呪術廻戦とまどか⭐︎まぎかのクロスもの。メインは呪術 作:かりん2022
夜蛾学長は五条の留守電に苛立つ。
一週間ほど音信不通になるということだ。一週間!?
手紙にも、一身上の都合により術師を辞めると書いてある。そんな事はありえない。
ありえないはずなのだ。
そして、学生達から想像だにしない報告がされた。
「悟が詐欺に引っ掛かった!? どういうことなんだ」
「はっきり言えよ。それじゃ分かんねーだろ。悟は呪詛師の口車に乗って呪霊になった」
「そこまで言うことは……」
「そうだよ。正当な取引なんだから」
「事実じゃねーか。魔法青年って呪術使えんの? それによって危険度変わるだろ」
「魔法青年? なんなんだ。詳細を報告しろ」
そう言われて、学生一同はまどか☆マギカを写した媒体を差し出した。
ふざけているのかと怒られたが、なんとか見てもらうことに成功した。
「ふざけているのか?」
「術式開示って言ってました。大体こんな条件でした」
「悟から宝石が取り出されるのを見た」
「五条先生の服装も変わってました」
「願い事は傑と一緒にいたいだそうです。魂を召喚してぬいぐるみに宿らせてました」
「悟……! あいつは……」
夜蛾学長は絶句する。
「五条先生を怒らないであげてください」
「言っている場合か!!」
「いや、真面目な話なんだって。負の感情、絶望で魔女化するわけだから、優しくしないとダメなんだって。先生の魔女化って不味くない?」
「正直、魔法青年になった時点で腫れ物扱いしなきゃよね。めんどくさ」
「っ!??」
虎杖と野薔薇に激昂しかけて、次の瞬間、夜蛾の体から力が抜ける。
虎杖も野薔薇も、突き放すようでいて、その表情から心から五条悟を心配しているのがわかる。
傑の変化を見逃した。
そして今、悟の変化をも見逃してしまったのだ。
なんで。どうして。
傑の時と同じ悔恨に夜蛾は苛まれる。
その後、アニメを見た。
こんな。
こんな、惨めな。
こんな、怪しい。
こんな、年端もいかぬ女の子を食い物にするような手口に引っ掛かったのか。
六眼ならば、すべて見通していたはずだ。
全て見通していたのに、そんなものに縋ってしまったのか。
歩みを止めてしまいたくなるような脱力感。
それでも報告はせねばならない。
総監部は荒れた。
「六眼はすでに死んでいる。ならば、六眼のソウルジェムの破壊をするしかあるまい」
「夜蛾よ。油断を誘い、ソウルジェムを砕くのだ」
「それが可能だとお思いですか」
「やるしかなかろう」
緘口令も敷かれたが、あっという間に情報は漏れた。
たったの一週間で、呪霊退治の仕事は滞り、呪詛師が地獄の始まりを寿ぐように跋扈した。
魔女も増えており、魔法少女の保護・戦力化の打診をしたものの、魔女化させてしまう事件が何件か発生。
たったの一週間に関わらず、呪術界は混乱に陥れられた。
問題のきゅーべぇを探す方にどうにか舵を切った時には、日本の治安は悪化していた。
そして、ようやく五条悟に電話が繋がる。
『治安めっちゃ悪くなってるじゃん。ゆっくり傑と話もできないんだけど。何やってんの?』
貴様にだけは言われたくはなかった。しかし、今の五条悟は絶望させちゃダメなのである。