ひろがるスカイ!プリキュア〜救けて勝つヒーロー〜 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、そらまめ24様、誤字報告ありがとうございます!
虹ヶ丘家とソラシド市の街が繋がる道。
そこで、ドォォンッ!と衝撃と共に土と土煙が巻き上がっている状態が続いていた。
「うぉーっ!!!」
土煙を抜けて、僕は走りながらAMOに【エアフォース】を放ち続ける。
それに対しAMOは空気の壁で防いでいた。
「『空気押し出し』+『放出』+『鉄球』!!」
AMOは両手を上に向けると、そこから鉄球がいくつも放出されて、そして重力に従って僕に向かって落ちて来た。
僕はそれを避けながらAMOに接近していく。
「【 デトロイト スマッシュ 】!!!」
「『
右手で【デトロイトスマッシュ】を放つも、防がれた。
「+『
「ッ!? ぐぁぁぁッ!!!」
AMOが恐らく"個性"名だろう。
それを呟くと僕の攻撃を防いでいた空気の壁から、急に僕自身へ攻撃が伝わって来て、そのまま吹き飛ばされた。
「うぅ…今のは……!?」
攻撃が弾かれた…いや、まるで自身の【スマッシュ】を受けたような……まさか、相手の攻撃をそのまま相手に反射することができる"個性"もあるのか!!
「『
AMOはリングを投擲してきた。
僕はすぐにグローブを構えた。
「【 デラウェアスマッシュ エアフォース 】!!!」
【デラウェアスマッシュエアフォース】を放ち、リングを撃ち落としていく。
接近して駆け出し、拳を構える。
そして空気の壁で防がれるも互いにぶつかり合い、大きな風圧が発生した。
「見極めるって、何をだ!?」
「あ? あぁ…お前も、あの少女らもヒーローを夢見てるんだろ? なら、俺がヒーローになり得る存在か見極めるんだ。『空気押し出し』!」
「ぐぅ!!」
僕は空気に吹き飛ばされた。
体勢を立て直して着地したけど、あの言い方はまるで……ヒーロー殺し『ステイン』と似た思想なのか?
「なんで、見極めるんだ…!」
「お前が知ることではない……『獄炎』!!」
「なっ! 炎!!?」
AMOが片手を振るうと膨大な炎が押し寄せて来た。
僕はすぐに飛び上がり足を構える。
インパクトの瞬間にだけ30%に!!
「【 セントルイススマッシュ エアフォース 】!!!」
【セントルイススマッシュエアフォース】を放ち、地面を抉るほどの風圧で炎を無理やりかき消した。
「空気で『獄炎』をかき消すか……! ただの超パワーとはわけが違うな」
着地してからすぐに駆け出し、同時にグローブを構えるとグローブはカシャッ!と音を立てて変形した。
そして【エアフォース】を放ちながら距離を詰めていく。
「『
AMOはそれでも空気の壁で防いで、そのまま【エアフォース】を反射してきた。
僕はそれを避けていく。
見えない壁にそれを反射で跳ね返す…組み合わせが強すぎる!!!
「『分解』+『倍加』!」
AMOは地面に手を付けると地形を『分解』してきた。しかも『分解』の範囲が広がってる。
僕はそれを飛び上がって回避したけど、AMOはなぜかニヤついていた。
「空中なら避けられないよな?」
「はっ——」
AMOは
「『空気押し出し』+『
瞬間、目の前が赤く燃え上がる光だけになり、次には痛みに包まれ、そして地面に叩きつけられた。
「が…! うぁ……!!」
身体が…うご、かない……!!それに、あちこちが熱い…!
「『絶対零度』よりも『獄炎』のほうが相性がいいな。と言っても炎と氷を組み合わせて戦うのもいいかもしれないな」
これで、AFOを知らないって……こいつは本当に何なんだ!そもそも、こんな奴がいたら知っていてもおかしくない。
だけど僕も知らないし、向こうも僕のことを知らない…。
「さて…どうするヒーローを夢見る少年。俺に構ってばっかじゃお仲間であるプリキュアを助けに行けないぞ?」
それを邪魔しているのはお前じゃないか!!AMOがこっちに歩み寄ってくる。
「『空気押し出し』」
「ぐぁッ!!!」
空気によって僕は吹き飛ばされて、地面を何回かバウンドして行った。
強すぎる…!那歩島にいた
「……見極めてみれば、やっぱりお前もただの口だけで実践できない子供か」
「……?」
「俺の知るヒーローは、そんなんで簡単に膝を着く奴じゃない。
……。
「お前はヒーローじゃない。ただの夢見るガキだ。お前じゃヒーローになれない」
………ッ!!!!
「ッ!?」
僕は、『OFA』を50%オーバーして地面を殴り、衝撃と風圧で無理やりAMOを吹き飛ばして、身体を無理にでも動かして立ち上がった。
AMOのほうは地面に既に着地していた。
「(感情的になったか……人ってのは感情的になると本性を現す。さぁ、お前の本性を……——)」
「——……だから、応えたいんだ!」
「…あ?」
「僕は…みんなが
脳裏に映るはあの日、お母さんでも、誰でもいいから言ってほしかった言葉を、オールマイトが認めてくれて、言ってくれた言葉…!
『君はヒーローになれる』
認めてもらった…ヒーローになれるようにしてもらった…"個性"を授かった…!こんな僕を、ヒーローと言ってくれる子たちがいた!!!
「たとえ否定されても…僕は伸ばし続ける! その人が救けを求めているなら、余計なお世話だとしても必ず救ける…! それがヒーローだ!!」
「その"個性"で悪を殺してか?」
「違う!! この"
「……ッ!? (なんだ…この気迫…!!)」
身体の奥が熱い…なんとなくだけど、わかる。
これは…『OFA』の燃え盛る炎だ。
そして、その中にさらに感じるものも……!!
「『鉄球』+『放出』!!」
AMOは鉄球を飛ばしてくる。
僕は「掴む」「捕らえる」という意識を強く持ち、両手を構えた。
『いいか? 怒りのままに力を振るえば力は応える。肝心なのは心を制することさ』
出来るはず…いや、出来る!やれる!!!
——バシュッ!!
「なっ!?」
「——『黒鞭』ィ!!!」
スキンヘッドの継承者の"個性"『黒鞭』!!痛くない。身体と"個性"に異常もない……使える!!!僕はそのまま『黒鞭』で捕縛した鉄球をそのまま勢いを生かして一回転し、AMOに投げ返した。
「『
AMOは焦りながら"複数個性"を使用して鉄球を防ぎ、そのままあらぬ方向に跳ね飛ばした。
『黒鞭』と『OFA』を使えば突破できる!似たような"個性"を使う瀬呂くんや舌を伸ばす蛙吹さんの戦闘を、相澤先生の捕縛布もどう扱ってたのか!脳内で思い出して参考にしろ!!!
「(コイツ、いったい何なんだ!?) 『反重力』!!」
僕は一気に駆け出しながら『黒鞭』を伸ばしてAMOを捕えようとする。
だがAMOが空中へ浮いたことで避けられた。
けど僕もすかさずもう片方の手でも『黒鞭』を伸ばし、AMOの身体を捕えた。
「なにっ!?」
「否定されようとも、オールマイトのように!!」
そのまま『黒鞭』を強く引っ張る。
「——笑顔でみんなを救けるんだァッ!!!」
そしてAMOを地面に叩きつけた。
それによって地面が抉られ、土煙と共に宙に舞った。土煙で見えないけど、『黒鞭』で捕らえたままだ。だから互いに位置はわかる。
「ぐッ!!」
だけど土煙から赤い光線が飛んできて、僕の肩を貫いた。それによって僕は『黒鞭』を解いてしまった。同時に土煙が吹き飛んで行き、少しだけだが負傷しているAMOが姿を現した。
「ハァ…ハァ…予想外なことが多すぎる…だが、お前の本心はわかった…」
「本心……?」
「さっきの発言は撤回と訂正、そして謝罪しよう。お前はガキでも何でもない……お前は、
「……何を言って?」
AMOはそれだけを言うと、そのまま空中に浮いて飛んで行った。
「撃退でいいのか…?」
僕は自身の手を見る。
使えた……継承者の"個性"の1つ『黒鞭』……。
『心を制して、俺たちを使いこなせ』
これを僕が……そう考えていると、街のほうで大きな破壊音が聞こえた。
街のほうを見れば、1つのビルの屋上に電車のような姿をした、おそらくランボーグだろう化け物が暴れていた。
「ソラさん!! ましろさん!!」
僕は急いで街のほうへ向かった。
この時、出久は気付いていなかった。
——◆——
スカイに変身したソラは、電車・ランボーグ及びそのランボーグに乗ったカバトンと戦闘を繰り広げていた。
「くっ、うぅ……!!」
「ヒヒヒッ! YOEEE!!!」
これまでのランボーグとは違い、カバトン自身が痩せきるほどまでの【アンダーグ・エナジー】が使用して生まれたランボーグ。
今までのランボーグとは桁が違うほどに強くなっており、スカイは苦戦しており、ボロボロになっていた。そんなスカイの元に、プリズムに変身したましろと、原理は不明だがベビースリングで自由飛行が出来るようになったエルがやって来た。
「スカイ!」
「ッ…ましろさ——ッ!? エ、エルちゃんが飛んでる!?」
「える~!」
プリズムはスカイに駆け寄り、手を差し伸べるも、スカイは1人で戦うために、助けはいらないとばかりに「私は大丈夫です」と言いながら、そっぽを向いた。それに対しプリズムは、心配と寂しさが混ざったような表情をした。
「来たな2匹目…そして…3匹目……! あと1人はいないようだが……まぁいい! 今はプリンセスをいただくのねん!!!」
カバトンはエルを手に入れるため、電車・ランボーグで突進していく。
それを見たプリズムは咄嗟にエルを抱え、そしてスカイを押して一緒に攻撃を回避した。
だが、電車・ランボーグはビルに激突し、ビルの屋上は半壊してしまった。
「お客様のお呼び出しを致します。プリキュア様〜…! どこだ卑怯者! 出て来いなのねん!!」
カバトンは自身がいるビルを少しずつ壊しながら、周囲を見渡してスカイたちを捜し始めた。
その一方で、先の攻撃を回避し、土煙を利用し視界から逃れ、ビルから少し離れた場所にある路地に3人はいた。
「危なかった……今は言い争ってる場合じゃないよ。一緒に戦おう! ね?」
プリズムはカバトンの様子を確認してから、スカイに振り向き説得しようとするも、それに対しスカイは変わらず否定した。
「……友達、だから…! 2人は、私の初めての友達だから!!」
それからスカイは…ソラはプリズムに語りだした。
昔、ヒーローに救われて以降ソラは、ヒーローになるためにひたすらトレーニングをしてきた。
だがその影響で友達と呼べる者は1人としておらず、ただただ孤独になりながらトレーニングをしてきた。それは幼いころからのことであり、月日は既に10年も経過していたのだ。
「でも…そんな私に初めて友達が、2人も出来ました……私のためにプレゼントをしてくれた友達。私と違ってもうヒーローなのに、ヒーローと笑顔で言ってくれる友達が出来たんです……」
プリズムはスカイの語った内容を、ただ静かに聞いていた。
「わがままなのは分かってます…でも怖いんです…! ましろさんと出久さんが傷つくなんて絶対に嫌だ!」
「スカイ……」
「だったら1人の方がいい……私は1人で戦います」
「そんな…」
スカイが立ち上がりそう言い切れば、プリズムはそれでもとばかりに説得しようとする。
だがその瞬間衝撃が伝わり、2人は周りを見渡してから上を見上げた。
そこにはランボーグの顔とカバトンが覗いていた。
「見〜つけた!」
「しまった!」
「ランボーグゥ!」
ランボーグは無理やり入るために両サイドの建物を破壊しながら接近していき、3人は急いでその場から走り出した。
しかし路地であるがために、ランボーグが通れば街が崩れ、被害が拡大していっていた。
やがて路地を出るも、ランボーグとカバトンはしつこく追いかけ続ける。
「(このままじゃ…) ましろさん! 私が囮になります!」
「ダメだよ! もう1人じゃ、うんうん…2人じゃないんだよ!?」
逃げなら話す2人に、ランボーグは手を伸ばそうとした。それに気づいたスカイは反撃しようと、止まろうとしたが、それよりも早く——
——バシュッ!!
「ランッ!?」
「うぉ!?」
——ランボーグの腕と身体に黒いエネルギーが巻き付いた。それを見たスカイたちもまた止まりランボーグの後方を見ては驚いた。
「出久さん!?」
「デクくん!?」
そこには【フルカウル】を纏いながら両手のグローブ、
『黒鞭』完全に発現。
早ない?って思いますが、歴代継承者の"個性"って発現のタイミング難しいんですよね。ましてや原作エンデヴァーインターン前の時期だと。まぁ私がやりたいことがあったりして、なるべく早くしたかったてのが正直なところです。ご理解のほうお願いします。
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次回もお楽しみに!