えっ!?銃を持つのが当たり前なのか、ここ!?   作:にわKA

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どうも、作者のにわKAです。

いやー、ワープ列車イベントねぇ......ファウストさんが強そうなので引きます。(決定事項)


今回はロキ君視点の前話です。

稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。

よろしければ感想・評価お願いいたします!




3.5.邂逅、そして...

 

 

 

 突然だが、俺は今この狭い事務所の中でユメを追いかけている。

 

 

 ドタドタ「ひぃん! 許してください!」

 

 

 ドタドタ「許しを乞う前に反省してくれ!」

 

 

 ...なぜこうなったのかは、数分前に遡る。

 

 

 

〈数分前〉

 

「ふぅ...やっと帰ってこれた...」

 

 俺たちはついさっき、百鬼夜行での依頼から帰ってきたばかりだ。

 

 

「楽しかったですね、屋台のお手伝い! 依頼の報酬も貰えて、他の屋台の食べ物もタダで食べられるなんて一石二鳥で最高でした!!」

 

「そうかぁ? 俺は疲れたよ...百鬼夜行(あっち)の不良はこっちよりも血気盛んだし団結力あるし...」

 

「けど悪いことばっかりじゃなかったですよ! ほら、ロキさんが作ったチヂミがすっごい美味しいって行列ができてたじゃないですか!」

 

「それも含めて疲れたんだよ...あとあれはパジョンな。チヂミじゃない。」

 

 疲れたのでドカッと椅子に腰かけるロキ。そのまま机の上にある書類を手に取り、パラパラとめくる。

 

 

「次の依頼は...1週間後か。それじゃそれまでゆっくりできるな。」

 

「そうですね~...」

 

「久しぶりにあっちにも顔出すか...って、どうした?」

 

 ユメの方へ振り返ると、ユメが何かをサッと背中に隠す動作をした。

 

 

「ユメ、今何隠した?」

 

 

「...」

 

 

「...ユメ?」

 

 

「...い、いやー...ナ、ナンデモナイデスヨー...」

 

 

 あ、コイツなんか隠してる...とういより、なんかやらかしたな。

 

 

「ユメ、白状してその後ろに回してる手を出しなさい。さもなくば貴様の処罰を重くする。」

 

「ヒェッ......あのー...そのー...」

 

「さーん、にー、いーち...」

 

「分かりました!! 言います!! 言うからそのカウントダウンはやめてください!!」

 

 

 観念したのか、後ろに回していた物スッとロキに差し出す。

 そこには、百鬼夜行のお祭りで使っていた花火玉があった。

 

「花火玉...? なんでお前がこれを持ってるんだ?」

 

「それは...その...」

 

 

 

 ユメ曰く、お祭りで丁度余ってそうな花火玉が転がってたからお土産代わりに持って帰ってきたらしい。そしてできるならアビドスのみんなと一緒に打ち上げたかったとのこと。まあつまるところ、盗んだということだ。

 

「.........ユメ。」

 

「な、なんでしょうか...」

 

 

 ......もちろん、都市基準であれば盗みなんて余程の事情がない限り誰も気に留めない。

 だがここはキヴォトスだ。都市の普通は通用されない。

 それに、盗んだことがバレたら相手方からの信用を失うのは確実。信用は便利屋稼業において一番に大切なものと言っても過言ではない。

 

 

「とりあえず正座しろ、その後石畳乗せるから。」

 

「それって石抱じゃないですか!! 勘弁してください!!」

 

「あっ、逃げるな!」

 

 

 

 これが今に至るわけだ。

 

 

 

 ドタドタ「ひぃん! 許してください!」

 

 ドタドタ「許しを乞う前に反省してくれ!」

 

 

 アクロバットに事務所内を走り回る2人。しかし、家具や装飾品を壊さないように暴れているのは流石と言うべきか。

 

 そしてしばらく走り回っていると、ユメが玄関の方に向かって逃げる。

 そしてバタンと大きな音を立ててユメが外へ飛び出す。

 

「許してくださーい!!」

 

 

 それを追ってロキも外へ出ると.........

 

 

「ユメ、だから許しを乞う前に...って、おい...」

 

 

 

「なんで知らん人に抱きついてるんだ?」

 

 玄関の前には誰かに抱きついているユメの姿があった。

 ...いやどんな状況だよ。

 

「だってロキさん、正直に話しても怒ってるじゃないですか!! ......って、あれ?」

 

 なんだよ『あれ?』って。抱きついてるのはお前だろ。

 

 ってかなんか抱きつかれてる人もごもご言ってるじゃん、あれ絶対息できてないじゃん、絶対ユメの胸のせいで窒息しかけてるじゃん。

 しかも手バタバタさせてるし。

 

 

「...ユメ、一旦抱き付くのをやめろ...」

 

 そう言った瞬間、抱きつかれていた人がバタリと倒れた。

 

「わ、わぁぁ!?」

 

「...って、もう遅いか...」

 

 

 

 さーて、どうしたもんかねぇ...

 

 事務所の前にいたってことはおそらく依頼しに来た客人...

 それに抱きついて挙げ句の果てに気絶させてしまった。

 

 うん、とりあえずユメは後で石抱の刑だな。

 

 客人の方は...2階のベッドで横にしておくか。

 

「ユメ、とりあえずお前は中に戻ってろ。それと後で石抱な。」

 

「ひぃん......」

 

 観念したのか素直に事務所へ戻るユメ。その姿を見送り、ロキは客人の方へと近づく。

 

 女性......大人か? 年齢は俺と同じくらい。 目立った武器も持ってない...マジか、なんで武装してないんだ?? ここじゃ武装しないとやっていけないだろうに。

 ...いや待てよ...ヘイローが無い...ってことはキヴォトスの外から来たのか。

 

 それとも俺と同じ......いや、無いか。

 

 

「...とりあえず事務所の中に運ぶか。」

 

 ひょいと客人を持ち上げるロキ。その光景はさながらお姫様抱っこと形容するのが相応しいだろう。

 

 

「...なんか...」

 

 ロキが持ち上げている客人の顔をチラリと見る。

 紺色のよく手入れされた長い髪に整った顔立ち。まるで...

 

「...先輩......いや、違うな。」

 

 自分の考えを自分で否定し、そのまま運ぶロキ。

 その背中は少しの寂しさと後悔を帯びていた。

 

 

 

 

 

 

「それで、何か言うことは?」

 

「すみませんでしたもう金輪際この様なことが起きないよう厳しく自分を律する所存です...」

 

「よろしい、じゃああと30分は石畳と戯れてろ。」

 

「え゛っ゛!? あと30分もですか!?」

 

「ん? 反省はしてないのか? ならもう30分追加かなぁ...」

 

「ひぃん...反省してますのでどうかお慈悲を...」

 

「よろしい。それじゃ、俺は客人の様子を見てくる。」

 

 

 石畳と苦闘しているユメを横目にロキは仮眠室へ向かう。

 

 そーっと仮眠室の扉を開け、客人の様子をうかがう。幸いユメがクッションになったのかバタリと倒れていたのに怪我はしていない。

 

 

 

 しかし...やっぱりこの人は先輩に似ている。顔立ちから髪の毛、寝ている表情も。

 

 

 だが、違う。この人は先輩ではない。似ているが違う。そう思える。

 

 

「...俺には懐かしむ資格は無い。やめよう。」

 

 ロキはボソッと呟き、部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 あの後、俺は石畳から解放されたユメの首根っこを掴んで、客人に謝るためにまた仮眠室へ来ていた。

 

 ゆっくりと仮眠室の扉を開ける。と、そこには目が覚め、ベッドから起き上がっている客人がいた。

 

 

「お、気付いたか。」

 

 ''えっと......ここって...''

 

「ああ、ここは『振り子事務所』だ。さっきはコイツがいきなり抱きついてすまなかった。」

 

 ''いえいえ! むしろ......いやなんでもないです。''

 

 むしろ...何なのだろうか? とりあえず自己紹介を済ませ、応接室で話すことにした。

 

 

 

 振り子事務所の応接室は簡素でありつつも品質のいいソファーと綺麗な絵がある。ちなみにその絵は依頼報酬で貰ったものだ。

 

 3人がソファーに腰掛け、客人が自己紹介やいろいろな質問をする。

 

 

 

 

 

 ...一度話をまとめてみると、この客人はどうやら最近発足した連邦捜査部S.C.H.A.L.E(シャーレ)の顧問である先生らしい。先生はキヴォトスの外から来たらしい。だからヘイローも無いし武装もしていなかったのだ。

 

 

 次にいくつかの質問を答えていると、突然俺のポケットが震える。

 ポケットをまさぐると、やはり携帯から電話が来ていた。

 

 

「ん...すまない、電話だ。 少し待っててくれ。」

 

 応接室から一度出て、電話に出る。相手はアヤネだった。

 

 

「どうした?」

 

「ヘルメット団がアビドス高校に向かって進軍してきています! しかも人数がいつもの倍近くいます、加勢に来てもらえませんか!」

 

「分かった、丁度今シャーレから来た先生もこっちにいるから一緒に向かう。アイツらはあとどれぐらいでアビドスに着くか分かるか?」

 

「およそ10分ほどです、間に合いますか?」

 

「全速力で15分は掛かる。それまで各自持ちこたえていてくれ!」

 

「分かりました!」

 

 

 電話を切り、また応接室へ戻る。すると、ユメと先生が話している。

 

 

「お節介で小言はうるさいですけど...」

 

 

 ...ふーん?

 

 

「頼りになる先輩って感じでs」

「ほー、あんなことしといて小言が多いって言えるのかね君は?」

 

 

 

「''!?''」

 

 

 

 2人がこちら振り向く。冷や汗が出てきているユメ。

 

 

 

「あ、いや、そういうことではなくてぇ...」

 

 

「はぁ......まあいいか。それより先生、校舎に向かうぞ。ユメもだ。」

 

 ''? どうしたの?''

 

 

 

「またがヘルメット団(アイツら)攻めてきたんだと。しかも今度はいつもより人数が倍以上らしい。」

 

 

 ''分かった、それならすぐに向かおう。''

 

「了解です!」

 

 

 

 3人は急いで事務所を飛び出した。




クックックッ...また期間が開いてしまいましたね...

次回は戦闘描写ぁ!!
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