テストやら文化祭やら持久走の練習やらで忙しくて、開いた時間にちょこちょこやってたんですが。
美鈴が目を覚ましてまず目に入ったのは、先程まで本気でぶつかり合っていた相手の紅の透き通った瞳だった。
(あぁ、自分は負けたのだな,,,)
ぼんやりとそんなことを思っていると、
「引き分けだったわ。決して貴女が負けたわけではない。」
微かに、しかしはっきりと聞き取れた。
_二人が全力でぶつかった瞬間、周囲には凄まじい衝撃波が伝わった。
そして、二人はそのまま地へと落ちた。同時に二人の意識は失われた。
そして、現在。回復の早かったブランシェは美鈴よりも先に意識を取り戻し、近くに倒れていた美鈴を自身の館の一室へと運び込み目覚めるのを待っていた。ということの運びである。
美鈴はまだ曖昧な意識の中で尋ねた。
「なぜ,,,何故助けた。私は貴女の命を狙ったのに,,,。」
ブランシェは、身を起こそうとする美鈴を軽く手で制し優しく言った。
「貴女と話してみたいと思ったからよ。暫く誰とも会ってなかっかものでね。
それに私とまともに渡り合える者なんて滅多にいないもの。」
「暫く誰とも,,,?」
「貴女が言わんとしてることは分かるわよ。旦那に捨てられたのよ。子供ができたって言ったらその日のうちに他の女をみつけて出てったわ。」
「酷い話だな。じゃあそれからずっとここで独りで?」
「えぇ、そうよ。誰かが慕ってくれる程人徳はないし。」
なんというかもう、酒場で飲んでる独り者の女みたいにしか見えない発言な気がするが美鈴には、知ったこっちゃない,,,筈だった。
_数日後
完全に調子を取り戻した美鈴は館を去ろうとしていた。
ブランシェが行く当てのない美鈴にどこへ行けばいいかヒントをくれた。
なんでも、この森の奥に龍神の伝説がある場所があるらしい。
「本当に世話になった。何も礼ができず申し訳ない。」
「お礼なんていいのよ。楽しかったわ。」
そういって微笑むブランシェ。その瞳に寂しげで悲しげな孤独の色が映ったのを美鈴は、見逃さなかった。
そして、ふとあることを思った。
「最後に1つ私からの提案をしても?」
「構わないわ。」
_私と友達にならないか?_
***
そのあと、龍神の伝説があるところへ行って、そこよ番人にボコボコされて森で倒れてるのをブランシェに助けてもらって、それが切っ掛けでここで暮らすようになったんです。」
そこまで話すと美鈴は ふぅ~っと長いため息をついた。
葎「美鈴って,,,そんなに強かったんだ,,,。あの方と互角とか,,,。」
咲「そんなにお強いの?」
小「私がここに来たときには、もういらっしゃらなかったですけど,,,。」
美「そろそろ愛し子の顔見たさに帰ってくると思いますよ?」
咲「でけ結局私の質問の答えは?」
葎「強いなんてもんじゃないと思う。私が本気だしても全然余裕みたいだったし,,,二~三割くらいの力しか出してないみたいだった。」
律「先輩の本気を三割!?ちょっと想像できないです。」
葎「そう言えばこの前手紙で、そろそろ帰ってくるから気合い入れて待っててね。 って書いてあった。」
美「やっぱり?そろそろ毎朝の鍛練を強化s,,,」
葎「止めれ。」
美「いやだなー。ジョウダンアルヨー。」
葎(オワタ)
咲「今更だけど、〈矛盾した名前〉ってどういうことなの?」
小「姓のスカーレットは知っての通り紅という意味です。名前のブランシェの語源は恐らくブランシュ。」
咲「白?」
葎「そういうこと。」
咲「何となくおめでたい感じがするわね。」
美「まぁ、本人はお祝い事とか大好きな陽気な人ですよ。人じゃないですけど。」
咲「さてと。スッキリしたところで次は,,,。」
咲夜が葎佳を見る。
葎(話してもいいけど、詳しく知りたいならレミリアお嬢様に聞いてよね。あんまり話したくないし、はっきりと思い出せない所もあるから。」
美鈴が凄い強いキャラになりました!