UAってなんの略なの?
今日も今日とてぼっちで弁当。
私の一番のお気に入りは階段下。滅多に人が通らない階段だし、暗くて狭くて、私のために作られたようなもの。
でも、物置も捨てがたい。あそこは私の住処である押入れと同じような役割を持っていて、いい雰囲気で、よく行く。
なんて考えているうちに虚しくなってきた。こんな時は…
「せっかく遠くの高校まで来たのに〜
どうして友達1人もできないんだろう〜」
即興で歌を作るに限る。
「じんせ「ギター上手いね」フォオオおおおおおおお!?!?!?」
え、えええええ何!?今目の前にいるのは…人?
意識が…とぶ…
意識が戻ったら、さっきの人が心配そうにこちらを見ていた。
「すすすすみません溶けてしまって…」
「いや、だいじょうぶだよ。それにしてもギター上手だね、習ってたの?」
じょ、上手?へへへ…
「い、いや、独学で…」
「独学!?すごいね!」
まずい、褒められるとまた溶けてしまうぅ…
「へへへありがとうございますぅ…」
…今気づいたけど、私はクラスメイトと喋っているのか。
今までずっと目標にしてたことが、こんな勢いで叶っちゃうなんてね。
「あ、そういえばなんて名前なの?」
「あ、私は後藤ひとりです…」
「後藤さんか。僕は、星咲悠。多分違う組だよね?これから関わるかわかんないけどよろしくね。」
「よ、よろしくお願いします。」
だめだ、人と喋らな過ぎて口が回らない…助けて、ネットのみんな!
「ごめん!めっちゃお花摘みに行きたいから、また話そうね!」
「あ、は、はい!」
また、話していいのかぁ…うへへ、これって友達1人増えちゃった?
この後、残りのご飯を食べてる時もずっとにやけっぱなしだった。しっかりしろ私。
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次の日、私は昨日のことで自信を持って、バンド女子らしい服装で高校に行ってみた。
バッグに缶バッジつけてバンドつけて音楽雑誌読んでてしかも後ろにギターまで背負ったら誰か話しかけてくれるはず…
だめだった。
昼休みには彼と会えなかった。同じとこで待ってたんだけどなぁ。
そんな私は放課後、公園でブランコを漕いでいる。
あそこに座っているおじさんも、私と同じなのかなぁ…
あ、家族が来た。同類にしてすみませんでした。
私は、孤独に人生を終え「あーー!!ギターーー!」ひえええええ!?!?!?!?
「あ、いきなりごめん。私は、下北沢高校2年生の伊地知虹夏!君は?」
「あっえっと秀華高校1年生後藤ひとりです…」
「ひとりちゃんか、いい名前!」
だめだ、キラキラ、キラキラし過ぎている!
このままでは光で溶けてしまう!
「このギターを差し上げるのでどうか見逃してください!」
「ヤンキーかなんかだと思われてる!?」
ああ、キレのいいツッコミ…
「って、えっとそうじゃなくて…」
虹夏先輩は私の背中にあるギターを指さして言った。
「もしかしてそれ、ギターひけるの?弾けるんなら、できれば私のバンドに即興で入ってくれない?」
「あいえええええええ」
「いや、無理なら全然大丈夫なんだけどね、全然、大丈夫。」
絶対だいじょばないやつ!
いや、待て後藤ひとり、これはチャンスだ。せっかく即興とはいえバンドのお誘いなんだ、絶対断るなよ…!
「……ひゃ、ひゃい」
ま、断らないじゃなくて、断れないんだけどね。
「じゃあ、早速ライブハウスへごー!」
見たか今までの私…私は今からライブをするんだぞ。
と、思ったら、
「…」
公園の端っこからこっちをガン見している星咲くんがいた。
「あれ、ほ、星咲くん…?」
すごく驚いた顔してる…
「あれ、知り合い?」
「そうです…つい昨日に知り合いまして…」
「そうなんだ。私は下北沢高校2年、伊知地虹夏!初めまして!」
「あ、どうも、星咲悠っていいます。初めまして」
すっごい、私よりも遥かに滑らかな自己紹介。私でなきゃ見逃しちゃうね…
じゃなくて。
「そうだ!ひとりちゃんの付き添いとして、君も一緒に来ない?」
「うぇ?」
「ほら、知ってる人が一緒に来てくれたらひとりちゃんも安心するかなーって」
助かる!本当に助かりますよ星咲くん!
「ありがたや」
「どうして急に私を崇めるの!?」
ついてきてくれるの!?これで安心…
と言っても、まだ昨日喋っただけなんだけど。
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「ライブハウスは私のお姉ちゃんが経営してるんだよ」
「そうなんですね」
「」
ライブハウスへ向かう道中、私は存在を消し去ろうとしていた。
虹夏先輩と星咲くんが喋ってるから、邪魔したらだめだよね。
もしかしたら、このライブで大成功、瞬く間に世界へ!
「私は武道館をも埋めた女…」
「えっ」
口に出てたようだ。
「ついたよー!」
そこには、私の好きなところであるくらい狭いが当てはまったライブハウスが。
「さあ、ひとりちゃんも星咲くんも、入って入って!」
「もういつでも死ねる…」
「いや死なないでよ!?」
死んじゃだめだよ星咲くん、私も一緒に死んでしまう。
中に入っても、そこは私の家かのような安心感を感じるライブハウスだった。
「わわ私の家…」
「違うよ!?」
口に出てたようだ。
「すげぇ……」
「お、そんな感動してもらえるとこっちも嬉しいよ〜」
「ゴフッ」
「え、ほんとに死んだ!?起きてよ星咲くーん!!」
お二人で賑わってますね、私は邪魔しないように存在を消しておきまーす…
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「おーい、ひとりちゃーん?どこなの?」
「見つけた」
「て、ひとりちゃん何してるの!?!?」
あ、存在消してたのにバレた。青い人私と気が合うのかな?
「少し暗くて狭いところで休憩したかったのと、三人で盛り上がってたので私は存在を消してました…」
「ええ…」
虹夏先輩に引かれてる。私はもう終わりです。
「えーっと、そろそろバンドでやる曲でも練習しないと時間がやばいのでは?」
「あ、ほんとだ!ひとりちゃん、とりあえず一緒に曲合わせに行くよ!」
「私の家…」
私は知らぬ間に溶けていたようだ。
思ったより長いので二本立てになると思いまする
アンケートおくの遅くてゴベンナサビ
あまりにも投票数少なかったら次の話も引き続きこのアンケートです
これから星咲くんに行ってほしいところ
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新宿のあそこ
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ぼっちの家(熱出たから送る的な)
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虹夏ちゃんの家(バイト中に倒れる的な)
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原作通りで特にどこにもいかなくてもいいよ