こんかいは結構な百合表現があります。
ご了承下さい。
_紅魔館 テラス。
今宵は待宵。
不完全な月と宝石をばら蒔いたような星々の輝きを見つめるのは、狐の姿をした紅月だった。
ふと夜風が彼女を美しくゆらす。
「あら、ここにいたのね」
後ろから聞き慣れた主の声が聞こえてきた。
振り返ったとき、その銀色の体毛がさらりと月の光を反射した。
その姿はなんとも妖しげで美しく大抵の人間ならばコロリと落ちてしまうだろう。
「お嬢様、どうかされましたか?」
「ううん。別になにもないわ。それにしても、相変わらず貴女は美しいわねぇ。」
「勿体ないお言葉ですわ、お嬢様。」
「あら、事実を言っただけよ?」
「そう,,,ですか。それではありがたく頂いておきますね。」
「えぇ、それでいいわ。それでこそ私の「狗」よ。,,,それからね。」
そう言ってから一歩近づき、それから葎佳の頬にそっと手を添えて、口を開く。
「昨日は随分迷惑を掛けてしまったみたいでごめんなさい。」
「迷惑ですか?」
「私を止めたのも部屋の後始末をしたのも貴女でしょう?」
「確かにそうですが、私は私の仕事をしただけですから。お嬢様が謝るのは少し違うと思います。まぁ、それでもと言うのなら,,,」
そう言ってフランの目線に合わせて屈み、真っ直ぐにその紅の瞳を見つめた。
それだけでフランには充分伝わった。
そりゃあそうだ。もう、三百年近く一緒にいたのだから。
「しょうがないわねぇ。」
小さくため息をついて、しかしながら、満更でもない様子でフランは葎佳の頭を撫でてやった。
「お嬢様は本当に頭を撫でるのがお上手ですね。」
「そう?それは良かったわ。さてと、私は部屋に戻るけど着いてくる?」
「はい。」
_フランの部屋。
葎佳が扉を開きフランが先に入り、葎佳が後から入り扉を閉める。
そして、振り返った瞬間。
「葎佳ぁぁあぁっ!」
フランが飛び着いてきた。
その勢いに少し驚きつつしっかりと受け止める葎佳。
そう、先程満更でもないと述べたが、本当にとうだったのだ。
誰にも見られない保証があればあの場でおしたおしていただろう。
この場所ならば誰にも見られる心配はない。
結果、フランは自らの本能に身を任せたのだ。
葎佳はそんな主の行動を分かっていたように少し微笑んで、フランを抱き上げベットまで行きフランを座らせた。
それでもフランの手は、しっかりと葎佳につかまっていた。
「葎佳ぁ、隣に座って。」
甘えた声で上目使いしてくるフラン。
勿論、葎佳はそれを拒否せず受け入れる。
そっと座った葎佳にフランがぐっと体を寄せ、目をつむる。
それは、どう見てもキスの催促。
葎佳は、ため息をついてからフランの唇に自らの唇を優しく重ね、すぐにはなした。
それはまるで、何かを焦らしているような行動だった。
そして、その行動はフランの本能に火をつけた。
今度はフランから葎佳の唇を奪った。そして,,,
「んんっ,,,!」
舌を絡ませてきた。
思わず声がでる葎佳。フランの舌から逃げるように舌を動かす。
すると、フランは口内を擽るように刺激し始めた。
そのなんとも言えない感覚に溢れくる感情を必死に耐えた。
すぅっとフランの唇が離れた。
唾液が糸を引いていた。
「お嬢様ぁ」
微かに怒りの色を含んだ声で主を呼ぶ。
「良いでしょ?たまにはこう言うのも。」
そして、強く抱き締め、そのまま押し倒すフラン。
もう、ここまでくると、葎佳も耐えられない。耐える気も起きない。
「今宵は待宵だと言うのに」
「待宵だけど」
「楽しい(長い)夜になりそうね(なりそうですね)」
二人の声が重なりたがにの身に纏ってるものをすこしずつほどいて行く。
そして、互いに一糸纏わぬ姿になったところで抱き締めあい、互いの愛を確かめあう。
そして、また唇を重ねる。
重ねるだけの、ソフトなキスと舌を絡めあうディープなキスを何度も繰り返し繰り返し行う。
暫くして葎佳が上に乗っていたフランと上下が入れ替わる形で攻め手受け手が変わる。
フランの胸や腹、更には翼など、フランの敏感な部分を舌を軽く尖らせて刺激する。
そこからはもう、主従のソレではなく恋仲のソレだった。
夜明け近くなって二人は大分落ち着き、主従の仲に戻っていたのだった。
それはもう、何事も無かったようであった。
紅月)作者,,,まぁ、ありがとう。
フラン)あぁ、楽しかった!それに幸せだった!
作者)それは、良かったです。
作者)今回もありがとうございました。
フラン)感想書いてくれたら嬉しいな。