夢見兄妹のヒーローアカデミア   作:月神サチ

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※画面外で筆記試験を上位陣が教えたりなどの微笑ましいエピソードがあったようですがキング・クリムゾンされたようです。
悲しいね……。


第25話 クラス混合!? 期末実技試験! その1

――Side 雄英高校

 

期末試験2日目筆記試験最終科目

 

「……時間切れ(タイムアップ)よ! さ、はやく答案集めて頂戴!」

 

チャイムと共にミッドナイトから宣言され、筆記試験は終わった。

 

ほとんどの生徒は筆記が終わったことに安堵を見せる。

 

「次は実技試験!午後からだから食べ過ぎには要注意!」

 

そういうと去っていくミッドナイト。

 

「――しかし実技の方、『襲撃事件と職業体験を加味し、ABいずれも例年通りでは危険と判断。同年中仮免取得のため高難易度実技を行う。AB組混合で3〜5人のチームを作り、一般人護衛を試験とする』って。……難易度高そうだよなぁ」

 

瀬呂がぼやく。

 

「AB混合ってのが詰みポイントだったのかもな。A組面々でB組の個性ほぼ把握してるの緑谷か試験官側の朧くらいだろうし、B組は物間がA組を分析してたが不十分なところが多かったし」

 

障子が考察を口にする。

 

「オールマイト先生が漏らした情報どおりなら、『敵役は複数人』で『いずれも護衛対象を優先して狙う』らしいけど。……ブラドキング先生が握らされてたようなフェイクデータって可能性は……捨てといたほうがいいよね」

 

葉隠がうーむ、と唸る。

 

「ある意味綾ちゃんたちと一緒ならかなり楽そうなのがなぁ……」

 

「いや、その組は十中八九朧が敵役で出ててくるでしょ。その組、朧の本気具合にも寄るけど試験は絶望的になると思う」

 

希望を持っていた麗日に対して指摘を入れる耳郎。

 

彼女の言葉に一同が「あー……」と納得する。

 

「という耳郎の意見あったんだけど、朧的にどうなん?」

 

「ノーコメントだ」

 

「口が硬いなぁ……」

 

「昨日は兄様家に戻ってこなかったあたり、隔離されて体力回復していたようなので、複数回試験で敵役としてでてきそうかなと」

 

「……ノーコメント」

 

「あと、お兄ちゃんがこれ見よがしに竹刀持ってるあたり、油断させるために持ってるんだろうなぁってことは分かる」

 

綾の言葉に周囲は疑問符を浮かべる。

 

「油断させるために?」

 

「うん」

 

「兄様鈍ら刀でも大抵のもの切れますし、竹刀とか、なんなら鉛筆とか手刀でも集中できるなら業物と同等以上の斬撃使えますから。ちなみに剣聖なら竹刀くらいまでなら自分の得物と同じように斬撃繰り出せます。京都の守護神こと麻呂さんが普段佩いてるのは木刀ですしね」

 

その言葉に生徒たちは戦慄する。

 

「鬼だ、鬼がおるぞ」

 

「竹刀持ってるから斬撃とか来ないだろーな〜とか鍛錬するときも普通に竹刀で叩いてくるだけだから大丈夫と思ってたら油断も隙もない!」

 

「隙あらば相手を油断させようとしてくる。汚い。剣仙汚い」

 

「そろそろ泣いていい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて……これより雄英高校1年ヒーロー科、AB組合同実技試験を行う」

 

会場は訓練場クシー。

 

訓練場ベータと似た市街地だ。 違うところは車や街灯、人を模したマネキンなどがあり、より市街地に近い状況になっている。

 

そしてそこにはAB組の生徒に校長含めた雄英高校教師陣と朧、ついでに……。

 

「わー……あれ、盛り上がってない?」

 

「盛り上がるほうがムズいだろ……」

 

夏目真衣と心操人使が漫才?している。

 

「せんせー、なんで普通科生徒が2人いるんです??」

 

なぜか普通科の生徒がおり、それについて質問したのは物間だった。

 

反応したのは相澤先生。

 

「2人はこの試験の『護衛対象』役だ。コイツらのどちらかが護衛対象としてチームに同行する。護衛対象が敵に確保、或いは負傷させられたらそのチームの試験は強制終了。ペナルティとして得点上限が大幅カットされるため、合格はほぼないと思え」

 

「試験の詳細をお願いします!」

 

飯田の言葉に肩を竦める相澤先生。

 

「ルールは簡単。スタート地点からゴール地点まで、護衛対象を無事につれていくこと。注意点として『基本同時に2グループ試験を行う』ことと『試験会場内には敵や障害物が複数存在する』こと、『チーム毎にスタート地点、ゴール地点が異なる』ことだ。また貸し与える専用端末にはチームごとのゴール地点とチームのほかメンバーの端末の現在地が分かるマップが常に表示される。うまく使え」

 

質問があるか確認する相澤先生。

 

 

 

「まずは第一回 αチーム 青山、常闇、峰田、泡瀬、鱗。βチーム 飯田、葉隠、凡戸、取蔭。αチームに夏目、βチームに心操がつけ」

 

「イレイザー、その組み合わせは『変更前』のだぞ」

 

プレゼント・マイクの言葉にイレイザーヘッド顔を顰めた。

 

「そうだったな。……第一回、難易度プルス・ウルトラ。敵役は夢見朧他――」

 

 

 

 

――Side 雄英高校職員室

 

実技試験前日の放課後

 

実技試験を担当する教員(+朧と護衛対象を希望したC組2名)が集められていた。

 

「組み合わせ、敵役、行動方針は以下とします。当日カンペ読まれないように頭に叩き込んで置いてください」

 

1回目

αチーム(護衛:夏目)

青山優雅・常闇踏陰・峰田実

泡瀬洋雪・鱗飛竜

βチーム(護衛:心操)

飯田天哉・葉隠透

凡戸固次郎・取蔭切奈

敵役

スナイプ、エクトプラズム、夢見朧(木の枝)

行動方針

αチームは夢見が、βチームはエクトプラズム先生の分身が飛び込み乱戦に持ち込んでください。

スナイプ先生は二人の乱戦状態を援護しつつ護衛対象へ攻撃を不定期にお願いします。

乱戦に持ち込まれた場合の対処を採点します。

各自が全力発揮のためには適切な立ち回りが必要なので全力発揮するために一工夫が必要になるよう、立ち回りお願いします。

 

2回目

αチーム(護衛:心操)

麗日お茶子・芦戸三奈

鎌切尖・吹出漫我

βチーム(護衛:夏目)

耳郎響香・蛙吹梅雨

回原旋・宍戸十郎太・鉄哲徹鐵

敵役

夢見朧(竹刀)、ミッドナイト、根津校長、プレゼント・マイク、13号

行動方針

校長は各チームの前衛と後衛の分断や分断後の妨害をお願いします。

13号でαチーム前衛、朧がαチームの後衛を対処。

マイクがβチームの後衛を近~中距離で引き撃ち、ミッドナイト先生で前衛を追い詰めてください。

前衛と後衛を分断され、苦手なレンジでの戦いを強いられた場合の対処を採点します。

 

3回目

αチーム(護衛:心操)

緑谷出久・爆豪勝己

物間寧人・拳藤一佳

βチーム(護衛:夏目)

夢見綾・夢見奏・八百万百

小大唯・柳レイ子

敵役

夢見朧(ガチ装備かつ須佐能乎解禁)、セメントス、オールマイト、イレイザーヘッド、ブラドキング

行動方針

セメントス先生にはαチームの生徒分断をしつつβチームの進路妨害による遅延をお願いします。

αチームはオールマイト、ブラドキングで連携し、連携の苦手なA組二人を対処してください。

イレイザーヘッドでB組二人を個性封じ状態での立ち回りを見ていきます。

βチームは本気装備かつ須佐能乎使う朧相手にどのように立ち回るかを見ます。

なお、プロヒーロー実績者が居るため、難易度を高めに設定。

ただし個性をうまく使えば合格は十分狙えるように朧は手加減すること。

 

4回目

αチーム(護衛:心操)

障子・尾白

庄田二連撃・口田甲司

βチーム(護衛:夏目)

上鳴電気・轟焦凍

塩崎茨・小森希乃子・骨抜柔造

敵役

夢見朧(木刀)、13号、スナイプ、イレイザーヘッド

行動方針

αチームは近接に一定以上の実力を持つ生徒を集めました。

スナイプ先生の攻撃で自分が抹消でランダムに生徒の個性を封じ、十全に力を出せない状態に持ち込み、護衛ができるかを見ます。

βチームは範囲攻撃のできる優秀な個性が多いですがフレンドリファイアのリスクが高いのもまた事実。

夢見が翻弄して同士討ちを狙うので、13号で夢見の行動範囲が封じられないよう立ち回りと生徒の妨害をお願いします。夢見は時空間を歪めるタイプの瞬間移動が使えるのでうっかり吸い込んでも大丈夫なようです。

 

5回目

護衛:両名

切島鋭児郎・瀬呂範太

円場硬成・黒色支配・角取ポニー

敵役

夢見朧(無手)、プレゼント・マイク、根津校長、エクトプラズム、ブラドキング

行動方針

マイクは切島に耐久戦を仕掛けつつ、護衛対象を狙うように

ブラドキングは瀬呂が絡んでこない限り護衛対象最優先でお願いします。

エクトプラズムは生徒の分断を狙い、護衛対象はB組全滅するまで基本狙わないでください。

根津校長は切島に増援が『向かいにくい』状態に分断お願いします。

朧はB組を積極的に狙ってけ。

 

 

 

 

「あー……イレイザー? 生徒にかなり難易度高いことやらせようとしてるのはいいんだけどさぁ……」

 

すごく言いづらそうな顔のプレゼント・マイク。

 

「? なにか問題あったか? ……ああ、もちろん生徒の立ち回りなどがずさん過ぎなければ合格ができるように手加減はお願いします」

 

「「「「「いやそっちもだけど、朧君過労死しない?????」」」」」

 

朧とイレイザーヘッド以外の心が一つになった瞬間である。

 

「大丈夫だ。八葉一刀流の剣仙ならこの程度できなくては名乗れない」

 

よく見ると目の下に隈ができている朧。

 

何やら肉体が休めていないようだが……?

 

「朧疲れてない? おっぱい揉む? ベッド行く? 4人目でも全然オッケーだよ??」

 

「せんせー、ここで不純異性交遊しようとしてるバカが居ます」

 

夏目が上目遣いで問いかけ、心操人使は目が死んだ状態で密告?する。

 

イレイザーヘッドの捕縛布で簀巻きにされる夏目。

 

「横暴だぁ!訴えてやるぅ!心操だって私と話すとき胸に目線吸い寄せられるクセにいいいいい!!!」

 

簀巻きになっても活きの良い魚の如く暴れる真衣。

 

「今日は朧の体調考えて色々なものから隔離する予定だから、これ以上こいつの体に障るようなことやろうとするな」

 

「はぁい……」

 

しょんぼりして抵抗を諦める真衣。

 

それを見たあとイレイザーヘッドは他試験官に目を向ける。

 

「……まあ、本当にヤバそうなら後半オールマイトやその回に入ってない先生に頑張ってもらうことになるかと思いますのでそのときはお願いしますね」

 

「……順番とメンバーの入れ替えをしたいと思います」

 

朧の言葉に相澤先生は興味深そうに朧を見る。

 

「どこをどうしたいんだ?」

 

聞くだけ聞く、といった雰囲気で問いかける。

 

「――――」

 

 

 

 

 

「……良いだろう。端から見れば蹂躙になりかねんが……」

 

「……悪名の1つや2つ、今更ですから」

 

朧は覚悟を決めた顔でそう答えた――。

 




夢見コソコソ小話
朧の体力は食没とかの諸々と邯鄲の個性、肉体が素で化け物なおかげで常人の数十倍以上はある。
なお自分のペースで消耗するのには慣れているが、絞られるとかそっち方面はまったく耐性がないどころかかなり消耗しやすいようだ。
……ってことは、色ボケとか考えるとサキュバスとかが天敵……ってコト?

時系列的に夏休み→映画(I・アイランド)→合宿だけど、映画編ほしい?

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