今回色々と詰め込んでいます。しょうがないね!!日常風景モリモリにしたかったんだから!!
稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。
よろしければ感想・評価お願いいたします!
太陽が燦燦と照りつけるアビドス高校の校庭。そこには、真剣な表情をした少女と男が向かい合って立っている。
「それじゃあいつもの、始めましょうか。」
「お手柔らかにな。」
「...本気でやらないと意味ないじゃないです...かっ!!」
ホシノがロキに向けてショットガンを構え、模擬戦用のゴム弾を放つ。
しかし、これを予測したかのように素早く横に回避。そのままホシノとの距離を詰める。
「やっぱり...詰めてきますよねっ!」
素早く距離を詰めるロキに対し、ホシノは足を狙ってショットガンを撃つという迎撃を取る。が、これも小さくジャンプし躱す。
そして、今度は十分に距離を詰めたロキからこぶしが振るわれる。
「ッ!」
こぶしは咄嗟の判断で構えたホシノのショットガンで防がれてしまったが、それでも重さが十分伝わるほどの衝撃だったのだろう。ホシノの小さな体が少し後ろに押し出される。
さらに追撃として右足でホシノのショットガンを蹴り上げようとする。が、これは躱されてしまう。
そのまま後ろに退いたホシノは体勢を立て直し、ショットガンを構え直す。
ホシノはロキとの間合いを崩さずに、こちらに攻撃を入れようとショットガンを向け、発砲する。
先ほどのように横に避けるロキ。
しかし、それは悪手だった。
「痛ッ!?」
なんと、ホシノは瞬時にホルスターからハンドガンを抜いて発砲しており、ロキが避けた先に弾丸を放っていた。
見事ロキの右肩に命中する弾丸。ゴム製だからか体を貫通しなかったが、衝撃は凄まじくその痛みに膝をついてしまう。
「はい、まずは1点ですね。」
ホシノが近づいてきて、ロキに手を差し伸べる。
ロキは差し伸べられた手を取り立ち上がる。
「瞬殺か...やっぱ2丁持ちされるとこっちが対処することが増えるな。」
「...まあ実践だとまだ安定して当てられませんけどね...」
「そこらへんの問題は試行回数増やして何とかするしかないからな...んじゃ、2本目行くぞ。」
今日も今日とて、アビドス高校では発砲音が響いている。
「あ、お疲れ様ホシノちゃん! 今日はどうだった?」
「13対7でまた私の勝ちでしたよ。 ...まあ、最後の方はかなり接戦でしたが。」
アビドス高校の教室内で先ほどの模擬戦を振り返るホシノとユメ。
「...やっぱりロキさんって強いよね? 見てるだけでもなんか強そうだなーって思うもん。」
「ええ。なんでステゴロで私たちに負けず劣らずで戦えるんですか...あの人ド底辺って自称してますけど、本当なんですか??」
ガララッ
「なあユメ、なんで廊下にスコップが...ん? なんか話してたか?」
「あ、ロキさん。」
ロキが教室の戸を開けて入ってくる。
ここぞとばかりにロキに対してホシノが訝しむ様子で聞く。
「...ロキさんって本当にド底辺なんですか? 戦った感じだと全然弱くないじゃないですか。」
すると、ロキがあっけらかんと答える。
「ああ、本当だぞ。厳密に言えば、正当な評価をもらえてなかったってだけだ。」
「「...?」」
「...うちの代表が酔ってダル絡みした相手がたまたま超格上のフィクサーで、そいつがフィクサーのランク付けを決定してる奴だったってだけだ。」
「え、それって結構まずいことなんじゃ...」
「まあな。おかげでずっと底辺事務所って肩書背負わされたし、碌な依頼も回ってきてなかったしな。」
「ま、事務所を解体されなかっただけマシだとは思うが。」
「そ、そうなんですね...」
「そんな話は置いておいて...ユメ、なんで廊下にスコップ置いてあったんだ?」
ロキが話題を変えるようにユメに聞く。
さっき廊下を歩いていると、教室の前の壁にスコップが3つ立て掛けてあったのだ。
もしかして校庭の整備でもするのかと思ったのだが、スコップでやるのか? とも思ったのでユメに聞くことにしたのだ。
「あ、そうだった!」
ユメが思い出したかのように立ち上がると、廊下からスコップを取ってくる。
「二人とも、
「「...オアシス探し?」」
聞くところによると、昔のアビドス郊外には''オアシス''という場所があったらしく、そこでアビドス砂祭りという祭りが行われるほど賑わっていたそうだ。しかし、数十年前に突然起こった大規模な砂嵐によってオアシスは全滅してしまったとのこと。
そしてそのオアシス周辺にはアビドス砂祭りで使用されるはずだった花火が埋まっているらしく、その花火には希少な鉱石が使われているらしい。
ユメ曰く、その鉱石を売って少しでもアビドス高校の借金を減らそうとのこと。
「だからオアシス探しに行こうよ!」
「「.........」」
何故か黙り込むホシノとロキ。
「あ、あれ? 2人とも...?」
「...ユメ先輩は、自分が今何を言ってるのか分かってますか?」
「えっ......? その......」
「こうしてる場合じゃないですよ! 今すぐ探しに行きますよ!!」
「俺も今の所は依頼の予定もないし、賛成だな。」
「! うん!」
勢いよく教室を飛びだすユメとホシノを追う形で、ロキはアビドス高校を後にした。
・
・
・
・
・
「ひぃん...暑いよぉ...暑くて干からびちゃいそう...」
「暑く感じるので暑いって言わないでくださいユメ先輩...」
「あ゛つ゛い゛...」
「ロキさんもですか...」
俺たちは今、一面砂しか見えないアビドス郊外の砂漠の中心で猛暑に耐えながら汗水たらして砂を掘っている。
「なあ...俺たちが掘り始めて何時間経った...?」
「まだ2時間ちょっとですよ...時間を気にするくらいなら黙ってもっと掘ってください...」
「なんか当たり強くないか...?」
「掘っても掘っても砂しか見えないよぉ...」
なんとか暑さに耐えながら砂を掘り進めていく3人。だが、オアシスは一向に見つからない。
何回か掘る場所を変えているが、それでもオアシスが顔を出すことは無い。
「...」
「...」
「...」
ついには3人とも虚無の顔をして一言も喋らなくなりながら掘り進めていた。その場には砂を掘る音だけが静かに佇んでいるだけだ。
そんな静寂に耐えられなくなったのか...
「やめだ!! やめやめ!!」
ロキが叫ぶ。
「一旦休憩入れるぞ! こんな暑い中じゃ掘りたくてもやる気が出ない...」
「...そうですね、一度休憩しましょう。」
その場に座り込み、一息つく3人。
...まあ、容赦ない日差しのせいで休んでも±0なのだが...
ここまでの作業の疲れでユメ以外の2人は死んだような顔をしている。
「...なあ、何か暑さをしのぐ案は無いか?」
ロキが話を切り出す。
「どうせこのまま掘り続けても効率は下がる一方だ。」
「...そうですね、私もさすがにこの暑さはきついです。」
2人が何か案は無いかと考えていると、ユメがふんすと立ち上がる。
「それなら良い案がありますよ!」
そう言うと、なぜかユメが
は??????
え、は?? なんで脱ぎ始めてんの????
「ちょっ!?!? ユメ先輩!?!?」
「クソッ! 暑さで頭がやられたか...!」
急いで目を閉じるロキとホシノ。
...別にホシノは同性だし閉じなくてもいいんじゃないか...?
「やられてませんよ!? ほら、見てください!」
恐る恐る目を開ける2人。するとそこには...
水着姿のユメがいた。
「どう!? これで暑くないでしょ!!」
唖然とするホシノとロキ。
やっぱり暑さで頭やられてんじゃないのか???
てかなんで制服の下に水着着てんだよ...
そもそも砂漠で水着姿ってけっこう自殺未遂じゃないか??
ちくわ大明神
しかも一応ここに異性がいるんだからもう少し恥じらい持ってくれよ...
...おい誰だ今の
色んな思考で頭がパンクする2人。
ようやく思考がまとまったのか、2人が目を見合わせる。
そして...
「フンッッッ!!!!」
「ウグッッッ!??!」
ホシノが思い切り振りかぶってロキの両目を潰した。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛っ゛っ゛!!!!!」
「えぇっ!?!? ほ、ホシノちゃん!?!?」
「ユメ先輩!!! 今のうちに早く着替えてください!!!」
両目を潰された痛みで目を覆い転げまわるロキ、服を着ることを催促するホシノ、この光景に慌てふためくユメ。
もはやその場は''カオス''そのものだった。
「目が...目がぁぁ...!!」
「早くしてくださいユメ先輩!! ロキさんの目が回復する前に!! 早く!!!」
「ま、待ってホシノちゃん!? そんな荒っぽい手使わなくてもいいんじゃないかな!?」
うん、それはもうカオスでしかなかった。
・
・
・
・
・
あの後なんやかんやあり...
全員仲良く水着姿になって砂を掘ることになった。
どうしてこうなった...
「...なんで俺も水着にならなきゃいけないんだよ...」
「スク水着てる私たちよりはTシャツ来てる貴方のほうがマシですよ...てかなんで貴方も水着持ってるんですか...」
俺が水着を持っているのは、俺が元々いた20区は大湖に面していて時々そこで依頼処理をするからだ。
まあ、俺泳げないんだけどな。
...え? 水着はどこから出したかって? そりゃコートのポケットに入れてたんだよ。
...え? 汚くないかって? うるせぇちゃんと毎回洗ってたわ。
「...やっぱこの絵面おかしいと思うんだが...水着姿の男女が砂漠で一心不乱に砂掘ってるって...完全に不審者じゃねぇか...」
「暑くて倒れるよりかはマジでしょう...それに、ここは廃れた郊外だから誰も通りませんよ! 文句言うならもっと掘り進めてください!」
「やっぱりなんか今日当たり強くないかなぁ!?」
・
・
・
・
・
「2人とも...あのね...」
「それ以上言わないでください!私たちも薄々感じてるんですから!」
「だよな、俺だけじゃないよな... どうする? そろそろやめるか?」
「も、もうちょっと頑張ってから...!」
「...ごめんねホシノちゃん。これは詰んじゃったよー。」
「く、くぅっ...」
・
・
・
・
・
「ねぇ、ホシノちゃん、ロキさん...私たち、どこから間違えたんだろ...」
「ユメがオアシス探そうって言い出した時から、じゃないか?」
「そうですね。」
「ひぃん......ホシノちゃんも乗り気そうだったのに...私のせい? そうなの?」
「...そ、それは私だって知ってますから! 言わないでくださいよ!」
「今思えば、水着を着る必要もなかった気がするし...」
「やっぱ何も考えてなかったのかよ...なんで着ようって言い出したんだ...」
「え、だってぇ...地面を掘ったらドカーンって地下水が湧き出るかも、と思って...」
「そもそもそんな確率存在しました!?」
「それで砂漠化も解決して、めでたしめでたし〜って...」
「「そんなわけない(でしょ)(だろ)!」」
「ひぃん...」
・
・
・
・
・
オアシスを掘り探し始めて6時間...
「...よし」
「「「諦め(よう)(ましょう)!」」」
三人全員の意見が合致し、オアシス探しは諦めることとなった。
帰るために水着から制服に着替えて*1いた時。
「んー...反省として今日の出来事を書いておかないと...」
ユメがポケットから特徴的なメモ帳を取り出す。
「ちょ、ちょっと先輩、何を書いて...こんな失態の記録とかやめてくださいよ!」
「でも、生徒会長としての義務というかさ......後々ホシノちゃんとロキさんの役にも立つと思うし...」
「...俺にも役立つか? それ。」
「それ、失敗の記録しかないでしょ! というかそんなボロい手帳誰が貰うかっ! 私は新しいやつ買いますからね!」
「ひぃぃん...」
・
・
・
・
・
こうして、3人のオアシス探しは失敗という形で幕を下ろした。
だが、良い思い出になったのは間違いないだろう...
...ん? これ良い思い出でカウントしていいんだよな?
「あ、そうだ、ロキさん。さっきから思ってたんですけど...」
「ん? なんだ?」
「Tシャツ似合わないですね!」
「.........」
前言撤回、これ良い思い出でカウントしねぇわ。
無理やりオチ作るのやめようね、にわKAくん
ウス。
これにて番外編終了です。
...とでも思っていたのか!! 感想から番外編の注文がきたらいつでも作るんだよぉ〜ん!! スモーキィーッッ!!