ウルトラマンNewGenerationHero'sSaga 作:ichika
とある宇宙のとある銀河、そこに存在する水と緑の惑星、遊星ジュラン。
嘗てはとある守護獣が護っていた星で、様々な銀河を亘る揺り篭として存在していた星だ。
今はとある事情にて、恒星が存在する銀河に留まり、星系を構成する惑星のひとつとして、宇宙の海を漂っていた。
そして、その豊かな星は現在、とある者の縄張りとなっていた。
海辺に立ち、瞑想を続けているのは、美しいブロンドを持つ女性。
高貴かつ嫋やかなれど、緩みなど一切見られぬ所作に、純然たる武人としての出で立ちがあった。
彼女の名は、セシリア・A・織斑、またの名をウルトラマンコスモス。
数多の宇宙にその名を轟かすASTRAYの序列弐位。
とある縁から、彼女はこの星を別荘地の代わりとして縄張り化し、鍛練を兼ねた守護を行っていた。
「……。」
意識を深淵に、感覚を研ぎ澄ませる。
自然を感じ己に向き合う。
己が中の力にタップしようとして……。
「……ッ!」
不意に閃いた感覚に、彼女は咄嗟に身を屈める。
刹那、それまで彼女の頭があった場所を、何者かの蹴りが通りすぎる。
その蹴りはあまりにも鋭く打ち込まれ、切り裂かれた大気が弾かれ軽い突風の様に突き抜ける。
しかし、その程度で動じることなど無く、セシリアは屈めた身体を立ち直しながらも掌底を敵の顎に叩き込もうと動く。
彼女の動きもまた鋭く、掌底が音速を越える音を叩き出すも、その相手もまた難なくそれを躱し、反撃と言わんばかりに正拳を繰り出す。
それを受け止めたセシリアは、体重をうまく乗せた流す動きを行う。
だが、相手もそれを読んでいたのだろう、上手く背を転がる様に受け流し、全くのノーダメージでやり過ごしてしまう。
まるで演舞、いや、ダンスの様に美しいがそこに織り交ぜられる技は一撃必殺そのもの。
当たればそれこそ、どちらもノックアウトは必至だった。
両者全くの同時に蹴りを、拳をぶつけ合い、その衝突で生じる衝撃波が砂塵を巻き上げ、荒波を発生させる。
力量は全くの互角、故に、その衝突も永遠に続くと思われた。
相手が繰り出した蹴りに合わせる様に、鞭の様にしならせた腕を絡ませ、回転と相手の動きを利用して投げて背中から地に叩き落とした。
受け身を取るも間に合わない、瞬時に上を取ったセシリアは相手の喉笛に手刀を突き立てようとして、寸前で止めるだけに留めた。
「まったく……、折角瞑想しておりましたのに、気配まで消して不意打ちとは、私を殺すおつもりで?」
「あはは、やっぱりセシリアは強いなぁ、うん、僕もも少し頑張らないとね。」
苦笑しながらも手刀を退けるセシリアに、組み伏せられた女性は悪びれる事無く笑うだけだった。
そこに敵対者への殺意は見られず、ただただじゃれあいのような、どこまでも暢気なものだった。
それもその筈、その女性の名はシャルロット・D・織斑。
またの名をウルトラマンガイア、ASTRAY序列参位。
セシリアとは互いを妻としており、その情は何よりも深く、何人たりとも断ち切れぬ絆があった。
「もう……、会いに来てくださるなら連絡してくださいませんこと?私にも準備がありましてよ?」
「ごめんごめん、サプライズしたくってね~?驚いたでしょ?」
「えぇ、驚きましたわ、なので仕返しです。」
少しムッとした表情を浮かべたセシリアだったが、愛する妻が来たのなら話は別だと、押し倒したままのシャルロットと顔を近付けて、夫婦の口づけをかわした。
それをシャルロットも拒む事無く、寧ろ嬉々として受け入れ、暫くは心地のよい感触を互いに楽しんでいた。
「んっ……、ところで、今日はどの様なご用件で?シャルさんの領域は惑星テールのはず、まさかサボタージュのはず有りませんわよね?」
「えー?僕がそんなことすると思う?今日はとっても大事な情報を持ってきたよ。」
じゃれあいながらも、セシリアは自分の縄張りに踏み込んだ理由を問う。
その理由が重要ならば良し、サボタージュならば、少々お灸を据えるつもりではいた。
尤も、それすらも互いに楽しみになることは間違い無いので、建前以上の意味を持たないのも事実だが……。
「この体勢じゃちょーっとカッコつかないから、えいっ!」
「あんっ、もう!」
跳ね起きると同時に、セシリアをうまく退かして2人並んで座る形となる。
やり方に不満があるのか、セシリアは少しだけ頬を膨らませた。
だが、文句を言っても暖簾に腕押しだろうことは想像に堅くない。
ならば今は用件を聞き、後で哭かせるだけだと。
「じゃあ改めて、ゼロから連絡があってね、八幡君達、遂に宇宙に出てきたんだって。」
「まぁ!まぁまぁ!」
シャルロットの言葉に、セシリアは驚きと歓喜が混ざった声をあげる。
手塩にかけて育てた弟子が、いつか追い付いてくるであろう若人が、遂に自分達と同じステージに上がってきたと。
これを喜ばずにしてなんとするか。
「これは赤飯案件ですわね……!この星に在りましたかしら!?」
「そだねー、美味しいの作ってねー。」
お前達は何を言ってるんだとしか言えない遣り取りをしながらも、2人は喜びに打ち震えていた。
弟子達の活躍を、健やかな在り方を、嘗ての彼等の姿を思い返しながらも喜ばない訳が無かった。
その時だった、空にウルトラサインが瞬く。
「あれは、ネオスさんのウルトラサイン……?」
「久しぶりに見たねー、何々……?」
それが旧友のウルトラサインだと気付き、一体何事かとセシリアとシャルロットは首を傾げながらもその内容に意識を向ける。
訝しんでいたその目が、徐々に驚きに見開かれていく。
「ガタノゾーアに……!?」
「マガタノオロチを……!?」」
「「倒した……!?」
予想以上の戦果に、2人は互いに顔を見合わせながらも絶句する。
今伝えられた内容に出てきた敵性体は、どちらも惑星規模の災害である事に違いはない。
だが、それをどういう経緯で、どういう戦内容で倒したかは把握できないが、それでも調伏してしまったという事が、予想外以外に形容できなかったのだ。
「まさか……、そんな……?」
「あの2体を、彼等が……?」
何時かは軽く調伏できるようにはなると考えてはいたが、それでもここまで早い時期に行えるとは思っていなかったのだ。
ASTRAY内でも、単騎で快勝を得られるのは戦力最強の序列壱位と七位のみ、彼女達でも単騎では多少の時間を要する怪物を倒したとなると、その実力は既に、彼女達ASTRAYの領域に片足を踏み入れたに等しい。
「これはちょーっと相談しないと、かな?」
「えぇ、これは看過できません、すぐに全員で話し合う場を持たねばなりませんわね。」
先程までの喜悦は何処へやら、今の2人の雰囲気は何処か硬さにも似た何かが漂っていた。
それほどまでに、今の報せが彼女達の思うところに触れたのだろう。
いいや、違う。
彼女達の間に漂うのは、触れれば切れるほどの、殺気。
「さて、もうかくれんぼは終わりにしましょう?」
『バレていたか。』
セシリアが言うや否や、海中からそれらは姿を現す。
金色の鎧の戦士、ASTRAYとは既に接触、交戦していた異星人だ。
雰囲気からして、友好的ではない事は確かであった。
「不意を突こうとしたみたいだけど、残念だったね、君達の気配は分かり易すぎる」
並の相手ならば楽に奇襲出来ていたであろう気配遮断を、読み易いと言ってのけるのは、全宇宙でも指折り数えられる程度だろう。
だが、それをやってのけるのがASTRAYと言うモノだ。
寧ろ、その程度出来ずして何が最強か、と。
『言ってくれる、だが、真正面から押し勝てば良いだけ!覚悟しろ!』
挑発と受け取ったか、金色の戦士達は雄叫びを上げながらも彼女達を踏みつぶさんと迫る。
片や50mサイズの巨人、片や精々2mにも満たない人間サイズ。
その質量も、桁が違い過ぎたのだ。
しかし、それは見てくれでしかない。
本質は……。
「じゃあ僕がやるよ、セシリアの縄張りだし、せっかくのリゾートを滅茶苦茶にされたくないしね。」
「お任せいたしますわ。」
シャルロットの言葉に、セシリアは自身が出るまでもないと、永きに渡って連れ添った妻を信じ譲る。
彼女は何処からか、角ばったハートの様なプリズムを取り出し、取っ手の部分を右手で掴み掲げる。
刹那、赤い輝きが彼女を包み込み、その姿を赤い巨人へと変貌させてゆく。
その姿、宇宙にその名を轟かせるASTRAYの一角、剛力の赤、全てを調伏せし力の覇者、ウルトラマンガイア。
『いけぇぇ!!』
それにも構わず、戦士達はガイアに向かって突進する。
数で言えば十倍ほど、多勢に無勢であると思湧得た。
そんな相手に、ガイアは何を構う事があるかと言わんばかりに跳躍、戦闘の頭を踏み台に師ながらも一番後方に控えていた一体に接近、一瞬反応が遅れたその戦士に何もさせないまま、右腕に発生させた赤い刃で一閃、あっさりとその首を切り落とした。
「あらら、ゴメンねぇ、あんまりにも無防備だったから。」
『こ、このッ……!!』
せせら笑う様に、ガイアは挑発的な笑みを浮かべながらも手招きする。
仲間をヤラれた事に激高したか、三人の戦士達が三方向から飛び掛かる様にして向かっていく。
それに対して、ガイアは腕を伸ばして僅かばかり先行していた戦士の首を掴み、片腕で軽く振り回しながらも、向かってくる敵にぶつける様にして弾き飛ばす。
『ごわっ……!?』
『うがっ……!?』
同族が攻撃に使われては対応に一瞬の遅れが出たのだろう、その隙に叩き付けられ、海に倒れ伏す。
いつまでも敵を掴んでいるのも煩わしいと、掴んでいた一体は力を籠めて首を折り、まるで読み飽きた本を投げ捨てるかのように放り投げてしまう。
正に圧倒的、それ以上に言葉が無いほどに、彼女の力は戦士達を遥かに凌駕していたのだ。
『隙ありッ……!!』
仲間の死を無駄にはせんと、背後から2体の戦士が飛び掛かる。
決死の覚悟で、僅かでも隙を作るとでも言わんばかりだったが、それも徒労に終わろうとしていた。
振り向きざまに、両手から光弾を放ち、飛び掛かってきた2体の急所に違わず命中させた。
『『ぎゃぁァァァッ!!』』
断末魔を上げ、爆散する2体の戦士達の様を、リーダー格の戦士は歯噛みしながらも対策を練る。
彼が受けた指令はASTRAYのメンバーの抹殺。
以前にドゴラ星人達を嗾け、他のメンバーを襲わせたことはある。
殆ど期待してはいなかったが、それでも縄張りを荒らす事すら出来ずに全滅させられた事は記憶に新しい。
ここまでの力と容赦の無さを見せつけられるとは思わなかったのだろう、今の表情には僅かばかりに焦りの色が見て取れた。
手勢は既に半壊させられている状態、これ以上挑んだところで勝ち目は薄い。
自分だけでも逃げおおせて……
「うーん、あんまり大したことないね、もっと強いのが君達の上にいるでしょ?連れてこられても面倒だけど、もうちょっと歯ごたえが欲しいなァ。」
何気なく発せられた言葉に、リーダー格はサッと背中に冷たいものが奔る。
まさか一度戦を交えただけで思惑が、それも裏に控えているモノの存在さえも気付かれたと。
今この瞬間に、彼の思考から撤退という選択肢は消え失せた。
ここで始末しなければ自分達の計画の障害になる事は明白だった。
『お、おのれぇ……!奴を足止めしろ!俺がトドメを刺す!!』
残った手勢に指示を出しながらも、一矢報いる隙を伺う。
命と引き換えにでもこの者達を仕留めなければ、自分達の計画の支障となると。
「へぇ、良いねその覚悟、好きだよ。」
命がけで向かってくる事、無謀であれど果たさなければならない使命に掛ける姿勢、刹那を求め煌めくようなその様は、破綻者であると自覚している彼女からしてみれば好ましい事この上ないものだった。
故に、彼女はその覚悟に報いるためにも遊びを失くすことを決める。
手を抜いていたのは事実、ならばここからはその一切合切を抜きに殲滅するまでだ。
迫りくる4体の戦士を、彼女は威圧だけで制し、ゆっくりと、まるで散歩でもしているかのような足取りで歩み寄る。
一歩近づくだけで、戦士達は蛇に睨まれたカエルの様に竦み上がり、後退る事も向い打つ事も出来はしなかった。
それだけに、ガイアの存在感は異質であり強大で、恐怖を感じざるを得ないほどだったのだ。
『う、うわぁぁぁぁ!!』
一番近くにいた一体の戦士は、恐怖に染まった悲鳴を上げながらも、彼女へ吶喊する。
破れかぶれながらも、それでもやってやると言わんばかりに、捨て身ながらも殺意の籠った拳を振り上げて……。
「うん、合格、だから死んで。」
無邪気な、そして無慈悲な言葉が戦士を耳朶打つ。
拳を避けながらも放たれたボディブロゥが突き刺さる。
あまりの威力に、戦士は腹を抑えながらも後退り、膝をつく。
だが、それは明白な隙でしかない。
赤い刃がその首を断ち切り、断たれた胴は力なく倒れ伏し、二度と動くことは無かった。
『や、ヤロウ……ッ!!』
仲間が無残にやられた事に激高し、左右から挟み込む様に突撃していく。
だが、それは悪手でしかない。
飛び上がったガイアは跳び蹴りを左側から攻め入る戦士の胴に見舞い、反動を利用して身体を捻りながらも右側から攻め入った戦士の背後に着地、背後から強烈なストレートパンチを見舞う。
『『ごわぁぁあぁっ!?』』
同じ方向へ吹っ飛ばされた2体は縺れる様にして倒れ込む。
その隙を見逃す事無く、ガイアは赤い光球を連射、逃れる間もなく直撃させ爆殺する。
その手際はあまりにも華麗であり苛烈であった。
一切の情けも容赦もないが、それでも敵を一撃で屠るという、敬意にも似た心があった。
『こ、このぉぉぉ……!』
残された戦士は、破れかぶれに突っ込んでいくが、全ての攻撃は躱され往なされ、気付いた時には拳が腹を貫いていた。
『ウェ……?』
何が起きたかと考え、痛覚を感じるよりも先に、右腕に籠められた光のエネルギーがスパークし、その身体を内部から破壊、物言わぬ肉片へと還した。
『ば、バカな……!?』
リーダー格の戦士は、目の前で起こった事態を受け入れる事が出来なかった。
今回派遣されたのは、一般兵の中でも選りすぐりの腕利きだった。
それが瞬きの間に殲滅され、残るは自分ひとりとなった。
悪夢かと錯覚してしまいたくなる状況だと、彼は青褪めるしかなかった。
「さぁて、残ったのは君だけだけど、どうするの?」
部下達を屠った悪魔は、ゆっくりと彼の方に向きなおる。
次はお前だと、言葉よりも何よりも、その目が、雰囲気が何よりも雄弁に物語っていた。
「く、くそっ……、覚えていやがれ……っ!!」
勝ち目がない、勝てる訳が無いと悟り、逃げの一手を打とうとした。
真正面から挑む方が無謀だったのだ、一度退いて態勢を立て直して……。
そう思うよりも早く、彼の視界は反転する。
「あー、そういうのいいよ、何にも面白くないし。」
『がはっ……!?』
地に叩き付けられたと理解したのは、その女の声を聞いた直後だった。
いつの間にか接近し、あっさりと組み伏せられた。
何をされた?何が起きた?
混乱する頭で答えを得ようとしても、組み伏せられチェックをかけられたと言う状況は変わりないと、分かってしまっていたのだ。
「チェックメイト、君にはもう選択肢はないよ。」
興味なさげに、だけども一部の緩みなく放たれる声は、一気に彼の抵抗を奪っていく。
そう、逃げたければ逃げれば良い。
だが、その機会は既に失われている。
最初の内に、脇目も振らずに逃げていれば望みはあっただろうに……。
『ま、待て……!待ってくれ……!!』
「命乞いかぁ、みっともないねぇ、そんなんだったら僕達に関わらなければ良かったのに。」
『な、何でも話す……!我らアブソリューティアンの事、何でもだ……!!』
その言葉に、今の今まで命を刈り取ろうとしていたガイアの眼の色が変わる。
その戦士、アブソリューティアンという種族名を出した事に、情報を手に入れられたことに思う所がったのだろう。
「アブソリューティアン、それが君達の種族の名前かな?」
『そ、そうだ……!ほ、他に聞きたいことは無いか……!?な、何でも喋る……!!』
彼女の問いに、アブソリューティアンの戦士は縋る様に答える。
命を拾える道が見えたのだ、全力で手繰り寄せに行くのが生存本能というモノだ。
だが、それは相手が生殺与奪の権利を握っている時には、何の意味も持たないほどにか細く心許無い足場であるという事に……。
「そ、ありがとね。」
『へっ……?』
拘束が緩まったと感じた刹那、ガイアの手にエネルギーが収束、彼が理解する間も無く赤いエネルギー波が放たれ、その身体を灰塵へと還した。
哀れ、戦士の命乞いは、全くの無意味でしかなかったのだ……。
「ふぅ……、こんなものかな。」
倒すべき敵がすべて消えた事を認め、彼女は愛しき者の下へと戻る。
「お疲れ様ですわね、良き収穫はありまして?」
「ありがとセシリア、あの金色の戦士達、アブソリューティアンって言うんだってさ。」
「まぁ、そうですの。」
労いながらも伝えられた言葉に、セシリアは目を丸くしながらも感嘆の声を上げる。
聞き出せただけ御の字、その名前が分かりさえすれば、あとは何処かで何かに行きつくだろうと。
ならばこれは仲間内には共有すべきであるだろう、彼女達の行動は決まっていた。
セシリアは先程までのシャルロット同様、自身の変身するためのアイテムを取り出し、天へと掲げる。
「コスモス。」
光がセシリアを包み込み、その姿をウルトラマンコスモスへと変えていく。
「では参りましょう?」
「うん、あ、ちょーっと待ってくれるかな?」
飛び立とうとするコスモスを制止し、ガイアは掌に赤い光を発生させる。
それはガイア自身の意志と力を籠めた光。
「何をなさるおつもりで?」
「僕たちの弟子はあの3人だけじゃないって事だよ、護るためにも戦うためにも力は必要、ちょっとしたサービスだよ。」
自身の問いに対する答えに、コスモスも納得する。
気にかけていたのは何も宇宙に出てきた3人だけではない。
今も地球に残って、人として戦っている者達もいるのだ、少しぐらい世話を焼いたとて何も咎められる謂れは無いのだから。
「では、私もサービスすると致しましょう、彼等がこの力をどのように使うか、期待すると致しましょう。」
2人は互いに目配せし、掌に生み出した光を空へと、その先で戦っているであろう弟子達に向けて送り出す。
届く事を、その力を上手く使ってくれるよう期待して……。
「では、参りましょう?」
「うん、行こう。」
光を見送り、彼女達は全くの同時に飛び上がって宙へと登ってゆく。
その先で待つ、彼女達の仲間へ、友へ、そして最も愛する男の下へ……。
次回予告
新たな試練に挑むため、彼等は目的座標まで飛ぶ。
そこでは、彼等を待ち受ける罠が張り巡らされていた。
次回ウルトラマンNewGenerationHero'sSaga
第12話 狭間
お楽しみに