ひろがるスカイ!プリキュア〜救けて勝つヒーロー〜 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、ホーエル様、報告ありがとうございます!
それとお気に入り登録100人突破もありがとうございます!!
コラボ相手『そらまめ24』様。
コラボ作品
『ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜』
https://syosetu.org/novel/335973/
大変オススメする作品であります。
相手様のコラボの時系列は、第46話~第47話に当たります。
深海の闇ボトムが引き起こした事件から翌日。
キュアレインボーになり、その身体に残していたプリキュアたちの希望が『フェアリーパーク』を何事もなかったかのように完全に修復させた。
AMOと考美通さん……ましろさんから聞くにドクターという
そんな2人は、ましろさんが話をしようとするともう既にいなくなっていたみたいだ。
連絡先も交換していたが既に使えなくなっているみたい。そしてボロボロだったプリキュアの皆は傷も全て完治している。
でも僕は今までとは違い……いや、これまでが本当はあり得なかった戦闘後の治癒能力がなくなっていた。
それもあってか、僕は一度近くの病院に行き、傷の手当てをしてもらった。
医者は「こんな傷どうしたらできるんだ……」って驚いていた。
超常じゃない世界でのこの傷やこれまでの傷跡だと、色々と面倒だったけど、そこは何とか誤魔化すことができたからホッとした。
そんな僕はみんなと違い、左腕はギプスを巻いて三角巾で固定して、右腕や足など体のあちこちに包帯を巻いている。
医者は「相当な実力のものによる応急処置がされていたが、そのうえでも無理をさせている」と言われ、しばらくはこの状態だ。
『黒鞭』で無理やり内側から補強して動かしたりもしていたから、余計に身体に限界が来ていたんだろう。右腕だけでもまだ動かせるからいいかな……こう考えると、リカバリーガールの『治癒』には本当に助けてもらってばっかりだなァ……——さて、そんな僕たちは今、無事に元に戻った『フェアリーパーク』をみんなで周っていた。
だけどさすがに怪我人である僕がアトラクションに乗れるわけはなく、基本はベンチで待機……なんだけど…。
「あの…ソラさん?」
「なんですか?」
「その……さすがに右手をずっと握ってられると、食べ物とか飲み物が摂取できないんですけど……」
何故かソラさんがずっと僕の空いている右手を繋いできて、ずっとそばで放さないでいた。
「それでしたら私が食べさせますし飲ませますので問題ありません!」
こっちにとってはいろいろと問題があるんです!!
最悪『黒鞭』を使えばいいけど……本当はソラさんだってアトラクションに乗りたいだろうに……。
「……ソラさん、本当に僕の傍にいなくていいんだよ? みんなと一緒に——」
「そんな言い方しないでください!」
「——……えっ?」
ソラさんが言葉を遮りながら顔をズイッと僕の顔に近づけて来た。ち、近い……!
「傍にいなくていいなんて言わないでください……あの時、出久さんが私を庇った時、私は……出久さんが死んでしまったのではと、考えたくもないことがずっと頭で、あの悪夢と一緒に渦巻いてました……」
「……ッ」
「あの時、出久さんの身体はとても冷たかったんです……だから今だけは、1秒でも長く出久さんの温もりを…生きているという温もりを、感じていたいんです…」
あの時の、僕が庇った時のことかな……あの後気絶して、初代たちの声ともに目を覚ましたけど……そんなことがあったんだ。
結局、こっちでも皆に心配かけちゃってるな……。
「じゃあ今日のソラさんは、僕だけのヒーローってことだね」
「~ッ! はい!!」
良かった……笑顔になった。
すると、みんながアトラクションを乗り終えたのか、呼びかける声が聞こえた。
「行きましょう、出久さん!!」
「うん!」
ソラさんが立ち上がり、僕は繋がっている手を引かれ、一緒に立ち上がる。
そして待っていてくれているみんなの元へ向かった。それと、頃合いを見て彼に話さないと……。
——◆——
そして『フェアリーパーク』を回っていた僕たち、僕以外は再びアトラクションに乗り込み、ソラさんにも行ってもらった。
ソラさんは少し表情が暗くなったけど、「もう1人の僕と2人だけで話したいことがあるんだ」って言ったら、納得してくれて、ましろさんたちと一緒にアトラクションへ向かった。
その間に僕はクラウディを連れて、人気のない木々が生い茂ってる場所に移動した。
ここなら周りに人もいないし、会話も来ない限りは大丈夫だろう。
「ごめんね、急に」
「いいよ全然……話って、"個性"のことだよね?」
クラウディの問いに、僕は何も言わずただ頷いた。
でも『OFA』のことを話すわけにはいかない。
これは、オールマイトからすべてを聞かされて知ったことで、知れば誰であろうと巻き込むことになる。でも、"個性"がなくてもヒーローを夢見た僕なら、きっと持っている方の自分に聞きたくてしょうがないんだろう。
きっと立場が逆なら、僕もそうするはずだから……するとクラウディが口を開いた。
「最初はあの黒い鞭みたいなエネルギーを扱う"個性"だと思ってたけど、明らかにオールマイトに似た動きをしていた……それだけじゃない。最後にはデクも浮いていた……あそこまで見ると、明らかに1つの"個性"とは思えないんだ……」
そうだよね……普通"個性"は身体の一部で、1人1つが当たり前。
そこから派生して技として変わったもの、もしくは両親の両方が混ざり融合した"個性"でない限りは、ありえない……でも。
「詳しくは話せない……でも、この身に宿っている"
こう言っても納得できないのは分かる。
でも、話すことはできない。『OFA』を知るということは、危険な目に巻き込んでしまうから。
「そっか…やっぱり同じ人物でも、並行世界ではどこか違うんだね……」
するとクラウディは俯き、『ミラージュペン』を手に取った。
「僕はさ……一度、夢を…ヒーローになるって夢を諦めたんだ」
そこから、クラウディは話した。
僕と同じようにかっちゃんにノートを爆破された。そこまでは同じだったけど、そこから分岐したみたいだ。僕はノートを拾って、家に帰ろうとしたところを
でもクラウディはそこから夢を諦めて、ビルから飛び降りたらしい。
そこで偶然にもカバトンと遭遇して、そのままクラウディの方のソラシド市に飛んでしまったと。
「それからソラさんと一緒にプリキュアに初めて変身して……僕は…」
「じゃあその力は、
「えっ?」
『OFA』を継承する際、オールマイトに言われたこと。
『肝に銘じておきな。これは、君自身が勝ち取った力だ!』
僕はクラウディの持つ『ミラージュペン』を見た。
「君の…緑谷出久の思いに、プリキュアの力が応えたのなら、それは君自身の勝ち取った力。僕とはまた違う、それが君自身の"個性"とも言えるよ」
「僕の…"個性"……」
"個性"が、姿が違えど、君は紛れもなくヒーローだと僕は確信している。
「僕には持っていないものを、君が持っているのだってある」
僕はクラウディの傍に歩み寄り、その胸を握り拳で優しく触れた。
「だから、悔やまないでほしい……君は、君自身の
「僕、だけの……」
「うん…!」
そう話していると、クラウディの後ろからガラスが割れるような音が聞こえ、その音の方を見れば、1つの白く光輝く空間があった。
アレはきっとそうなのだろう……つまり、時間が来たというわけだ。
「もう、行かないと……」
「うん」
クラウディは僕を一度見てから、その白い空間に振り向き歩き出した………——。
「——……出久ッ!!」
「ッ!!」
僕は思わず大声で呼びかけ、それに気づいた
伝えないとと思った。
あの日、オールマイトが僕に言ってくれたように!
「君は……——」
「——君はヒーローになれる!!」
「……ッ!!!」
僕は笑顔でそう言葉を送った。
「うん……僕も頑張るよ。だから頑張れ…! 雲の名を持つ……——」
「——『希望のヒーロー』!!」
綺麗な青空の中、風に吹かれ動く綺麗な白い雲を見ながら、僕はそう強く思った。
——◆——
真夜中のとある山。
外見は自然の山そのものに変わりないが、その内部は一部が一桁の数人用の近未来的ラボになっていた。そしてそのラボの1つの部屋、ガラスの壁の奥で『ナノテクノロジー』や『コンデニウム』、『スカイジュエル』などを無数のアームが高速で動き何かを作っている。
そんな部屋のガラスの外ではAMOとドクターがいた。
「ん…できた……」
ドクターはバーチャルキーボードを慣れた手つきでタイピングし、それを終えるとエンターを押した。
するとプシューッと音と共に、ガラスの奥で作られていたものが、蒸気と共に壁が開くと同時にそこから提供するように小さい1つのリングが出て来た。
ドクターはそれを取ると、壁に寄りかかっているAMOに歩み寄り、そのリングをAMOに渡した。
「修復できたのか?」
「同時に新型へ改良した……フェイトのと同じ、『ナノテクノロジー』や『コンデニウム』で作って…エネルギーは『スカイジュエル』を使用している……」
AMOはそのリングを歪な左腕の手首に装着する。
そしてボタンを押せば、歪な左腕を完全に覆い隠すように『コンデニウム』にて形を変えていった。
同時に『ナノテクノロジー』にて液晶のようなものが映し出し、『スカイジュエル』のエネルギーによってその液晶から機能性のボタンが表示された。
「デクやボトムと言ったこれまでの相手を、ボスが使っていた旧型のサポートアイテムと、フェイトが最後の最後まで同時進行で取ってくれたデータを参考に作り上げた……」
AMOは
「これは?」
「こっちのと繋がってる……」
ドクターはタブレットを取り出し、ワンタップすれば再び壁が動き出し、そこから3つの小型の球体が現れた。そして再度ワンタップすると球体は『ナノテクノロジー』によって形を変えていき、人形サイズの人型ドローンへと変えていった。
そのドローンはすべてが女の子のようにドレスのような装甲があり頭部にはプロペラが付いていた。
両手は手になっているが、ドクターがいじれば『ナノテクノロジー』によってレーザーサーベルやライフルへ形を変えた。
そしてドクターは元の球体に戻すと手に取り、AMOに渡した。
「これらで自身のサポートや偵察、データの収集が出来る……」
「つまり腕のこれでそれらの操作ってわけか」
「そう……これからボスのやることは分かってる…だからそれ用としても……」
「察しが良すぎだろ……まっ、そこが俺にはない強みだよな」
AMOは3つの小型球体を懐にしまってから、寄りかかるのをやめる。
「もう1人のデクが言っていた五十嵐という、俺たちと違い豚野郎どもと協力関係であろう人物。仮に超常世界の"個性"持ちなら調べないわけにはいかない」
「私たちと違い……"個性"と『アンダーグ・エナジー』の両方を同時使用できる可能性がある……私たちではなし得なかったこと……可能ならその五十嵐って人物を調べて、仮にでも両方を使ったり融合させたりできるなら、絶対データは欲しい……」
「それは俺も同じだよ。とはいえ並行世界どころか別世界、マルチバースは無数にある。一発で行ける確率は低いから手探りって感じだな」
AMOは剣を取り、腰にぶら下げる。
そして黒紫のロングマントを羽織り、フードを深く被るとドクターから離れ、右腕を構えた。
「"個性"発動——『世界移動』」
するとAMOを中心に渦のように巻く赤い光が足元に発生した。
同時に周辺は激しい突風が起こるが、AMOもドクターも気にすることはない。
「(さて、目的の世界にはデクのような本物のヒーローはいるかな?)」
AMOはニヤけながらそう思い、次の瞬間——
——ドンッ!!
——並行世界へ飛んだ。
今回で『そらまめ24』様とのコラボが終わりました。そらまめ24様、今回のDX2編でのコラボ。改めてしていただきありがとうございました!
さてそんな今回ですが、嫉妬とかそういうのはなく、デクがやられたときにスカイはほぼ絶望状態だったので、心に空いた穴を埋めたい的な感じにしました。出久はまだ女性慣れと言っても触れ合いとかはまだクソナード状態みたいな感じ。ソラはまだ気持ちに気づいていないので、ただ温もりとかを感じていたい的なや~つ。
でもさらっと出久は「僕だけのヒーロー」と言いました(言わせました)。ムフフ……!!
それとクラウディの会話はもっとこうあるだろ!?ってのがあると思うんですけど、とりあえず半分は私自身が思ったことを出久に乗せて届けました。満足です。
だってさ、原作(連載時)のオールマイトのあのセリフとか、ライジングでのラストの出久が活真くんに伝えた言葉とか……あぁもうこれはァ!!!ってなりまして、今回のコラボが決まった時から既にこれは決定づけられていましたよ。そう、私の目的はここにあったのだァ!!!
だってさ、「ヒーローになれない」と言われ続けてたのに、「彼はヒーローだ!」って言ってもらえれば確かに嬉しいよ。
でも、私個人の解釈だと……それだとその人にとっての、それだけのヒーローではないだろうか?って面倒なこと考えちゃうんですよ。
だからこそ、並行世界の自分自身でもいいから、「ヒーローになれる」と、オールマイトが出久に、出久が活真くんに送った言葉を送りたかったんですよ。それが私自身の思ったことであり、思い切った行動の1つです。っと、語りすぎましたね。申し訳ございません!
AMOとドクターは自分たちのアジト(?)に既に戻っており、何やら不穏な行動を……AMOの元々の
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それでは皆さん!次回も一緒に!さらに向こうへ!Plus ultra!!