呪術廻戦とまどか⭐︎まぎかのクロスもの。メインは呪術   作:かりん2022

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それぞれの一週間

生活感もないほど整えられたマンションで、五条は夏油ぬいを誘う。

「傑ー! ご飯を狩りに行くよー」

「魔女狩り?」

「そう! 魔女狩り! 戦い方の感覚も覚えておきたいしね」

 

 ぬいぐるみの傑は、五条にしがみつく。

 五条はウッキウキで出かけた。隣には夏油がいる。もはや怖いものはない。

 

 魔女の結界を見つけたら、変身である。

 

 魔法少女の結界とでもいうべきものが周囲に展開される。

 ガシャガシャガシャっと金属音をさせて、上下から降りた鉄杭が五条を閉じ込める。ダンっと雑に天井が落ちてきて、さらに五条を鎖が拘束していく。

 

 そして、その鎖を弾き飛ばして、檻をこじ開けた時、五条の服装が変わっていた。

 シャラン、と涼やかな銀の鎖の音がする。

 

「うーん、変身に時間が掛かるのはネックかな!」

 

 そうして、魔女の結界に入っていく。

 蝶のような魔女が現れ、五条は腕を伸ばした。

 

 白銀の鎖がジャラジャラと蛇のように五条の腕を伝っていき、牙を持つ檻を形成する。

 鎖に繋がれたそれは、ガウガウと凶暴な犬のように歯を噛み合わせた。

 

「使い勝手の悪さやっば」

 

 手を離すと、生きた檻は鎖を伸ばし、敵を喰らっていく。

 小さい使い魔をパクリ、大きい魔女をガジガジと。

 

「うーん、あんま強くないかなぁ。ある程度防御力高い敵や大きい敵にはあんまり効かなそうね」

「君は最強の呪術師であって、最強の魔法青年ではないからね」

「最強じゃない僕は嫌?」

「……いや。こうなってようやくわかった。大事なのはそんな事じゃなかったんだ。私は悟の親友だよ。悟が人間をやめてもね」

 

 2人が語らっている間に、魔女は倒れグリーフシード(子供達の成れの果て)が落ちた。

 

 そうして、五条と夏油は、街を観光しながら、幾つものグリーフシード(祈りの残骸)を手に入れた。

 夏油は内心でつぶやく。

 

『君は人々の犠牲になってきた。だから、今度は人々に犠牲になって貰えばいいさ』

 

 それが等価交換というものだ。

 契約の前に逆行できたなら。夏油は全力でそれを止めただろう。

 でも、実際にはきゅーべぇの願いですら時間逆行は叶わないし、契約がなってしまった以上、どうにでもできないのだ。

 魂を加工された以上、地獄に行くことすらできず、夏油にできる事は最後まで、今度こそ悟と最期まで一緒にいる事だけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、場所は変わって。

 廃墟で、ご機嫌に笑う男がいた。

 

「あっはっはっはっは!!! 本当にそんな術式が!? 面白すぎるだろ!」

 

 爆笑して笑い死にしそうになった男は、なんとか笑いを収めて呪霊と語らう。

 早い段階で総監部から情報を得た羂索である。

 

「面白いよね。魂を加工することができるって点は俺と同じなのかな。魔法少女に会ってみたい」

「そうだね! 調べたい事が沢山ある。幸い、研究対象には困らなそうだ」

 

 真人に答え、クスクスと笑う羂索。

 

「魂を加工した場合、六眼は次代も現れるのか? とっても興味深いね! ククク、まあ五条悟には絶望してもらうけどね♪ 絶望させるだけでいいなんて、なんて簡単なミッション! 獄門疆も無駄になっちゃったかな」

「くれ!」

「そうだね漏瑚、五条悟を魔女にした後ならいいかな?」

 

 羂索は笑う。

 

「いやはや、しかし六眼も人間だったって事だね。さて、六眼がどんな魔女になるのか……。見たい!! とっても見たいね、でもまずは準備をしないと。そうだね。順平って子を鍛えてるって話だったよね? あ、魔法少女も探さないと♪」

 

 悪意が蠢き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真っ暗な病室。

 小児病棟に来た俺は、重篤患者達に問いかけて回る。

 

「君の魂と引き換えに、願いを一つだけ叶えてあげるよ。さあ、願いを言って」

「お兄ちゃん、きゅーべぇみたい」

「きゅーべぇだよ」

「僕、元気になりたい」

「じゃあ、契約を確認するね……」

 

 はい、おひとり様地獄へとごあんなーい。

 

 いやこれ、いつまで続ければいいの? どうすればいいの?

 俺がやってる事は日本の寿命を伸ばしてるの? 縮めてるの?

 さっぱりわからん。

 間違えていることだけは分かる。

 子供達がわらわらと集まり、一通り契約した俺はその場からそっと逃げ出した。

 

 1ヶ月と一週間経ち、もう1000人は行ったな。

 

 既に俺の事は噂として子供達の間に駆け巡っている。

 病院近くのコンビニで買ったおにぎりを食べていると、声を掛けられた。

 

「願イヲ叶エテクレ。叶エテクレタラ協力スルト縛ル」

「お前、願い叶えたら役立たずになるじゃん。まあギリギリ思春期だからいいけど」

 

 メカ丸くんである。

 

 おひとり様、地獄へごあんなーい。

 

 うーん。これ、俺が悪の化身になってない? 大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美々子と菜々子と利久は怒っていた。

 親が利用されているのだ。当然である。

 

「夏油様の魂と体を解放する!」

「体は呪詛師! 魂は五条悟! どいつもこいつも夏油様を馬鹿にして! 舐めてるの? 舐めてるのね!! ゲロムカつく、吊ってやって、美々子!」

「任せて、菜々子!!」

「「「その為にはなんだってする!!!」」」

 

 荒ぶる3人を、ラルゥはよしよしと宥める。

 

「まずは本人に話を聞いてからにしましょうよ。それに、傑ちゃんと久しぶりにランチがしたいわ。今の五条悟は呪詛師だし、呪詛師同士でランチをする分には変わりないでしょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それらとは全く関係がない話だが、まどマギのDVDが空前絶後の再ブーム、売り上げ数が急上昇し、子供達には甘い言葉に注意する警察のキャンペーンが大々的に行われていた。それらとは全く関係がないが。

 

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