ひろがるスカイ!プリキュア〜救けて勝つヒーロー〜   作:伽華 竜魅

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ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!




伝える思いとプリキュア対超人(ヴィラン)

 

 

 

 

私立ソラシド学園。

その学園の1つの教室にて、ましろは急いで荷物をまとめていた。

 

「そんなに急いで……気になる子に会いたいの……?」

 

「えっ!? あぁえっと……うん、そうだね」

 

そんなましろに暗緑ツインテールの少女が話しかけ、ましろは戸惑いながらも素直に答えた。

 

「……私も気になる…ましろの気になる子…」

 

「えぇ!? えっと…今度でいい? 『思能(しの)』ちゃん。今度紹介するから!」

 

「わかった…約束…」

 

「うん約束! じゃあね!!」

 

ましろは暗緑ツインテールの少女……『思能(しの)』と呼んだ少女に別れの挨拶をし、急いで教室出ていった。それを見届けた思能は、しばらくしてからスクールバックを踏ん張るように片肩にぶら下げて、教室を後にした。

 

 

——◆——

 

 

同時刻。

あの後化粧店であげはさんにメイクをしてもらったソラさんは、あげはさんに勇気的なのを貰い、今すぐましろさんに会いたいという気持ちを胸に、僕たちはましろさんが通っている学校に走って向かっていた。ソラさんは一度見送りで行っていた為、ついて行く形で学校に行けば、無事着くことができた。

途中おばあさんが向かう目的地へおばあさんを運んだり、不良の喧嘩をソラさんが止めたりもあったけど、何とかつくことができた。

しかもましろさんもちょうど校門から出て来たところだった。

 

「ソラちゃん、出久くん! どうしたの? こんな所で……」

 

ソラさんは息を整えてから、ましろさんの顔をしっかりと見た。

 

「あの…ましろさんにどうしても伝えたいことが…」

 

「え?」

 

「私、今日ずっと変な感じがしてたんです。でもやっと、それが何なのかわかりました!」

 

それに対してましろさんも聞くためにしっかり待っていた。ソラさんも大事なこと言うみたいだし、空気を読んで僕も黙って……ッ!?

 

「私は…3人で一緒に——」

 

「——伏せて!!!」

 

ソラさんが言う前に僕は2人の身体を押して床に伏せさせて、僕も伏せた。

同時にリングが上を通り過ぎ、木に突き刺さった。

 

「な、何ですか!?」

 

2人から離れてすぐに立ち上がる。

あんなことができるのは……!

 

「お取込み中の所悪いな」

 

「オール・マイ・オーン…!」

 

振り返れば、そこにはAMOがいた。すぐに周囲を見渡す。ましろさんの学校が近くにあるけど、下校生や一般人はいない。

僕は【フルカウル】を纏い構える。

 

「また襲いに来たのか!?」

 

「半分正解だ。とはいえ今回はお前じゃない」

 

「何?」

 

「そこの2人…プリキュアが目的なんでな」

 

AMOは後ろにいる2人を指さし、僕は釣られて2人をチラッと見た。

用があるのはソラさんにましろさん?いや、プリキュアって言っていたところを見るに…まさか!?

 

「見極めとかって理由で襲いに来たのか!?」

 

「さすがはヒーロー、大正解だ。そう、お前の見極めの結果は『本物』。だがお前と一緒に戦うその2人は本当にヒーローなのかまだ見極めていないんでな」

 

AMOはそう言ってニヤついた。

そしてなぜかカバトンはいない。

アイツは「仲間じゃない」と言っていたけど、乱入のような感じで現れてもおかしくない…!

 

「見極めるって、どういうこと!?」

 

「カバトンは一緒じゃないんですか!?」

 

「あの豚野郎は今回限りの欠席。今回は俺が相手なんだよ」

 

AMOは両手を構える。豚野郎ってのはおそらくカバトンのことかもしれない……だとしたら——

 

「とは言っても……」

 

僕を見てる…?

 

「お前もいるんだ。今回は見極めだが同時に——」

 

ッ!?AMOの背中から何かが伸び始める!赤黒く、触手のようにうねうねと動いて、その先は歪でギザギザの歯が生えた口だけがあった。

まるで……触手のその先に口だけがあるような……それが、4本も生えた。

 

「——本気で行く」

 

——やっぱりか!!てことは、あの姿がアイツの本気の姿!

 

「ソラさん! ましろさん!!」

 

僕が呼びかけると2人は互いに顔を合わせて頷き、『ミラージュペン』を取り出し構えた。

 

「ヒーローの!」

 

「出番だよ!」

 

 

 

スカイミラージュ! トーンコネクト!

 

『ミラージュペン』が起動し羽根部分が展開して『スカイミラージュ』へと変わる。

そしてくぼみ部分にソラは『スカイストーン・スカイ』を、ましろは『スカイストーン・プリズム』をセットした。

同時に2人の服がそれぞれ水色とピンク色に輝くワンピースドレスへと変わり、『スカイミラージュ』のボタンを押した。

 

ひろがるチェンジ! スカイ!

ひろがるチェンジ! プリズム!

 

その言葉と共にソラは青く輝く、ましろは白く輝く空間が宇宙のような空間となり、その真ん中にドーム状のステージが広がっていた。

ソラはサイドテール青髪が毛先がピンクのグラデーションになっている水色の髪へと変わり、長いツインテールと変わる。

次にはましろへ変わり、両足にピンクのフリルがついた白いシューズ風の靴が履かれた。

 

きらめきHOP!

 

ソラのツインテールの結び目に、羽根をイメージする白く黄色いラインが入った髪飾りが飾られ、ましろは右耳に金色のイヤーカフ、左耳に小さな白い玉がぶら下がった金のピアスが飾られた。

 

さわやかSTEP!

 

ソラの身体は下から水色に青い線が入り、下が白のフリルスカート。腹部には青をメインに上下に黄色のラインが入っており、真ん中の左右に計2つの白のボタンのようなものが付けられた服。

胸部には白のワンピースのようなものが着せられ、二の腕には肩だしの袖がない白と水色のパフスリーブのようなものが付けられた。

胸元に黄色の星マークがついた青の球体に左右に伸びる羽根と白と水色のネクタイが付いた飾りが付けられた。左肩にだけ黄色と白の羽のような肩留めが添えられ、脚には青のラインが入った白のニーソックスへと変わっていった。

 

ましろの身体は上から、白メインのアメリカンスリーブのような服と胸元には水色のラインが入った白のクラバット、さらにその上に黄色の星マークがついた薄水色の球体に左右に伸びるピンクの羽根と水色単色の2つのタレ飾りが付けられた。

次には白く大きく広がったフリルスカートに、右の内側に夜空色のスリットが入る。

そのスリットには黄色い星をメインに多彩色の星々が散りばめられたようなデザインとなっている。

 

はればれJUMP!

 

ましろの二の腕に白のリボンが付いた同じ白色のロング手袋を身に着け、最後には腰の後方から白にピンクのハートマークがついたリボンのタレを2本出し、ソラは左手を左肩に添え、伸ばせば左肩から外側が青の内側が赤、そして下には肩章のようなものが付けられた豪華で長いマントがひろがるように伸ばされた。

そして次の瞬間、それぞれの宇宙のような空間が再び青と白の空間へとなった。

 

 

    無限にひろがる青い空

 

aaaa    キュアスカイ!

 

 

その決め台詞と共に、キュアスカイの後ろの背景は青い空と白い雲が広がった。

 

 

a   ふわりひろがる優しい光

 

aa    キュアプリズム!

 

 

その決め台詞と共に、キュアプリズムの後ろの背景は青い空と白い雲、そして虹が広がった。

 

 

そして最後には草原がひろがり、 息を合わせて足を同時に前に踏み込んだ。

 

 

      Ready(レディ)GO(ゴー)

 

a ひろがるスカイ! プリキュア!

 

 

同時の決め台詞と共に、より一層、青空と白い雲が広がった。

 

 

——◆——

 

 

ソラさんたちはプリキュアに変身した。

 

「……さぁ…始めようか!!」

 

AMOがそう叫びと4本の触手のうち、1本の口が開き、そこから赤い光がチャージするかのようにキュイーンと鳴り出した。

 

「『赤光線(しゃっこうせん)』!!」

 

その触手は赤い光線を放ってきて、僕たちはそれを避ける。そして僕は『黒鞭』を出してAMOの触手を捕えた。

 

「やっぱり複数持ち…お前、どうやって"個性"を複数所持した?」

 

「ッ! それ、は……」

 

言えない。敵にはなおさら……!

 

「ハーッ!」

 

「『透明な壁(インビジブルウォール)』」

 

スカイが回り込んで殴りかかるも、AMOは空気の壁でそれを防いだ。

 

「見えない壁!? そんなことが——」

 

「あるんだよ。超常をなめるな…『自動反射(オートリフレクタ―)』」

 

「ッ!? うぁぁああッ!!」

 

スカイの攻撃を防いでいたAMOはそのままスカイを跳ね返した。

同時に触手が動き、僕は力負けして引っ張られた。

 

「『空気押し出し』!」

 

「ぐぁッ!!」

 

そして空気に押しだされて、吹き飛ばされて校門の壁に激突してしまった。

すぐに立ち上がろうとするも、何かが飛んできて、僕の両手両足は校門の壁に貼り付けられるように拘束された。

 

「ぐぅ!!」

 

「お前はそこでジッとしていろ」

 

僕の身体はリングのものが両手両足をしっかりと動かせないように拘束されている。

動かそうともがき、やめろと叫ぶが口までも塞がれた。

 

「デクくん!」

 

プリズムがこっちに来ようとするも、触手のようなものがプリズムを襲い、吹き飛ばした。

 

「キャー!」

 

「プリズム!」

 

「フンッ」

 

それを見たスカイは飛びかかるも、AMOは簡単に攻撃を避けていった。

 

「お前は動きは良いが攻撃が素直だな。だから簡単に避けられる」

 

そしてAMOはスカイの腹を蹴りつけて、スカイは蹴り飛ばされて木に激突した。

 

「ん”ぅ”ー!!!」

 

『OFA』の%を上げて抜け出そうとしても、ビクともしない。クソ!!!

 

「あっちの女に関してはド素人だな。あれであの豚野郎に勝てたって…あの豚野郎はどんだけ弱いんだ……」

 

AMOは呆れた様子でプリズムの方へ歩いていく。

クソ!僕は何も出来ずに2人がやられるのを見るしかないのか!抜け出せ!『OFA』を振り絞れェ!!!【フルカウル】…40%ォ!!!

 

 

——バキッ!

 

 

【フルカウル】を無理やり40%にして力を振り絞った結果、右腕が抜け出せた。

右腕が使えるなら、もう抜け出せる!!僕は『黒鞭』を出し、奥にある木を掴んだ。

木はギギギッとなっているが、折れないのと根元から抜けないのを願って引っ張る。

その力で僕の身体を抜け出そうとする算段だ。

 

ん”ん”ぅ”ぅ”(抜け出せェ)ッ!!!」

 

そして校門が破壊される強さで抜け出した。

そしてすぐに木から『黒鞭』を離し、AMO目掛けて伸ばした。

『黒鞭』はAMOの身体に巻き付き、捕縛した。

 

「ッチ! やっぱりお前が一番厄介だな…ヒーロー…!」

 

「これ以上好き勝手には…!」

 

「なら、行動で示…ンせェ!!」

 

「うわっ!!」

 

AMOは触手を伸ばしてきて、その歪でギザ歯が生えた口は僕を食らいつこうとしてきた。

僕はそれを『黒鞭』を出したまま避けて、必死に離さないようにした。

 

「『透明な壁(インビジブルウォール)』」

 

AMOは後ろに振り返り、捕縛されていない片手をかざす。するとAMO目掛けて光弾が降り注いで来た。

僕も上を見れば、そこにはプリズムがいた。

初めて変身して以来連射が出来なくなっていたのに、もう出来るように…!だけどそれもAMOは簡単に防いでくる…!

 

「そんなっ!?」

 

「どんな名刀でも素人が使えばなまくら。どんななまくらでも達人が使えば名刀。能力(ちから)もまた一緒だ」

 

「それでも! 負けません!!」

 

スカイが戻って来て、AMOに接近していく。

触手はスカイの方に向いたため、僕は急いで『黒鞭』で触手を捕縛した。

 

「やらせない!」

 

「……『ニトロ』+『剣化』」

 

4本の触手の歪な口から液体が溢れ出したと同時に触手そのものが刃のように鋭くなり、『黒鞭』すらも斬りつけて自身の周囲を切り刻んだ。

同時にそれによって大爆発が起こり、僕たちはそれぞれ爆破によって吹き飛ばされ、僕は地面を何回かバウンドしながら転がり、やっと止まった。

 

「ゴホッ…!」

 

僕は血を吐いた。

これまでとはレベルが違いすぎる…本当に本気なんだ…!今までのは、ただ見極めるために手を抜いていたんだ…!早く動け、身体動け!

 

「『赤光線(しゃっこうせん)』+『絶対零度』+『獄炎』+『雷撃』+『電波』——」

 

視線だけを動かしてみれば、AMOは触手を動かし、4つそれぞれの歪な口からエネルギーが溜まっていっていた。

1つは赤く発光し、1つは冷気を漏らし、1つは炎を漏らし、1つは稲妻を漏らした。

 

「——+『放出』!!」

 

計4つの触手から、それぞれの"個性"が放たれた。

回避できない…そう悟った僕は、反射的に目を閉じた。

 

「…?」

 

だけど、痛みが来ない。衝撃とか風圧は感じるけど……おもむろに瞼を開ければ——

 

「「ぐぅぅぅッ!!」」

 

「スカイ…!? プリ、ズム…!?」

 

スカイとプリズムが【アップドラフト・シャイニング】でAMOの攻撃を防いで、持ちこたえるように押し合っていた。

 

「これらに耐えるか…なら、+『倍加』ッ!!!」

 

だけどAMOは更に"個性"を使用し威力を、規模を倍増させる。それによってスカイとプリズムは押され始めた。

 

「このままじゃ…押し負けちゃう…!」

 

「何か、解決策を…!!」

 

身体動け!動け!!動け!!!僕のせいで2人は動けない状態にあるんだ!!もうやるしかないんだ!!!

 

「『ワン・フォー・オール』……100%…!!

 

左腕を100%で発動させる。

そして立ち上がり、2人の間を飛び越して構えた。

 

「ッ! (さっきまでと威圧が違うッ!?)」

 

ワイオミング スマッシュ!!!!」

 

100%で【ワイオミングスマッシュ】を放つ。

その勢いで底を中心に全方面に風圧と衝撃によって、土煙や木々、瓦礫などが遥か上に立ち昇った。

 

「キャーっ!」

 

「あぁっ!!」

 

「くっ…!」

 

僕は地面に倒れるように落ち、左腕を抑えた。

そしてすぐに『黒鞭』を出して左腕を補助するために巻き付けさせる。

 

「ぐぅ!!」

 

折れては、ない!だけど内出血していて色が赤紫のような色になってる。

それでもと強く思い、【フルカウル】を纏い直して立ち上がった。

 

「それほどのパワー…さすがにリスクあっての攻撃か…」

 

「ふぅ…! ふぅ…!」

 

「(増強型でありながら全く関連性がない黒いエネルギーの糸……もしこのヒーローがまだ種を隠しているなら、後いくつか"個性"を所持している可能性も……プリキュアどもを見極めるために来たが、それどころじゃないかもしれないな……!)」

 

AMOは触手を伸ばしてきて、触手はその歪な口を開いて噛みつこうとしてきた。

だけど僕の前にプリズムが降りてきて、光弾を放ち、その光弾を閃光弾のように発光させた。

 

「スカイッ!!」

 

プリズムが叫べば背後からスカイが飛び上がり、AMO目掛けて飛んで行く。

 

ひ~ろ~が~る……スカイパンチ!!」

 

スカイが水色に光輝いきながら、大きな握り拳となって【スカイパンチ】を放ち、殴り掛かるもAMOはそれを空気の壁で防いだ。

 

「合体技が効かないのに、単体技が効くと思ったのか?」

 

「ぐぅ!! それでも負けません!! 私は…1人じゃないんですから!!」

 

スカイの叫びと共に、僕とプリズムはそれぞれ左右に走る。

 

「ハーっ!!」

 

「『黒鞭』!!」

 

アイツは動けない今、僕とプリズムはAMOを左右から光弾を放ち、僕は『黒鞭』を伸ばす。

 

「『空気押し出し』+『倍加』」

 

だけど、AMOを中心に地面から上に吹き上がるように空気が押し上げてきて、僕たち3人は吹き飛ばされた。

 

「うっ!」

 

「うぁっ!」

 

「ぐっ!!」

 

それぞれが別方向の木や壁に激突して倒れる。

強すぎる……100%を使っても、通じないなんて……!!

 

「……そんなものか——」

 

AMOは触手から"個性"を発動させて、スカイとプリズムに攻撃しようとしていた。

 

「やめろォ!!」

 

僕はすぐに立ち上がり駆け出す。

だけど、AMOは身体ごと視線を僕の方に向いて、4本の触手の歪な口もこっちに向いた。

 

「——ヒーロー!!!」

 

そして"個性"を放ってきた。

目の前にはAMOが放ってきた"個性"のエネルギーが迫ってきて——

 

 

——◆——

 

 

「デクくん!」

 

「そんな…!」

 

スカイとプリズムはボロボロになりながらも必死に立ち上がる。

だが先に立ち上がりAMOへ向かったデクは、AMOの攻撃に包み込まれ、姿が見えなくなってしまっていた。それを見た2人、特にスカイは絶望の表情が出始めていた。

 

「……思わず本気で殺す勢いをしてしまったか…せっかく、本物を見つけたっていう——」

 

AMOはボソボソと1人で何か呟いているその瞬間、AMOの攻撃をそのまま正面からデクが抜け出してきた。

 

「——のにッ!?」

 

スマッシュ!!!」

 

デクはAMOに殴りかかる。AMOは咄嗟に左腕で防御するも、その勢いは抑えられず、殴り飛ばされた。そしてAMOは攻撃を解除させられ、壁に激突した。

 

「アレを無理やり抜け出しただと……ッ!?」

 

AMOは立ち上がりながら呟くが、デクを見た瞬間驚愕の表情になった。

それはスカイとプリズムも同様だった。

 

両肩に乗せて首元と口を隠し、右肩からしか伸び垂れている片側マントのようなものが白い光だけで輝いており、そこ以外は普段着のままでありボロボロになっている。

同時に100%で内出血した左腕を覆う『黒鞭』もそのままだった。

 

「ッ! アレは……」

 

そしてスカイは気づいた。デクの下半身のベルト部分に当たる位置、デク本人から見て右側に何かがぶら下がっている(・・・・・・・・・・・)のを。

 

「その姿はなんだ!? ヒーロー!!」

 

AMOは荒げるように問いただし、デクは息を荒げながら構えた。

 

「僕にも、よくわからない…!」

 

「(分からないだと? それはありえない……あの姿も"個性"なのか? にしてはどこか既視感があるような輝きだが…) ……サポートアイテムがついに限界を迎えたか…戻って新調してもらわないとな…」

 

AMOは自身の左腕に装備している、ボロボロになり壊れた黒い機械装甲(サポートアイテム)を見てそう呟いた。

 

「見極めは結局できなかったが…まぁいい、今日はここまでだ。それと…デク。お前の名前、しっかり覚えたからな」

 

AMOはそれだけを言い残し、『反重力』を使用し浮遊し、その場から一瞬で飛んで消えていった。

同時に、デクの首元に巻かれていた白く光輝くマントのようなものも、全方面に拡散するように散り、消滅した。

その散った白い光は、先のAMOによって被害が出てしまった周辺が全て、プリキュアがランボーグを倒した際に起こる復旧(巻き戻し)と同じように、元に戻った。

 

「…ハァ…! ハァ…!!」

 

出久は【フルカウル】と『黒鞭』も解けたと同時に、力が抜けたのか膝を着き、息をより荒くした。

 

「ッ! 腕が…」

 

そして出久は、自身の100%により内出血で酷くなった左腕が元に戻っていることに気づき、驚愕していた。

 

「出久さん!」

 

「ッ! ソラさん、ましろさん……」

 

「大丈夫!?」

 

そんな出久の元にプリキュアから変身を解いたソラとましろが駆け寄った。

その2人もまた、怪我などが治っていた。

 

「大丈夫……怪我も、周りも元通りになってるから…」

 

「良かったぁ…」

 

「ですが……手も足も出ませんでした。あの人…オール・マイ・オーンとか言う人との戦いでは」

 

ソラは深刻そうな顔をしながらそう呟いた。

その顔を見た出久とましろは同じく申告層になるも、出久はすぐに微笑んだ。

 

「気を落としてちゃダメだよ。それに、これから3人で頑張ればいいんだから」

 

「うん…そうだよソラちゃん!」

 

「……そうですね! とりあえず帰りましょう!!」

 

 

——◆——

 

 

夕方になり空はすっかりオレンジに染まっていた。

 

「「……あの!」」

 

そんな中、帰り道を歩いている中、ソラさんとましろさんが同時に、互いに話しかけた。

 

「あっ……ましろさん、先にどうぞ」

 

「ううん、ソラちゃんからどうぞ」

 

お互いに譲り合い、最終的にはソラさんから言うことになった。

 

「じゃあ、え〜っと……」

 

ソラさんは静かになると立ち止まり、それに合わせて僕もましろさんも止まった。

 

「ましろさん。私は……ましろさんともっと一緒にいたいです! 出久さんも含めて、この3人で一緒にいたいです!!」

 

「ッ! ……私もね、今日同じこと考えてたよ。2人がいないと時間が過ぎるのがゆっくりだな~って」

 

「私も! 今日は出久さんと一緒にお家で掃除とかお手伝いを頑張ったりしたけど、早くましろさん帰ってこないかなぁって…ずっと思ってて…えへへ!」

 

2人とも、伝えたい想いを伝えられて嬉しいのか、とてもいい笑顔になった。

だけど、僕はそんな中、自身の手を見ていた。

さっきの…AMOとの戦いで起きたアレは…いったい………。

 

 

 

 





という訳でランボーグ戦ではなく、対AMO戦でした。
そして出久の原作とは異なるちょっとした変化。いったい何でしょう~?
あと最後の思い通を伝えるところの繋ぎが少し微妙ですけど、悪しからず……。

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