呪術廻戦とまどか⭐︎まぎかのクロスもの。メインは呪術   作:かりん2022

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【悲報】最強呪術師が史上最大の詐欺に引っかかってしまった件について
【悲報】俺氏、最強に見つかり詐欺をさせられる


術式がキューベェだった。

もう一度言おう。術式が、キューベェだった。

 

説明しよう!

 

キューベェとは、幼気な女の子を騙してお願い一個(大抵はまじで子供のお願いレベル)と交換で魂を売り飛ばさせるとんでもねー白き悪魔なのだ!

契約すると、魂を宝石に加工され、以下の五つの法則に縛られる。

 

1、宝石を破壊されると死ぬ。

2、魔法を使うと宝石が濁る。

3、絶望すると宝石が濁る。

4、宝石が濁ると魔女(化け物)になる。

5、宝石を清めるには魔女を退治すると手に入るグリーフシードを使うしかない。

 

クソオブクソ。

そして! それに酷似した術式を持つ男!!!

俺!!!!!!

 

やばすぎんだろ。

俺はそっと術式を生涯使わない誓いを立てた。

この世界が呪術廻戦の世界である事は確認が取れてる。

何もしないと日本が大変な事になるので、動かなきゃいけないのもわかってる。

でも、それを差し引いてなお、俺の力はやばいのだ。

 

よって、どうするか悩みながら、普通に生活していたのだが。

 

雑踏で歩いていて、いきなり声をかけられた。

 

「えっ はっ? えっぐ。君、やばすぎでしょ」

「ヒェッ」

 

 目隠しの若い男に話しかけられる。

 後ろには若い子が三人。虎杖、伏黒、野薔薇だ。まじで?

 

「ああ、皆は食べに行ってて。お金渡しとくから。ごめんね。あと、さっき言った事は黙っててね」

「あ、あの俺」

「なになに。新たな新入生って奴?」

「どうかな。ちょっと話してくる」

「困ります、その」

「まあまあ。奢るからさ。君のことを教えてよ」

 

 目隠しの男は目隠しを取る。ヒェッ素敵な目をしていらっしゃる。

 

「先生、どう見ても事案……」

「俺達、ちゃんと黙ってるから、一緒に食べに行かない?」

「それがさぁ。ちょっと2人だけで話したいんだよね」

 

 そうして、五条先生は俺を連れて行った。

 2人きりで個室の部屋。

 俺は緊張しながら、コーラを飲んだ。

 

「君さぁ。その力、もう使った? 使ってないわけないよね」

「使ってません。使ってたらやばいでしょ」

「その力、興味ない?」

「ありますけど、使ったらやばいでしょ」

「実験が必要だと思わない?」

「話聞いてます? 使うとやばいから無理っす」

「……僕にその術式、使ってみない?」

 

 コーラ吹いた。

 

「正気か。それとも、最強の呪力なら縛りは無視できるとでも?」

「いや? 普通に効くよ、進んで受け入れるんだし。ただ単に……叶えたい願いがある」

 

 こういうのが嫌で姿を隠していたんですけどおおおおおおおお!!

 

「上手い話には裏があるんですよ! 俺の術式は凄いデメリットあって!」

「だろうね」

「五条悟が呪霊になったら困るんです!」

「だろうね!」

「無理無理無理無理。絶対無理」

「そしたら僕、報告書を総監部に提出しちゃおうかなぁ」

「正気か!?」

「あ、呪術界のこと知ってるんだ。話、早くていいね。どっちが良いかな?」

 

 ニコニコして問いかけてくる五条悟。あ、この人本気だ……。

 

「頼むよ」

「……願いについて事前に相談してください」

「過去に戻って会いたい相手がいる。もう死んでる相手だ」

 

 まじかよ今かよ。

 

「無理ですね。並行世界に飛ぶことになると思います。並行世界の自分を殺して。出会う前ならともかく、出会った後なら嫌われますよ。こっちの世界に五条さんいなくなるし」

「過去の傑を呼ぶのは?」

「それも並行世界からさらってくる形になります」

「何なら出来る?」

「出来ないですって」

「じゃあ、並行世界に行こうかなぁ」

「それ、脅してます?」

「うん」

「外道な方法になりますけど」

「うん?」

「夏油傑の魂をぬいぐるみに閉じ込めるぐらいなら出来ると思います」

「なるほど」

「当然嫌われる可能性は高いですね」

「そだね。なんとかなんない?」

「願い事一個なんて全然大したことないですよ。なにも変えられない。なにも手に入らない。それでいて対価は魂。暴利もいいところです」

「……」

「やめたら?」

「それでいいよ。ぬいぐるみに宛てはある」

「えっ」

「1ヶ月後にまた会おうね。君の呪力は覚えたから」

 

 

 

 

 俺は、覚悟を決めるしか無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 1ヶ月後の深夜の公園。

 五条 悟は来た。ぬいぐるみを携えて。

 

「いやぁー。苦労したよ、学長にぬいぐるみ作ってもらうの! さ、依代もバッチリ用意できたし、やってもらおうかな」

「本当に、本当にするんですか。既に胃が痛いんですけど」

「またまたぁ。僕の為に準備させちゃってごめんね」

「……地獄に堕ちろ」

「地獄に落ちるのは君だろ♪」

「そうだけど」

 

 俺は諦めて溜め息を吐いた。

 五条悟の生存の為、俺は少女達を騙くらかして餌をばら撒いた。

 もはや後戻りはできない。なにが正しいのかもわからない。

 ただ、全て間違ってしまったことだけはわかっている。

 

 ああ、本当に俺の術式って罪作り。

 

「術式を開示する」

「うん」

 

 俺は声を張り上げる。

 世界に対する敵対の意思を持って。

 

「俺の天与呪縛は無限!

 嘘をつけない。

 暴力を振るう事はできない。

 前の死体は食わねばならない。

 以上の縛りを以て幾度も現界に現れる。

 

 そして、俺の術式は契約!

 1、俺は契約者の願いを一個だけ叶える。

 2、願いを叶える力は相手の呪力・世界への影響力・祈りと絶望の落差によって算定される。それ以下は可能だが、それ以上は不可である。

 3、願いの代償として持ち主の魂からソウルジェムを生成する。

 4、ソウルジェムを破壊される事は魂の破壊、死を意味する!

 5、ソウルジェムは魂と感情のエネルギー、通称魔力を契約者に与える。

 6、魔法の行使と絶望はソウルジェムを濁らせる。

 7、ソウルジェムが濁り切った時、化け物、通称魔女になる。

 8、ソウルジェムは、魔女を殺して手に入るグリーフシードによって清められる。

 9、使用後のグリーフシードは放置すると魔女になる。

10、契約者は魔女を倒し、使用後のグリーフシードを俺に献上する義務を負う。

なお、グリーフシードに溜まった絶望エネルギーは俺の取り分とする」

 

 そうして、五条に手を差し伸べる。

 

「さあ、祈れ! 汝が魂を捧げるに足る願いを! 祈りを振り撒き、絶望をばら撒く存在となるに足る願いを!!!」

 

 俺の手が異形へと変貌していく。

 

「僕は願う。傑の魂の捕獲を。傑が側にいてくれることを!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 祈りは聞き届けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一生逃亡者だな、俺。さ、逃げよ。

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