今回から本編突入!! に伴って、今回から先生視点も追加されますよろしくお願いします()
稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。
よろしければ感想・評価お願いいたします!
1.遭難、初陣
突然だが、私は今、アビドスの市街地で遭難しています。
どうしてこうなったのかというと...
『おはようございます、先生!』
''おはよう、アロナ。''
ここはシャーレオフィス。そして私はついこの前キヴォトスに赴任してきた
赴任初日は、いきなり不良に絡まれたり、生徒たちの指揮を執ったり、このシッテムの箱という機械を起動したらアロナという少女に出会ったりと...まあ色々濃すぎる1日だったが、今は平和である。平和が一番だね!
『そういえば先生、ここ数日間でシャーレの噂がたくさん広まっているみたいで、他の生徒たちから助けを求める手紙が届いていますよ。』
そんな赴任初日を思い返していると、突然アロナちゃんが私の持っているタブレット端末から声を掛けてきた。
''まだシャーレは活動したばっかりだけど、もう手紙が来るくらいまで噂が広まってるんだね''
『はい! 良い兆候です! 私たちの活躍が始まるということですから!』
『ですが...その中にちょっと不穏な手紙がありまして...』
''不穏な手紙...?''
アロナが指し示した手紙を読んでみる。
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''なるほど...?''
手紙の内容としては、『最近、アビドスという自治区にある学校の校舎を狙って地域の暴力組織が攻めてきている。今はなんとか対処できているが、そろそろ弾薬の補給が尽きるから助けてほしい。』とのこと。
暴力組織が学校を襲っているという構図に少し驚きつつも、急いで現場に行くことにした。
そう、
水も食料も持って行っていない。アロナからアビドスは広いし市街地で遭難することもあると警告されたのに、歩いたらすぐに校舎に着くだろうと驕り、何も持たずに出て行ってしまったのだ。我ながら無計画だ。
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そして今に至る。
''どこ...ここ..''
何日経っただろうか...なんとか1軒だけのコンビニを経由して生きながらえたものの、一向に学校が見当たらない。歩けども歩けども一向に見つからない。というか、同じような場所をぐるぐる回っているような気もする。
''てか...暑っ...''
そしてこの暑さ。優に人を殺せる程の暑さ。
途中のコンビニで水を買っていなければ、もうすでにぶっ倒れていただろう。
まあ今もすでにぶっ倒れそうなんだけども...
''...これからどうしよう...とりあえずコンビニまで引き返して────''
なんて考えた瞬間、ついにドサッという音を出して、倒れてしまった。
''う...うぅ...''
...おしまいだ。こんなところで死んでしまうのか。
「......あの......」
突然、ぼやけた視界の中に少女が現れる。
...天使か...やっぱ私、死んじゃうのか...
「......大丈夫?」
けど、最後にこんな可愛い子に天国に送られるなら...良い人生だったのかな...
このロードバイクに跨ったケモ耳の女の子に...
.........
...ん? なんか情報量多くない?
ゆっくりと体を起こし、もう一度少女の顔を確認する。
「あ、生きてた。」
目の前の少女がだんだんと鮮明になっていく。
''...あれ...私まだ死なない感じ...?''
「?」
''あ、えっと、もしかしてだけど...君って天使...じゃないよね?''
「? 違うけど...」
ああ、まだ死なない感じね...よかったよかった...
...いや全く良くない。遭難してることには変わりないじゃん。
「道の真ん中で倒れてたけど、一体どうしたの?」
''えっと...実は...''
私は少女にアビドスに来てから遭難まで経緯を話した。
「...なるほど、用事があってアビドスに来たけど、準備をしてきてなかったから力尽きたと...」
''お恥ずかしながら...''
「...ちょっと待ってて。」
少女はバッグを漁ると、中から1本のボトルを出し、私に渡す。
「はい、これ。エナジードリンク。」
''...いいの?''
「うん、少しはお腹の足しになると思うから。 えっと、コップは...」
''じゃあ、お言葉に甘えて...''
と言うと、そのまま口を付けてエナジードリンクを飲む先生。
「...! あ、それ...」
''ゴクッゴクッ...ぷはーっ! ん? どうしたの?''
何故か頰が少し赤くなっている少女。
「...ううん、何でもない。...気にしないで。」
''? とりあえず、ありがとう。''
「あ、うん。」
飲み干したボトルを少女に返す。
あ、手が触れ合っちゃった。えへへ。
...はっ! これ普通に変態のする反応じゃん、反省。
てか相手が可愛いと同性でもきゅんとするのは本当なんだね。まあキヴォトス初日でもなったんだけど。
「見た感じ、連邦生徒会から来た大人みたいだけど...学校に用があって来たの?」
''うん、そうなんだ。『アビドス高等学校』に向かっててね。''
「! それ、うちの学校だから案内してあげる。」
''そうなの? ありがとう! ...なんだけどさ...''
「?」
私はプルプルと震えている自分の足を指差す。
''...本当にお恥ずかしながら...足がもう限界を迎えていて...''
「なるほど...うーん、どうしよう...」
''それで、もしよければ...その...乗せてくれないかなーって...''
「えっと、これ一人乗りだから...」
''そっか......じゃあ掴まりながら歩いていいかな...?''
「それなら大丈夫。」
''ありがとう...そういえば名前聞いてなかったね。''
「そうだった、私の名前は砂狼シロコ。よろしく。」
''よろしく。じゃあ行こっか。''
ロードバイクに跨るシロコに掴まり、1歩ずつ歩く。側から見たら要介護者のように見えるだろう。
まあ暑さで野垂れ死ぬよりはマシだから良いけど。
...まあ、あの後普通に体力が持たなくて、シロコにおぶってもらったんだけどね! なんかいい匂いした!!
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シロコにおぶられたままアビドス高校に入る私。
ふーん、砂に囲まれてるってこと以外は普通の学校と同じだね。
ガチャッ「ただいま。」
「おかえり、シロコせんぱ...い?」
「うわっ!? 何っ!? そのおんぶしてるの誰!?」
「わあ、シロコちゃんが大人を拉致してきちゃいました!」
「拉致!? もしかして死体!? シロコ先輩がついに犯罪に手を...!?」
''私はまだ生きてるよー...''
「「「!?」」」
教室に入ったら急に生徒3人から死体判定されちゃった。まあしょうがないか、力尽きたようにおぶられてるわけだし。
「あ、死体ではないんですね...」
「よかった...」
シロコにドサッと背中から落とされる。
もうちょっと優しくおろしてほしかった...
''えっと、初めまして。連邦捜査部
「連邦捜査部の先生!? ってことは...!」
「わあ! 支援要請が受理されたのですね! よかったですね、アヤネちゃん!」
「はい! これで弾薬や補給品の援助が受けられます!」
わわ、みんな笑顔で喜んでる...すっごいカワイイ!
よかった、生きてここに着けて。
「そうだ! 早くホシノ先輩
「委員長なら隣の部屋で寝てるよ。私、起こしてくる。」
そう言うと、猫耳の少女が教室を出ていく。
少女がそのホシノという子を呼んでいる間に、弾薬と補給品を手渡した。
''...それで、暴力組織に襲われてるっていうのは本当?''
「はい、それはもうほとんど毎日...」
ほとんど毎日!? 物騒だなぁ...
でも、暴力組織が襲うっていうことは何か絶対に理由があるはず...それが分かれば問題解決につながr──────
ダダダダダダダッ!!
突然、校庭の方から銃声が鳴り響く。
「じゅ、銃声!?」
急いで窓から外を見ると、そこにはヘルメットを被ったセーラー服の少女が銃を撃っている。
「ひゃーっはははは!」
「攻撃、攻撃だ! 奴らはすでに弾薬の補給を絶たれている! しかもあの『
(『灰塵』...? ってうわっ!?)
ダダダダダダダダッ!
「ぶ、武装集団が学校に接近しています! カタカタヘルメット団のようです!」
''!? かたかた何!?''
「あいつら......!! 性懲りもなく!」
全員がカタカタヘルメット団...?に憤りを感じていると、教室の扉が勢いよく開かれた。
「ホシノ先輩を連れてきたよ! 先輩! 寝ぼけてないで、起きて!」
そこには先ほど教室を出ていった猫耳の少女と、その子に手を引かれている眠たそうなピンク髪の少女がいた。
「むにゃ......まだ起きる時間じゃないよ~」
「ホシノ先輩! ヘルメット団が再び襲撃を! こちらの方はシャーレの先生です。」
「ありゃ~そりゃ大変だねぇ~......あ、先生? よろしくー、むにゃ...」
気だるそうに話す少女は、目をこすりながらよたよたと窓へ近づく。
「うへ~、またヘルメット団か...おちおち昼寝もできないよ...」
「先輩、しっかりして! 出動だよ! 装備持って! 学校を守らないと!」
「そうだねぇー...そういえば
ホシノがまたも気だるそうに質問する。
...あの二人?
「ん、確かあの二人は百鬼夜行に行ってるはず。今呼んでも間に合わない。」
「うへぇ、そっかぁ...じゃあおじさんたちだけでやらなきゃね~」
「すぐに出るよ。先生のおかげで、弾薬と補給品は十分。」
「はーい、みんなで出撃です☆」
「私がオペレーターを担当します、先生はこちらでサポートをお願いします!」
''分かった!!''
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あの後、弾薬などの準備をしっかりしたアビドス一行は、見事ヘルメット団を追い返すことに成功した。
「カタカタヘルメット団残党、郊外エリアに撤退中。」
「わぁ☆私たち、勝ちました!」
「あははっ! どうよ! 思い知ったか、ヘルメット団め!」
それぞれが嬉々とした表情をしている。可愛いなぁ...先生感激だよ...
「皆さんお疲れさまでした。学校に帰還しましょう。」
そしてそのままアビドス高校に帰ることになった。
アビドスでの初陣は、文句なしの大成功だった。やったね!
ロキ君はまだ登場しないんだな、これが。
まあ一応名前(?)は出てきたんだけど。
...あ、ちなみに女先生なのは完璧に作者の趣味です。