こーらる☆あーかいぶ!   作:蓮太郎

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この為に一瞬だけやったブルアカを再開しました。対戦よろしくお願いします。


どこに行ったのですかレイヴン

 

『我々の……計画が…………人類と生命の……可能性が…………』

 

 AIの機械音声であるが無念さを滲み出している声が通信から流れ出る。

 

 傭兵支援システムのAIである『オールマインド』の計画、実はLOADER4の搭乗者である『C-4 621』、独立傭兵レイヴンはよく分かっていないがとんでもなく壮大な物と言うことだけは理解している。

 

『そのトリガーは……私たちが代わりに引きます』

 

 トリガーとは一体という何なのかという疑問はさておき、依頼で肩を並べ、敵になり、人を辞めた『彼』を取り込んだオールマインドが事切れるように電源が落ちる。

 

 そして、宇宙空間に等しい場所で軋む音が聞こえる。

 

 コーラル、『C-4 621』の飼い主である『ハンドラー・ウォルター』の目的であった超危険物質、と言ったら『エア』が怒るので可燃性物質と変えて、資源となる筈の物が貯められたバスキュラープラントが内部に引き込まれるように潰れる音だ。

 

 何が起きているのかと『C-4 621』は眺めていたが、急に上半分が消えたと思ったら赤黒い玉みたいな何かが出現したのだ(『C-4 621』の語彙力)。

 

『……コーラルリリースが始まります』

 

 これがコーラルリリース?死なない?というか死ぬよねこれ。

 

 そんな思いは無情にも人間如きでは止められない玉に吸い込まれていく。

 

 よく見ると宇宙空間に漂っていたコーラルも、地上のコーラルも全て玉に吸い込まれている。

 

『美しいと、思いませんか?』

 

 『C-4 621』は美術や芸術について何も分からない。

 

 だが、一つだけ言えることはある。

 

 ある時から仕事を共にするようになり、自身の半身に等しい存在となった『エア』が言うのだ。

 

 だから、この光景は美しい。

 

 その思考を最後に、『C-4 621』はコーラルリリースに機体を、身体を、思考を吸われた。

 

 全てが真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『外部より不審なアクセスを確認』

 

『防衛プログラム…………透過!?』

 

『不明物質の侵入確認』

 

『施設汚染、汚染、汚染』

 

『「LORD-4E」防衛失敗、データが、汚染されて…………!』

 

『施設システム強制シャットダウン失敗』

 

『何が…………起きたというのだ…………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふわりと意識が浮かび上がる。まるでオールマインドに叩き起こされた時のような感覚だった。

 

 椅子に座り仰向けで寝ていたところを強制的に目を覚まされた『C-4 621』は不思議と心地よい感覚で()を動かす。

 

「……………………?」

 

 今何を動かした?

 

 『C-4 621』は第4世代型の強化人間、しかも失敗作である。

 

 最低限の生命維持と戦う機能のみ残した出来損ない。

 

 手足すら動かすことすらままならないまま『ハンドラー・ウォルター』に飼われることになった。

 

 思いのほか親身に接してくれたウォルターが行った機能訓練で多少の機能は回復したとはいえどスムーズに動かすまでは出来ていない。

 

 そんな彼を紆余曲折あって裏切ることになったのだが…………

 

 今は置いておこう。コーラルリリースが起こった後の自分がどうなったのかを確認しなけれ。

 

 動いた手を目の前に掲げる。白い手だ。手術によってズタズタにされて傷跡を修復しなかった手と大違い。

 

 なんなんだこの手は。自分の意思で動かしているとはいえ全く知らない手だ。

 

 がばりと機体を起こすように飛び起きる。

 

 思っている以上に軽く、そしてしなやかに、思うよりも早く動く。

 

 自分の身体ではないのかと立ち上がり、素っ裸なのはともかく素足で自分の姿を確認しようと鏡かそれに準ずるものを探す。

 

 自分はどうなったのか、コーラルリリースはどうなったのか。

 

 電源が落ちた画面が目の前にある。研究所のような施設らしいが、最低限の電源しかついておらず殆どの機械は画面が真っ暗で停止している。

 

 最低限の灯りがあるため、真っ暗の画面から己の身体、そして顔を見ることはできる。

 

 …………強化人間は肉体を、頭を、脳を解剖し、機械を埋め込む残虐極まりない所業である。

 

 世代が進むごとにリスクは減り傷跡は目立たなくなった。しかし旧世代型にはそんな安全性はない。

 

 切り刻まれた跡が残る身体、もしくは顔が映ると思っていた。

 

 そこには、知らない少女の顔が映っていた。

 

「………………………………?????????」

 

 『C-4 621』は混乱した。よく考えたら胸もそこそこ重いし、全体的に華奢な感じではある。

 

 どうみても普通の人間、しいて言うなら頭の上に奇妙なリングが浮ているのは見なかったことにする。

 

 これがコーラルリリースなのか?混乱する『C-4 621』は思考停止に陥りそうだったが、すぐさま施行を切り替える。

 

 自分は選択してきた。『エア』との交信も全く繋がらないが生きていかなければならない。

 

 自分の身に何が起こったのかを知るために、そして生きるために。

 

 全てに火をつけた猟犬、否、烏はその足で歩きだす。

 

 再び『エア』と出会うために。

 

 そのためには火をつけることも厭わない。

 

 





『レイヴン、おっぱい大きい美少女になるのはどういうことですか…………?』

 胸と肌色だけは決まってる見切り発車です。皆の想像がいずれ具現化するかも、しれません。
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