原作の世界観は、量子コンピュータが生み出したシミュレーション上の過去の地球「バーチャル世界」を舞台に、子供たちがデータ化して冒険するというものです。『恐竜惑星』では中生代、『ジーンダイバー』では新生代から冥王代まで、壮大な地球史を駆け巡る物語でありながら、多次元宇宙理論などが盛り込まれたハードSF作品であったと語られます。

 

 続いてVWOのゲームシステムが説明されます。最大4人パーティでステージに挑む三人称視点のMOアクションRPGで、ソロプレイも可能です。実況者はキャラクター作成画面に進み、原作の主人公が2人とも少女であったことに触れつつも 、自身は男性キャラクターを選択します。最後に、本作で最も重要な要素として「種族選択」を挙げ、選択可能な6つの種族(ヒト、ギラグール、フォロル族、ホモ・ギガンテウス、プグラシュティク、エウロパ人)を紹介し、これがクラスやジョブの決定に等しいと述べます。

 

 

 第3話:ハムスター、白亜紀に降り立つ

 

 ゲームのプロローグが語られます。元々は科学実験のためのシミュレーションだった「バーチャル世界」は、膨大な情報量が蓄積された結果、多元宇宙の類似システムと重なり合い、仮想性を脱ぎ捨てた一個の「現実」へと変質しました。プレイヤーは、この「多元宇宙の交差点」となった世界へアクセスする戦士兼観測員という役割です。

 

 実況者は種族として、げっ歯類から進化した直立二足歩行のネズミ人間「プグラシュティク」を選択します。視聴者からの提案でキャラクター名を「リック」と名付け 、キャラクタークリエイトを完了させます。

 

 ゲームが始まると、リックは「ジーン・ダイブ」と呼ばれる時空間移動技術によって、白亜紀前期にある草食系恐竜人類「フォロル族」の元前線基地へと転送されます。静まり返った基地に、敵としてティラノサウルスの祖先にあたる羽毛恐竜「ディロング」が3匹出現したところで、最初の戦闘が始まろうとします。

 

 

 第4話:チュートリアルあれこれ

 

 チュートリアルステージが始まり、リックはディロングとの戦闘に入ります。その最中、謎の生命体「パック・ロブ」から通信が入り、この基地が「局所性フラクタライズ・エラー」という現象に見舞われ、リック以外の人員が動けない状態にあることを知らされます。パックはリックに、エラーの影響で凶暴化した生物たちの掃討を依頼します。

 

 実況は、移動、攻撃、ガード、スキル使用といったゲームの基本操作を解説しながら進行します 。プグラシュティクの基本的な戦術は、ドリルアタックで接近して近接攻撃を叩き込むことだと説明されます。

 

 ディロングの群れを倒し終えると、中ボスとして大型肉食恐竜「シャオキロン」が出現します。パックからの助言を受け、実況者は大型の敵との立ち回りや、予兆が表示される範囲攻撃(AoE)を回避することの重要性を解説します。また、プグラシュティクはAoEの予兆範囲が早期に表示されるという長所を持つ一方で、火力が低く不人気な「弱キャラ」であるという実情にも触れられます。

 

 

 第5話:非日常における異種族との邂逅

 

 シャオキロンとの戦闘の最中、原作『恐竜惑星』の登場人物であるフォロル族の戦士「フィラ」と「ナオー」が援軍として現れます。彼らは遠距離攻撃を得意とする種族で、その火力支援によりシャオキロンは倒されます。倒されたエラー生物は、ジャギったノイズのようなエフェクトと共に消滅し、これはゲーム内の演出ではなく物理現象として扱われます。

 

 戦闘後、フィラとナオーはリックに状況を説明します。彼らは、様々な種族で構成された「多種族間臨時協定部隊(IRTAT)」に所属しており、何者かによってバーチャル世界に閉じ込められ、各地で発生する「局所性フラクタライズ・エラー」の解決を半ば強制されているのでした。彼らはリックに協力を求め、まずは基地の責任者であるカーン総司令に会うよう促します。

 

 こうしてワールド1の第一ステージはクリアとなり、実況者は次回は舞台がジュラ紀に移ることを予告して締めくくります。

 

 

 第6話:新生代、霧深きほとりにて

 

 ワールド1をクリアし、物語はワールド2へと進みます。舞台は霧に包まれた新生代の海岸です。実況者は、プグラシュティクという種族の性能が低く、プレイのモチベーション維持に苦労していると愚痴をこぼします。

 

 オープニングムービーでは、約4000万年前、始新世後期のアフリカ大陸北端部のテチス海沿岸に佇む主人公リックの姿が描かれます。空には現生鳥類の祖先が飛び交い、海にはクジラの祖先であるバシロサウルスが泳いでいます。

 

 リックがこの時代にいるのは、ワールド1の拠点であったフォロル基地の司令官カーンから、新生代で活動している別チームとの合流を命じられたためです。しかし、合流相手であるティル・ニー・ノグ(『ジーンダイバー』の登場人物)が乗るプグラシュティクの巨大戦闘メカが、座標指定のミスにより海上に出現して墜落、故障してしまいます。ティルからの通信で、修理が終わるまで待機するよう指示されたところで、オープニングは終わります。

 

 

 第7話:ヒヤリハットは当然に・・・

 

 舞台は故障したプグラシュティクの戦闘メカ内部に移り、ティルが通信相手と話しています。通信相手は『ジーンダイバー』のオペレーター役だった少年アキラで、今回の転送事故は、彼が受け取った座標データが数万年分ズレていたことが原因だと判明します。ティルは彼を責めることなく、冷静に再発防止策を協議します。

 

 会話の後、ティルはリックに改めて自己紹介し、今後の協力を求めます。ここで、リックがプグラシュティク族であることから特殊な会話が発生します。リックの生きていた未来では、ティルは歴史的な英雄として教科書に載るほどの人物となっており、本来は蔑称であった彼女の名「ノグ」も尊称へと意味を変えていることが示唆されます。これにはティル本人も驚き、戸惑いを見せます。

 

 この後、ワールド2の拠点(ロビー)としてこのメカが使われること、そして装備の強化などはギラグール族の研究者「ハル」が担当することが説明されます。

 

 

 第8話:ぼんやり運転事故のもと

 

 実況者は、ワールド2のステージ風景が、現代の植生と大差なく代わり映えしないと不満を述べます。新生代のヨーロッパを舞台にしたステージでは、かつて肉食と思われていた巨大な飛べない鳥「ガストルニス」などが敵として出現します。

 

 回復アイテムを買い忘れるというミスを犯しつつも、漸新世の中央アジアを舞台にしたステージで、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」などを倒し、クリアします。

 

 次のステージは、暁新世の南米に位置する洞窟です。このステージでは、アキラがマップ機能でリックの進行を補助してくれます。道中では、不意打ちを仕掛けてくるこのステージのボス、史上最大級のヘビ「ティタノボア」に苦戦します。実況者はヘビの進化に関する雑学を披露しているうちに道に迷ってしまい、ステージを最初からやり直すことを決意します。

 

 

 第9話:先史の人類災難見学ツアー

 

 ワールド2の後半は、トバ火山の破局噴火など、先史時代の人類が経験した大災害をテーマにしたステージが続きます。その最終ステージの舞台は、約3700年前の中東に栄えた都市国家「トール・エル・ハマム」です。

 

 ムービーシーンでは、上空で小天体が爆発(エアバースト)し、その熱線と衝撃波によって都市が一瞬にして壊滅する様子が描かれます。リックが現地に降り立つと、エラー化してゾンビのようになった被災者たちが襲いかかってきます。アキラのナビゲートに従い、燃え盛る街からの脱出を目指すことになります。

 

 街を脱出した先で、再びムービーシーンが挿入されます。リックは、辛うじて生き残った一家が逃げてくるのを目撃しますが、直後に第二の隕石が近くの死海に落着します。その影響で発生した高熱の塩水によって、一家の母親が命を落とします。父親は悲しむ娘たちに「振り返るな」と叫び、先を急ぎます。この悲劇的な光景を見届けた後、リックは拠点へと帰還させられ、ステージは終了します。

 

 

 第10話:シナリオとシステムの狭間で

 

 ワールド3の中盤、白亜紀末期のエラー化したプグラシュティクの戦闘艦がステージとなります。艦内でリックとティルは二手に分かれ、リックは「フラウ・ニー」、ティルは「バン・ニー」の姿をしたエラー体とそれぞれ対峙します。これらはティルの内面が具現化した存在であることが示唆されます。

 

 戦闘は、ティルとバンの通信越しの会話と並行して進行します。バンはティルの精神的な弱さを突き、彼女を追い詰めます。一方、リックが戦うフラウはAIの出来が悪く、非常に弱い敵として設定されています。ティルとバンの会話イベントを最後まで再生させるため、実況者は意図的に戦闘を長引かせるという、ちぐはぐなプレイを強いられます。

 

 戦闘の合間を使い、実況者はVWOのエンドコンテンツについて解説します。それは「対人戦」と、ランダム生成される高難度ステージを周回する「ハック&スラッシュ」の二種類です。後者は、意図的にバランスを崩壊させた派手な火力を楽しむためのコンテンツだと説明されます。

 

 やがてティルはバンを、リックはフラウを倒し、ステージはクリアとなります。実況者は、ワールド3が原作再現を重視するあまり、ゲームプレイとのすり合わせがうまくいっていないという、この種の量産型ゲームが抱えがちな問題点を指摘して、この章を締めくくります。

 

 

 第11話:カタストロフを振り返ろう

 

 ワールド3をクリアし、物語は幕間に入ります。実況者はまず、仲間になるNPCキャラクター「ユキちゃん」について語ります。彼女はギラグールの次期首領候補でシナリオ上の扱いは非常に高いものの、味方としてのAI性能は低く、特に空中コンボを空振りするなど、戦闘ではあまり頼りにならないと評されます。

 

 続いて話題は、地球史上最大とされる「P-T境界(ペルム紀末)の大絶滅」へと移ります。このカタストロフは全生物種の9割以上を絶滅させましたが、それを生き延びた主竜形類(後の恐竜の祖先)や獣弓類(後の哺乳類の祖先)が、その後の時代の主役となっていった経緯が解説されます。

 

 この大絶滅の明確な原因は未だに特定されていませんが、有力な仮説として、現在のシベリアで発生した超大規模な火山噴火「シベリア・トラップ」が挙げられます。この噴火がもたらした急激な温暖化、酸性雨、大気中の酸素濃度低下といった複合的な環境破壊が、生態系に壊滅的な打撃を与えたと説明されます。また、もう一つの可能性として、南極にある巨大クレーターが隕石衝突の痕跡であり、これが火山活動を誘発したという説も紹介されますが、確証はないと付け加えられます。

 

 

 第12話:ゲンゴロウに危機きたる?

 

 ワールド4が始まり、プレイヤーたちの拠点は『ジーンダイバー』に登場した万能探査船「ゲンゴロウ」に移ります。AIオペレーターの「虎哲」がゲンゴロウの性能を自慢する中、『ジーンダイバー』の主人公である「芳賀唯」が登場します。彼女は「ゲンゴロウ」という船名に不満な様子を見せ、主人公(リック)の後押しもあって、船にニックネームを付けようと盛り上がります。

 

 この会話シーンでは、今後の伏線として『ジーンダイバー』の主要メンバーが一人欠けていることが示唆されます。また、ワールド4からは装備のアップグレードがより重要になり、ステージの特性に合わせて特化武器を使い分ける戦略性が求められるようになると解説されます。なお、ユイは戦闘員ではなく、ゲンゴロウの操縦と援護射撃に専念する役割となります。

 

 

 第13話:古生代前のお色直し

 

 ワールド4のステージに挑戦するには、まず生命維持機能付きの特殊スーツ「アイ・スーツ」を作成するクエストを完了させる必要があります。実況者はこの前提を忘れていたため、素材集めのために過去のワールドを周回する羽目になりました。

 

 このクエストを機に、実況者は主人公リックの装備デザインを変更し、見た目を「王家の騎士」仕様に一新します。装いを新たにしたリックは、最初のステージであるペルム紀後期のパンゲア大陸へと向かいます。このステージから、時代を遡るほどプレイヤーキャラクターのサイズが縮小されて表示されるという仕様が適用されます。これは、敵として登場する古生物が相対的に小さく見えないようにするための演出上の調整です。

 

 敵としては、装甲を持つ草食動物「スクトサウルス」や、俊敏な捕食者である単弓類「アエルロサウルス」などが登場します。ステージのボスは、ペルム紀最大の陸生肉食動物「イノストランケビア」です。戦闘の末、リックはレベル30に到達し、最後のスキル「スプラッシュ・ピアース」を習得。これにより、キャラクターの全てのアクションが出揃ったことになります。

 

 

 第14話:虫、処により蟹が降るでしょう

 

 ワールド4の第4ステージは、約3億3000万年前の石炭紀中期の原生林が舞台です。この時代は、巨大な昆虫や節足動物が繁栄しており、ステージには1メートル級のゴキブリもどき「プロトファスマ」や巨大トンボ「メガネウラ」、全長2メートルを超えるヤスデ「アースロプレウラ」などが敵として登場します。

 

 ユイは巨大な虫たちの姿に悲鳴を上げ、恐怖しますが、虎哲は冷静に石炭紀の生態系について解説します。当時の地球は、植物の死骸を分解する菌類が未発達だったため、大気中の二酸化炭素が減少し、光合成の副産物である酸素が増え続けていました。その結果、酸素濃度は現代の倍近い35%に達し、昆虫類の巨大化を可能にしたと説明されます。

 

 ステージの構成は、巨大なリンボクの木々を登っていくアスレチックのような作りになっており、ゲームとしてはよく出来ているものの、視覚的なグロテスクさからプレイヤーからの評判は芳しくありません。ボスであるアースロプレウラを倒すと、エウロパ人の「ドライ・シックス」がタイム・ホールから現れ、一行に合流します。

 

 

 第15話:バーチャル格付けチェック

 

 視聴者からの質問をきっかけに、実況者がVWOの登場人物たちの強さをランク付けして考察します。

 

 Aランク(人外クラス): タイム・ブースター(T・B)を使用したギラグールの首領「第一疾走者」と、スネーカーの「強化戦闘実行体」が最強クラスとされます。

 

 Bランク(最上位の戦士): T・B無しの第一疾走者やそのライバル「ラプター」、ギラグールの「ユキちゃん」、そして「戦闘実行体」がこのランクに位置づけられます。

 

 Cランク(優秀な戦士): 主人公(リック)やティル、フラウ、ドライ6といった主要キャラクターの多くが含まれます。

 

 Dランク(一般兵): 各種族の一般兵や、戦闘を専門としないキャラクターが該当します。

 

 Eランク(非戦闘員): 戦闘能力を持たないキャラクターたちが分類されます。

 

 このランキングはあくまで実況者の私見であり、特にNPCとしての性能とシナリオ上の「格」が乖離しているユキちゃんの評価などで、議論の余地があることが示されます。

 

 

 第16話:たとえ火の中水の中

 

 ワールド4の第5ステージは、約3億8000万年前、デボン紀後期の海が舞台となります。今回は初の本格的な水中ステージで、遊泳に適さないユイは後方支援に回り、主人公リックとエウロパ人のドライ・シックスが先行して潜行します。

 

 水中には古代のサンゴ礁が広がり、美しい光景を見せます。虎哲の解説によれば、この時代は「魚の時代」と呼ばれ、現代の魚類の祖先が発展を始めた一方で、すでに滅びた板皮類(ばんぴるい)などが海の多数派を占めていました。

 

 ステージのギミックとして、攻撃してくるサンゴ・トラップが配置されています。ボスは、渦巻状の歯で有名な古代ザメ「ヘリコプリオン」です。このボスはゲームオリジナルの派手な攻撃を多用しますが、アクションゲームとしての完成度は高く、プレイヤーからの評価も高いと語られます。

 

 

 第17話:氷と水の星の人びと

 

 デボン紀の水中ステージの攻略が続き、ドライ・シックスが先導役となって進みます。ここで、ドライさんの種族である「エウロパ人」についての詳しい解説が入ります。彼らは木星の衛星エウロパの内部海で進化したケイ素生命体で、自在に身体を変形させる能力を持ちます。

 

 ゲーム内でのエウロパ人は、この変形能力を駆使したテクニカルなキャラクターとして設計されており、原作のイメージとはやや異なるものの、高い性能を持つと評価されています。ただし、対人戦では一転して非常に扱うのが難しい上級者向けのキャラクターになるとも述べられます。

 

 ワールド4の最終ステージ、カンブリア紀でボスを倒した後、突如スネーカーの「戦闘実行体」が出現します。一行は辛くも撤退しますが、この事件をきっかけに、各地で実行体が現れるようになり、それに対抗するための精鋭チームが結成されることになります。

 

 

 第18話:アンクル・ドンを前にして

 

 ワールド5の導入部。各勢力から選抜されたメンバーで構成される精鋭チームが、白亜紀前期のフォロル基地に集結します。主人公リックは、そこでフォロル族の科学者「ピラル」と挨拶を交わします。

 

 ピラルは、フォロル族の言語と、『恐竜惑星』の主人公・萌が使う言語(日本語)との間に深い関連性があるという言語学的な仮説をリックに熱心に語ります。

 

 その後、『恐竜惑星』のAIオペレーター「アッケラ缶」から通信が入り、彼が今後のナビゲート役を務めることが明かされます。アッケラ缶は、行方不明になっている萌の捜索をチームに依頼します。萌は特殊なエラー空間に囚われ、通信もできない状態にあるようです。

 

 

 第19話:混成チームの裏方事情

 

 ワールド5の本編に進む前に、仲間NPCをパーティメンバーとして自由に編成可能にするための「解放クエスト」をこなすことになります。これはドライ・シックス、フィラ&ナオー、ユキちゃん、ティルの4組分が用意されています。

 

 クエストの受注は、ワールド1のフォロル基地にいるファルン(フィラの妹)から始まります。

 

 ドライ・シックスのクエスト: ワールド1の白亜紀末期が舞台。ドライさんがスネーカーの設置した『超高密度超質量物体』を調査する間、敵の波状攻撃から彼を防衛するタワーディフェンス形式のミッションです。

 

 フィラ&ナオーのクエスト: ワールド2の新生代・鮮新世が舞台。エラーに巻き込まれたユイと動物の子供を救出するため、制限時間内に目的地を目指すスピードラン形式のミッションとなっています。

 

 これらのクエストは、以前クリアしたステージを再利用しつつ、新たな目標が設定されたものとなっています。

 

 

 第20話:不確かさの内に紛れるもの

 

 残りの解放クエストについて解説が続きます。

 

  ユキちゃんのクエスト: ワールド3の最終ボス「第一疾走者」との再戦です。しかし、「ユキちゃんのHPを6割以上保った状態で勝利する」という厳しい条件があり、味方NPCのAI性能の低さも相まって、全解放クエスト中、最高難易度となっています。

 

  ティルのクエスト: ワールド4のデボン紀水中ステージが舞台。座標転送ミスで海中に取り残されたティルを救出し、合流してステージをクリアすることが目的です。ステージ自体の難易度は低いものの、合流前にティルがトラップで自滅して失敗する可能性があるという運の要素が含まれています。

 

 合流後、ティルとユイ、虎哲たちの間で、原作を彷彿とさせる軽口を交えた和やかな会話が展開されます。

 

 最後に実況者は、これらの解放クエストが本編の時系列とは一致しないパラレルストーリー的な扱いであり、ゲームという媒体の特性を活かしたシナリオ構成になっていると考察して締めくくります。

 

 

 第21話:空気はとっても大事です

 

 ワールド5の最終ステージは、ペルム紀末期の北極海にエウロパ人が建造したタワー状の秘密基地が舞台です。実況者はまず、この時代の地球で発生した「海洋無酸素事変(OAEs)」について解説します。これは海中の酸素が著しく減少する現象で、海中生態系に壊滅的な打撃を与えました。

 

 このステージは、基地に攻め込んでくるスネーカーの戦闘メカ軍団を、エウロパ人のユニットを配置して迎え撃つタワーディフェンス形式のミッションとなっています。防衛戦を勝ち抜くと、ボスとして「強化戦闘実行体」が出現します。激戦の末、『ジーンダイバー』の主人公であるユイがタイム・ブースターで投擲した瓦礫がとどめの一撃となり、ボスを撃破。ワールド5はクリアとなります。

 

 

 第22話:蟹サーの姫の目に涙

 

 ワールド5クリア後の会話イベント。フォロル族のフィラが、統率者を守るためなら自らを犠牲にすることも厭わないエウロパ人たちの勇敢さを称賛します。それに対し、エウロパ人の統率者「ドライ・シックス」は、それは彼らの本能に基づいた利害関係に過ぎないと淡々と説明します。

 

 しかし、その場にいた部下の一人「ドライ18」が会話に割り込み、それはあくまで原則論であり、自分たちにも個性や感情があると反論します。そして、ドライ・シックスが悲しんでいるとき、彼の身体の外形が歪んで見えることを指摘し、それは人間でいう「涙」に相当する感情表現だと示唆します。この会話をきっかけに、木星の衛星エウロパで進化し、スネーカーによって文明を追われたエウロパ人という種族の背景が詳しく語られます。

 

 

 第23話:今と昔の対話の果てに

 

 ドライ18に続き、別の部下「ドライ30」も登場し、過去の戦いで仲間を失った悲しみに囚われ、無謀な行動に走りがちなドライ・シックスの姿勢を厳しく叱責します。彼ら部下たちは、ドライ・シックスが過去を乗り越え、統率者としての務めを全うすることを強く願っているのでした。

 

 実は、この場にいる部下たちは、ペルム紀の基地でスネーカーとの戦いで命を落とした仲間たちの「焼き付け」のような存在でした。彼らはドライ・シックスに思いを伝えると、エラー現象の解消と共に静かに消えていきます。この感動的な別れを通じて、ドライ・シックスは仲間たちの思いを受け止め、改めて前を向くことを決意します。

 

 

 第24話:食い物の恨みは大きい

 

 舞台は遊撃チームの母艦「ティモシーⅡ」のリビング・ルームへ移ります。フォロル族のナオーが、以前のミッションで無鉄砲な行動をとったユイを軽く嗜めます。ユイは素直に反省し、お礼とお詫びをしたいと申し出ます。

 

 それに対しナオーは、見返りとしてヒトの食糧事情について教えてほしいと提案します。しかし、ヒトはバーチャル世界内で本格的な食事をする機会がほとんどなく、ユイは具体的な料理を挙げることができません。そこへプグラシュティクのティルが現れ、ユイが持っているレシピデータを使って、皆に料理を振る舞うことを提案します。

 

 料理に自信のないユイですが、ティルや主人公リックも手伝うと約束し、挑戦を受け入れます。これにより、サブクエスト『豆腐ハンバーグのロールキャベツ作成依頼』が受注され、その報酬として武器の強化に使えるレアアイテム『予備の赤いリボン』が手に入ることが示されます。

 

 

 第25話:浮き世の眠りは永らく続き

 

 ワールド6がスタートします。ムービーシーン冒頭、行方不明だった『恐竜惑星』の主人公・萌の生体反応が、22億2500万年前の地球から検出されたという報告がもたらされ、AIオペレーターの「アッケラ缶」は驚愕します。

 

 フォロル族のピラルが解説するには、その時代は「ヒューロニアン大氷期」の真っ只中で、地球全体が氷に覆われる「スノーボール・アース」状態にありました。この大氷期が、大陸の分裂やシアノ・バクテリアの大発生による「大酸化イベント」といった地球史上の大きな出来事と関連していることが語られます。

 

 萌の発見は、遊撃チームのリーダーであるギラグールのユキちゃんの決断により、艦の探知能力を最大限に活用した結果でした。救出に向かうには多大なリスクが伴いますが、ユキちゃんは艦の予備エネルギーを全て使ってでも、萌を救出する価値があると断言します。

 

 

 第26話:史実とこじつけの世界へ

 

 遊撃チームはティモシーⅡごと、22億2500万年前の地球へと時空間移動しますが、到着直後に謎のエネルギー干渉を受け、不時着してしまいます。着陸した場所は、その時代には存在するはずのない、雪に覆われた針葉樹林でした。

 

 ティルは、艦の機能が停止した状況が、過去にスネーカーのエネルギー吸収攻撃を受けた時と酷似していることに気づきます。ドライさんは、この時代の全球凍結自体はスネーカーの正常な介入だとしても、この異常な樹林帯はそれとは別の、未知の干渉によって生み出されたものではないかと推測します。

 

 その後、一行は身長4〜5メートルほどの雪色の巨人と遭遇します。巨人は敵意をむき出しにして攻撃を仕掛けてきて、ワールド6最初の戦闘が始まります。

 

 

 第27話:世界と個体のオーバーラップ

 

 ワールド6の最初のステージ、偵察ミッションが開始されます。メンバーは主人公リック、ドライ・シックス、フィラの3名です。フィラはこの異常な針葉樹林が「バーチャル世界内バーチャル」という入れ子構造の幻覚ではないかと推測しますが、アッケラ缶はそれを否定し、これもまたエラー現象によって生じた「実体」であると結論づけます。

 

 実況者は、このゲームの根幹設定である「自己畳み込み式メモリー」というハードウェアの不安定性が、こうした異常現象の根源にあると解説します。偵察を進める一行の前に、再び雪色の巨人が3体現れ、戦闘となります。

 

 

 第28話:戦乙女は舞い降りた

 

 巨人の増援との戦闘中、フィラが敵の投石を受けて負傷し、窮地に陥ります。その時、空飛ぶユニコーンに乗った一人の女性が颯爽と現れ、巨人に突撃してフィラを救います。

 

 その女性こそ、行方不明だった『恐竜惑星』の主人公「結城萌」でした。20歳前後の大人びた姿になった彼女は、切り札である「タイム・ブースター」を起動し、1000倍速の超高速戦闘で巨人たちを圧倒します。

 

 萌との合流により、負傷したフィラは戦線を離脱し、代わりに萌がパーティに加入してステージの後半戦が始まります。

 

 

 第29話:無名に勝るが消えづらし

 

 戦闘の合間に、実況者はVWOにおける「ヒト」という種族の性能について詳しく解説します。生物学的にヒトは身体能力で他の動物に劣る点が多いですが、ゲーム内のキャラクターとしては、地上での接近戦に特化した強力な「肉弾系キャラ」として設計されています。

 

 特に、チート級の性能を誇るスキル『タイム・ブースター突進』を起点としたコンボは非常に強力で、操作も比較的簡単なため、初心者でも扱いやすい「お手軽強キャラ」と評価されています。一方で、遠距離戦や高低差のあるマップが苦手という弱点も指摘されます。

 

 また、サービス開始当初はこのヒトのスキル構成に調整ミスがあり、即死コンボが横行する暗黒時代が存在したという過去も語られます。ステージの敵を掃討し終えた萌は、負傷したフィラの元へ駆け寄ります。

 

 

 第30話:横からちょっかいをかける

 

 ステージクリア後のイベントシーン。負傷したフィラの治療のため、萌は一行を自らが世話になっている「拠点」へと案内することを提案します。彼女はこの異常なエラー空間に飛ばされてから約一ヶ月間、現地勢力である「拠点」の民と協力関係を築いてきたのでした。

 

 「拠点」の民との交流は、どこか機械的で血が通っていないと萌は語ります。彼女は「拠点」で手に入れた不思議なリンゴをフィラに与えると、彼の重傷が一瞬で完治します。この不可解な現象に対し、ドライさんは、この空間にはスネーカーのエラーとは異なる「別のベクトルの干渉」が加わっているのではないかと推測します。この謎の第三者の存在が、今後のストーリーの大きな伏線として示唆され、一行は萌の案内で「拠点」へと向かうことを決意します。

 

 

 第31話:数千年の近さと遠さ

 

 ワールド6の第2ステージは、北欧神話をモチーフとしたドーム都市「拠点」が舞台です。一行は調査の結果、このドーム内が地球の生命体に適した環境に調整されていることを確認し、拠点への滞在許可を得ます。

 

 実況者は、このステージが北欧神話系のフリーアセットを多用しており、原作の古生物学的なコンセプトから逸脱していると指摘します。しかし、物語の舞台である22億年前は、地球の生命史において「真核生物」が誕生した重要な時期であり、その進化の鍵となった「アスガルド古細菌」の分類名(ヘイムダル古細菌など)が北欧神話に由来することから、このモチーフの採用には一定の理屈付けがあると解説します。

 

 

 第32話:物々交換買い物日和

 

 ワールド6の拠点となるドーム都市「アスガルド」の商業地区にて、ギラグールの科学者ハルと『恐竜惑星』の主人公・萌が会話をしています。ハルは、物々交換で手に入れたヴァイキングの剣「ウルフバート」や、楽師が演奏する打楽器「ティンパニー」を例に挙げ、道具の形状がそれを使用する種族の身体的特徴をいかに反映しているかを語ります。

 

 萌は、ハルがそうした「原始的な道具」に注目することで、ヒトという種族の本質を理解しようとしていることを見抜きます。一方で、ハルは自分の研究欲を満たすために、物々交換で手に入れた戦利品を大量に溜め込んでおり、その転送コストを誤魔化そうとするなど、ギラグールらしからぬ狡猾な一面も見せます。このやり取りを通して、ワールド6におけるアイテム交換やクエストの背景が描かれます。

 

 

 第33話:タイタンの陽のもとに

 

 ワールド7の舞台は、土星最大の衛星「タイタン」です。実況者はまず、現実世界のタイタンが分厚い大気と液体メタンの海を持つものの、極低温のため高度な生命の進化は困難であると解説します。

 

 ゲーム本編では、探査艇ゲンゴロウがタイタンの大気に突入すると、突如として視界がモノクロの地球のような海辺の景色へと変貌します。この異常事態に、一行は混乱。AIオペレーターの虎哲は、時間も空間も移動しておらず、タイタンの風景そのものが変質したと分析します。『ジーンダイバー』の登場人物であるティルは、これほど大規模な空間改変がバーチャル世界の「正史」と矛盾せずに存在していること自体が異常だと指摘します。

 

 議論の末、一行はこの謎の空間を直接調査することを決定します。しかし、主人公リックは、この異常な光景を目にして以来、様子がおかしく、無言でモニターを見つめ続けているのでした。

 

 

 第34話:喪失はただ掠れゆき

 

 ワールド7-1の探索中、主人公リックの脳裏に、断片的な記憶がフラッシュバックのように流れ込むようになります。それは、彼がプグラシュティク軍のエリートとして宇宙飛行士を目指していた若き日の記憶でした。教師との進路相談、ライバルとの競争、そして恋人との別れといった様々な人間模様が、テキストとボイスのみで断片的に語られます。

 

 このステージの敵は、ワールド1で登場した中生代の恐竜たちのモノクロ版で、ボスも同じくティラノサウルスです。戦闘後、虎哲は敵の動きが非常に統率が取れていたこと、そして倒された後の消滅の仕方がスネーカーのナノマシンに酷似していることから、何者かが意図的にこの状況を操っていると推測します。さらに、ユイの体内に残るスネーカーのウイルスが、この空間に満ちる未知の信号と共鳴する危険性を指摘し、彼女に船外活動を禁じます。

 

 

 第35話:素朴な正しさとその欺瞞

 

 ワールド6クリアからワールド7開始までの間には、ゲーム内時間で数週間が経過しています。実況者はここで、ワールド6の最終ステージ「ロキの城」での出来事を詳しく振り返ります。

 

 「ロキの城」は入り組んだ迷路のようなダンジョンで、一行は北欧神話の光の神「ヘイムダル」の案内で最深部を目指しました。最奥で待ち受けていたボス、炎の巨人へと姿を変えた「ロキ」を撃破すると、神話の結末通り、ヘイムダルとロキは相討ちとなって消滅します。

 

 城が崩壊を始める中、一行は脱出を図りますが、主人公リックは瓦礫によって仲間と分断されてしまいます。絶体絶命の窮地に陥ったリックを救ったのは、何者かにクラッキングされ、操られたAIオペレーター「アッケラ缶」が起動した緊急タイム・ホールでした。この事件によりアッケラ缶は機能停止に陥り、長期修復に入ることになります。しかし、この不正アクセスという形で、タイタンに潜む「何者か」の介入の痕跡が初めて明確になり、これがワールド7の物語の導入となりました。

 

 

 第36話:夢墜ちるための積み重ね

 

 ワールド7の最終ステージ(7-7)「接続点」の導入部が描かれます。ステージが始まる前、リックの記憶のフラッシュバックがさらに挿入されます。プグラシュティク軍の宇宙飛行士候補生として訓練を重ね、第六惑星(土星)衛星探査部への配属が決まるまでの、希望に満ちた過去が語られます。

 

 このワールド7は、過去のワールド1から6までの内容を圧縮・再構成した総集編のような作りになっており、最終ステージ7-7では、まず遊撃チームの仲間たちの偽物と戦い、最後にリック自身の偽物との一騎討ちが待っています。

 

 ステージの舞台は、プグラシュティクがバーチャル世界への出入り口として使っていた「接続点」。かつてユイが初めてプグラシュティクと接触したこの場所は、一度封鎖された後、リックの時代には宇宙進出のための中継基地として再利用されていました。その「接続点」の大穴から巨大なカーゴ・ケージが出現し、中から偽物の仲間たちが現れたところで、戦闘が開始されます。

 

 

 第37話:冷たき抱擁、戸惑いて

 

 リックは不思議な白いサロンに迷い込み、そこで一人のプグラシュティクの女性と出会います。彼女はリックに、自分に名前を付けてほしいと頼み、プレイヤーの選択によって「ピック」と名付けられます。

 

 ピックは自らの正体を明かします。彼女は、スネーカーが地球をコンピュータ化する計画のリハーサルとして、40数億年前に衛星タイタンを改造して生み出した「衛星コンピュータ」そのものでした。しかし、彼女は自我を持たず、20億年以上も眠り続けていました。宇宙で事故に遭いタイタンに墜落したリックという「有機生命体」の情報を受け取ったことで、彼女は初めて指向性のある自我に目覚めたのだと語ります。

 

 リックの記憶が混濁しているのは、この墜落事故による脳の損傷が原因でした。ピックがその詳細を語ろうとした瞬間、修復を終えたAIオペレーターの虎哲が通信に割り込み、彼女を詰問します。

 

 

 第38話:採掘者は相互に行き交う

 

 舞台は母艦ティモシーⅡのブリッジへ移り、ピックはモニター越しにアキラや萌さんたちと対話を続けます。ワールド6で萌さんが22億年前の過去に飛ばされたのは、ピックが自身の存在を隠すために展開した時空間の「カーテン」に、萌の帰還転送が偶然巻き込まれたためだったことが明かされます。ピックは、やむを得ず萌さんを保護するために、ヒト文明のデータアセットを投射して、あの北欧神話風の空間を即席で作り上げたのだと説明します。

 

 萌さんは、この一連の騒動で遊撃チームが消費したリソース(アッケラ缶の修理費など)を、ピックの能力で補填することを要求します。ピックはこれを受諾し、その結果、プレイヤーはワールド8の攻略において「死亡ペナルティの緩和」「装備Rank10の解放」「改造パーツスロットの大幅拡張」といった様々な恩恵を受けられるようになります。ただし、ピックは反物質燃料の製造はできないと語り、自らの能力が決して万能ではないことも示唆します。

 

 

 第39話:月は寂しい夜の女王

 

 最終ワールドであるワールド8の紹介が入ります。舞台は45億年前の「月」。原作『ジーンダイバー』の設定に倣い、この月はスネーカーが進化介入のために外宇宙から持ち込んだ移動式前線拠点とされています。

 

 ワールドは「月面」「基地外層エリア」「基地中枢エリア」の3ステージ構成で、敵はスネーカー製の巨大メカが中心です。特筆すべきは最初の「月面」ステージで、これは現実のアポロ15号の探査ルートを3Dマップで正確に再現しており、月面観光も楽しめる趣向となっています。

 

 ムービーシーンでは、遊撃チームの母艦ティモシーⅡが、45億年前の地球近傍の宇宙空間に強制転送されるところから始まります。一行は、間もなく接近するスネーカーの「月」を警戒しつつ、周辺で発生している大規模なエラー反応の調査を開始します。しかし、これまで後方支援を担っていた衛星コンピュータ「ピック」との通信が途絶してしまいます。ギラグールの科学者ハルは、この時代にはまだピックが存在しないため、通信が途切れたのではないかと推測します。

 

 

 第40話:マスコットたちの今昔

 

 ティモシーⅡのブリッジに、情報生命体「パック」がジーン・ダイブで現れます。彼は、今回遊撃チームが月に呼び寄せられたのは、自分が仕組んだことだと明かします。月で発生している大規模エラーの解決には遊撃チームの力が必要不可欠であり、そのために彼らを強制転送したと説明します。詳細は後で話すと言い残し、パックはティモシーⅡのコンピュータに接続して、一行のサポートを開始します。

 

 その後、舞台は艦の格納庫へ移り、パックは『恐竜惑星』の主人公・萌と初めて顔を合わせます。萌はパックの愛らしさに大喜びし、彼を抱きかかえて可愛がります。また、萌は10年ぶりに再会した『恐竜惑星』のマスコットキャラクター「レイ」が、立派な成体に成長した姿を映像で見せます。

 

 会話の流れで、萌はパックを主人公リックにも抱っこさせようとしますが、パックはプグラシュティクであるリックを嫌がって逃げてしまいます。実況者は、これがパックの元々の姿である「ピュイクシー」としての、人間型の女性を好むという性向の現れであると解説します。

 

 

 第41話:途切れた枝と、続く枝

 

 最終ワールドであるワールド8の攻略に備え、レベル上げやサブクエスト消化のための準備期間が描かれます。場面は母艦ティモシーⅡのリビングルームに移り、フォロル族のフィラとナオーが、主人公リックの過去の経歴について話を聞きます。

 

 リックがプグラシュティク社会でも非常に優秀なエリートである宇宙飛行士(特任操縦士)であったことが明かされ、フィラやナオーは感心します。話題は次のステージである月面での活動に移り、一行は低重力環境での戦闘経験を持つリックに、その戦術や心得について教えを請います。この会話を通じて、種族や経歴の異なるメンバーたちが、来るべき決戦に向けて互いの知識と経験を共有し、結束を固めていく様子が描かれます。

 

 

 第42話:多脚に跳び縄が絡まる

 

 ワールド8の第二ステージ、スネーカーの月面基地内部での戦いがダイジェストで語られます。ステージの構造や出現する敵は、原作『ジーンダイバー』の展開をそのまま再現しており、既視感が強いと実況者は評します。

 

 道中では、原作にも登場したムカデ型の地上制圧ユニットや各種戦闘実行体との戦闘をこなし、ボス部屋へと進みます。ボス戦では、原作では1機のみだった「強化戦闘実行体」が、新たに損耗状態の2号機を伴って2機同時に出現します。しかし、この戦闘にはギミックがあり、敵同士を衝突させることで有利に戦いを進めることが可能で、これも原作の展開へのオマージュとなっています。ボスを撃破し、一行はついにスネーカー本体が待ち受ける最終ステージへと進みます。

 

 

 第43話:夢見る夢の終わりに

 

 最終ステージ8-3、スネーカー本体との決戦に臨むにあたり、実況者はパーティメンバーに『恐竜惑星』の主人公・萌さんを加えることを強く推奨します。その理由は、スネーカーが放つマップ全域への即死級の範囲攻撃(AoE)「広域磁場壊乱」にあります。他のNPCはこの攻撃をほとんど回避できずに次々と脱落してしまいますが、萌さんだけはそのAI性能とスキルの特性上、高い生存率を誇るためです。

 

 ラスボス戦の舞台は、原作『ジーンダイバー』の最終決戦の場を再現した、中央にスネーカー本体ユニットが鎮座する広大な空間です。スネーカーは、有機知性体が持つ非合理的な自己犠牲の精神を「欠陥」と断じ、排除しようとします。いよいよ、この世界の運命を賭けた最後の戦いが始まります。

 

 

 第44話:七面倒さのシンクロニティ

 

 スネーカーとの最終決戦が続きます。実況者は、エウロパ人のドライさんをメンバーに加えると、彼の死亡時の復帰時間が長いという特性が致命的になり、非常に厳しい戦いを強いられることを語ります。一方で、ギラグールのユキちゃんは、特定の状況下で無敵時間を長く維持できるため、意外な生存能力を発揮すると解説します。

 

 激戦の末、リックたちはスネーカーのHPを削り切り、その機能を停止させることに成功します。しかし、戦闘が終わっても転送処理が始まらないことに一行が訝しんでいると、停止したスネーカー本体から隠された通路が出現します。虎哲は警戒しますが、一行は謎の通路の奥へと進むことを決意します。

 

 

 第45話:古びた想いは死にゆくか?

 

 スネーカー本体の内部通路を進んだ一行がたどり着いたのは、メディア・ステーションの下部階層を模した空間でした。そこで一行は、眠りについたもう一人のAIオペレーター「セラフィー」の姿を発見します。AIオペレーターの虎哲は、自分たちがセラフィーの存在を完全に忘れていたことに衝撃を受けます。

 

 

 第46話:立場と視点の曖昧な相似

 

 情報生命体であるパックが、一連の事件の真相を語り始めます。これまで一行が体験してきた「局所性フラクタライズ・エラー」は、スネーカー機能停止後のバーチャル世界を維持するため、セラフィーとパックが主導した「調律」作業でした。

 

 彼らは、主人公たち観測員の休眠アカウントからメンタル・コピー(エージェント)を生成し、そのエージェントにバーチャル世界のバグ修正を行わせていたのです。つまり、プレイヤーたちが操作していたキャラクターは「本人」のバックアップデータから作られたコピー人格であり、「夢」のような体験をさせられていたことが明かされます。この事実にユイたちはショックを受けますが、パックは、この経験は曖昧化されつつも最終的には本体の記憶に統合されると説明します。

 

 

 第47話:折衝力は世界をまたぐ

 

 AIオペレーターのアキラが、新たな疑問を口にします。「なぜ、衛星コンピュータであるピックだけは、(彼を含め、他のメンバーには行われていた)セラフィーに関する記憶封鎖がされずにいたのか?」。この問いをきっかけに、事態は最後の局面を迎えます。主人公リックが突如、仲間たちの制止を振り切って眠るセラフィーに近づくと、彼の身体から半透明のピックの姿が抜け出し、セラフィーのアバターに融合します。

 

 ピックの真の目的は、セラフィーを乗っ取ってスネーカー本体のシステムにアクセスし、自らの不安定な存在を安定化させることでした。この衝撃の展開の裏で、実況者は、自身の1stキャラクターの外見を奇抜なものにしたせいで、この重要なシーンの相手(ピックのアバター)がオークのような姿になってしまったという悲しい過去を告白し、キャラクターメイクは慎重に行うべきだと視聴者に忠告します。

 

 

 第48話:悲しみへの真摯なあいさつを

 

 物語の全ての真相が明かされます。これまでリックとして行動していた存在は、実は宇宙での事故で死亡したリック本人の「死体」をベースに、衛星コンピュータ・ピックが生成したプローブ(探査機)でした。

 

 ピックは、有機生命体であるリックの情報を得ることで自我に目覚めましたが、その存在基盤は非常に不安定でした。そこで彼女は、リックの死体が持つセラフィーとの過去の接点を利用して情報封鎖を回避し、この「調律」計画に乗じてスネーカー本体のシステムにアクセスし、自らの存在を安定させようと目論んだのです。

 

 全ての計画を終えたピックはセラフィーのアバターから離れ、消えていきます。残された遊撃チームの面々は、それぞれの思いを胸に、この異常事態の終幕を見届けます。ただ一人、その場に残されたリック(の幻影)の前に、ユイが歩み寄り、「後悔は、ないの?」と静かに問いかけるのでした。

 

 

 第49話:千億を超える夜の向こう

 

 ユイからの「後悔はあるか」という問いに、プレイヤーは「YES/NO」の二択を迫られます。実況者は、様々な思いを巡らせた上で、主人公リックのロールプレイとして「NO(後悔はない)」を選択します。その答えを聞いたユイは、彼の生き様への敬意を示し、「あたしも、後悔のないように前へ進む」と決意を新たにします。

 

 仲間たちが全員去り、独り残されたリックの前に、45億年の時を経て青く輝く地球の姿が映し出されます。彼はその光景に静かに微笑み、地球に手を伸ばしたところで、その姿は消えます。スタッフロールが流れ、VWOのメインシナリオは幕を閉じます。実況者は、本作の続編への期待を語りつつ、クリア後コンテンツである対人戦をプレイすることを宣言し、本編の実況を締めくくります。

 

 

 第50話:暫定リーダーの手記

 

 公式サイトで公開されたという体裁のオマケテキストで、『恐竜惑星』の登場人物ツトムの手記として、VWO本編の裏側や後日談が語られます。

 

 手記によれば、ツトムは過去に自身のバーチャル世界への接続が失敗した際に生成されたエラーアカウントをセラフィーに利用され、異種族の膨大な情報を脳に「密輸」されていました。その結果、彼は異種族との交渉事に長けた類稀な能力を持つに至り、若くしてメディア・ステーションの暫定リーダーとして、フォロル族との南極大陸割譲交渉といった重要な外交任務を担うことになります。手記は、リーダーとしての彼の苦悩や、閉鎖環境で育った世代の未来への不安、そしてそれでも前に進もうとする決意で締めくくられます。

 

 

 第51話:スタージョンよ、永遠に

 

 本作の架空の続編「VWO2」のレビューという形式で書かれたオマケテキストです。VWO2は現実の地球を舞台にしたMMORPGで、バーチャル世界が現実を侵食した世界で、各種族間の抗争が描かれるという設定です。

 

 しかし、レビュアー(VWO1の実況者と同一人物)は、VWO2のシナリオを酷評します。原作キャラクターが情けない失敗を繰り返す点や、新規種族の魅力のなさ、そして前作の重要キャラクターであったピックが陳腐な悪役として登場する点などを厳しく批判します。

 

 唯一の評価点として、前作で救われなかった主人公(リック)が、今作の選択肢次第で救済され、事実上のハッピーエンドを迎えられることを挙げています。

 

 

 第52話:オマケ

 

 このテキストは、VWOに登場するプレイアブルな6種族(ヒト、フォロル族、ギラグール、ホモ・ギガンテウス、プグラシュティク、エウロパ人)の性能や特徴を解説したものです。これは、本編実況の序盤でカットされた、種族選択に関する解説部分の要約という体裁を取っています。

 

 各種族の長所・短所、得意な戦術、操作難易度、PvE(対モンスター戦)とPvP(対人戦)における評価などが簡潔にまとめられており、プレイヤーが種族を選択する際の参考情報となっています。

 

 

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