LCEファウ嬢のビジュが良すぎるので初投稿です。サイドテールにすることによって可愛さが5割り増しになるんですよね。つまり死ということです。
稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。
よろしければ感想・評価お願いいたします!
ホシノの報告に一目散に路地を飛び出した俺は、携帯片手にブラックマーケットを走り抜ける。
「ユメが迷子になっただぁ!? アイツまたかよ!!」
『さっきまでちゃんと近くにいたんですけど、少し目を放した隙にどこかに...!!』
「アイツほんっとに...!! やっぱ子供じゃねぇか!!」
『多分まだ遠くには行ってないと思うので私は周辺を探してみます! 座標を送るのでロキさんも捜索を!!』
「分かった!! とにかく早急に見つけるぞ!!」
携帯に送られた座標を頼りに急いで足を進める。途中でゴミ箱なんかにぶつかり、ゴミをぶちまけてしまうが、そんなの今は気にすることではない。お願いだから変なことには巻き込まれないでくれよ...!
・
・
・
・
・
一方その頃...ロキとホシノが懸命に捜索している中、ユメはというと...
「ここどこぉ...?」
途方もなくフラフラとブラックマーケットを彷徨っていた。
「ホシノちゃん何処行っちゃったの...?」
※何処かに行ったのはユメの方である。
「私を置いて行っちゃったのかなぁ...」
※置いて行ったのはユメの方である。
「...どうしてこんなことに...」
※この状況を作り出したのはユメ自身である。
そんなこんなで、自業自得な状況に悲嘆しながら歩みを進める。
ブラックマーケットの陰鬱な雰囲気に慣れないなと思いつつ歩いていると、進む先から何やら良い匂いが漂ってくる。ユメが何となくその匂いを追うと...
「あれ? 先生?」
''あれ? ユメ?''
・
・
・
・
・
「ユメー! どこだー!」
「ユメせんぱーい!! どこ行ったんですかー!!」
ユメを捜索し始めて早くも1時間が経過している。が、全くもって見つかる気配がない。アイツどこまで遠くに行ったんだ?? あの方向音痴は逆に才能だろ...そういえばゼナ先輩も重度の方向音痴だったなぁ...いや今はそんなことどうでもいい。早くユメを見つけなければ。
「...つっても、こんな広大な場所で見つかるわけな────」
と言いかけたところで、またもポケットの中で携帯が鳴る。画面を確認すると、先生から電話が来ていたようだ。
丁度いい、先生たちにもユメを見かけたら連絡するように言おうと思い、通話に出る。
「良いタイミングで電話してくれた、先生! ユメが迷子になったからそっちでも探してみてくれないか? ったく、アイツ自分でも薄々方向音痴だってわかってるはずなのに、なんでこうも簡単にはぐれるかなぁ...! その度にリカバリーに入るこっちの身にもなって欲しいんだが...」ブツクサ...
『"ストップストップ! 愚痴はほどほどにね、こっちにユメがいるからさ..."』
「...え、そうなのか?」
先生の方にユメがいることを聞いて少しだけ安堵する。
『"うん、隣でたい焼き食べてるよ"』
「は? 俺たちが散々探し回ってるのにアイツたい焼き食ってるのか??」
...が、その安堵はすぐさま呆れという感情へと変わった。
『"あはは...それで、私が連絡した理由なんだけどさ"』
『"今から送る座標のところで待ってて欲しいんだよね。私たちの方で手掛かりが掴めそうだから、その座標で合流したいの"』
「分かった、ホシノと一緒にそこで待機しておく」
『"ありがと。それじゃあ、切るね"』
通話がプツンと切れると、すぐに先生から座標が送られてきた。
場所は...ブラックマーケットの西端か。
俺はホシノに事情と座標を伝え、先生から送られてきた座標へと向かうことにした。
・
・
・
・
・
ロキへの通話を終えて、私はみんなの方へ視線を戻す。
どうやら、みんなはなんだかんだ言いつつもやる気満々のようで、一部の子を除いてノリノリで覆面やら銃やらを準備している。
はっきり言って、今から彼女たちが行う所業については、私は乗り気ではなかった。
自分の生徒の手を汚させたくないのはどの教師でも同じだと思う。
けど、せっかく手掛かりが掴めそうだし、これを逃したらいつ手がかりが出てくるのかは分からない以上、やるしかない。
でも...なぁ...
やっぱり乗り気にはなれないなぁ...
...いや、やらなきゃ! 虎穴に入らずんば虎児を得ず!
「先生、みんな準備できたよ!」
「それじゃあ行きましょう☆」
"そうだね..."
"みんな! 銀行を襲うよ!!"
覚悟を決め、私は銀行へと乗り出すみんなの背中を見届ける。
全員が銀行へ入ったのを確認すると、耳に付けたインカムがちゃんと皆んなのインカムと繋げられているか確認する。うん、ちゃんと通信できてるね。
『"計画はシロコちゃんが考えた通りに行くよ!"』
『はい☆』
『わ、分かりました!』
『ん、任せてほしい』
『これ、本当に大丈夫なのかしら...』
『頑張ろ〜!』
かくして、私たちの銀行強盗大作戦(仮称)が始まったのであった。
・
・
・
・
・
ブラックマーケットの一角にて、ロキとホシノは連絡を待っていた。
「ここに待機で合ってるんですか?」
「ああ、先生が送ってきた座標と一致してるからここで間違いない。ユメも先生と一緒にここまで来るだろうな」
ブラックマーケットの端に位置するここは、比較的喧嘩やら銃撃戦も少なく、待ち合わせに適した場所だ。
「...それにしても、迷子になってたってのに、たい焼き食べてたのかアイツ...」
「まあ、先輩はなんだかんだ図太い性格ではありますけどね。無計画ですけど」
「だな」
ユメの行方がまさかの先生のところにいるとのことで、ホシノはかなり安心しているようだ。
まあ、その安心感よりも呆れの感情の方が上回っていそうだが...
「...ホシノ、そういえば一つ気になってたんだが、聞いてもいいか?」
「何ですか?」
「いつもは一人称がおじさんだったり、結構気の緩んだ雰囲気だろ? アレ、何だ?」
「ユメ先輩の真似ですよ。色々付け足したり誇張しすぎてますけど」
「真似? 何のために?」
「...愛想が悪いって言ったのはロキさんでしょ...」
「そんなこと言ったっけか?」
「言いましたよ。ユメ先輩の卒業式の日にしっかり言ってました」
そう言われて記憶の中をまさぐってみると、確かにそんなこと言ったなと思い出す。
「...確かに、ホシノがああなったのも、思い出してみればあの時からだな。でも、似てるか似てないかは置いといてわざわざユメの真似をする必要あるか?」
「周りの愛想がいい人がユメ先輩しかいなかったんですよ。ロキさんも愛想が良いって方じゃないですし」
「依頼中は俺だって愛想良くしてるぞ? なんなら常に敬語意識してるし」
「ロキさんが...敬語...!?」
「おい? そこ驚くどころじゃないからな?」
そんな他愛もない会話をしていると、後ろの方から遠くから複数人が走ってくる足音が聞こえてくる。足音の大きさ的に、おそらく6人...いや、7人ほどだろうか。
おそらく先生たちだろう。
ホシノもそれに気づいたようで、先程の雰囲気はどこへやら、いつもの緩い雰囲気に戻っている。
切り替えが早いな...
そう思いながら、後ろを振り返る。
「来たか、先せ...い...?」
「ユメ先輩、どこ行ってたんです────」
"ごめん! ちょっと遅れちゃったかな?"
「ホシノちゃんただいまー!」
そこには、先生とアビドスの1,2年組。そして、何故か目だし帽を被ったユメがいた。
「えっと...とりあえずツッコんでおくか...」
「ですね...ユメ先輩、その目だし帽なんですか??」
「あ、そうそう! 私たちね────」
「銀行強盗してきたよ!!」
「「...は?」」
・
・
・
・
・
あの後、先生からの銀行強盗の件を聞き、俺とホシノは少しだけ納得した。
そう、少しだけ。
「...本当にあれしか方法が無かったのか? 先生みたいに頭が良い人ならもっと良い策が思いつきそうだと思うんだけどな?」
"いやー...あの時しかチャンスが無さそうだったから..."
「うへ〜、だとしても可愛い後輩ちゃんたちを犯罪に巻き込むのは如何なものかと思うけどな〜?」
"す、すみません..."
今は俺とホシノが先生に正座させて説教している。
当たり前だろう、教職に身を置いている人が教え子の犯罪行為を止めなかったのだから。
「まあまあホシノちゃんとロキさん、先生も私たちのことを考えて実行を許可してくれたんだし、許してあげようよ...」
「アビドスを救うことに俺は賛同しているが、犯罪行為を助長することに俺は賛同してないからな。しかも子供にやらせるとか以ての外だしな」
「おじさんも、可愛い後輩たちが前科持ちになっちゃったのは許せないからな~」
「ん、バレなきゃ犯罪じゃない」
「そういう問題じゃないっての...というか、ユメも年長者らしく止めなかったのか?」
「楽しそうだったからつい...」
「お前なぁ...」
そんな会話をしていると、あることに気付く。
「...そういえば、シロコが持ってるそのデカいバッグ、何が入ってるんだ? 奪ってきたのは集金記録だけなんだろ?」
俺はシロコが肩にかけているバッグに視線を向ける。
"あー、そのことなんだけどね..."
先生の話を聞くに、シロコが銀行員を脅しすぎたのか、間違えて現金もバッグに詰め込んでしまったらしい。なんと総額は軽く1億くらいだという。
「1億!?」
「私はちゃんと集金記録出してって言った。間違えたのは銀行員」
「うへ〜、おじさんこんな大金見たことないよ〜...」
"セリカちゃんからアビドスの借金に充てるようって話も出たんだけど、額が額だからね...それに、便利屋の子たちにバッタリ合っちゃって、色々ゴタゴタしちゃって...それで、ロキたちの意見も欲しかったんだよね"
「私としては絶っっっっっ対に借金返済に充てた方がいい!! だって悪い奴らが悪い手段で集めた金なのよ!? それなら私たちが有意義に使った方が良いじゃない!!」
セリカが興奮気味に捲し立てる。まあ、それも一理ある。
というか、俺はその案に賛成寄りだ、多少思うところもあるが。
なんなら、もし俺が都市からキヴォトスに来て間もなかった頃だったら、普通に借金に充てる案に100%賛成してたし、銀行強盗自体にも反対しなかった。
けどまあ...
「おじさんは反対かな〜」
「えっ!? なんで!?」
「う~ん...まあ、今回は悪人の犯罪資金だったからいいけど...だからってそれを良しとしたら、今後もきっと、平気で同じことをするようになるからかな~?」
「うっ...」
「そしたらこの先、私たちが窮地に陥ったときに『仕方ないから』って理由でやっちゃいけないことをしちゃうかもしれないからね~おじさんとしては、可愛い後輩がそうなっちゃうのはイヤだな~」
「私も同じ意見だな~それに、そんな方法で手にしたお金で学校を守ってもしこりが残りそうだし...」
ホシノの意見にユメも賛同する。まあ、二人ならそう言うだろうな。
「うわああっ! もどかしい! 意味わかんない! こんな大金を使わないなんて、変なところで真面目なんだから!!」
''...ロキはどう思う?''
「委員長のホシノがそう言ってるんだから、俺はそれに準じるぞ。それに、こんな大金持ってたら何か別のトラブルに巻き込まれそうだしな」
「確かにそうですね...ですが、このお金はどうするんですか?」
ヒフミの問いに一同は頭を唸らせる。しかし、俺には一つ考えがあった。
「その金、
「ロキさんの事務所の方で?」
「ああ。この金は、振り子事務所の運営費として使わせてもらう」
「結局使うんじゃない!!」
「落ち着け、さっきのセリカの言い分も共感できる部分が多い。だが、委員長であるホシノが借金返済に充てないって言ったんだ、それならその意見を優先した方がいいだろ。それに、この金は本格的にどうしようもなくなったら使うことにする。それならいいだろ?」
...まあ、使い道はもう決まってるわけだが...
「うへ、それならいいんじゃない〜?」
「私もそれに賛成〜!」
"それ以外だと、あんまり使い道も思いつかないし...それでいっか!"
ホシノに続いて、ユメと先生も俺の案に賛成する。
「んじゃ、そう言うことだからこの金は俺たちが管理しておくぞ」
そう言い、俺は金の入ったバッグを肩にかけた。うおっ、結構重いな。流石1億、物理的にも重い...
「それじゃ、帰ろっか〜」
色々なゴタゴタがありつつも、アビドス一行は帰路へと着くのであった。
明けましておめでとうございます
今年も牛歩更新でよろしくお願いいたします(土下座)