クリスマスに投稿できなかったのは年越し編を作るため...
ではなく、普通に時間が無かったからですすみませんでした。
今年最後の投稿になります! 2025年もよろしくお願いします!
稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。
よろしければ感想・評価お願いいたします!
────12月31日
世間で言う年末の日。
年越しのために料理やらの準備をする日。
あるいは、親しい者たちと一緒に年越しを待ち侘びる日。
あるいは、家でこたつでぬくぬくしながらみかんを食べてだらける日。
あるいは、大切な人と良い年を迎えられるように一緒にいる日。
そんな日に、俺たちはというと...
「なんで俺たちはこんな夜遅くに、こんなところにいるんだ?」
「だって、せっかくの年末ですよ? せっかくならみんなで一緒に迎えたいじゃないですか!」
「ユメ先輩、それにしたって夜中のアビドス砂漠は流石に寒すぎます」
「だな」
ユメの誘いでアビドス砂漠のとある場所に向かって歩いていた。
「寒っ...なあ、別にこんな寒い思いしなくたって、学校で年を越すのじゃだめなのか?」
「学校だといつも行ってるし、代わり映えしないじゃないですか!」
そんな会話をしながら砂しかない道...道というのも怪しい砂地を歩いて行く。
「それにしたって、なんで年越しの時間に行くんだ? 初日の出の時間でもいいだろうに」
「初日の出もあそこで見たいんです!」
手をブンブン回して駄々をこねるユメ。ユメはこういうイベント関係になると、気合いが入るらしい。この前のハロウィンなんか、俺に血鬼みたいな格好させてきたし...
「ところで...ユメ先輩、本当にこの先に
今俺たちが向かっているのは、昔のアビドスにあった『神社』という建物だ。神社というのは、その名の通り神様を祀っているところなんだそうだ。ちなみに都市にいた頃は神社というものを知ってはいたが、見たことなかった。おそらく他の巣にはあったんだろうが、少なくとも20区には無かった。
昔のアビドスは栄えていたらしいし神様を祀る場所があってもおかしくないだろうな。
まあ、生憎俺は神様なんて信じてないけど。
「任せてよ! 地図によるとあと1km先にあるらしいし、みんなで歩いてたらすぐに着くよ!」
「すぐに着く、ねぇ.....そのわりには進めど進めど何も見えないんだが?」
「大丈夫ですって! 私がちゃーんとナビゲートしてあげますから!」
「へぇ?
「うぐっ...だ、大丈夫ですよ! 今回はコンパスも地図も持ってきてますし...」
「ユメ先輩はそれでも迷いますよ、なんせユメ先輩ですし」
「ひぃん! ホシノちゃんが辛辣すぎるよ!」
嘘泣きの演技をしながらユメが俺に寄りかかってくる。まあ、ホシノの言わんとすることは分からなくもない。
「1kmなら大体15分か20分程度だな。全然時間には余裕があるし、ゆっくり行くか」
・
・
・(30分後)
・
・
「ユメ、あとどれくらいで着くんだ? あと1kmって言ってたよな?」
「あ、あれれ〜...おかしいなぁ...」
「ほら、言ったじゃないですか」
「ま、まだ迷ったわけではないから!」
「何処にいるか分かってない時点で既に迷ってるんだよ」
「うぐっ...」
・
・
・(1時間後)
・
・
「留守」
「すじこ!」
「コイル」
「ルーズリーフ」
「ふ...福袋!」
「ロール」
「...ロキさん、る攻めやめてください」
「"ルール"には無いだろ?」
「...1発殴ってもいいですか?」
「ホシノちゃん!?」
・
・
・(2時間後)
・
・
「先輩、あと30分くらいで年越しですよ? 本当に間に合うんですか? てか迷ってますよね? 明らかに私たち迷子ですよね?」
「だ、大丈夫...間に合う...と思うから...」
「迷ってることは否定しないんだな」
「ま、迷ってない.........いや...迷ってます...」
「ほら、言ったじゃないですか...ちょっと地図貸してください」
ホシノが地図を奪い取る形で手にする。
「...地図によると...あっちですね」
ホシノが地図とコンパスを確認すると、進もうとしていた方向の90°右を指差した。
「進む方向、全然違かったな」
「そ、ソウデスネー...」
「時間も迫ってますし、走って向かいますよ!」
・
・
・(15分後)
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・
「あともう少しで...あ、見えてきました...よ...?」
「本当? やったー! 着いた────」
「やっと着いたか...まさかあんなに時間に余裕持ってもこんなギリギリに着くとは...な...?」
神社に着いて、最初に目に飛び込んできたのは、巨大な赤色の独特な門。
どうやら、これは『鳥居』と言うようで、神様の世界と人間の世界を分ける境界みたいなものなのだとか。にしてもデカいな...高さだけでも30mはあるぞ...*1
「で、でっか!?」
「すごい大きさの鳥居ですね...この大きさは初めて見ましたよ...」
「とりあえず、くぐってみるか」
鳥居をくぐり、姿を現したのはこれまた巨大な建造物たち。少し砂に埋もれ、整備もされていないので外観はあまり綺麗には見えない。しかし、それでも迫力はかなりのものだ。
...で、神社って何するところなんだ? 教会みたいに神様に祈りをささげるとかか?
「ロキさん、こっちです」
「ん、ああ」
ホシノの後をついて行くと、ひと際目立つ建物に着く。目の前には大きな木箱と、巨大な鈴が括り付けてある太い紐...? のようなものがぶら下がっている...そういえば、これ見たことあるな。確かお金を投げ入れて、鈴を鳴らしてお願い事をするんだったっけか...?
ホシノとユメが硬貨を投げ入れたのを見て、俺もそれを真似するようにやってみる。
目を閉じ、お願い事を考える...といってもすぐには思いつかないもので、あれこれ思案してみるが、なかなかいいものが思いつかない。
...まあ、来年も生き延びられればいいか。と、少し曖昧な願い事をした。
それぞれが目を開け、最後に一礼して終わった。
「ロキさんはなんて願い事しました?」
「俺か? 来年も生き延びられますようにって願ったな」
「物騒ですね...というか、願い事って他人に言ったら叶わないんじゃないでしたっけ?」
「それは困る。俺が来年死ぬってことになりかねん」
「あはは...あ、もうすぐ年越しだよ!」
時計を確認すると、長針と短針が重なり合うか合わないかまで迫っていた。
「そうだ! せっかくなら、3人一緒にジャンプしない?」
唐突にユメから奇妙な提案をされる。ジャンプ...?
「それって何か意味があるのか?」
「『年越しの時に地球にいなかったよ』って自慢できますよ!」
「それって自慢なんですか...?」
「よし、やるか」
「えぇ...意外に乗り気ですね...」
「そりゃまあ、面白話はたくさんあった方が良いだろ」
「それじゃあ決まりだね! せーので飛ぶよ!」
時計の秒針はVIIIを指している。
「(...今年は色々あったな。
時計の秒針がIXを指す。
「(...ここから都市に戻る方法も今は分からないし、とりあえず今やるべきことに集中するか...)」
時計の秒針がXを指す。
「ホシノ、ユメ」
「「? 何ですか?」」
時計の秒針がXIを指す。
「来年も、よろしくな」
「はい!」
「...はい、よろしくお願いしますね」
そして...
「行くよ!! せーの!!」
タッ!!
「ジャーンプっ!!」
時計の秒針は、XIIを指し示した。
新年の幕が開かれた瞬間だった。
あけましておめでとうございます!!
そしてお誕生日おめでとう、僕!!