呪術廻戦とまどか⭐︎まぎかのクロスもの。メインは呪術   作:かりん2022

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1年生って揃って親に淡白そう

 結局話し合いの結果、しばらく手伝うことになった五条悟は学校に来ていた。

 

「あんまり死者に頼るの良くないよ〜?」

 

 そう言って、部屋に入る。

 扉を閉じる。

 まるで呪霊に遭遇してしまった一般人のように、そーっと扉から中を伺う。

 

「何あれ」

「悟に任せる予定の仕事リストだ」

「こわ……量多すぎるんだけど……えっ 上の書類飛ばないと取れないじゃん。高身長の僕が? え? たったの一週間だよ、嘘でしょ?」

「魔女の跋扈。表立って暴れるようになった呪詛師達、それらによる不安の増加による呪霊の増加で大変な事になっていてな」

「ええ……」

「今の君に義務はない。疲れたら休めばいいさ。書類も私、手伝うよ」

「私も、できるだけ手伝わせていただきます!」

 

 夏油ぬいが低級呪霊に乗って空を飛び、上から書類をペラりと持ってくる。

 

 そう、夏油ぬいは呪霊のみ食べる事ができる。

 地獄みたいな環境だが、幸い夏油傑が絶望しても魔女にはならない。

 何より、自分を追いかけて親友が子供達引き連れて地獄に訪れてしまったので、とてもではないが音を上げる事はできない。

 夏油ぬいは呪霊を取り込むのが大変な事をおくびにもださず、むしろぬいになって大好物になりました⭐︎という演技を続けている。

 夏油ぬいは、悲壮な覚悟を持ってもはや五条のためだけに生きている。

 

 伊地知も万全のサポートをする体制だ。

 五条が絶望しないよう、少しでも気分を上げるお菓子の準備などもバッチリである。

 

「そうね。チャチャっとやっちゃいますか」

 

 こうして、愛あるサポートに守られて五条が戦線復帰すると、呪詛師はあっという間に沈静化した。

 それは以前よりも静かなほどである。

 理由は簡単。

 魔法少女の寿命は短い。だって、契約が始まったのが1ヶ月と一週間前。

 そして、今、魔女が巷に溢れている。

 それが答えだ。

 

 絶望するのは、とても簡単なこと。

 魔力を使い切るのは、とても簡単なこと。

 特に、魂を掛けて願わないといけないほどの環境にいる子は。

 特に、本来のターゲットである思春期の女の子以外の寿命が酷い。

 

 なので、五条悟が死ぬまで、呪詛師はお休みなのだ。

 何、今まで20年隠れてきたのだ。あと何ヶ月か我慢するなど、どうという事はない。

 

 今動く呪詛師は、自分の命を賭けても魔女姿の五条が見たいという呪詛師ぐらいである。結構いた。彼らもまた、準備で忙しいので、やはり静かなのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうこうするうちに交流会である。

 こんな大変な時期にでも、交流会は強行するとの事。

 京都校のメンバーは死体を除いてお通夜状態だった。

 

「俺は与 幸吉。健康になれて家族とも再会できて名前通り幸せいっぱいでラッキーな魔法少年だ! 今日は勝つぞ!」

「頑張ろうね、幸吉お兄ちゃん!」

「頑張るぞー!」

 

 グッと親指を立て、いい笑顔の幸吉とご機嫌の幼女ーズ。

 

「ああ……」

 

 納得するしかない東京校。直、東京校も死体以外はお通夜空気である。

 ボソボソと魔法少女の幸せを維持する豆知識を交換し合う一同。

 東京校にも京都校にも魔法少女は来ているし魔女化事件を起こしている。

 

 なお、幸吉はぺろっ⭐︎と裏切ってた旨を話したので交流会は厳戒態勢である。

 

 なお、魔法関係の彼らは死体なので、給料の名目では払われず、維持費とグリーフシードで支払われている。

 

「悟くん! 自分、ぬいぐるみの呪具作ってきたんや! グリーフシードも買うてきたんや!」

「ん? ああ、生き返らせたい人がいんの?」

「せや! 甚爾くん!!」

「あー。あいつ。僕は嫌だな……。でもまあ、恵のお父さんだしね。恵がいいっていうならいいよ」

「死んでたんですか? どうでもいいです」

「いいっていうたで!!」

「ええ……」

 

 ドン引きしながら、五条は変身した。

 周辺に鉄杭が出現し、ガンッと天井が落ちてきて五条を閉じ込める。

 鎖が五条を拘束し、がんじがらめにしていく。

 鎖が弾け飛んだ時、ぎょろぎょろと動く眼の描かれ、白銀の鎖で装飾されたローブに服が変わっていた。

 

 パシャパシャパシャっと写真を撮る学生一同。

 魔法青年になったのは思うところがあるが、死体どもの変身シーンはそれはそれは美しいのである。

 

 五条もノリノリでポーズを取る。

 

 そして、五条は魔法を使った。

 白銀の鎖が蛇のように五条の腕をつたい、檻を形成していく。

 檻が牙をきらめかせ、ガフガフと荒い息をし遠吠えをする。

 最後に、五条がブンブンと生きた檻を振り回し、恵の周辺にぶん投げる。

 

 驚く伏黒恵。

 

 ぐいっと何かに噛みついた鎖を引っ張り、ぬいぐるみに押し付ける。

 その後首元に鎖のネックレスをしゃらり。

 

「その鎖、外れないようにね」

「縫い付けとくわ。これお礼。ありがとうね」

 

 渡されるグリーフシードが二つ。人魂売買にしてはあまりに安い金額であった。

 

「おいクズども、俺を巻き込むな!?」

「とーじくんはもう僕のなんやで」

 

 ゲシゲシと蹴ってくるぬいぐるみを笑顔で抱きしめ頬擦りをして、撤収しようとする直哉。

 

「は? なんだったんだあれ」

「え、親子の対面だったんじゃないの?」

「知らん」

 

 淡白な伏黒である。

 

 後日、五条の元に依頼が殺到し、グリーフシードが高騰した。

 

 厳重な警備体制の最中、交流会襲撃は行われなかったが、敵方の魔法少女に洗脳された総監部による盗難は起こった。宿儺の指と呪胎九相図が盗まれてしまったらしい。まあ、洗脳というのは嘘なのだが。魔法はなんでもありという思い込みは便利である。

 

 

 

 

 それから。

 伏黒の元に甚爾ぬいが逃げてきて、追いかけてきた直哉が宣戦布告をした。

 

「伏黒 恵!! とーじくんを賭けて勝負や!!!」

「俺の負けでーす」

「っていうかさ。恵に譲ってやろうぜ、親が息子に会いに来たんだからさ……」

「仮にも親の魂が賭けにされてんだから、あんたも怒ってあげなさいよ、伏黒ぉ」

「お前ら、毒親が会いに来たからって会うのか」

「「いや?」」

「誰だってそうだろ。俺もそうなだけだ」

「恵、聞け! 俺は役立つぞ」

「ぬいぐるみがなんの役に立つっていうんですか」

「天与呪縛。天の与えし呪縛。だが、今の俺は天に見放されている。つまり、普通に術式が使える!! 式神が使えんだよ」

 

 テンション高めに、大きな黒いカラスを影から出現させる。

 

「「おおー」」

「備品申請しときます」

「え。待って。魔法に関わると神に見放されて天与呪縛から解放されんなら、メカ丸の健康になりたいって願いって無」

 

 バシンっと野薔薇と恵は虎杖の口を封じる。

 

「俺達はなにも聞いてない。いいな?」

「滅多なこと言うんじゃないわよ、虎杖ぃ! これだから気遣いのできない男は」

 

 そう、魔法少女は魔法で肉体を動かしているだけなので、死にかけの状態で健康になりたいとか、怪我を治してとか、以外の願いを言ってもいいのだ。まあ、その手の願いの方が癒しの魔法にバフが掛かるので生き延び易くはなるし便利にはなるのだが。

 

 

「なんや、じゃあ、自分でもとーじくんに勝てる? 勝負してや!」

 

 目を輝かせた直哉。その後、直哉は無事甚爾にフルボッコされたらしいが、3人は依頼に出たのでその後の事を知らない。

 甚爾は無事東京校で備品をやっているらしい。

 時折恵は視線を感じるが、気のせいといったら気のせいなのだ。

 

 

 一方、その頃。

 きゅーべぇに会わせろと真依に詰め寄られて戸惑う幸吉に助けを求められ、真希は京都に蜻蛉返りしていた。

 自分が願うことを考えては頭を振って欲望と戦っていた真希は、あっさり魂を売っぱらうことを決めた真依にプンプン丸である。

 自分が願うことはありでも、大切な人が願うのは絶対になしだ。

 そんな願いがあるなら、おねぇちゃんに教えなさい。おねぇちゃんが代わりに願うから。おねぇちゃんにはわかんない!話してくれなきゃわからねぇよ!

 

 東京に飛び出した次期当主志望その1、東京で実の親をスルー決め込む次期当主候補、悪魔にどちらが魂を売るかで姉妹喧嘩をする当主志望その2。

 今日も直毘人は酒に逃げる。

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