ひろがるスカイ!プリキュア〜救けて勝つヒーロー〜   作:伽華 竜魅

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ちびたXtreme様、そらまめ24様、誤字報告ありがとうございます!




ちょっとした会話

 

 

 

 

AMOとの戦闘から翌日。

朝食とその皿洗いを終えた僕は、玄関から聞こえる少し慌てた声を耳にし、玄関へ向かう。

その道中でエルちゃんが前より少し早くなってハイハイしていた。その方向は玄関だったから、僕が抱き上げて、一緒に玄関に向かった。

玄関に着けば、制服を着たソラさんとましろさん、そして普段着を着て『ミラーパッド』を持っているヨヨさんがいた。

 

「あら出久さん。皿洗いありがとうね」

 

「いえ、これぐらい大丈夫ですよ」

 

実は昨日、僕たちが買い物に行っている間にヨヨさんは学校に手続きをしてソラさんもましろさんと同じ学校に通えるようにしたのだ。

そしてその日に買い物などを用意をしまして、今日からさっそく学校に行くことになっている。

とはいえ、僕の場合は高校生だからそれができない。だから僕は今こうして家にいるのだ。

 

「える~…」

 

そしてエルちゃんは2人がいなくなって寂しいのか、寂しそうな表情をしながら手を伸ばしていた。

 

「エルちゃん。あとで一緒に遊ぼっか?」

 

「える? える~!」

 

機嫌を直すために遊ぶ誘いをしてみると、僕の方を向いて意外にもすぐに笑顔になって喜んだ。

 

「…学校に通えるのは嬉しいですが、やっぱり出久さんが来れないのは悲しいです」

 

「アハハ……でもさすがに年齢詐欺までして同じ学校に通うのはいろいろと問題があるからね……」

 

今度はソラさんが寂しそうな顔をした。

でもましろさんの言う通り、そういうのはできないしバレちゃうかもしれない。

それに、ソラさんがスカイランドの学校は誰でも通えるから、こっちの世界での学校にも通えるけど、僕の場合そう言うのじゃないし、元の世界に帰ったとなると後々の処理も大変そうだしね。

 

「そうですね……ヨヨさん、何から何までありがとうございます!」

 

「いいのよ。学校楽しんでね?」

 

「える~!」

 

「行ってらっしゃい」

 

「~ッ! はい!!」

 

ソラさんは笑顔になって、ましろさんと一緒に玄関を出て学校に向かった。

それを僕たちは見送来るためにエルちゃんと一緒に手を振ったら、ソラさんは顔を赤めながら振り返し、改めてましろさんと一緒に学校に行った。

 

「行っちゃったね…」

 

「える~…」

 

「出久さん、お願いがあるのだけど」

 

「はい?」

 

 

——◆——

 

 

ソラシド学園。

 

「え〜…ソラ・ハレワタールさんは海外からの転校生だ。不慣れなこともあると思うが、そこは皆んなでサポートして欲しい」

 

「ソ…ソラ・ハレワタールです! ましろさんの家でお世話になっています! よろしくお願いします!」

 

そこでは転校という形でソラシド学園に通うようになったソラが挨拶をしていた。

 

「じゃあ、席はソラさんが『(こう)美通(みつ)』さんの隣……あそこの開いている席に座ってね」

 

「はい!」

 

教師はましろの隣の隣(ましろの隣は思能が座っているため)の席に指差して指示し、ソラは元気に返事をし、開いている席へ向かい着席した。

 

「こんな大勢の前で挨拶するのは初めてで、緊張しました…変なこと言ってませんでしたか?」

 

「うん。きっと皆ともすぐに友達になれるよ」

 

「友達……」

 

ソラはましろの友達になれるという言葉に、嬉しさでいっぱいになった。

だがすぐさま、自分たちの間にいる白衣を着て机でうつ伏せに寝ている思能に目が入った。

 

「ま、ましろさん…この人は大丈夫なんですか? なんか病気とかじゃ!?」

 

「大丈夫だよ。えっと…思能ちゃんって言うんだけど…普段からこの格好でずっと寝てたりしてるんだ」

 

「それって大丈夫なんですか!?」

 

ずっと寝ているという説明にますます心配そうな表情になるソラ。

だがその心配とは裏腹に、思能は急に起き上がり、ソラに顔を向けた。

 

「……あなたが、ましろの言っていた気になる子……?」

 

「え? 気になる…子…?」

 

「し、思能ちゃん!!」

 

思能の急な発言にソラは意味がくみ取れず、ましろは頬を少し赤くした。

 

「私…『(こう)美通(みつ)思能(しの)』……この学校でましろと最初に友達になった友達……」

 

「そうなんですか!? あ、私はソラ・ハレワタ―ルです! よろしくお願いします! 思能さん!!」

 

「(空が晴れ渡るってまんまな名前……) うん……よろしく……」‬

 

‬いつの間にか自己紹介をする流れになるほどの会話になり、そんな2人を見ていた。

 

「どこから来たの…?」

 

「はい、スカイランドです!」

 

だがソラの発言を聞いた途端ましろは一瞬にして凍り付いた。

あまりにも自然にスカイランドの事を暴露したことによって、理解が追いついていない顔になってしまっていたのだ。

 

「……ッ」

 

それを聞いた思能はよくわからない顔……ではなく、どこか驚いた顔をしていた。

 

「スカイランドはこことは別のせか——」

 

「——ターイム!!!」

 

ソラが立て続けに暴露してしまう所をましろが咄嗟に止めた。

それを聞いたソラはハッと気づき、慌てながらも訂正に取り掛かった。

 

「い、今のは違くてですね! えぇっと…その……」

 

そこに教師が「スカンディナビア半島の方だと」と言い、それを理由に話を続けた。

 

「そ、そうなの! ね、ソラちゃん!」

 

「はい! えっと…スカイランジナビア……?」

 

それを聞いた思能は、ましろの方に振り返りジト目をした。

 

「ジー……」

 

「え、えぇっと……」

 

それに対しましろは汗をダラダラと垂らし、目も瞳があちこちに泳いでいた。

 

「……はぁ」

 

だが思能はある程度把握、察したのかわかりやすくため息をした。

 

「今度…奢りでも誘いでもいいから……何かしてね?」

 

「う、うん! 約束する!!」

 

そんな思能の気遣いに、ましろは感謝していた。

だが、思能本人の視線、横目でチラッと見ている感じだが、他の生徒たちと話しているソラを見ていた。

 

 

——◆——

 

 

同時刻、裏山。

僕はヨヨさんに頼まれて素材を取りに来ていた。

だけど、僕までも家に出ることを知ったエルちゃんが足を掴んで離さなかったので、ヨヨさんにも言われて一緒に裏山に上って来ていたのだ。

エルちゃんに必要な物は全部教えてもらって持ってきてるし、大丈夫だろうけど、今は僕しか一緒にいないから、敵が来たら大変だ。

一応戦闘服(コスチューム)を着て来たけど、頼むから来ないでくれよ……。

 

「える~!」

 

「ん? あ、タンポポ……前にましろさんに見せてもらったので気に入ったのかな?」

 

エルちゃんがタンポポを見つけると、嬉しそうに手を伸ばしていた。

僕がしゃがんでタンポポを取り、エルちゃんに見せれば、エルちゃんは喜んでいた。

 

「素材集めながら楽しい物も見つけよっか?」

 

「える~!」

 

ヨヨさんに貰ったメモに書かれている素材を集めながら、エルちゃんが飽きないように大丈夫そうなものを見つけて楽しませる。

 

「——…ッ!」

 

ドクンッ!と身体の奥底で何かを感じた。

確か、この感覚は……。

 

「スカイジュエルを捜してるときに感じた感覚……近くにあるのか?」

 

「える? える~」

 

しかも、何だろう……向こうから来てるような…?そう思ってると、急に草むらからガサガサと音が聞こえた。

僕はその音の方に振り返ると、そこから——

 

「見つけるのに結構時間食われたな。まぁこれで最初に面倒なのを集めれ……あ?」

 

「……」

 

——AMOが出てきた。

なんで、なんでここ最近はコイツに出会うんだ…!!

 

「「……」」

 

「える…?」

 

く、空気が悪い……!最悪戦闘服(コスチューム)は着ているから対応とかはできるけど、エルちゃんを守りながらになる。それに、コイツが昨日のように本気で来たら僕1人でエルちゃんを守りながら勝てるのか……?

 

「……何でここにいる。デク」

 

「……そ、そういうお前こそ、なんでいるんだオール・マイ・オーン…!」

 

「俺はちょっとしたお使いだ」

 

「山中でお使いってどういうことだよ!?」

 

思わずツッコんでしまった。

そして僕はエルちゃんを抱いてAMOから一定の距離を離した。

 

「そう警戒……いやまぁ、昨日も昨日で結構戦ったからしちまうか……悪いが今日は戦闘をしている場合じゃねぇんだ」

 

「なに…?」

 

「昨日の戦闘でサポートアイテムが壊れていてな。その素材集めだよ」

 

僕の攻撃で黒い機械装甲(サポートアイテム)がボロボロになっていたから、それのことだろう。

そんなアイツの右手にはスカイジュエルが握られていた。

 

「そのスカイジュエルもか…?」

 

「ご名答。面倒なものを先に集めれば、後は楽なんでな」

 

そう言いながらAMOは別の方向へ歩き出す。

僕も自然と警戒が解けていた。

 

「………1つ聞かせろ」

 

だけどAMOはすぐに止まり、背を向けたまま僕に聞いてきた。

 

「お前は、生まれも育ちも超常か(・・・・・・・・・・)?」

 

「……? そ、そうだけど…それはお前もだろ?」

 

「………」

 

瞬間、急な突風が吹いて咄嗟に目を瞑ったけど、微かに目を開いてAMOを見た。

 

「——ッ!?」

 

そして見てしまった。

突風によってAMOは羽織っていた黒紫のロングマントが激しく揺れている。

それだけなら特に気にすることはなかっただろう。だけど、アイツが付けていた左腕の黒い機械装甲(サポートアイテム)……それが今はつけていない。

それもあって見てしまった。アイツの左腕が、指先から二の腕の半分まで……侵食されるように真っ黒で、赤い亀裂が入っていた。

まるで、AFOが伸ばしていた黒くて赤い爪のようなそれに……。

 

「……後遺症みたいなものだ。昔、ある能力(ちから)を取り入れるときに拒絶反応みたいなのが起きてな……赤い亀裂と共に黒く変貌してしまったんだ。とは言っても機能性などは問題ない。ただただ見た目だけって感じだ。まぁ亀裂から指や小さいものは入れられるがな」

 

咄嗟にエルちゃんの目を隠して見えないようにしたけど、あまりにも酷すぎる左腕。

僕ですら息を飲んでしまう程だった。

だから、常に黒い機械装甲(サポートアイテム)で左腕を手の指先まで覆うようにしていたのか……。

 

「……長話しすぎたな。俺は行く」

 

そう言ってAMOは飛ぶこともなく、ただただその場を歩いて去って行った。

僕は見えなくなってからエルちゃんの目を隠してた手を下ろした。

 

「えるぅ?」

 

「ッ! あ、ご、ごめんね目隠しちゃって! 行こっか?」

 

「える~!」

 

とりあえず僕は、ヨヨさんに頼まれた素材集めを再開をした。

 

 

——◆——

 

 

夕方。

あの後は何の問題もなく素材を集めて、エルちゃんを楽しませた僕は、エルちゃんを連れて虹ヶ丘家に帰って来た。

玄関を開けて入れば、既にソラさんたちの靴があって、2人が既に帰って来ていたのがわかった。

だけど、もう一足だけ靴があり、誰か来ているのかと思いながらリビングに行くと、ソラさんとましろさん、ヨヨさんがおり、さらにあげはさんもいた。

 

「あ、お帰り出久くん! エルちゃん!」

 

「える~!」

 

「ただいま。そしてこんにちはあげはさん」

 

「こんちは~いずくん!」

 

あげはさんが近寄って来たら、エルちゃんが手を伸ばしたので預けるとお互い嬉しそうにを笑ってた。

そして来ている理由を聞けばヨヨさんが呼んだようで、あるチケットを取り出した。

 

「明日から開園されるテーマパークのチケットを応募したら5枚も(・・・)当たったの。良かったら行って来て?」

 

「えぇ!?」

 

チケットって!?というかそういうのいつ始まっていつしたのヨヨさん!?

 

「それでね! あげはちゃんも誘ったの! あと思能ちゃんも!」

 

「しの…?」

 

「学校での友達で、ましろさんの友達でもあるんです!」

 

「さっき電話でね、今日のお詫びにどう? って誘ったらいいよって返事くれたの!」

 

その中に僕も加わると…そして流れ的にエルちゃんも一緒……あれ?ぼ、僕以外みんな女性…!?

 

「出発はもちろん明日! だから私は今日お泊りできて、明日ましろんのお友達の思能ちゃんのお迎えに行ってそのままゴー! だよ!」

 

みんなが話をして更に楽しみが増したのか、盛り上がってる。

その間に僕はチケットを1枚手に取り、確認した。

 

「『フェアリーパーク』……」

 

そのテーマパークの名は『フェアリーパーク』というらしい……一応、持ち物に戦闘服(コスチューム)とか、万が一に備えて必要な物も持って行こうかな。

それに、楽しみなのも本当だし。

 

 

——◆——

 

 

真夜中の東京湾。

海の上にある島のようなもの。

その直上にて、1つの白く光輝く空間が、ガラスが割れるように出現した。

そしてその光の空間から1つの影が現れ、放り出されるように地面に落ちた。

 

「痛ッ……あれ?」

 

その影が身体をゆっくりと起こす。

 

「さっきまでみんなで素材の買い出しに……」

 

その影の正体は、白色のラインがある深緑色のパーカーにジーンズを着ており、モサモサの緑髪に顔に(・・・・・・・・・・)そばかすが目立つ童顔の少年だった(・・・・・・・・・・・・・・・・)

その少年が振り返るころには既に白い空間は消えた。

 

「ここって……」

 

少年は立ち上がり、周りを見渡す。

周りはまだ起動していないが、テーマパークが広がっていた。

そしてその少年の腰には……『ミラージュペン』がぶら下がっていた。

 

 

——◆——

 

 

同時刻、真夜中の夜空。

そこではAMOが夜風になびかれながら『反重力』を使用し浮いていた。

 

「……どうやら本当のようだな」

 

AMOの片手には端末が握られており、その端末に映っているのは特定のポイントを指すレーダーのような映像が映っていた。

 

「……俺らの"個性"とも、豚野郎どもの【アンダーグ・エナジー】とも異なっている……データサンプルがないからわからないが、プリキュアの力…はたまた新たな異なる力……」

 

そのレーダーには、あるポイントに微妙なほどの反応が示されていた。

AMOはそれを見て方向を確認する。

 

「行ってみる価値はありそうだな……」

 

AMOは身体を横にすると、『反重力』を使用したまま加えて『空気押し出し』と『倍加』を使用し、音速に近い速度でレーダーのポイントの場所に向かった。

 

 

 

 





本当はツバサも追加したかったけど、それだと流れや繋がりがちょっと難しくなる+その後に繋げると矛盾が生まれちゃったりするからという結果、この後からに繋げました。何だろう……流れがあのお方と被ってるせいで自分の作品でありながらパクりに見えてしまうのは気のせいだろうか……。

コホン!
もしよければお気に入り登録と評価、感想のほうよろしくお願いします!そして次回からはついにそらまめさんとのコラボが始まります!改めてコラボできることがとても嬉しいです!上手くかけるか心配ですが、頑張ります!
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