うち間違いが多いかもなのでその辺は勘弁してください(私、視覚障害ありまして、そのせいです、)
第一話 貴女のために。
__どうして貴女は私のそばにいてくれるの?__
冷たい地下室に響いたのは、そんな小さな声。
声の主は、狂気の妹、フランドール・スカーレット。
そして、彼女の視線の先には、銀髪の小さな従者。
見た目は、五歳前後。瑠璃色の瞳で前述のとおり銀髪。その銀髪はこの紅魔館の主要な従者たちと同じこめかみ辺りからの三つ編み。それを、古びた金色の鈴をつけた紅いリボンで留めている。服装はメイド服。
そんな姿に明らかに不自然な所がある。
それは、フランと同じ異形な翼。そして、口端から覗く未発達な牙である。
そう、彼女は吸血鬼なのだ。
_紅月 葎佳(こうげつりつか)
それが彼女の今の名前だ。
「え?,,,どうされたのですか?」
主の突然な質問に葎佳は驚いた。
「,,,」
主からの返答はない。
,,,しばらくの沈黙。
葎佳は、何かを察し、主のもとへ近づく。
「お嬢様が私を拒絶しないからです。」
優しい声で静かにそう告げる。
どうやら、安心したようでフランはほほぅっとため息をつく。
フランは思い出していた。
葎佳が何故、自分の従者になったのか。
「お嬢様も思い出していたのですか?」
そんな主の様子に葎佳は、思わず問う。
「うん。「も」ってことは、貴女も?」
「はい。あの時は本当に大変でしたから。」
二人は、そんな話をしながら出来るだけ思い出す。
二人が出会ったのは、もう三百年程前になる。
館の前に捨てられていた葎佳_当時はレイナ・バレンタインと名乗っていたが_をレミリアに拾われた。
それからメイドとして働くうちにフランに出会った。
二人はそれからすぐに打ち解けた。
いつしか互いに信頼し会う相棒のようになっていた。
それをみたレミリアがもしかしたら上手くいくかもと、葎佳にメイドとしてではなくフランの親友として暮らすことを提案した。
だが、彼女が首を縦に振ることはなかった。
そこで、レミリアは葎佳をフランの専属メイドにした。
彼女の名はその際フランが与えたものだった。
さて、話は戻り現在。
二人は、回想をやめ今日の予定について話し合っていた。
そこに、ノックの音がして、レミリアの声がする。
「フラン?入るわよ。」
その一瞬あとに扉が開き、レミリアが入ってくる。
「あら、お姉さま。どうしたの?」
「あら?何かないと可愛い妹に会いに来ちゃいけないかしら?」
挨拶代わりの会話。
一見フランが姉であるレミリアを嫌っているようた言葉だが、実際は真逆。
葎佳にとってそれは、とても羨ましい光景であった。
葎佳には、二人の姉がいた。
だが、彼女は会ったことがない。
知識として知っているだけ。
生まれてすぐ、実の家族に捨てられて、その後は、心優しい少女に育てられた。
だが、少女はすぐに病気で死んでしまった。
それから葎佳は、災いを招く娘と言われ、忌み嫌われてきた。
そして、吸血鬼であると発覚し殺されることになった。
誰も悲しまなかった,,,ただ一人、少女の母親を除いては,,,
そして、葎佳が逃げ出せたのはその母親のお陰だった。
「痛っ,,,」
ふと、痛みで意識が戻ってきた。
額を指で弾かれたらしい。
「ぼーっとしてどうしたの?らしくもないじゃない」
そこには、館のメイド長、十六夜 咲夜が少し心配そうに自分の顔を覗き込んでいる姿があった。
はい。今回はここまで。
さて、ここまで読んでくださってありがとうございます。
初めてでしたがどうでしたでしょうか?