ひろがるスカイ!プリキュア〜救けて勝つヒーロー〜 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
コラボ相手『そらまめ24』様。
コラボ作品
『ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜』
https://syosetu.org/novel/335973/
大変オススメする作品であります。
相手様のコラボの時系列は、第46話~第47話に当たります。
『フェアリーパーク』
太陽が昇り、青い空に白い雲と海が広がっている。
そんな東京湾の上に、大きな岩島のようなものがあり、その上にはテーマパークが広がっていた。
「わぁ~…! 大きくて広いですね!」
「ここが妖精たちのテーマパーク、『フェアリーパーク』…!」
そこに来場した僕たちは驚いていた。
ソラさんの場合、ものすごく目を輝かせているけど。
「ものすごいね! こんなものがいつの間に建てられたんだろ?」
「1週間前からいきなりチケット販売されたテーマパーク……」
「早速行きましょう!」
興奮しているソラさんを先頭に、僕たちはテーマパークを回り始めた。
「入場するときに貰ったこの『ミラクルライト』って言うのは何に使うんだろうね?」
「『レインボージュエル』って言う宝石……その祝福用って言っていた……」
「そっか~じゃあ必要なんだね! って、テーマパークに来場する人みんなが貰うんだからそうだよね」
僕もおもむろに『ミラクルライト』を見る。
来場する際に、なんか根津校長みたいな小さなマスコット的な子に貰ったけど……ていうかあんな生き物見たことないから驚いた。
「える~!」
「持つのは良いけど食べちゃダメだよ~?」
エルちゃんの分ももらったけど、抱っこしているあげはさんが口に含まないように管理してくれている。
「どこから行きますか!?」
「近いところだとメリーゴーランドとかだね」
ソラさんが早く周りたそうにしている……スカイランドではこういうのはなかったのかな?僕の場合はあっても一緒に行く人がお母さんぐらいで、もうそれ以降は行っていないからな……。
「ましろもあぁ見えて……ものすごく楽しむつもり……」
「ましろんも分かりやすいからね~! 思能ちゃんも分かる感じ?」
「学校でずっと一緒にいれば……」
ましろさんの学校の友人である、考美通思能さん……なんでもものすごく天才らしく、既に学校での授業範囲は来月分まで終わらせれるとか。
しかもここまで来て服の上にぶかぶかの白衣を羽織っているのは驚いた…。
「いずくんはどこか行きたいとこある?」
「え? と、特には…こういう所、昔お母さんと行くぐらいしか行かなかったので……皆さんに任せます」
「そう? じゃあ最高にアゲて楽しんじゃお!」
あげはさんの言葉に繋げ、僕たち全員が「おー!」と
——◆——
同時刻『フェアリーパーク』内部。
一般客たちで賑わっている人混みの中に、AMOが紛れ込むように歩いていた。
「(俺が思うのもなんだが、普通こんな格好の奴いたら通報だろ?)」
AMOはロングマントを脱げば意外と普通の服と変わりないが、左腕が
あえてフードだけは脱いでいるが、それでも不審人物のようなものととらえてしまってもおかしくないはずの格好だ。
「しっかし、あっちの世界のような生き物のような奴らが接客しているなんて……てかなんで一般人共は何とも思わねぇんだ?」
AMOは周りを少し見渡す。
周りの一般客たちは、明らかに現代では見かけることがない生命体たちがいることに、何も思っていない。それどころか楽しんでいる。
そんな状況にAMOは、「もはや普通の常識は叶わねぇのか?」とも思っていた。
「……? (なんだ…?)」
AMOは徐に足を止め、振り返り青空を見上げた。
——◆——
「どれもこれも初めて見るものばかりです!」
「ソラちゃんのスカイラン…ん”、ん”ぅ”!! スカンディナビアではこういったテーマパークはなかったの?」
「はい! なので乗るのが楽しみでしょうがありません!!」
やっぱりなかったんだ……となると、乗るアトラクションによっては興奮が止まらない可能性もあるかも。移動の際の車でもすごく興奮していたし。
「でもどこも混雑……開園初日だから…簡単に乗れる可能性は低い……」
「確かに思能ちゃんの言う通りかもね~! 人気なところとかは特に」
そんな会話をしている中だった。
「ぶっ!!」
突然僕の後頭部が何かにぶつけられた。
後頭部を抑えて慌てて振り返れば、そこには…——
「え、えぇ!?」
——なぜか、大量の『ミラクルライト』が宙に浮いていた。
そして僕の叫びに気づいた他の皆も、それに気づいて驚いていた。
「ど、どういうこと!?」
「な、なにが起きてるんですか!?」
「万有引力を無視した現象……」
「思能ちゃん今は冷静にスマホで録画しながら難しい法則のこと考えないで!?」
何がどうなってるんだ!?
まるで麗日さん『
でも、これがもし何かのパフォーマンスでなく、誤ったものだったら周りの人たちに当たって怪我する可能性があって大変だ。
「と、とにかく止めたほうがいいですよね!?」
「と、止めるってどうやって!?」
「ッ!」
『黒鞭』を出そうと思ったら宙に浮いている『ミラクルライト』の1つが、近くにいるぬいぐるみを抱いた赤紫色のツインテールの人に向かって飛んで行った。僕は咄嗟に走り、『黒鞭』を出すよりも早く手を伸ばした。
「おっ! と……!」
そして『ミラクルライト』をキャッチして、転ばないように持ち堪えてから振り返った。
「大丈夫ですか!?」
「は、はい…」
良かった…後は残りの『ミラクルライト』を……。
「原因の子捕まえましたぁ!!」
ソラさんの声が聞こえて、声の方に視線を向ければ、街灯照明の上によじ登って、赤ん坊のような子を抱きかかえてるソラさんがいた。
僕はその場面に、数秒思考が停止してしまった。その間にソラさんはその子を抱きかかえたまま、地面に着地した。
「えっ、あの子普通に街灯照明に上って飛び降りてをしたよね…」
「す、すごい身体能力ですね……」
ハッと僕は気づいて、急いで残りの『ミラクルライト』をやむなしでやろうとしたら、急にすべての『ミラクルライト』が重力に従って落下し、地面にばらついた。
よく見れば、ソラさんたちがさっきの赤ん坊のような子を必死にあやしている。てことはやっぱりあの子の
「……とりあえずライト拾おう」
「あ、手伝います!」
——◆——
あの後、『ミラクルライト』を全て回収した僕たちは、元々あった場所に戻した。
後はどうするかって話になったんだけど、あのままで大丈夫だと回収の手伝いをしてくれた2人の女性が抱いていたマスコットが言っていた。
「いいんですか? ご馳走になって」
「いいのいいの! せっかくだし、ライト拾い手伝ってくれたお礼もね!」
「い、いえ! 私の方こそ、さっきはありがとうございました!」
そして僕たちは現在、休憩という形で外のテーブルをみんなで囲ってお茶をしていた。
ていうか、男が僕1人ってなんかアレだな……絶対峰田君と上鳴君はいろいろと言ってくるだろうなぁ……というか。
「そ、そんなに食べたら詰まっちゃうよ?」
「大丈夫ですぅ!」
ましろさんが心配しているけど、その勢いで食べ続けたら喉に詰まらせるのでは?と思ったけど、一切ペースを変えることなくモグモグと食べ続けている。というか普通にこのお2人はこの子たちと一緒にいたけど……何なんだろ?受付とかパーク内でライトを配ってた子たちとは違うのか?
「それで……結局どこから行くの……?」
「そうだね~近いところでいいんじゃない? 結局全部行く予定だし! あ、せっかくだし2人…いや、4人も一緒にどう?」
「「えっ?」」
あげはさんが突然お誘いをし、それに対して2人はキョトンとしていた。
「あぁ別に、一緒に行ったりする人がいるなら大丈夫だよ? ただこれも何かの縁って感じでね?」
「い、いえ特には……私たちは『シプレ』と『コフレ』を探しに来ただけでだったので……」
「なら一緒に回るでオーケー?」
「…まぁ、良いんじゃない? 何処に行くとか決めてなかったし!」
「じゃ、じゃあ…よろしくお願いします!」
あげはさんの誘いを2人は受け入れ、一緒にパーク内を回ることが決まった。
「あ、私は『花咲つぼみ』です」
「『来海えりか』」
「シプレ!」
「コフレです!」
花咲つぼみさんと来海えりかさんも加わって計7人……いや、9人か?で周ることになった。
——◆——
ゴーカート。
「ちょっ! ソラさんそんなスピードはぁぁああああっ!!!」
「そ、操縦が上手くできないんですぅぅぅ!!」
速く並べて入れたアトラクションに来て、2人ペアで乗ることになった。
んでペアはグーとチョキとパーでそれぞれ2人ずつ出た人同士になって、僕はソラさんとペアになったんだけど、ソラさんが試しに運転してみたいと言ったのでやらせた結果、こうなっている。
でもエルちゃんもいるからあげはさんは外のベンチで待機すると言っていた。
僕も咄嗟に、危ないだろうけど上半身を前に出して、ハンドルを握ってるからルートから脱線はしないけど、スピードは上がり続けるからどっちにしろやばぁぁあああ!!!
「ソラちゃんたち、大丈夫かな?」
「…猪突猛進」
ウォーターライド。
今度は僕がエルちゃんを、あとシプレとコフレと一緒にウォーターライドの乗り物が急降下してくる場所で待機していた。
と言っても、エルちゃんはいきなり水を浴びて濡れちゃったりしたら泣いちゃうだろうから、かからない位置でだけど。
その後無事乗り物が急降下して、みんなが楽しんでる顔が見れた。
「えるぅ~!」
「エルちゃんはもっと大きくなったらね?」
「えるぅ…」
しょんぼりしたけど、そもそも赤ん坊がこういうのには乗っちゃいけないから。
プラネタリウム。
いろんな宇宙船に乗って飛行したりできるというアトラクション。
こんなものまであるのかって思うぐらい、凄いアトラクションだった。
安全な乗り物もあったため、エルちゃんたちも乗ることができ、エルちゃんは喜んでいた。
——◆——
その後も、僕たちはパーク内のアトラクションを大いに楽しんで、今は中央広場に来ていた。
「あれが『レインボージュエル』ですか?」
「みたいだね。後ろにある大きなハートが全部埋まった時、開くみたい」
「そうなんですね! とっても楽しみです!!」
『レインボージュエル』。
このテーマパークの源とも言える……宝石らしい。しかも1000年に一度の輝きで奇跡とも言えるとか。そんなすごいものが——
「わっ、あ、すいませ——」
歩きながら『レインボージュエル』を見ていたせいで、前をよく見ていなかった。
それによって前方に人がいるのに気づかずにぶつかってしまい、僕は咄嗟に謝った。
だけど……僕自身が一番驚く事態が起きた。
「……ぇ」
「…へ?」
その理由は……目の前に僕自身がいたからだ。
「? 出久さん、どうかしました…か…」
ソラさんたちも気づいて僕の方を見て来たら全員が揃いも揃って言葉を失い、硬直した。
「え……」
「「「えぇぇぇえええッ!!?」」」
そしてパーク全体とも言えるほどに、大きな叫び声が響き渡った。
「ど、どどど、どういうこと!? 出久くんは双子だったってこと!?」
「「違います!!」」
「で、でもドッペルゲンガーってぐらい、全く同じよ!? 髪の毛のモサモサにそばかすに、声帯まで……」
僕自身が知りたいよ!なんで、目の前に服装は違えど瓜二つとか、双子ってレベルじゃなくて、もはや鏡写しかまるで『トガヒミコ』のような『変身』する"個性"としか言えないような……。
「えっと、いずくん…あーっ、そっちの深緑色のパーカーを着たいずくんに質問」
「は、はい…」
あげはさんが冷静に場を静かにさせて、もう1人僕に「今から質問するのに答えて」と言ってきた。
「いずくんに双子はいないんだよね?」
「いません。生まれた頃から父は海外に仕事に行っているので母と二人暮らしです」
「名前は?」
「緑谷出久です。というか知ってますよね!?」
2回ぐらいだけど質問をされ、もう1人僕は答えた。
てか「知ってますよね」ってどういうことだ?あげはさんたちと顔見知りとかか?それに、ソラさんたちを見た瞬間すぐに名前を言い当てたし。
そしてあげはさんは僕のほうに振り向き、同じ質問をする。質問内容は同じだったため普通に回答するけど、全く同じだった。
違う点は服装ぐらいだろう……。
「……一番の濃厚な説がある」
「え? 思能ちゃん、何かわかるの?」
考美通さんとましろさん話声が聞こえて、僕たち全員が考美通さんを見た。
「『パラレルワールド』……別の言い方だと『並行世界』…『マルチバース』って言葉がある……」
「えっ? じゃあなに!? こっちの出久くんはそんなファンタジー的な感じでここにいるの!?」
「(それって…僕たちの世界に迷い込んできたプリキュアと同じで……まさか今度は僕が1人でそう言った並行世界に来てしまったのか!? じゃあこの世界は……)」
来海さんは驚きながらもう1人の僕を指さした。
でも、もしかしたらあるかもしれないのか?現に僕は超常出身でソラさんはスカイランド出身だ。
おまけにその2つとも全く異なるマスコットみたいな妖精たちもいる。
そして現に、僕自身が目の前にいるんだ。
「それに…そっちの緑谷くんは……腰に何かぶら下げてる」
「「「えっ?」」」
考美通さんが指を指しながらそう言いだした。
反射的にもう1人の僕を見れば、驚愕した。
「えっ!?」
「そ、それって……!?」
ソラさんとましろさんが驚愕し、僕も目を疑った。
だって、もう1人の僕の腰にぶら下がってるのは——
——ドォォンッ!!
「「「ッ!?」」」
突然何かの衝撃音のようなものが響き、僕たちはあたりを見渡した。
土煙が立ってる!それに気づいたら何かが次々に降り注いできた。
「な、なに!?」
「ドッペルゲンガーの次は隕石か何か!?」
土煙であまり周りが見えない!でも、状況的にパーク周辺に被害が出ている可能性がある。
すぐにでも人命救助と避難誘導をしないと……!
「見つけた……『レインボージュエル』!」
その影は姿を現した。
でも、どれも人とは言えない……まるで異形型の"個性"での姿のような…——
「これ、パークのイベントとかじゃないよね!?」
「イベントだったらパークを壊したりしない!」
もう1人の僕の言う通りだ。
こいつらは、明らかな
「皆さん! ここから逃げてください!」
「あげはさん! エルちゃんと思能さんをお願いします!」
「任せて!」
あげはさんはエルちゃんと考美通さんを連れて急いで後ろに離れていった。
「ヒーローの…」
「出番だよ!」
「行くよつぼみ!」
「はい!」
「ヒーローが来た!」
——◆——
【 スカイミラージュ! トーンコネクト!】
【 ひろがるチェンジ!】
【 プリキュア! オープン・マイ・ハート!】
【 無限にひろがる青い空 】
【 キュアスカイ!】
【 ふわりひろがる優しい光 】
【 キュアプリズム!】
【 覆いひろがる途切れない希望 】
【 キュアクラウディ!】
【 大地に咲く一輪の花 】
【 キュアブロッサム!】
【 海風に揺れる一輪の花 】
【 キュアマリン!】
【 Ready……GO! ひろがるスカイ!】
【 ハートキャッチ!】
【 プリキュア!】
——◆——
ソラさんたちが変身した……って…え?
「「「えぇェェエエエッ!!!?」」」
みんなの、もう1人の僕以外の叫び声が響き渡った。だけど、僕はそんなことよりもより驚いていることがあった。
僕は何度も瞬きをしたり、目を擦ったりして確認した。
「も、もう1人の僕が…プリキュアに!?」
まったくの同一人物、考美通さんの言った並行世界。その可能性でもあるもう1人の僕がプリキュア……『キュアクラウディ』というプリキュアに変身したのだ。
「そ、そっちの出久さんはプリキュアになれるんですか!?」
「えっ、そ、そっちの僕はなれないの!? ソラさんたちの世界にいるなら、なれるかと……」
「ていうかあたしたち以外にもプリキュアいたのぉ!?」
お互い、プリキュアが自分たちしかいない感じなのかな…でもクラウディは、そういうのでは驚かず、逆に僕の方が変身しないことに驚いていた。
「……プリキュア」
「ッ!」
4人の
——バシュッ!!
「「「ッ!?」」」
「なっ!?」
「これは…!?」
すぐにみんなの前に出てから『黒鞭』を出して、2人の
「——………えっ」
「お前らの好きにはさせないぞ……
いろいろと思う所はあるけど、今は……
当初は全員の変身を書こうと思ったのですが、それだと時間がめっちゃ長くなっちゃったり、ごっちゃになったりするので、こう言う回に限り、変身時の描写はカットさせていただきます。そして本編の映画とは少し異なり、違うように書いております。
もっと書いた方がいいと思いましたが、なんかごっちゃになったり、こうしたいというところもあり、こうなりました。ご理解していただければ幸いです。
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