えっ!?銃を持つのが当たり前なのか、ここ!?   作:にわKA

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どうも、作者のにわKAです。


Q.最近投稿ペースめっちゃ遅くね?
どぉしちまったんだよ、にわKA!

A.あなや...納得のいく文ができないなり...


稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。

よろしければ感想・評価お願いいたします!


10.幕開けと幕引き

 

 

''やることが......やることが多いッ...!''

 

先生の頭の中は困惑混迷大混乱(オーバーヒート寸前)でこんがらがっていた。

 

''セリカは3秒後に左前の遮蔽物へ! シロコはそのサポートを!''

 

「了解!」「ん!」

 

 

ロキの策略によって戦場が2分割され、強制的に2つの場所を同時に見なければならない状況になってしまった。

しかも、それに加えていつも以上に的確に指示を出さなければならない。

 

普通の不良やヘルメット団を相手にしていたなら、こんなにも指示を出すのに苦労はしていなかっただろう。

だが、相手はそれよりも手練れと思われる生徒だ。しかもロキもいる。

少しでも指揮に隙が出来れば、そこを素早く突かれてしまうだろう。

 

 

''ホシノはユメとあまり離れすぎないように! 盾で引き離したらすぐさまショットガンで牽制お願い!''

 

 

 

 

 

しかし、いくら的確な指示を出そうとしても、今の状況では少なからず穴はできてしまう。

 

 

「隙あり〜♪」

 

「きゃっ!」

 

''セリカ!''

 

 

片方に指揮を集中すれば、そちらは上手く戦えるようになるだろう。

だが、もう片方の指揮を疎かにしてしまう。

 

先生は次第に余裕が無くなり、焦り始める。

 

(どうすれば...この状況を打開できる...? 考えろ...考えろ...!)

 

 

 

「先生!」

 

 

 

''!?''

 

 

 

突然、先生へ大きな声が向けられる。

 

声の元へ視線を向けると、そこには先生へ小さくサムズアップしているホシノとユメがいた。

 

 

 

「こっちは任せて!」

 

 

 

 

 

先生はいち早くその言葉を理解した。

 

彼女たちは私に、『信じろ』と託したのだ。

 

 

 

''!! ...分かった!!''

 

 

それならば、私も、彼女たちを信じて託さなければならない。

 

 

 

すぐさま先生はホシノたちの指揮を頭から外し、シロコたちの方へ指揮を始めた。

 

 

''みんな! 行くよ!''

 

 

「「「!!」」」

 

 

 

 

 

「「「了解!!」」」

 

 

さあ、ここからが本領発揮だ。

 

 

 


 

 

 

アビドスの閑静な住宅街に、数多の銃声が響き渡る。

 

 

 

「よっ...!」

 

「危なっ!」

 

 

ホシノはロキを近づかせないように愛銃で牽制。

近づかれたらユメの盾でバッシュして跳ね返す。

 

 

片やロキは、向かってくる銃弾を時には避け、時には自分の仕事道具で弾きながら、隙を見て跳ね返された分の距離を詰める。

 

 

 

そこでは、一進一退の激しい攻防が行われていた。

 

 

 

 

「今更だが...どうして俺たちの作戦に素直に乗った? ホシノなら俺がユメを蹴飛ばす前に撃てただろ?」

 

「さあね! 面白そうだだからかな!」

 

「私的には蹴り飛ばす前にどうにかしてほしかったな、ホシノちゃん!!」

 

「先輩は頑丈だから大丈夫ですよ! それにロキさんも手加減して蹴ってたでしょう?」

 

「まあな!」

 

 

戦っている最中だというのに、話ができる余裕さえある。だが、動きには一寸の隙も無い。

 

 

 

「ホシノちゃん下がって!」

 

「はい!」

 

「ぐっ...」

 

 

ホシノに向けられた拳は、ユメの盾によってまた弾かれる。そして、弾かれた一瞬の隙を逃さぬようにすぐさま弾丸を放つホシノ。

 

しかしロキも予測していたのか、体を捻るようにして弾丸を避ける。

 

 

 

(このまま攻めても時間が......それなら...)

 

 

ロキは弾丸を避け、着地したと同時にホルスターから愛銃を取り出す。

 

 

 

「っ! 先輩、気をつけてください!」

 

「うん、分かってる!」

 

 

取り出されたハンドガンから、弾丸がホシノに向けて1発だけ放たれる。

 

ホシノはそれを弾くことはなく、

当たらないように避けた(・・・・・・・・・・・)

 

 

なぜ避けたのか...それはロキの使う弾丸に理由がある。

 

 

 

 

 

『振動弾』、その名の通り、着弾した部分に強力な振動を生み出す弾丸。

かなり分厚い装甲を持つ物体でも当たりさえすれば、素手で殴るだけでもかなりの破壊力につながる。

そして、この弾丸が最も真価を発揮するのは、人体に当たった場合である。

 

 

 

「そこか」

 

「しまっーーーー」

 

避けた後を予測して放たれた1発の弾丸がホシノの左腕に当たる。

 

 

「ぐッ......!」

 

すると、ホシノに左腕がガタガタと震え始める。

 

 

 

 

 

そう、振動弾は人体に当たることで、当たった部分を激しく震えさせ、動かしにくくすることができる。

 

 

 

左手が震えて上手く体勢を整えられていないホシノに対し、弾を込め直して、もう一度弾丸を放つ。

 

 

「ホシノちゃん!」

 

が、その弾丸はユメの盾によって彼方へと弾き飛ばされてしまった。

 

 

「ホシノちゃん、大丈夫!?」

 

「え、ええ...ちょっと...動かしにくいですが...それよりも、さっきから変じゃないですか?」

 

「変...? 何が?」

 

 

ロキから放たれる何発もの弾丸を盾で防ぎながら距離を取る2人。

 

 

「今は何発も遠慮なく撃ってきてるのに、さっきだけ...私にあの弾丸を当てる直前は1発1発を慎重に撃ってたんです。」

「しかも、今弾丸を弾いてる先輩の盾は振動していない...」

 

「つまり、振動弾と普通の弾丸の2種類を使ってるってこと?」

 

「ええ。そして、おそらく振動弾は普通の弾丸よりも予備がかなり少ないんだと思います。」

 

「なるほど...なら、長期戦に持ち込んで振動弾を使い切らせちゃえばいいってことだね?」

 

「その通りです。と言っても、私たちが手加減して相手できるほどロキさんも弱くない...手を抜かずに行きましょう。」

 

「うん、分かった!」

 

 

2人は話し合いを終えると、すぐさま戦闘態勢に戻る。

 

 

 

(何か作戦を立てたのか...いや、おそらく振動弾についてか。)

 

 

ひとしきり弾丸を撃ち合えたロキは、再度リロードし照準を合わせる。

 

 

(まあ...あとは時間稼ぎだけだから気付かれても問題ないが。)

 

 

今度はユメへ数発撃つ。が、通常の弾丸と推測されていたのかそのまま盾に弾かれてしまう。

 

 

「ホシノちゃん! 今だよ!」

 

「はい!!」

 

 

撃ち終えた一瞬を見計らい、ロキに肉薄するホシノ。

そのまま至近距離でショットガンを撃つ...

 

「っ! 危ないな!!」

 

 

が、読まれていたのか、銃口を殴られて弾丸の軌道が彼方へ飛んでいく。

しかし、ホシノもそれだけで終わらず、すかさずCQCに持ち込む。

 

回し蹴りから続け様に殴打を入れる。

 

それに対し、ロキは至近距離であることから避けることができずに腕で受け止める選択肢を取る。

 

ドゴォッ

 

 

「ぐぅっ...!」

 

 

あまりにも思い蹴りと殴りに怯みそうになりつつも、蹴りを挟んで距離を取ろうとするロキ。

 

 

 

「私を忘れてもらったら困るよ、ロキさん!!」

 

 

 

それをさせないように横から盾で体を弾いてくるユメ。

 

「カハッ...ゲホッ......」

 

弾き飛ばされつつも咄嗟に受け身を取り、立ち上がろうとする。

 

しかし、体を強く弾かれたせいで肺から空気が全て抜け落ち、上手く息ができずにうずくまる。

 

 

「もう降参ですか?」

 

 

ゆっくりとホシノがこちらへ歩いてくる。しかし、その銃口はロキの体にしっかりと向けられたままだ。

 

 

「.........」

 

 

「...本当に降参なんですか?」

 

 

「.........」

 

 

「ユメ先輩、強く弾きすぎたんじゃないですか? ロキさん一言も喋らないんですけど。」

 

「ええっ!?」

 

 

すると、ロキがゆっくりと、か細い声で何かを発する。

 

 

「......おわ......ねぇ...」

 

 

 

 

 

「...はい? もう少し大きな声でーーーー」

 

 

 

「まだ、終わってねぇよ!」

 

 

 

突然、ロキが蹲った状態からハンドガンを構える。

 

 

 

(しまった...! まだ諦めてなかった!)

 

 

 

しかし、未だホシノの優位さは変わらずにいた。

 

 

 

(でも、さっき撃ってたのは普通の弾丸...それなら耐えられる!)

 

 

 

そう、彼女は知っていた。さきほどロキが撃っていたのが普通の弾丸だったことを。

 

そして、彼女は知らなかった。

 

 

 

この男の卑怯さを。

 

 

 

 

 

バァン!!

 

 

 

ハンドガンからホシノの右腕に向けて弾丸が放たれる。

 

ホシノはそれを避けずに受け止めてしまった。

 

 

 

 

 

「ッッッ!?!?」

 

 

 

突如、被弾したホシノの右手に違和感が走る。

 

 

 

そう、ロキが放った弾丸は振動弾だった。

 

 

「蹲ってたときに...弾を込め直して...!!」

 

「正解!」

 

 

 

ホシノの体がぐらついた瞬間、ロキはすぐさま体を起こし、ホシノの右腕を殴り飛ばす。

 

 

 

「ッッッッッ!!!!」

 

 

 

ホシノの右腕に激しい痛みが襲いかかる。

ただの一発、されど、振動が蓄積された上での一発である。ホシノほど身体が頑丈な生徒であろうとも、苦痛につい顔を歪め、膝をついてしまうほどの痛みだ。

 

 

 

「うわっ、戦法が汚い!!」

 

「都市にいた身なんでね。こういう手はいくらでも予備があるんだよ。」

 

 

ユメがあまりの卑怯さに声を上げる。が、その言葉は都市出身のロキには何も意味を成さない。

 

 

「さて...模擬戦はまだイーヴンだな?」

 

「ええ...まだまだこれからですよ!」

 

 

ホシノが痛みを気にせず立ち上がり、ロキと衝突しそうになった寸前ーーーー

 

 

 

 

 

キーン、コーン、カーン、コーン.........

 

 

 

学校で鳴るようなチャイムが戦地に響き渡る。

すると、ポツリと1人の傭兵が口にした。

 

 

 

「あ、定時だ。」

 

 

その言葉を皮切りに、傭兵たちがゾロゾロと帰る準備をする。

 

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

「今日の日当だとこの時間までだからさ、あとは自分たちで頑張ってね〜」

 

 

 

 

 

「......もう時間だったのか。」

 

「え...帰る準備し始めたんですけど...」

 

「えーっと...つまり私たちの勝ちってことでいい...のかな?」

 

「まあ、そういうことになるな。」

 

 

ホシノとユメは呆気に取られたような顔をしている。

それもそうだ、戦っている最中に突然敵が帰ってしまったのだから。

 

 

「終わったってさ〜」

 

「帰りに蕎麦屋でも寄ってく?」

 

「私定食屋がいいな。」

 

「それいいね。」

 

 

 

そして、遂には傭兵たちの影は一つも無くなってしまった。

 

 

 

アビドスの面々は呆れたような、驚いたような顔をしている。

 

 

 

そして便利屋の一味は、三者三様......いや、四者四様の顔をしていた。

呆れたような顔をする者や、面白がって笑みを浮かべる者、不安で青ざめる者、そして...

 

 

 

「どうしてこうなるのよー!!!」

 

 

 

白目を剥いて叫ぶ者...

 

 

 

まさに嵐のように来た戦闘は、意外にも呆気なく終わってしまった。

 




すみません、とても期間が空いてしまいました。
というのも、言い訳がましくなってしまうのですが、行事の準備や個人的な事情で時間が取れなかったり、体調を壊したりしてしまいました...
いやはや情けない...今後はスケジュールをしっかり確認して、体調を壊さないように余裕を持って小説を投稿して行く予定です。
何卒、よろしくお願いします。


アルちゃんの変顔可愛いねヨシヨシ。
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