ひろがるスカイ!プリキュア〜救けて勝つヒーロー〜 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
コラボ相手『そらまめ24』様。
コラボ作品
『ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜』
https://syosetu.org/novel/335973/
大変オススメする作品であります。
相手様のコラボの時系列は、第46話~第47話に当たります。
そして当初の予定とは物語を進めながらの変更も大変多くあったため、当初は入れる予定でしたが結局没になった挿絵を前書きに貼っておきます。よかったら見てください!
【挿絵表示】
——僕が来た
憧れであり師であるヒーローと同じセリフ。
それを耳にしたのボトムは、あげはたちへ振り下ろそうとしていた腕を止め、振り返り、デクを睨んだ。
「貴様……なにを笑っている!?」
「……」
ボトムの問いにデクは答えない。
だが激しい雨は止み、稲妻だけが鳴り響いていただけだった。そんな中、デクの黄色いマントは風で吹きあられ、なびいている。その姿はまるで、
纏いし【『OFA』フルカウル】の緑の稲妻は、彼自身を軽く発光させており、マントもまた光っていた。
——◆——
膝の関節部分まで伸びているマント。
それによって隠れている背面から『黒鞭』を出して地面に潜らせる。同時に『浮遊』の発動準備……。
「考美通さん、治療…ありがとうございます」
近くにいて、治療をしてくれた考美通さんにお礼を言って、僕は駆け出した。
「ナ、何ヲしたァ!!!」
脳無…ボトムもこっちに向かってくる。
その背後からスカイたちの声が聞こえる。
もう、これ以上みんなを巻き込ませない。
互いの距離が近くなっていく。
範囲内に入った…ここだ……!
——ボゴォ!!!
「なッ!?」
『黒鞭』を地面に巡らせて、大きくえぐり出して一部をボトムごと上に持ち上げる!
僕自身も『浮遊』で浮いているため、止まることなく上昇し続けている。
「な、何ノつもりだァ!!!」
ボトムが両腕を振り下ろして、抉り出した地面の一部を破壊した。
それによって抉り出された地面の一部は瓦礫になった。だけど、それは狙い通りだ。
「『黒鞭』、拡散!!」
『黒鞭』は瓦礫を持ったまま拡散し、僕とボトムを覆うように球体状になった。
瓦礫を全て、平のほうを内側にする。
『浮遊』で僕自身が浮いている限り、『黒鞭』と持っている瓦礫もすべて落ちることはない。
「何を……ッ!?」
足元に瓦礫を1つ寄せて、足場にするように踏み、足の部分だけを『OFA』インパクト25%にする。
構図は既にできている。
『その動き、まるで劣化グラントリノ』
『基本踏んだ後離れたら勝手に消えて、僕が脚に意識すれば出せるけど……』
室内の壁や天井がある場所限定でしかできなかった…ナイトアイの言う通り劣化版のグラントリノの動き。だけど、それを外でも行えるというヒントを、クラウディがくれた!
足場に小さい雲を出し、踏むことで空中での移動にグラントリノのような移動での即カーブも可能な動き……グラントリノの動き+クラウディの動きを、僕は『浮遊』+『OFA』25%+『黒鞭』で寄せた瓦礫で……。
——ドンッ!!
「ッ!!!?」
疑似的に再現して動く!!
『黒鞭』から瓦礫の位置は全て把握している。
飛んだ先になければ近いところから寄せて足場にして跳び続ける!
「(なんだ? 速すぎる!!!?)」
借りるよクラウディ…君の技!!
「【 クラウディ スマッシュ!!】」
「ガッ!!!?」
本家の【クラウディスマッシュ】の動きには劣るけど、それでもボトムをかく乱することはできる。
「おのれェ……!!!」
ボトムは身体を縮こませるようにすると、身体全体から砲台のようなものが抉り出るように生えて、そこから禍々しいエネルギーがチャージされて行った。僕の足場ごと全部破壊しようとするわけか……なら!
「『黒鞭』、圧縮!!」
球体状の外部に出て、両腕を振るう。
それによって『黒鞭』は瓦礫ごとボトムを圧縮するように捕縛した。
「ぬぅ!?」
そのまま両腕で『黒鞭』を振るい、引き寄せる。
右腕インパクト50%……!
「【 デトロイト スマッシュ!!】」
——ドッドッドッ!!!
「がぁ…!? (すれ違い様に3発だと…!?)」
「…ッ」
右腕が痛む…でもまだ折れていないから使える!
ボトムが依り代にしている脳無の『超再生』も、少し遅くなっている。
「ぐぁぁああ!!!」
ボトムは『黒鞭』の捕縛を破き、翼を動かしながらこっちに向かってきている。
僕も【エアフォース】で、空中移動を駆使する。
「(コイツといい…プリキュアといい…何故急にダメージが……!?)」
「脳無と言っても、限度がある」
「ッ!?」
「ただ力が強く、速いだけなら、『超再生』を持っていてもそれを上回ればある程度は問題ない……」
僕はボトムヘ接近し、互いに攻撃を繰り広げた。
「(なんなんだ……何なんだ…!? コイツの"
——◆——
"個性"『変身』
緑谷出久が突然発現させた、『ワン・フォー・オール』にストックされている6つの歴代"個性"にも存在しない"イレギュラー個性"。
何故彼が突然それを発現させたのか。
その理由は、彼がこの世界に来てから取り込んだ力にあった。
*1度目は自身の身体に溶け込むように入っていったそれは、出久の中に戻り眠っていた『OFA』を覚まさせるためのもの。
*2度目はソラから預かっている、元であり今ではカバーだけの『私のヒーロー手帳』の中に入った。
それによってかつてAMOと戦った時に、不完全且つ歪ながらも光のマントを一度だけ引き出し、羽織った。
*3度目は再び『私のヒーロー手帳』の中にエルの力が入っていき、それによって『私のヒーロー手帳』の中にはエルの力が2つ分入っており、出久の中に溶け込んでいたエルの力も呼び起こした。
それによって出久の中に入っていたエルの力もといプリキュアの力は、出久の力として成り立つために、自身の力の理を書き換えた。
プリキュアの『姿を変え、悪を浄化する光の力』は、大半の
結果プリキュアの力は"個性因子"となり、緑谷出久の"個性"となったのだ。
"個性"『変身』の
ただそれだけという、超常世界の住人から見たら"没個性"と言えてしまうものになったのだ。
だが、それでいいのだ。
何故なら彼は、人がそうである物を持っていなくとも挫けない。
死の恐怖、力が惜しいなどではない。
『"個性"がなくてもヒーローになれますか!?』
ただ彼は、"
『君が、救けを求める顔してた!』
緑谷出久は、人のためにどこまでも頑張れる、常軌を逸するほどの、救ける思いに取りつかれた少年なのだ。そんな彼は憧れから『ワン・フォー・オール』という"個性"を授かり譲渡した。
そして時が満ち『歴代"個性"』も発現した。
だからこそ彼自身が発現させた新たな"個性"、ヒーローとして最も印象的であり、誰もが想像すれば必ず付いてくるポイント、『
不完全なときのその力はヒーローの"
だが、完全になりプリキュアとしての
何故かって?それは簡単だ。
——◆——
「小僧ォォオオオッ!!!!」
ボトムは腕を変容させて大きくして殴りかかってくるところを避け【シュートスタイル】も含めて手足で殴る蹴る!!
スカイが、プリズムとクラウディが、プリキュアとAMOの皆が与えたダメージがボトムに蓄積されて、今それが示されてる…紡がれてる!!
「ガァァアアア!!!」
「【 カロライナ スマッシュ!!】」
ボトムが突っ込んできたところを、両腕をクロスにして【カロライナスマッシュ】で正面から迎え撃つ。そしてそのまま攻撃をいなして、ボトムの背後に行き、片腕を振りかぶる。
「【 ワイオミング スマッシュ!!】」
腕を振り下ろして【ワイオミングスマッシュ】を放ち、ボトムの背中に命中すれば、そのまま下半身を抉り飛ばした。
ボトムはすぐに再生しながら反撃しようとするけど、そこを『黒鞭』で捕縛して一気に引き寄せる。
「【 セントルイス スマッシュ!!】」
そして【セントルイススマッシュ】を連続で放ってボトムの再生を遅らせ続ける!
頭部を潰さない限りは終わらない!だから!!
「【 ミズーリ スマッシュ!!】」
「がァっ!?」
100%【ミズーリスマッシュ】でボトムの首部分を手刀で殴る!
「うォォォオオオオオッ!!!」
このまま首を殴り切り、切断させる!!
「貴様ァ!!!」
「ッ! ぐぅ!!」
だけどボトムは片腕を変容させて、触手のようにして飛ばしてきて、僕はその攻撃を受けながら距離を置かれてしまった。
負けてたまるか……みんなが紡いでくれたんだ…!
『ヒーローとは、ピンチをぶち壊していくもの!』
オールマイト……。
『勝つんだよ…それが、ヒーローなんだからッ!』
かっちゃん……。
『ヒーローは、守るものが多いんだよ。だから……——』
【『OFA』フルカウル】……——
「だから……負けないんだァァァアアアッ!!!」
——……100%!!!
——◆——
【『OFA』フルカウル】100%を使用したデクは、その覇気と力を出し、それによってボトムは焦りが収まらない状況になった。
ボトムは攻撃するも、デクはキュアレインボーになったプリキュアやハイエンドを依り代にしている己自身すらも、上回るほどの速度を発揮した。
【フルカウル】を纏っているときの光が線となって残像として残るほどの速度。
「ッ!?」
ボトムが次に気づいた時には、己の身体に一気に殴れた痛みとその拳の跡が現れた。
そしてデクは既にボトムの目の前に降り、その拳をボトムの身体にぶつけた。
するとその一撃は一気に何十、何百の攻撃となり、ボトムは一気に地上まで吹き飛ばされた。
——ドォォォオオオンッ!!!
「対処できな——……ッ!?」
地上に激突し、再生しながらもグググッと身体を起こすが、そんなボトムに大量の【エアフォース】……【
それによってボトムの『超再生』は追いつけない状態にまでなった。
「…これがデクの、
それを見たクラウディは、1人そう呟いた。
だがその目には嫉妬などはない。
ただ輝いていた…同時にクラウディの目に映るデクは……——
——
そしてデクとボトムは、デク自身の速度による緑の光の残像によって光の輪っかとなり、その中央の上空には、マントをなびかせながら浮いているデクがいた。
「この…ガキがァァアアッ!!!!」
ボロボロのボトムは不器用ながら背中の空気と闇のエネルギーを噴き出し、デクへ向かって行く。
そしてデクも、何かを掴むかのように握り、『OFA』100%による
「【 UNITED STATES OF —】」
ボトムは全身を闇のエネルギーで覆いつくし、突っ込んでいく。
対するデクは『浮遊』を解除し、落下しながら拳から溢れる青緑の光を、虹色へ変えた。
「……ぢがらァ”ァ”ァ”ア”ア”ア”ア”ア”ッ!!!!!!」
「【— RAINBOW SMASH !!!】」
デクの放った【UNITED STATES OF RAINBOW SMASH】は、ボトムの闇を打ち破り、頭部へ命中させた。そのまま押し切り、落下していく。
ボトムは苦しみ悶えながら、その魂がハイエンドから漏れ出した。『OFA』は光の力ではない。
だが、世代を超えて培い受け継がれていったその"
——ドォォォオオオンッ!!!
そして、地面に激突すれば光と共に土煙や瓦礫が立ち昇り、竜巻のごとく渦を巻いていく。
同時に周りにいるプリキュアやAMOたちはその風圧から吹き飛ばされないようもがき、上空にいる妖精たちや報道ヘリも、バランスを少し崩しそうになるも耐えていた。
やがてそれは収まり土煙で見えなくなっている中、全員が沈黙となり、ただ一点……デクとボトムを見ていた。そして土煙が晴れていき、その土煙の中の結果が露となった。
「ぁ……あぁ…!!」
誰かの声だろうか、思わず漏れ出す声。
それがタガとなったのか、次々とプリキュアたちが涙を流したりもすれば笑顔にもなっていく。
土煙が晴れ露になったその場面は、地面に倒れて動くことのないハイエンド。そして……——
「はぁ…はぁ…はぁ……!」
——緑の球体に羽根が付いた留め具がある黄色いマントを羽織り、ボロボロの
——笑っているデクがいた。
それを見た報道のヘリに乗っていたマスコミも声を漏らし、その結果を視聴している人々に伝えた。
『勝ちました…伝説の戦士プリキュアが……そして、正義のヒーローが…勝ちましたァ!!!』
その言葉が届いたのか、『フェアリーパーク』から避難し、プリキュアを応援した人々からも、歓声と、涙混じりの歓声が響いた。
勝利の祝福だろうか。
雲が晴れ、その隙間から日の光が差し込み、デクをライトアップさせるかのように照らしていく。
息を上げながらも、右腕を上げ続けているその後ろ姿は、その場にいる全員が確信した。
彼は本物のヒーローなんだと。
——ヒーローは、本当にいたんだと。
——◆——
「はぁ…はぁ…はぁ…」
オールマイトと同じ、勝利のスタンディング……腕は逆だけど…うまくできたかな…?
正直、立ってるのもやっとだ……でも、オールマイトがみんなを笑顔にして安心させたように、僕もやらないとだよね…かっちゃん……。
「…ぅっあ…」
あぁ…でもダメだ。身体に力が入らない。
みんなはどうなったんだろう?
巻き込まれないようにしながらだったけど、それでも心配だ。
動こうと一歩、脚を動かしたら支えることができず、そのまま倒れそうになった。
だけど、地面に倒れることはなく、逆にとても暖かいものに抱きしめられた。
「…スカ、イ……」
スカイだった…スカイは僕を支えるように抱きしめたまま、そのまま座り込んだ。
奥を見れば、みんなも涙目になったりしてるけど笑顔になってる…あぁ、よかった……。
「……よかった…出久さん、無事で…!」
「心配かけて、ごめん……スカイ…ありがとう」
「…え?」
お礼を言えば、スカイは涙目だけど何に対してのお礼かわからないようだった。
僕は言葉を続ける。
「スカイから…ソラさんから預かっていたアレが…ソラさんの大切な手帳が、僕に奇跡を起こさせてくれた……うんうん、それだけじゃない…みんなの思いもあったから、僕はこうして、勝つことができた」
「出久さん……」
「だから…救けてくれてありがとう…」
「…~ッ!」
笑顔でお礼を再度伝えれば、スカイはどんどん涙を溢れ出していった。
僕は右腕と一緒に左腕も『黒鞭』で無理やり動かして、両手の人差し指で自身の口角を上げるように押した。
「笑って……こういう時こそ笑顔になるんだ」
「……はいッ!」
返事をしながらスカイは涙目ながらに笑顔になった……うん、やっぱりソラさんは笑顔が一番似合っているよ。
「……」
「ッ! 出久さん…!?」
意識が…途切れ……——
——◆——
戦いを終え、空も綺麗な青空に白い雲が広がっている。その中デクは力を出し切ったことと身体へのダメージが大きすぎるあまり気を失ってしまった。
それによって『黒鞭』と『変身』も解除されて消えた。その場面を見ていた他のプリキュアたちは気を失っているデクと支えているスカイの元へ駆け出す。その時には変身が解除された。
それに共鳴するかのように、倒れているハイエンドも塵になるように消滅していき、全員から漏れた光の粉のようなものが荒れ果てたパークへ落ちていく。するとパーク全体が光りだし、かつての形へ戻ろうとし始めた。
「終わったみたいだな……」
「うん、無事解決…私たちも撤退しよう……」
「友達との別れの挨拶はいいのか?」
「……別にいい」
みんなの集まりを遠くから見守るように見ていたAMOとドクターは、駆け寄ることはなく、逆に背を向けて歩き出した。
「(次会う時は、敵同士だね…ましろ……)」
AMOとドクターは崖に着くと、そのまま2人も海へ飛び込んだ。
はい。無事終わりました…終わっちゃいましたァ!!いやぁやっぱり、デクの【フルカウル】100%からの無双ラッシュはやばいですわ。それとかっちゃんがデクの記憶の中でだけど出てきましたね。やっぱり彼にとって憧れはオールマイトでも、身近ですごく、勝利の権化にして出久の勝つイメージは爆豪のかっちゃんだからね。だから入れたんすよ!!【UNITED STATES OF RAINBOW SMASH】は【ユナイテッド ステイツ オブ レインボー スマッシュ】って読みます。え?わかるよって?一応ですよ一応!
そしてデクの『変身』"個性"の簡単な説明をさせていただきます!
プリキュアには『浄化』『町の修復』『傷の完治』『変身』があります(私個人の解釈です)。
そのうち『浄化』『町の修復』『傷の完治』の3つを削除します。
残ったのは『変身』だけですがこれをさらに改造!
『変身』は『
ってぐらいですかね?あ、だからデク単体で戦って終わっても、町は元に戻りません(ここテスト出るぞォ?)。
でも正直、後悔はしていないんです。
だって、デクだけにあらず、ヒロアカ世界のヒーローはみんなボロボロになっても立ち上がっていますよね?戦い終わっても傷はすぐに治っていません。傷跡として残ったりもしています。でも、それってその時のヒーローが「頑張ったんだ」って、「諦めなかったんだ」って証だと思うんですよ。洸汰くんだって、ボロボロでも戦って、心までも救ってくれて、出久のことをヒーローだと言ってくれたんです。
それに、ボロボロのデク……皆さん正直好きでしょ?私は大好き。だからあらゆる作品の中で、唯一推している男キャラなんですよッ!!!
さて、次回はどうしようかな……アハハ。
とにかく!次回も楽しみにしていただけると嬉しいです!!
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