ひろがるスカイ!プリキュア〜救けて勝つヒーロー〜 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
今回から本編へ戻ります。
人間に
『フェアリーパーク』の出来事からすっかり日時は過ぎた。さすがに左腕はまだ包帯を巻いているけど三角巾は取れて、それ以外は大分回復してきて包帯は取れてきている。
そんな僕は今、ソラシド市が見渡せる場所に来ており、一応周囲を見渡してから誰もいないことを確認してた。
「よし……『浮遊』発動」
『浮遊』を発動すれば身体が重力を無視して浮き出した。ボトム戦で駆使したおかげもあって感覚は今も身体に残っている。
ここからはより細かい調整をする。
『黒鞭』も合わせた更なる疑似%上昇に【エアフォース】の推進力で、かっちゃんの【爆速ターボ】の繊細な動きに近づけるためにも。
「【 エアフォース!!】」
【エアフォース】を%を細かく調整しながら放って移動の補強と即カーブなどの練習!
+『黒鞭』でそれらのカバーに加えて遠心力で加速!!
「くっ…!」
左腕がまだ少し軋む…反射的に『黒鞭』を解除し、『浮遊』で浮いたまま左腕を右手で握った。
こんなんじゃダメだ……ボトムのような強敵が今後も現れるなら、今のままじゃ守りたいもの、守らなきゃいけないものも守れない。
誰1人として救うこともできない……僕はゆっくりと着地してから『浮遊』を解除した。
「
それに僕は今重大な危機に瀕している。
それは
ボトム戦で下半身のアイアンソールなどは無事だけど、上半身のグローブなどが紛失している。
この世界には
『変身』というイレギュラー"個性"はあるけど、あれはマントの追加のみで
でもあの
ベンチに座ってからノートとペンを取り出す。
「とりあえずなるべく近い形にできるよう、素材を集めて作ってみないとだよな。あ、でもそれだと『ワン・フォー・オール』の力にどこまで耐えられるかわからないし、保護サポーターとしても機能するかどうか……サポート会社からの取説もある程度頭に叩き込んでいるけどこの世界だとな……でもヒーロー活動するには
そしてノートの左側には母製δのデザインを大雑把に書いてから、搭載されているサポートアイテムの機能やどこがどういうデザインかを事細かく書いていく。
「……」
僕は手を止めて立ち上がり、ポケットから『私のヒーロー手帳』を取り出した。
それを優しくギュッと握って、身体の奥から使うという意識を強く思った。
すると首元に黄色い光が発生し、一瞬で黄色いマントが出てきて身に付けられた。
膝の関節部分まで伸びているそれは、首周りはグラントリノのマントと同じ作りで首回りを覆うように、そして肩に乗せるようなものになっている。
違う点は僕自身から見て右側、他の人から見たら左側にある、スカイやプリズムの首元にある羽根のついた球体が緑色で付いていた。
やっぱり元々の
「これは【フルカウル】以上に意識して、
自主的に勉強しているとはいえ、こっちの世界の学校には通っていない。
だからヨヨさんに頼まれごととかがない限りは1日暇なときが多い。
最近はカバトンも出てこないし、時間はいっぱいあるんだ。有意義に使おう。
——◆——
夕方。
いかんいかん。
特訓に夢中になりすぎて、ましろさんから連絡が来るまで夕方になっているのも気づかなかった。
とりあえず戻ったらすぐにシャワー浴びて用意してくれた夕飯を食べないと。
ましろさんを通して皆には先に食べてていいよって言っておいたし。
虹ヶ丘家について、玄関に入ってから靴を脱いで上がり、一度顔を出してシャワーのことを言っておかないと。
「ただいま戻りました」
「あ、お帰り出久くん!」
リビングに顔を出せば、みんなは既に夕飯を食べていた。どうやら今日はカレーみたいだ。玄関までいい匂いが来てたし。
「今ご飯つぐね!」
「ありがとう、でもシャワー先に浴びるし自分でやるから大丈夫だよ?」
「あ、そうなの?」
「うん。ヨヨさん、シャワーお借りします」
そう言って僕はお風呂部屋へ向か——
「出久さん」
——おうとしたら、ヨヨさんに呼び止められた。
「はい?」
「シャワーと夕飯が終わった後でいいから、後で私の自室に来てくれるかしら?」
「え、わ、わかりました……」
自然とそう言われ、何で僕だけ?
と思いながらも大事なことなのだろうと思い、僕は改めてお風呂に向かった。
——◆——
夜。
ヨヨさんに呼ばれていた僕は1人でヨヨさんの自室に入った。
ソラさんとましろさんは逆に「大事な話だから、ごめんなさいね?」と言って断られていた。
まぁそもそも2人は宿題などもあるから、それを気遣ってのことでもあるだろう。
「ヨヨさん、来ましたけど……?」
「丁度良かったわ。
「届いた…?」
そこには、既視感のあるケースを机に置いているヨヨさんとがいた。
「それは……」
「これは出久さん宛てに届いた物なの」
「僕宛てに…?」
そのケースを見れば、真ん中上に黄色い文字で『18』と書かれていた。
チラッとヨヨさんを見れば、ヨヨさんは笑顔で「開けてみて?」と言ってきたため、僕はそのケースの蓋を開けて中身を見た。その中にあったのは——
「——………えっ」
——ドーン!!
「「ッ!?」」
すると外から何かが勢いよく落ちたような音が聞こえた。僕は思わず警戒すると、ヨヨさんが静止してきた。ヨヨさんはなぜか冷静な表情をして外に向かいだし、僕は万が一を考えて後に続いた。
「…どういう状況なんだアレは……」
玄関を出て見れば、ソラさんが小さいオレンジ色の……鳥?鳥かアレは?
まぁとりあえず鳥を抑えていた。
さっきの物音の正体はソラさんとあの鳥だったのか?ソラさんは「日中忍び込んだのも、きっとこの男の子です!」とか言っていたけど……。
「その子を離してあげて、ソラさん」
「ッ! ですが……」
「私の知り合いなの」
あの鳥っぽいのと知り合い?
ソラさんが鳥を放すと鳥は立ち上がり、少し顔を逸らした。
「……僕は『ツバサ』」
「鳥が…!?」
「喋った…!?」
根津校長のような人間以外に発現した"個性"?
それとも逆に鳥になれる"個性"?
「…ッ! 言葉を話し人間に変身出来る鳥さん…あなたはもしや、スカイランドの『プニバード族』!」
プ、プニバード族……?
ソラさんの発言からして、僕の超常ではなくスカイランドなのはわかったけど、喋れる鳥って……すると、そのツバサくんはここにいる理由を語り出したため、夜だと寒いから先に家に入るよう僕はいた。
家に入ってから僕たちはリビングでツバサくんの話を聞いた。それは激しい嵐の日は、世界の繋がりにヒビ割れが生じ、一瞬だけ世界が繋がること。
それによって、今いるこの世界とスカイランドの世界が繋がるんだそうだ。
でもそれだと僕がこっちに来た理由が分からない……でも、共通点があると言えば、AFOやAMOと同じ複数持ちで"個性"を奪うこともできるあの
でもヨヨさんはましろさんやあげはさんのこの世界とソラさんのスカイランドを繋げると言っていたし……。
「…それからずっと、ここでヨヨさんのお世話になっています」
「1年前って、私がこの家に越してきた頃だよね? ずっとただの鳥の振りをしてたの? どうして……」
「話しても、信じてもらえないと持って…——」
「——ターイム!!」
「わァッ!?」
するとソラさんが大声を出し、それにびっくりすると、ツバサくんは鳥の姿から本当に人の姿に変わった。
「ご、ごめんなさい…びっくりするとつい…」
「そうなんだ…ファンタジーだね……」
「話を逸らさないでください! 私たちが来た後ならいつだってスカイランドの事を話せたはずです! なのに黙ってた! どうしてですか!?」
「お、落ち着いてソラさん…!」
ソラさんは怒りと敵意を露にしてツバサくんを睨んでいた。でもツバサくんからは敵意とか、
「でもツバサくん、おばあちゃんにトンネルを作ってもらえばとっくにスカイランドに帰れてるはずだよね?」
「ヨヨさん! エルちゃんの傍に信用できない人を置いておくわけにはいきません! きちんと説明してください!」
ソラさんの言葉にヨヨさんはツバサくんの方を確認してみると、ツバサくんは顔を横に振っていた。
「もういい加減に——」
「ソラさん」
「——ッ!?」
ソラさんを遮るように、僕はソラさんを呼んだ。
それに気づいたソラさんはとどまり、僕の方を見た。
「落ち着いて。誰にだって話したくないことや知られたくない事情はあるんだよ。一方的に聞き出すのはあまりよくない。それにツバサくんは「話しても信じてもらえない」と言っていた。そう言ってしまう程の何かしらがあるんだよ。仮にもツバサくんが悪い人、それもカバトンの仲間ならエルちゃんとヨヨさんだけを残して僕とましろさんと一緒に3人で買い物に行ったあの日にとっくに攫ってもおかしくないはずだ。それに彼から敵意とかそう言うのは感じない」
僕だって自身の"個性"『OFA』をみんなに曖昧な感じで説明して、真実は話していないんだ。
僕がツバサくんにとやかく言う資格はない。
同時に聞き出す資格もない。
「…ですが……」
「ソラさんのエルちゃんを大切に思う気持ちを否定はしない。守ろうとしたのは分かるよ。でも話し合えるなら話し合ったほうがいいよ。外見の行動じゃない…その人の心の底を考えないと」
「……ごめんなさい。冷静じゃありませんでした」
「ぼ、僕もあんな言い方してごめん! ツバサくんも無理にとは言わないから、話せる時に話してくれればいいよ。それに今日はもう遅いし」
僕がそう言えば、ソラさんは表情が暗くなりながらも謝罪した。
そこで僕も言い過ぎたと気付きすぐに謝罪する。それともう時間も遅くなってるのは本当なんだ。
僕たちはとりあえずその場を解散し、それぞれ就寝に着いた。
ツバサくんが遂に登場。
同時に出久はヨヨさんにある物を受け取りましたが、『18』と書かれたそのケースとはいったい……。
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